審査不要で後払いが可能な退職代行、「辞めるんです」。インターネット上では「相場より安い」との口コミを見かけます。一方で「サービスやアフターフォローがいまひとつ」といった評判もあるため、利用を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、ほかの人気退職代行サービスとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。運営会社の詳細や、キャンセル料が発生するか、利用の流れなども調査したので、退職代行選びを迷っている人はぜひ参考にしてください。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
「辞めるんです」は、費用を後払いしたい人におすすめです。審査不要での後払いに対応しており、退職日が決定してから1週間以内に支払えばOK。比較したなかには、後払い手数料がかかる・そもそも後払い非対応といったサービスがありましたが、こちらは追加料金もかかりません。手持ちのお金がないけれど、一刻も退職をしたいと考えているなら要チェックです。
手続きがすべてLINEでできるのも便利。比較した多くのサービスと同様にLINE完結で、自動回答機能もありでした。自動回答機能なしで疑問解決まで時間がかかる・電話でのやり取りが必要になるといったサービスもあったなか、こちらは時間を問わず気軽に質問できます。夜間に出てきた疑問・不安点をすぐ解決したい人や、人とのやり取りをできるだけ少なくしたい人も使いやすいでしょう。
一方、民間業者運営のためサポートは最低限で、退職意志の伝達に限られます。「有給消化交渉が可能」と謳っているものの、会社との交渉をしたい場合は労働組合運営のサービスを使うようにしましょう。退職届テンプレートは用意されていますが、比較した多くのサービスと同様に退職届作成代行といったサポートはありませんでした。「サービスやアフターフォローがいまひとつ」との口コミにも頷けます。
基本料金は一律27,000円で、比較した民間業者運営サービスよりやや高めでした。ただし、雇用形態に関わらず料金が同じなため、アルバイトやパートの場合は割高に。比較したなかには正社員以外を安く設定しているところも複数見られました。「相場より安い」との口コミがありましたが、雇用形態を踏まえて判断する必要があります。
代行サポートは最低限ながら、LINE完結・自動返信機能つきで気軽に利用できるのはメリット。審査不要・追加料金なしでの後払いができるため、費用面で不安がある人も使いやすいでしょう。ただし、後払いの支払い期限である7日間を超えるとプラス料金が発生する点には注意してくださいね。会社との交渉をしてほしい人は退職代行オイトマ、さらに料金を抑えたいなら退職代行モームリを含めて検討するのもよいでしょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際に辞めるんですと比較検証を行ったサービスのなかで、総合評価1位を獲得したベスト退職代行と、各検証でNo.1を獲得したサービスをピックアップしました。
辞めるんですのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
「辞めるんです」は、2022年に運営をスタートした退職代行サービスです。公式サイトによると、退職代行実績は10,000件以上。全国統一労働組合と提携し、顧問弁護士からの指導を受けて営業を行っています。運営元は、不動産事業・B to C事業・アパレル事業など幅広く事業展開しているLENISのグループ会社、LENIS Entertainmentです。
運営歴は長くないものの、そもそも退職代行が注目され始めたのは2010年代の後半頃。以来急速に拡大している業界なため、事業歴の短さをそこまで気にする必要はないでしょう。運営元が民間業者なため代行内容は事務連絡・事務処理に限られますが、退職代行サービスを利用することは違法ではありませんよ。
<「辞めるんです」の詳細情報>
今回は辞めるんですを含む人気の退職代行を実際に調査して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
「辞めるんです」を調査したところ、主によい点が2つありました。ここでは、料金の後払いやLINEで完結する連絡の手軽さなど、よい点を1つずつ解説します。
「辞めるんです」は、審査不要で後払いが利用できます。退職日が決定してから1週間以内に支払えばOKで、手数料・労働組合加入費・成功報酬など別途料金が発生することもありません。料金が事前に決まっているため、計画を立てて準備できるのもメリットです。
