すっきりとしたアルミニウム合金フレームが印象的なスマートウォッチ、cmf by NOTHING WATCH PRO。実際にネット上では「デザインがよい」と評判です。その一方、「機能面が物足りない」「サイズが大きく、つけていて違和感がある」と気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のスマートウォッチとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スマートウォッチ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
cmf by NOTHING WATCH PROは、手頃なモデルでスマートウォッチを試したい人におすすめ。ECサイト価格は1万円台前半(※執筆時点)ですが、健康管理機能は充実。機能に不満を持つ口コミもありますが、血中酸素濃度・ストレス・消費カロリーなど定番機能は押さえているので入門機には十分でしょう。対応ワークアウトも110種類と豊富。比較した低〜中価格帯モデルには、100種類に満たないものも目立ちました。
測定した数値も高精度。とくに血中酸素濃度・心拍数・歩数は、実際に専門機器のデータと比べても誤差3%未満でした。睡眠トラッキングにも対応しており、睡眠時間や睡眠の深さを記録できます。ただし、睡眠関連の測定精度は振るわず。比較した商品の約7割は合計睡眠時間の誤差が10分程度だったなか、1時間近く誤差が発生しました。
バッテリー性能も優秀で、実際に1週間以上持ちました。比較したなかには1日しか持たない商品もあったことをふまえると、本商品はこまめに充電するのが面倒な人にも向いているでしょう。ファッション性も高く、ウォッチフェイスは75種類(※執筆時点)と豊富でした。一般的な20mm幅の腕時計用バンドと交換することもできますよ。
タップやスワイプなどスマホと似た感覚で操作ができ、使い勝手は良好。ディスプレイのサイズも大きく見やすいものの、実際に装着したモニターからは「ずっと腕時計をつけていることを意識しそう」という声も。口コミ同様に、装着時に違和感を感じることはありそうです。とはいえ、見た目のわりに軽量なので、重さは気になりませんでした。
比較したなかではリーズナブルですが、通知確認や通話なども含めた基本機能をしっかり押さえている本商品。NOTHINGならではの高いデザイン性も魅力で、ファッションとして取り入れてもよいでしょう。とはいえ、比較した5万円以上する高級機に機能面では敵わないので、本格的に健康管理したい人はほかの商品もチェックしてみてくださいね!
実際にcmf by NOTHING WATCH PROと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイスマートウォッチと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
cmf by NOTHING WATCH PROの機能性が物足りない人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
サムスン
高精度な測定とアプリの機能性が魅力!バッテリー持ちも良好
cmf by NOTHING WATCH PROは、イギリスのデジタル家電メーカーNOTHINGのサブブランド「cmf」から、2023年10月20日に日本発売となったスマートウォッチ。シンプルなラインと、アルミニウム合金フレームを備えたミニマリストなデザインが特徴的です。
スマホと連携して、Bluetooth通話機能も可能。内蔵マイクには、通話中の騒音を効果的に低減するAIノイズリダクションを搭載しています。家族や友人とのコミュニケーションも、クリアで快適に行えるでしょう。
健康管理機能では、心拍数・血中酸素レベルを24時間モニタリングすることも可能です。健康状態を把握しやすく、自己管理を強化できると謳っています。さらに、ストレスモニタリングにも対応。ストレスレベルを把握することで、心身のリフレッシュに役立つとしています。
特徴的な機能としては、水分補充リマインダーや、立ち上がりリマインダーが挙げられます。適切な水分補給のタイミングを促したり、長時間座っている状態のときに運動を促したりする機能です。
ヨガやランニングなど、スポーツモードは110種類。自身の運動目標に合わせて、トレーニングプログラムを設定できます。運動中は、カロリー・心拍数・歩数・距離・ペースなどを記録可能です。
<スペックの詳細>
