19年以上の実績を誇る退職代行ニコイチ。「即日退職できた」というプラスの口コミがある一方で、Yahoo!知恵袋には「トラブったら自分で対応してくださいといわれた」「退職できなかった」など気になる評判もあり、利用を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその口コミや評判が本当か確かめるため、以下の4つの観点で検証を行いました。
さらに、退職代行モームリや退職代行オイトマなどの退職代行とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説します。弁護士事務所との違いも説明しているので、退職代行選びに迷っている人は参考にしてくださいね。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
すべての検証は
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退職代行ニコイチは退職後2か月のアフターフォローを受けられる点が魅力ですが、「辞める」と伝えることしかできない民間企業としては割高です。料金形態は正社員・アルバイト問わず27,000円でした。一方、同じ民間業者の退職代行モームリの料金は22,000円。5,000円もの差があったことを思うと、気軽に依頼できるとはいえません。
労働組合・弁護士事務所の退職代行とは異なり、会社と未払いの給与や有給消化などの交渉ができない点にも注意。会社との交渉・訴訟対応が必要なケースや強引な引き止めに合いそうな複雑なケースでは、「トラブったら自分で対応してくださいといわれた」「退職できなかった」といった口コミのような結果になる可能性もあるでしょう。
料金は前払い制で、後払いには対応していません。比較したなかには後払いが選べる退職代行もあることを思うと、料金システムの安心感はいまひとつ。また、登録後に送られてきた説明のLINEがかなり長文だったため、今やるべきことがわかりづらく感じました。
やり取りがLINEで完結する手軽さは魅力的。しかし、時間帯によってはすぐに返信をもらえません。比較した退職代行の多くが24時間対応だったのに対し、退職代行ニコイチの営業時間は7:00〜23:30。営業時間後の相談は翌朝の回答になります。公式LINEに自動回答機能も備わっていないため、疑問点をその場で解消したい人には不向きです。
比較したなかには、より安くて対応がきめ細やかな民間業者もありました。また、団体交渉権を行使できる労働組合でありながら、組合加入費込みで退職代行ニコイチより安価なサービスも。トラブルや失敗を心配せずに退職したいなら、料金・依頼時の安心感・サポートの手厚さを兼ね備えたほかのサービスを検討しましょう。
実際に退職代行ニコイチと比較検証を行ったサービスのなかで、総合評価1位を獲得した退職代行サービスと、各検証でNo.1を獲得したサービスをピックアップしました。
退職代行ニコイチのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
退職代行ニコイチを運営するのは、謝罪やクレーム電話をはじめ、さまざまな電話代行を手がける株式会社ニコイチです。
退職代行は「怪しい」と思われがちですが、ニコイチの創業は2004年で業界では老舗。弁護士による適正指導を受けたうえで、退職代行業務を行っているのも特徴のひとつです。退職実績は累計54,672人以上(※)、公式サイトでは退職成功率100%を継続中と謳っています。
2024年11月現在・公式サイト参照
依頼は全国から受けつけており、申し込みから最短10分で退職を伝える電話が可能。料金システムは正社員やアルバイトなどの雇用形態を問わず一律です。
そもそも退職代行とは、退職の意思をあなたの代わりに勤務先に伝えるサービスです。最短2〜3時間ほどで退職の連絡をするところが多く、即日で会社に行く必要がなくなる可能性もあります。
退職代行には民間業者・労働組合・弁護士事務所があり、検証した退職代行ニコイチは「民間業者」です。民間業者は3つのうち最も料金が低く、「辞めたい」と勤務先に伝えるだけなら民間業者で十分でしょう。
ただし、労働組合・弁護士事務所とは異なり、有給消化・未払い給与などの交渉ができない点には注意が必要です。代理交渉が必要なケースであれば労働組合がおすすめ。勤務先から訴訟を起こされるリスクがある場合は、訴訟に対応できる弁護士事務所の一択です。