比較したところ、後払いのために数千円の手数料が必要な会社や、そもそも後払い非対応のサービスもありました。「辞めるんです」は、お金の準備より先に、一刻も退職したいと考えている人にとって有力な候補になるでしょう。
先払いの場合、退職できなかった場合の返金保証も行っています。比較した多くのサービスが返金保証に対応しており、こちらも同様の結果でした。ただし、後払いの場合、退職先への入電日時を報告した時点で契約成立となるシステムです。返金保証に関する記載はなかったため、後払いの場合は返金保証が受けられるかをよく確認しましょう。
契約は、勤務先への入電日時を報告した時点で成立します。契約成立後に利用をやめたいと思った場合は途中キャンセル扱いとなり、キャンセル料が発生するため注意しましょう。
キャンセル料は、退職先への入電前か、あとかで異なります。退職先への入電前なら、キャンセル日時から7日以内にキャンセル料15,000円の支払いが必要です。入電後は利用料金の全額支払いが発生するため、よく確認してから利用してくださいね。
比較した多くの退職代行サービスと同じく、申し込みから退職完了までLINEのみで完結できます。さらに「辞めるんです」はLINEの自動回答機能があるため、時間を問わずいつでも質問できるのが魅力。相談は何回でも可能で、退職までの流れについても解説してもらえます。不安感の解消に役立つでしょう。
比較したサービスのなかには、自動回答機能がなく、夜間は質問の回答が得られない・電話でのやり取りが必要になるといったものもありました。こちらはLINEで気楽に疑問を解決できるので、不安な気持ちが強い人・人とのやり取りをできるだけ少なくしたい人も使いやすいですよ。
リサーチのため実際にマイベストからの問い合わせを行ったところ、わずか数分で返信が返ってきました。素早く対応してもらえることで、不安に感じづらいといえます。
まずは自動返信を利用し、解決できない内容は文面で問い合わせするのがおすすめですよ。
「辞めるんです」は、後払いOKでLINEで完結できる手軽さがメリットでしたが、代行してもらえる範囲や料金など気になる点もありますよね。
ここでは、「辞めるんです」の気になる点についてもチェックしましょう。
会社への交渉・請求や、訴訟対応をしてもらうことはできません。運営元が民間業者なため、単に辞めると伝えることが目的のときに使うとよいでしょう。「サービスやアフターフォローがいまひとつ」との口コミにも頷けます。
そもそも退職代行を運営しているのは、民間業者・労働組合・弁護士事務所の3タイプあります。労働組合は、有給消化・未払給与などの交渉が可能。弁護士事務所は交渉が可能なうえ、会社から訴訟を起こされた場合に対応できます。
「辞めるんです」は「有給消化交渉が可能」と公式サイトで謳っていますが、運営元は民間業者です。そのため、有給取得交渉・未払い給与や残業代の請求などを行いたい場合は、労働組合が運営する退職代行オイトマなどを検討するのがおすすめです。
比較した多くのサービスと同じく、退職届テンプレートは用意されています。必要に応じて活用するとよいでしょう。なお、一部サービスでは退職書類の作成まで依頼が可能でした。どこまでサポートをしてほしいかによって、依頼するサービスを選んでくださいね。
公式サイトでは労働組合との提携を魅力としていますが、重視すべきは運営元です。会社との交渉が可能なのは、労働組合と弁護士事務所。民間業者は交渉ができないと認識しておきましょう。
退職代行を利用する際の料金は一律27,000円です。比較したサービスの平均は約25,000円で、やや高めだといえます。
雇用形態にかかわらず一律の値段である点には要注意。比較したなかには、アルバイト・パートは料金を安く設定しているサービスも多くありました。正社員以外の場合、割高になる可能性があります。「相場より安い」との口コミもありましたが、雇用形態を踏まえて判断するとよいでしょう。
支払いが遅れた場合や、別プランを申し込んだ場合に、プラス料金が発生する点も覚えておきましょう。
<27,000円以上かかる場合>
タイプ | 民間業者 |
---|---|
代行内容 | 退職意向の伝言、有給取得の交渉、未払い給与・残業代の請求 |
支払いタイミング | 前払い、後払い |
価格については、2025年05月03日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
良い
気になる
支払い方法 | クレジットカード、銀行振込 |
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対応時間 | 24時間 |
