テレビ出演の弁護士とマンツーマンで打ち合わせできる退職代行、フォーゲル綜合法律事務所。インターネット上では高評価の口コミが多い一方で、「ほかの退職代行サービスよりも料金が高い」など気になる評判もあるため、利用を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、民間業者や労働組合などが運営するほかの人気退職代行とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。料金プランや退職までの流れ、失敗することはあるかなども調査したので、退職代行選びで迷っている人はぜひ参考にしてください。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
フォーゲル綜合法律事務所は、できるだけ安く弁護士による退職代行を依頼したい人におすすめです。基本の「円満退職スタンダード」プランは25,000円で、弁護士運営としては珍しく成功報酬なし。以前は同プランが33,000円だったためか、「ほかの退職代行サービスよりも料金が高い」という口コミもありましたが2025年3月から値下げし、弁護士事務所としては格安で利用できます。
弁護士が代行するため、代行サポートの範囲が広い点も魅力です。基本プランでも、有給消化や未払い給与の交渉などが依頼可能。会社から訴訟を起こされると民間や労働組合では対処できませんが、フォーゲル綜合法律事務所は訴訟に対応できる「円満退職安心プラス」を提供しています。55,000円・追加料金なしで訴訟まで対応できる点は心強いでしょう。
退職の意図を知らせる書類を作成し、通知書として会社に送付してくれる点も特徴です。比較した多くの業者は退職届テンプレートが用意されているのみでした。こちらは書類作成のサポートにも期待できます。ただし、場合によっては自ら退職届を作成する必要があるケースもあるので、問い合わせ時に確認しておくとよいでしょう。
電話・メール・LINEでの申し込みができるほか、多くの業者と同じようにLINEなら24時間いつでも相談可能です。LINEには自動回答機能があり、いつでも疑問が解決できます。LINE完結なので、電話やメールでの連絡が億劫に感じる人も利用しやすいでしょう。打ち合わせはすべてテレビ出演経験の多い代表弁護士が行うため、まったく知らない相手に依頼することに懸念がある人にも向いています。
一方で、訴訟対応が必要ない場合、弁護士事務所に頼むことで割高になるのは事実。全額返金保証・後払いに対応しているメリットはありますが、別サービスを検討するのもひとつの手です。単に退職意思を伝えるだけなら22,000円の退職代行モームリ、会社との交渉をしてほしいなら労働組合運営で一律19,800円の退職代行ローキを候補に入れてみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
フォーゲル綜合法律事務所の退職代行は「弁護士による退職代行のパイオニア」を謳うサービスです。公式サイトによると、実績は1万件以上。代表の嵩原安三郎(たけはらやすさぶろう)氏が全件LINE打ち合わせ・通知書作成を行うとしており、法律にもとづいた手続きが可能です。
そもそも退職代行には違法性はないものの、なかには怪しい業者がいる・サポートできる範囲を超えてトラブルになるといったケースもないとはいえません。とくに、会社との関係が悪いなどの懸念がある場合は、弁護士に依頼するとよいでしょう。
フォーゲル綜合法律事務所には複数のプランがあり、会社への交渉・裁判への対応など、どこまで代行してほしいかによってサービス範囲が異なります。有料オプションとして傷病手当金(※)を受け取るためのサポートも行っているため、退職後に不安がある人もぜひチェックしてください。
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今回はフォーゲル綜合法律事務所を含む人気の退職代行を実際に調査して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
フォーゲル綜合法律事務所を調査したところ、主によい点が4つありました。ここでは、訴訟にも対応できるサポート力や料金、連絡の手軽さなどを1つずつ解説します。
退職代行手続きをすべて弁護士が行うため、なんといってもサポートの手厚さが魅力です。有給消化や未払い給与・残業代の請求などの交渉はもちろん、「円満退職あんしんプラス」コースなら退職に関わる訴訟にも対応できますよ。