デザイン面で注目すべきは、1.96インチの大型ディスプレイ。滑らかなタッチ操作で、情報を拡大表示できると、視認性・操作性もアピールしています。本体のサイズは幅39.87×高さ46.9×厚さ12.89mm、重量は47.0g。比較した商品の約6割は重量が20~40gだったことをふまえると、画面が大きい分やや重さがあるといえます。
IP68の防水機能に対応しているのも魅力です。水しぶきから汗まで、どんな状況にも耐えられるとしています。また、50,000回のボタンプレステストや100回の1m落下テストなど、さまざまなテストをクリアした耐久性も自慢です。
本体のカラーは、アッシュグレー・ダークグレー・メタリックグレー・シルバーの4色展開です。カラーによって付属バンドの色も異なります。自分に合うカラーを見つけてみてくださいね。
今回はcmf by NOTHING WATCH PROを含む、スマートウォッチ全49商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
搭載されている健康管理機能の種類や対応しているワークアウトの数、メールやLINEの簡易返信機能の有無などをチェックしました。
「機能面が物足りない」という口コミもありますが、健康管理機能は充実していました。血中酸素濃度・心拍数・ストレスレベルなどの常時測定に対応しています。アプリと連携することで、血中酸素濃度の平均値や変動グラフなどを確認できますよ。
睡眠モニタリングにも対応しており、合計睡眠時間・睡眠の深さ・睡眠ステージごとの時間数を記録できます。ただし、睡眠スコアの分析や提案には非対応。比較した商品の約8割はスコアの分析まで対応していたことをふまえると、詳しく睡眠状態を把握したい人には物足りないといえるでしょう。
対応しているワークアウトは110種類と豊富です。自動検出には対応していないので、運動前にワークアウトを選択する必要があります。なお、記録できるデータの種類は少なめ。消費カロリーや距離・心拍グラフ・歩数などは表示されますが、運動効果や数値の解説はありませんでした。
専用アプリ「CMF Watch」は、確認できる情報が少なく、各項目の説明もそこまで充実していません。消費カロリーや歩数は、当日のデータしか確認できませんでした。過去のデータに基づいた分析や提案がないので、本格的に健康管理・運動管理したい人には向かないでしょう。
<検証結果>
スマホとペアリングすることで、メールやLINEの通知・電話の着信確認ができます。マイクを搭載しているので、スマホを取り出さずとも電話に応答できますよ。なお、メッセージの簡易返信には対応していません。
スケジュールの確認はできるものの、通知でのタイトル確認のみに留まっています。予定の詳しい内容は、スマホで確認しましょう。
一方、音楽再生やキャッシュレス決済には非対応です。基本的な機能はそろっているものの、比較したなかでも5万円以上するような高級機の機能性にはおよびませんでした。
<検証結果>
次に、測定値の正確性と使い勝手の検証です。
測定値の正確性の検証では、歩数・心拍数・血中酸素濃度・睡眠トラッキングの各数値を測定します。同時に各数値の測定に特化した専門機器でも測定を実施し、専門器と比較して誤差が少ないものほど高評価としています。
使い勝手の検証では、操作のしやすさや表示の読みやすさなどチェックしました。
各測定機能の精度は高く、専門機器に近いデータを把握できます。歩数・血中酸素濃度・心拍数の数値は、専門機器と比べても誤差3%未満です。とくに歩数の誤差はわずか0.4%と少なく、専門機器とほぼ変わらない精度でした。
一方、睡眠トラッキングの精度はいまひとつ。起床時間のズレはわずか3分に抑えたものの、入眠・合計睡眠時間は1時間近く誤差が発生しました。比較した商品の約7割は合計睡眠時間の誤差が10分程度だったことをふまえると、本商品で睡眠時間を精緻に把握するのは難しいといえます。
また、比較した結果、ほとんどの商品はレム睡眠(浅い眠り)や深い眠りのデータに誤差が生じやすい傾向がありました。本商品も同様に、レム睡眠と深い睡眠の記録に20分以上も誤差が出ています。睡眠時間の管理に重点を置くなら、物足りなさを感じる可能性があるでしょう。
使い勝手を検証したところ、スマホと似た感覚でスムーズに操作できる点が高評価を獲得。タップやスワイプなど指の動きでスイスイ操作できますよ。比較した結果、タッチ操作に対応している商品は、操作しやすく快適に使える傾向がありました。
右側面には物理ボタンを搭載。ボタンを押すことで、ホーム画面に戻れます。ただし、物理ボタンの機能のカスタマイズはできません。表示される文字サイズは8ptと小さすぎないので、通知も問題なく読み取れました。