対応エリア | 47都道府県 |
弁護士の監修 | |
書類テンプレート | |
返金保証 | |
転職支援 | |
分割払い対応 |
「辞めるんです」は手数料なしで後払いでき、LINEで連絡できる手軽さが魅力でしたが、料金やサポート面では気になる点もありました。
ここでは、民間業者・労働組合それぞれが運営するおすすめの退職代行サービスをご紹介します。
退職意志を伝えるだけでよいなら、民間業者の「退職代行モームリ」が候補になります。料金設定が安く、正社員の基本プランなら22,000円。比較した全サービスの平均額を下回り、かなりお得に利用できました。
後払いを選択するには追加料金としてプラス3,000円が必要ですが、それでもトータル料金は25,000円と平均以下に収まります。オプションを追加しない限り、それ以上の費用がかかることがないのも安心です。
さらに、雇用形態によって料金が異なるため、パート・アルバイトなら12,000円で利用できます。正社員と同じ金額を払わなくてよいのはうれしいですね。
電話・メール・LINEで相談できるほか、事務所に来店できる店舗型オプションや、女性スタッフ対応など、相談しやすい環境が用意されているのも魅力。会社との交渉はできませんが、退職意志の伝達だけを代行してほしいなら要チェックです。
会社との交渉も希望するなら、労働組合日本通信ユニオンが運営する「退職代行オイトマ」がおすすめ。弁護士事務所とは異なり訴訟には対応できませんが、未払いや有休取得についての交渉といったサポートの手厚さに期待できます。
料金は雇用形態に関係なく一律24,000円と安めで、比較したサービスの平均並みでした。労働組合加入費が別途必要なサービスもありましたが、こちらは加入費込みでリーズナブルです。追加で5,000円支払えば、最長1か月の後払いも利用できますよ。
連絡手段は、電話・メール・LINEから選べます。基本はLINEですべて完結し、相談回数は無制限です。LINEの友だち追加をするだけで弁護士監修の退職届・業務引き継ぎ書のテンプレート・希望者への転職サポートが無料で受けられる特典もあります。会社との交渉が必要なら、ぜひ検討してくださいね。
「辞めるんです」の利用を決めたら、まずはLINEの無料相談を行いましょう。退職までの流れは、以下の4ステップです。
<退職までの流れ>
1. LINE登録・相談
2. ヒアリングシートの作成:退職連絡の日程・貸与物の有無・退職後の必要書類など
3. 入電・退職
4. 支払い:1週間以内
最後に、「辞めるんです」についてよくある質問をまとめました。
即日対応を魅力として掲げており、公式サイトでも「ご依頼の当日から会社に行く必要はございません」との記載が確認できました。
LINEで無料相談を受ける際、退職連絡の日付・貸与物の有無・退職後に必要な書類などのヒアリングがあります。連絡する前に把握しておくとスムーズに進むでしょう。
会社とのやり取りを減らすためには、事前に私物を持ち帰り、貸与物は会社に置いておくのがおすすめです。通常の退職時に行われる業務の引き継ぎができないこともふまえて、最低限の引き継ぎメモを残しておきましょう。社宅に住んでいる場合は、転居先の確保も忘れずに行ってください。
退職が成立したあとに社会人としてのブランクを発生させないため、転職活動を進めるのも大切ですよ。
支払い方法は、銀行振込とクレジット決済のいずれかを選択可能です。
<振込先金融機関>
<クレジット決済>
退職代行のみの場合、一律27,000円で追加費用の発生はありません。
LINEでの相談は何度でも無料です。別途費用が発生しないのはうれしいですね。
退職代行を利用したことは、転職活動や転職時に明かす必要はありません。また、退職代行でも個人情報保護法を遵守しているため、第三者に漏れる可能性は極めて低いといえるでしょう。
面接時に退職の理由について問われる可能性はあります。ここでも退職代行の利用を話す必要はないため、想定質問として前向きな理由を事前に用意しておきましょう。
公式サイトでは、全国統一労働組合との提携や、顧問弁護士による適正指導を受けて営業しているとの記載が確認できました。
そもそも退職代行サービスの利用は違法ではないため、さまざまな理由で自分で退職の申し出ができない場合は活用してみてください。
「辞めるんです」は民間業者運営なため、労働組合の加入は必要ありません。
提携先として背後に労働組合がある状態ですが、依頼できる内容は退職意思を伝えるのみが基本となります。
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