インターネット上で見つかる退職代行のなかには、怪しい業者も複数存在します。自社が所有・賃借していないオフィスで運営していたり、一部隠している情報がある業者は避けたほうがベター。また、後払いや全額返金保証に対応しているかも、サービスを選ぶ際のポイントです。
今回は退職代行ニコイチを含む人気の退職代行を調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証の結果、退職代行ニコイチには気になる点が4つありました。1つずつ解説するので、利用する前にしっかり確認しておきましょう。
退職代行ニコイチは民間業者であるため、勤務先との交渉はできません。弁護士監修を謳っていますが、弁護士が実際に対応するわけではないので注意しましょう。民間業者の退職代行が退職者の代理として会社と交渉すると「非弁行為」にあたり、違法になる可能性があるためです(弁護士法72条)。
残業代や未払い給与の請求をしたい人や有給がない場合の退職日の交渉をしたい人、会社からの強引な引き止めが予測される場合には不向き。「トラブったら自分で対応してくださいといわれた」「退職できなかった」という口コミのような事態も想定されます。
比較したほかの民間業者の退職代行でも、複雑な案件に対応できない点は同じです。スムーズに辞められそうにない場合は労働組合・弁護士事務所の退職代行を検討してくださいね。
ちなみに、退職届の代筆も行っていませんが、退職届のテンプレートがある点はうれしいポイントです。「辞めたいと伝えてくれれば、あとは自分で対応できる」というケースなら候補になるでしょう。
民間業者としては、料金はさほど安いとはいえません。料金設定は雇用体系を問わず一律27,000円で、比較した退職代行の平均約25,000円を上回っています。追加料金なしと謳っているため、成功報酬が発生することの多い弁護士事務所より割安になる可能性はありますが、民間業者・労働組合のなかでは高めです。
例えば上位の民間業者の料金を見ると、退職代行モームリは22,000円・退職代行EXIT(イグジット)は20,000円でした。交渉が可能な労働組合でも、退職代行オイトマは24,000円で利用できます。
退職代行ニコイチは退職意思の伝達しかできないことを思うと、かなり割高といえるでしょう。
料金システムの安心感はいまひとつ。料金は前払い制で、後払いには対応していません。なお、支払い方法はゆうちょ銀行での送金・クレジットカード・電子マネーの3種類です。
比較したなかには後払いオプションの手数料を払っても、退職代行ニコイチより安い退職代行も。コストがかさむうえに前払いが必須であり依頼へのハードルが高い印象です。
手続きの流れもわかりにくく感じました。実際に登録したところ、今後の流れや注意事項がLINEで送られてきますが、かなりの長文でした。いま何をするべきかが明確とはいえず、はじめて退職代行を使う人は戸惑うかもしれません。
比較したほとんどの退職代行と同様に、返金保証には対応しています。しかし、後払い不可・今やるべきことが整理しづらい点から、評価が伸び悩みました。
時間帯によってはすぐ連絡が来ない点にも注意が必要です。比較したほとんどのサービスが24時間対応であるのに対し、退職代行ニコイチの受付時間は23:30まで。メール・LINEは営業時間外でも送れるものの、対応は翌7:00以降です。
多くの退職代行が導入していた公式LINEの自動回答機能もありません。疑問点や困りごとをその場で気軽に解消したい人には物足りないでしょう。
退職代行ニコイチには2つのメリットもあります。利用を検討している人はぜひチェックしてみてくださいね。
退職後2か月間のアフターフォローがついている点は心強いポイントです。2か月のサポート期間があれば、元勤務先との書類のやり取り等に無制限で対応してもらえますよ。
人材紹介会社と提携している点も特徴のひとつです。退職から再就職まで、まとめて相談したい人には向いているでしょう。
相談や依頼はLINEで完結できます。比較したなかにはサービス開始前に電話面談が必須な退職代行も一部ありましたが、退職代行ニコイチはLINEだけですぐに依頼できるので手軽です。
ただし、先述したように公式LINEに自動で質問に回答する機能はついていません。疑問点がある場合は、担当者との打ち合わせで解消しましょう。
LINEだけでなく電話相談も受けつけているので、要望を文章で伝えるのがむずかしい人には電話がおすすめですよ。
タイプ | 民間業者 |
---|---|
代行内容 | 退職意思の伝言 |
