労働組合が運営する、退職代行SARABA。Googleの口コミやYahoo!知恵袋では、「スムーズに退職できた」「LINEの返信が早い」といったポジティブな声を見かけます。しかし、本当に評判どおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、退職代行モームリやフォーゲル綜合法律事務所などの退職代行とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。退職代行選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
退職代行SARABAは、費用を抑えて会社との交渉をサポートしてほしい人におすすめです。団体交渉権を行使できる労働組合タイプで、未消化の有給や未払い残業代の交渉が可能。料金は一律24,000円としており、労働組合費などの追加料金が一切かかりません。比較した全サービスの平均が約25,000円だったことを考慮すると、比較的リーズナブルです。
行政書士が監修した退職届のテンプレートを配布しているのも、魅力のひとつ。何を書けばよいか明確なので、書類に頭を悩ませずに済みそうです。申し込み方法はLINEもしくは電話。比較したなかには、どちらかのみに対応のサービスがあったのに対し、好きなほうを選べるので便利ですよ。
口コミに「スムーズに退職できた」「返信のLINEがすぐに来た」との声があるように、対応の速さにも期待が持てそうです。相談は年中無休・24時間可能であり、休日や深夜もできる限り対応しているとのこと。公式LINEの自動回答機能はありませんが、さほど不便には感じないでしょう。
なお、公式サイトには過去に失敗例はないと記載されています。万が一退職に失敗したとしても、全額返金保証がある点はうれしいポイントです。一方、支払い方法が前払いのみである点はデメリット。後払いを選択できるほかのサービスと比較すると、ややハードルが高い印象を受けました。
また、弁護士が代行するわけではないので、訴訟対応・損害賠償請求ができない点も注意。比較したなかにはリーズナブルな弁護士事務所や後払いを選択できる民間業者もありました。前払いに不安がある人・訴訟の可能性がある人は別のサービスを検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
退職代行SARABAの利用を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってベストな退職代行を見つけてみてくださいね!
退職代行SARABAは、株式会社スムリエが運営する退職代行業者。実際の退職代行業務は、労働組合である退職代行SARABAユニオンが行っています。とくだね!・報道ステーション・日経新聞など大手メディアからの取材実績が多く、注目度の高いサービスといえます。
特徴は、労働組合という立場から従業員の権利を守っている点。辞める意思を伝えるだけにとどまらないサービスで、利用者が悔いなく退職できるようサポートしています。
退職代行SARABAを含む労働組合も、訴訟対応は不可。ただし、団体交渉権を駆使すれば残業代・未払い給与・有給は会社との交渉が可能です。
どのタイプを利用するかは、勤め先がどんな会社かによって変わります。退職の意向を伝えるだけでよいなら民間業者、強引な引き止めや嫌がらせに対処するなら労働組合、会社に訴えられるリスクがあるなら弁護士事務所がおすすめです。
また、公式サイトに運営会社・代表名・企業サイト・運営会社の住所などの記載がない業者は、避けたほうが無難。自社が所有・賃借していないオフィスで運営している業者にも注意が必要です。違法・詐欺まがいの業者に引っ掛からないよう、慎重に選んでくださいね。
今回は退職代行SARABAを含む人気の退職代行を実際に利用して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
退職代行SARABAは労働組合が運営しているため、民間業者よりも手厚いサポートを期待できます。団体交渉権を行使して、有給取得・未払い給与・残業代の請求といった会社との交渉が可能です。
行政書士が監修した退職届のテンプレートを配布しているのも利点。弁護士事務所のように退職書類の作成を代行できるわけではありませんが、テンプレがあるので何を書くべきか迷いません。辞める会社に無駄な時間を割かずに済むでしょう。
料金は一律24,000円。比較した全サービスの平均が約25,000円なので、やや安めといえるでしょう。万が一退職できなかった際は、全額返金を保証している点もうれしいポイントです。
比較したなかには、労働組合への加入費が別途必要な会社も。一方、退職代行SARABAには全費用込みで24,000円であり、良心的といえます。もちろん、折り返し電話対応・営業時間外対応といった追加費用は一切かかりません。
労働組合タイプのなかでも、退職代行SARABAは安い水準。サービス内容と料金のバランスよい退職代行サービスだといえるでしょう。
比較したほとんどの退職代行業者と同様に、申し込み・やり取りはLINEで完結。辞める意思が固まった時点で、サクッと連絡でき便利です。なお、電話相談にも対応しており、好きなほうを選択可能。担当者と直接話したい人も利用しやすいでしょう。