<検証結果>
続いて、装着感とファッション性の検証です。
スマートウォッチを日常的に使用している5人のモニターが実際に商品を装着。キーボード操作をはじめとする日常動作を試したうえで、バンドのつけやすさ・体感の重さなどの観点で装着感を評価しました。
ファッション性の検証では、公式アプリで選べる無料のウォッチフェイス(盤面デザイン)の数や、純正と非純正の交換バンドの数をチェック。着せ替えの選択肢が豊富なものほど高評価としました。
バンドの取りつけには慣れが必要です。バンドは先端を手首の内側に入れ込んで留めるタイプで、モニターからは「はめにくくて苦手」「コツがわかればつけやすい」といった意見が寄せられました。慣れるまでは苦戦する可能性があるでしょう。
また、付属バンドの素材は硬め。適度な反発があるので、穴には通しやすい印象です。「調整幅がいまひとつ合わない」という意見はあったものの、「しっかり止まっている」という声もあり、フィット感に優れています。
コメントは一部抜粋
体感の重さは5人中4人が「軽い」と回答しています。本体は47gと比較したなかでは重さがあるものの、「サイズのわりに非常に軽量」という声があがりました。大きめの盤面から想像する重さを、よい意味で裏切られる点が高評価につながったと考えられます。
<体感の重さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
画面の大きさは評価された一方、厚みが気になるモニターも。口コミにもあったように、「ずっと腕時計をつけていることを意識しそう」といった装着時の違和感を指摘する意見がありました。「デスクワーク・PC操作時に手首の内側に刺さる」という声も聞かれます。
比較した結果、文字盤が手首の幅に収まるサイズだと、作業中も快適に手を動かせる傾向がありました。対して、本商品は「時計全体が腕から飛び出している」という意見が出ており、作業中に邪魔に感じる可能性が高いでしょう。
<邪魔に感じないかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ウォッチフェイス(時計盤面)は、無料で使用できるものだけでも75種類(※執筆時点)ありました。比較したなかには10種類しかない商品があったことをふまえると、本商品のバリエーションは豊富です。
公式販売のバンドは1種類だけですが、一般的な20mm幅の腕時計用バンドを装着できます。服装やシーンに合わせて、好みのバンドにつけ替えられるでしょう。
<検証結果>
最後に、バッテリーの持ちの検証です。
商品を装着して普段どおりの生活を行ったところ、バッテリーは1週間以上持ちました。比較した全商品のなかでバッテリーが1週間持ったのは1割程度だったことをふまえると、バッテリー持ちは非常に優秀です。そこまで充電切れを気にせず、長時間使い続けられるでしょう。
ヘルスケア機能の種類 | 心拍数測定、消費カロリー計算、睡眠トラッキング、血中酸素濃度計測、ストレス値測定、心拍数異常の警告、歩数計測 |
---|---|
盤面の種類数 | 75種類 |
ワークアウトの種類数 | 110種類 |
ワークアウトの自動検出 |
OS | 独自OS |
---|---|
対応OS | iOS、Android |
連続稼動時間 | 312時間 |
搭載センサー | 加速度センサー、心拍数と血中酸素飽和度センサー |
電子決済の種類 | |
ベルト素材 | シリコン |
充電方法 | マグネット式充電 |
充電時間 | |
防水性 | |
防塵性 | |
音楽再生 | |
専用アプリ | |
通知機能 | |
メール返信 | |
SMS返信 | |
LINE返信 | |
ベルト交換 | |
通話機能 | |
地図表示 | |
カメラ操作 | |
スマホ探知機能 | |
音声アシスタント | |
SOS発信 | |
転倒検出 | |
アプリストア対応 | |
カスタマイズ可能 | |
分類 | 雑貨 |
医療機器番号 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
7,700円
(最安)
販売価格:11,000円
ポイント:3,300円相当
送料別
(268件)
cmf by NOTHING WATCH PROの取扱店舗は、Amazon・楽天市場などの大手ECサイトです。
値段は執筆時点で1万円台。サイトによってはクーポンが発行されている場合があるので、購入の際は比較してみてくださいね!