支払いタイミング | 前払い |
価格については、2025年04月01日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
良い
気になる
支払い方法 | クレジットカード、銀行振込、モバイル決済 |
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対応時間 | 7:00〜23:30 |
対応エリア | 47都道府県 |
弁護士の監修 | |
書類テンプレート | |
返金保証 | |
転職支援 | |
分割払い対応 |
ここでは、退職代行ニコイチとは異なる魅力を持つ退職代行をご紹介します。
料金システムの安心感で選ぶなら、退職代行モームリが有力候補になるでしょう。返金保証はもちろん、後払いも選択可能。手数料として3,000円がかかりますが、基本料金22,000円とあわせても比較した退職代行の平均約25,000円を下回りました。
相談・依頼の方法は、電話・メール・LINEに対応。比較したなかでは珍しく、依頼者が事務所に来店して対面で相談する、店舗型オプションも選べます。公式LINEに自動回答機能が備わっており、疑問点・不安な点をその場で解消できる点も魅力です。
ただし、退職代行ニコイチと同じく民間業者のため、退職意思の伝達しかできない点には注意が必要。未消化の有給や未払い給与の請求などの交渉は不要で、とにかく「辞めたい」とだけ伝えたい場合はぜひ検討してくださいね。
会社との代理交渉が必要な人は、退職代行オイトマをチェック。労働組合日本通信ユニオンが運営する退職代行サービスです。電話・メール・LINEで相談でき、相談回数は退職できるまで無制限と謳っています。
料金は24,000円と、比較したなかではリーズナブルな設定。料金に労働組合への加入費が含まれている点もうれしいポイントです。また、5,000円のオプション料金を追加すれば後払いも可能。返金保証も備えています。
弁護士事務所ではないため訴訟には対応できないものの、勤務先から強引な引き止めに合いそうな場合や、会社と残業代や未払い給与の交渉をしたい人にはおすすめです。
退職代行ニコイチの基本情報は以下のとおりです。
<会社情報>
依頼前の相談は無料です。LINE無料相談で退職までの流れをしっかり確認して、納得がいったら依頼しましょう。相談から対応開始までの流れは以下のとおりです。
<退職サポート開始までの流れ>
①電話・問い合わせフォーム・LINEにて無料相談退職代行ニコイチのよくある質問への回答をまとめました。
公式サイトによると、退職成功率100%継続中とのこと。失敗やトラブルは発生していないとの記載があります。
ただし、会社との交渉・訴訟には対応していないので注意しましょう。
会社から自宅・実家・緊急連絡先に連絡がいかないよう、勤務先へ通告は可能です。しかし、担当者が間違えて連絡をする可能性もあるため、絶対に直接連絡が行かないとはいい切れません。
とはいえ、マイベストで実際に社員から退職代行を使われた経験のある人事部・管理部数名へヒアリングしたところ、退職者へ連絡を取りたい理由は本人への謝罪や、ハラスメントがなかったかなどの確認がほとんどでした。
会社からの連絡は必ずしもマイナスな理由だとは限らないため、そこまで不安に感じなくてもよいでしょう。
会社から貸与されたものは返却する義務があります。制服はクリーニングに出し、保険証を含めた返却物はいつでも郵送できるようにまとめておくとよいでしょう。
年齢層は20〜30代が多め。職業別では、看護師・介護福祉士・派遣・工場勤務の人が特に多く利用しています。
退職後にはいろいろな手続きが必要であるうえ、それぞれのタイミングも異なります。具体的な手続きと期日は以下のとおりです。
<退職後に必要な5つの手続き>
各手続きの内容や準備する書類は以下のコンテンツで詳しく説明しています。退職後の手続きをスムーズに済ませたい人はぜひ参考にしてくださいね。
無事に退職できたら、次は転職活動です。マイベストでは求人が豊富で手厚いサポートを受けられるおすすめの転職エージェントもご紹介しています。
さらに、転職の専門家にもヒアリングも実施。よい転職エージェントの選び方や転職エージェントの裏事情・デメリットも解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
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