公式LINEに質問機能はありません。不明点があれば担当者への確認が必要ですが、年中無休・24時間対応なのでさほど不便ではないでしょう。休日や深夜にも可能な限り対応とアピールしており、「返信のLINEがすぐに来た」との口コミがあるのにもうなずけます。
価格の安さが魅力な退職代行SARABAですが、気になる点も2つありました。利用する前に自分の状況に合っているかをしっかり確認しておきましょう。
加えて、支払い方法は銀行振り込み、もしくはクレジットカード払いのみ。分割払いには対応していますが、カードを持っていない人・使いたくない人にはハードルが高いかもしれません。
ただし、返金保証ある点はうれしいポイントです。事前に料金を支払う必要があるものの、結果に満足できなければ返金してもらえるので、依頼する際に不安を感じにくいでしょう。
タイプ | 労働組合 |
---|---|
代行内容 | 退職意向の伝言、有給取得の交渉、未払い給与・残業代の請求 |
支払いタイミング | 前払い |
価格については、2025年05月03日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
良い
気になる
支払い方法 | クレジットカード、銀行振込 |
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対応時間 | 24時間 |
対応エリア | 47都道府県 |
弁護士の監修 | |
書類テンプレート | |
返金保証 | |
転職支援 | |
分割払い対応 |
リサーチの結果、退職代行SARABAのデメリットをカバーできるサービスを見つけたのでご紹介します。
フォーゲル綜合法律事務所は、弁護士が運営する退職代行。とくに、弁護士事務所に訴訟を依頼したいけれど、費用を抑えたい人におすすめです。会社との交渉・会社への請求・裁判への対応など、どこまで代行してほしいかによって選ぶべきプランが変わります。
会社からの訴訟に備えるなら、「円満退職あんしんプラス」を検討しましょう。55,000円と民間業者・労働組合と比べると高額ですが、比較した弁護士運営のサービスのなかでは珍しく、成功報酬が0円です。ほかの弁護士事務所は成功報酬を含めて約85,000円かかることをふまえると、破格といえます。
連絡はLINEで完結するうえ自動回答機能もあり。全額返金保証に対応しており、料金の後払いも可能です。民間業者や労働組合と比べると高価ですが、弁護士運営の退職代行としては非常に安価なので、訴訟対応が必要な人はぜひ検討してください。
コストをかけず辞めると伝えるだけなら、退職代行モームリがおすすめです。正社員の基本プランは22,000円と、比較した全サービスの平均約25,000円よりかなりリーズナブル。アルバイトの退職代行なら12,000円のプランが用意されています。
料金システムは、後払い(オプション料金として3,000円必要)と返金保証の両方に対応。公式LINEには自動回答機能が備わっています。電話で女性にしか話したくない内容を相談する場合は、女性スタッフを希望できるなどサポート体制が充実している点も魅力で。
民間業者であるため、できるのは退職意思の伝達のみ。辞めることに会社が難色を示す可能性がないなら、ぜひ利用してみましょう。
退職までの流れは以下のとおりです。1~4の手順のあと、退職が完了するまで、電話・メール・LINEにて、回数無制限で対応します。
<退職までの流れ>
1.電話またはメールで相談
2.相談後、正式に申し込み
3.担当者との打ち合わせ
4.SARABAが会社に連絡
退職代行SARABAの利用にあたって、よくある質問をご紹介します。
2024年10月の執筆当時、公式サイトでは「退職できなかった事例は1件もありません。」とアピールしていました。もちろん、絶対に成功するとはいいきれませんが、失敗する可能性は低いでしょう。
民法上の規定では、無期雇用者は2週間前までに退職の旨を伝えることで退職できます。しかし、会社が認めれば当日でも退職可能です。
出勤しない社員にも社会保険料などがかかるため、退職日を先延ばしするメリットはさほどありません。そのため、代行日当日の退職を認める会社も多いようです。
本人には連絡しないように伝えはするものの強制力がないため、100%連絡がこないようにするのは難しいのが現状です。とはいえ、電話に出るか出ないかは自分次第。どうしても話したくないときは、無視しても問題ありません。
会社には本人に連絡しないよう伝えるのと同様に、両親への連絡も控えるよう伝えています。100%連絡が行かないようにするのは難しいといえますが、要望どおり対応する企業がほとんどです。
貸与品は最後の出勤日に会社に置いてくるか、自分で会社に郵送する必要があります。あとで荷物を送る手間を思うと、あらかじめ返却しておくのが得策です。
退職後は、健康保険と年金の切り替え・失業保険の申請・住民税の支払い方法の変更・所得税の確定申告など、さまざまな手続きが必要です。下記のコンテンツで手続きの内容や順番を詳しく解説していますので、参考にしてください。
退職代行SARABAでは、退職が決まった人に無料で転職サポートを行っています。なお、転職エージェントにも興味があるという人は、下記のコンテンツもチェック。マイベストが選んだ人気の転職エージェントを比較検証し、おすすめランキングを紹介しています。
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