そもそも退職代行には、運営母体によって民間業者・労働組合・弁護士事務所の3タイプが存在します。それぞれ代行できる範囲が異なり、退職意志を伝えるだけなら民間業者、交渉してほしいなら労働組合というように、自分の状況にあわせて求めるサポートをはっきりさせておくのが大切です。
会社から訴訟を起こされるリスクがあるなら、訴訟にも対応できる弁護士事務所一択。弁護士が法律にもとづいて交渉するため、トラブルを最低限に抑えられるでしょう。
実際に問い合わせてみたところ、弁護士が代理人となって対応しているため、一般的な退職代行業者よりも説明に納得感がありました。退職までに不安がある人にとって心強い味方になるでしょう。
なお、労災請求・有給の買取交渉は、退職代行サービスの範囲外としているためご注意ください。
手厚いサポートながら、料金面も良心的。特筆すべきは、追加料金・成功報酬が一切かからない点です。多くの弁護士事務所は会社から回収した費用の20~22%を払う必要がありましたが、こちらは追加の支払いが必要ありません。
基本プランである「円満退職スタンダード」は25,000円、訴訟にも対応できる「円満退職安心プラス」は55,000円です。比較すると、弁護士事務所運営の場合は成果報酬などで100,000円近くかかることも。「ほかの退職代行サービスよりも料金が高い」との口コミもありましたが、2025年3月から値下げしたため、弁護士事務所ののなかでは格安で利用できるといえます。
全額返金保証や後払いにも対応しており、料金を理由に利用をためらっている人にとって選ぶ理由になるでしょう。プランによってサポートできる範囲が異なるため、以下の表を参考にしてくださいね。
<退職代行プラン>
正社員・アルバイトなど雇用形態にかかわらず一律
公式サイトには「依頼者の事情に合わせた退職の通知を作成する」と記載があり、退職の意図を知らせる書類作成をしてもらえます。比較した多くのサービスで退職届のテンプレートを提供していましたが、書類作成のサポートがあるところはわずかでした。
公式サイトによると、退職届の提出は法律上の義務ではないとのこと。しかし、フォーゲル綜合法律事務所では、電話による口頭連絡では足りないと考え、弁護士が作成した書面として「通知書」を会社に送付しています。退職届などの書面を含む連絡はすべて弁護士が行うため、会社とのやりとりは不要です。
ただし、場合によっては自ら退職届を作成する必要があるケースも。退職届作成サポートを完全に請け負ってくれるとは言い切れないのでご注意ください。ケースバイケースなので、問い合わせの際に聞いてみるとよいでしょう。
退職代行サービスのなかには転職支援まで行っている業者もあります。比較したサービスでは半数以上で提供されていましたが、フォーゲル綜合法律事務所は非対応。とはいえ、転職支援の有無は退職代行を選ぶうえで大きなデメリットにはなりません。
退職時に次の仕事を探すなら、転職支援を専門で行う転職サイトを利用するなど、退職代行とは別に探すのが基本。転職支援はあくまでもオプションとして認識しておきましょう。
連絡の手軽さも魅力です。申し込み方法はLINE・メール・電話のいずれかが利用できます。比較した多くの業者と同様に、LINEなら友だち登録して24時間いつでも相談可能。自動回答機能もあり、流れや料金などいつでもすぐに困りごとを解決できますよ。
自動回答以外で対応を希望する場合、LINEのやりとりはすべて代表の嵩原安三郎(たけはらやすさぶろう)氏がマンツーマンで対応するとしています。打ち合わせや通知書の作成も嵩原氏が担当。顔がわかっている相手に対応してもらうことで、信頼感を得やすいと感じる人は要チェックです。
<連絡の手軽さ>
フォーゲル綜合法律事務所は弁護士が代行するため民間業者や労働組合と比べると割高ですが、それ以外でとくに気になる点はありませんでした。訴訟まで対応してもらいたいなら検討してみてくださいね。
タイプ | 弁護士事務所 |
---|---|
代行内容 | 退職意思の伝言、会社との交渉、未払い給与・残業代の請求、損害賠償請求、訴訟への対応、退職書類の作成 |
支払いタイミング | 前払い、後払い |
価格については、2025年04月01日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
良い
気になる
支払い方法 | クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済 |
---|---|
対応時間 | 24時間(退職代行事業部は電話相談も24時間対応) |