最後に、機能が充実している商品をご紹介します。
Androidユーザーなら、サムスン Galaxy Watch5 Proがおすすめ。対応OSはAndroidのみですが、便利な機能が多数そろっています。ストレス・睡眠・消費カロリーなどを測定でき、ワークアウトも104種類と豊富です。アプリには睡眠コーチング機能もあり、長期的な睡眠分析・改善提案を確認できました。
予算を抑えたいなら、Zepp Health Amazfit Bip 5がおすすめ。ECサイトでの価格が執筆時点で1万円台と手頃ですが、機能面はとても充実しています。睡眠・ストレス・血中酸素濃度などを測定でき、精専門機器との誤差も抑えられていました。専用アプリでは、各データをさらに細かく確認できますよ。
ヘルスケア機能の種類 | 睡眠トラッキング、心拍数測定、消費カロリー計算、血中酸素濃度計測、ストレス値測定、月経周期モニタリング、歩数計測 |
---|---|
盤面の種類数 | 50種類以上 |
ワークアウトの種類数 | 104種類 |
ワークアウトの自動検出 |
良い
気になる
OS | Wear OS Powered by Samsung |
---|---|
対応OS | Android |
連続稼動時間 | 最大80時間 |
搭載センサー | 加速度センサー、気圧計、電気式生体センサー、ジャイロセンサー、デジタルコンパス、環境光センサー、光学式心拍センサー、赤外線温度センサー |
電子決済の種類 | Google Pay |
ベルト素材 | FKM ゴム |
充電方法 | ワイヤレス充電 |
充電時間 | 約30分で約45% |
防水性 | |
防塵性 | |
音楽再生 | |
専用アプリ | |
通知機能 | |
メール返信 | |
SMS返信 | |
LINE返信 | |
ベルト交換 | |
通話機能 | |
地図表示 | |
カメラ操作 | |
スマホ探知機能 | |
音声アシスタント | |
SOS発信 | |
転倒検出 | |
アプリストア対応 | |
カスタマイズ可能 | |
分類 | 雑貨 |
医療機器番号 |
サムスン Galaxy Watch5 Proをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
ヘルスケア機能の種類 | 心拍数測定、消費カロリー計算、睡眠トラッキング、血中酸素濃度計測、ストレス値測定、月経周期モニタリング、歩数計測 |
---|---|
盤面の種類数 | 80種類以上 |
ワークアウトの種類数 | 124種類 |
ワークアウトの自動検出 |
良い
気になる
OS | Zepp OS |
---|---|
対応OS | iOS、Android |
連続稼動時間 | 最大10日間 |
搭載センサー | 加速度センサー、SpO2センサー(BioTracker 3 PPGバイオメトリックセンサー) |
電子決済の種類 | |
ベルト素材 | シリコン |
充電方法 | マグネット式充電 |
充電時間 | 約120分 |
防水性 | |
防塵性 | |
音楽再生 | |
専用アプリ | |
通知機能 | |
メール返信 | |
SMS返信 | |
LINE返信 | |
ベルト交換 | |
通話機能 | |
地図表示 | |
カメラ操作 | |
スマホ探知機能 | |
音声アシスタント | |
SOS発信 | |
転倒検出 | |
アプリストア対応 | |
カスタマイズ可能 | |
分類 | 雑貨 |
医療機器番号 |
Zepp Health Amazfit Bip 5を徹底レビュー!実際に使ってわかったメリット・デメリットは?
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。