対応エリア | 47都道府県 |
弁護士の監修 | |
書類テンプレート | |
返金保証 | |
転職支援 | |
分割払い対応 |
フォーゲル綜合法律事務所は、訴訟にも対応できる格安の弁護士運営の退職代行でした。とはいえ、退職意志の伝達や会社との交渉だけで十分なら、もっとリーズナブルな業者がないか気になりますよね。
そこでここでは、民間業者や労働組合が運営するおすすめの退職代行をご紹介します。
有給消化や残業代請求などの交渉が必要なら、労働組合日本通信ユニオンが運営する「退職代行オイトマ」がおすすめです。弁護士運営ではないため訴訟には非対応ですが、交渉ごとのサポートが充実しています。
労働組合の場合、加入時の費用が必要なサービスもありましたが、オイトマは一律24,000円のコミコミ価格。比較した全サービスの平均よりもリーズナブルでした。万が一退職できなかった場合の全額返金保証や、5,000円の追加オプションで後払いが選択できるなど、料金システムも明確です。
申し込みは電話・メール・LINEから。基本手続きはすべてLINEで完結でき、退職まで相談や電話は無制限で対応するとしています。LINEの友だち追加をすると、弁護士監修の退職届や引き継ぎ書のテンプレート、転職支援などの特典も受けられますよ。
フォーゲル綜合法律事務所を利用して退職するまでの大まかな流れは以下を参考にしてください。
1. 相談
利用を決めたら、まずはLINE・メール・電話で問い合わせましょう。公式サイトにLINEのQRコードやお問い合わせフォームが掲載されています。2. 支払い
続いて、クレジットカードまたは振り込みを行います(後払いも可能)。支払い後に送られてくるヒヤリングシートに回答すると、すぐに退職手続き開始です。
3. 退職
退職するまでの会社とのやりとりはすべておまかせできます。弁護士が会社へ連絡を入れた日から出社は不要です。サポートは退職が完了するまで続きます。
最後に、フォーゲル綜合法律事務所の退職代行についてよくある質問をまとめました。
平日の8時~21時までなら、即時対応ができるとしています。混雑状況にもよりますが、最短で1時間後には会社への連絡が可能です。午前8~9時の朝一番に連絡してほしい場合は、前日の21時までに申し込むようにしましょう。また、土日祝日に会社に連絡してほしい場合は予約が必要です。
これまでの実績として多くの場合即日退職が認められているほか、即日退職を希望しない場合でも、連絡後は退職日まで出勤することなく退職ができます。
社宅に住んでいる場合は、転居先の確保も重要です。なお、フォーゲル綜合法律事務所の「円満退職あんしんプラスコース」なら、弁護士が退去日の交渉を行うサービスもありますよ。
退職してから仕事を探そうとすると社会人としてのブランクになる可能性もあるため、事前に転職活動を進めておくのも大切です。
支払いにはクレジットカード払いが使えます。利用できるクレジットカードは以下のとおりです。
<クレジットカード決済>
クレジットカードのほかに、銀行振込・コンビニ決済にも対応。また、審査がありますが後払いにも対応しています。サービス提供後、各コンビニやd払い・LINE Payなどアプリでの支払いが可能です。
いずれのコースを選んでも、追加料金・成功報酬は発生しません。ただし、コースによって提供されるサービスの範囲が異なるため、事前にそれぞれのサービスの違いをチェックしておきましょう。公式サイトの「30秒退職代行プランチェッカー」も利用してください。
「円満退職スタンダード」「円満退職あんしんプラス」の場合、必要に応じて以下の無料オプションが受けられますよ。
<無料オプション>
退職代行は個人情報保護を遵守して行われるため、まわりにバレる心配はほとんどありません。再就職に不利になる可能性も低いため、過度に心配する必要はないでしょう。
会社から両親に情報が伝わらないか懸念がある人は、事前に弁護士にその旨を相談してください。弁護士が会社に対し、両親を含め第三者に退職の事実を伝えないよう、しっかり注意してくれますよ。
フォーゲル綜合法律事務所は退職代行実績を1万件以上と公表しており、高い実績を誇ります。法的な根拠をもとに会社と交渉できる弁護士事務所が対応するため、退職できる可能性は高いでしょう。
業者によっては退職する意向を電話で伝えるだけと最低限のサービスしか受けられない場合もあるため、不安があるなら弁護士による退職代行を利用するのがおすすめですよ。
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