「カードローン入金サービス」を使えば、カードの到着前に借入できる千葉銀行カードローン。「良心的な金利」「メールや電話の対応が丁寧」と評判です。しかし、「審査には結構時間がかかる」などの口コミも存在するため、お金を借りるか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のJCBカードローンFAITHや三井住友銀行カードローンなどの商品とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。銀行カードローン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
なお、上限金利の高さが銀行カードローンに近い傾向があることから、今回は信販会社が取り扱っているカードローンも選定して比較検証しています。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
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目次
千葉銀行カードローンは、返済負担を抑えて借入したい人には不向きです。千葉銀行カードローンの利用限度額100万円未満の上限金利は年14.8%と比較的高め。検証で17社を比較したところ、限度額100万円未満の上限金利の低さは17社中11番目でした。「良心的な金利」という口コミは間違いではないものの、実際にはより金利の低い銀行カードローンが多数あります。
また、コンビニATMでの借入・返済に手数料がかかることもデメリット。比較したなかで、コンビニATM手数料が有料なのは3社だけでした。加えて千葉銀行ATMを使う場合でも、平日の8:45~18:00以外の時間帯には手数料がかかります。自社ATMの利用で手数料がかかるのは、比較したなかでも千葉銀行カードローンだけ。身近なATMで頻繁に取引したい人は、手数料コストがかさむリスクがあります。
契約には千葉銀行の口座開設が必須で、申込みから契約までの最短日数が公開されていない点にも要注意です。急ぎで融資が必要な人や期日までにお金を用意したい人にとっては、借入開始日の目安がわからないことは大きな不安材料になり得ます。審査時に電話で在籍確認が行われる可能性があるため、利用を周囲にバレたくない人にも向きません。
一方「カードローン入金サービス」を使えば、カードの到着を待たず審査後すぐに借入できるのはメリット。審査は甘くはありませんが、ほぼすべての銀行カードローンは審査基準を公表しておらず、過去の金融庁からの指導によりどの銀行も慎重に審査を行っていることを考えると、千葉銀行カードローンの審査だけが特別厳しいとは考えにくいでしょう。
千葉銀行カードローンのデメリットが気になる人は、ほかのサービスも検討してみてください。例えば借入希望額が100万円未満なら、限度額100万円未満の上限金利が17社中最も低いJCBカードローンFAITH。希望額が100万円以上なら、限度額100万円以上の上限金利が最も低いソニー銀行カードローンがおすすめ。1時間以内に借入したい人は消費者金融、必要金額を低金利で一括借入したい人はフリーローンも候補に入れるとよいでしょう。
今回は千葉銀行カードローンを含む、銀行カードローン17サービスを実際に契約して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
比較してわかった千葉銀行カードローンのデメリットは以下の6つ。特に自社・コンビニATMの利用に手数料がかかる点や、契約に口座開設が必須な点には注意しましょう。
提携コンビニATM手数料は、基本的に有料です。また、千葉銀行ATMを使う場合でも、平日の8:45~18:00を除いて取引手数料がかかります。
比較した17社のうち、コンビニATMの取引手数料が有料なのは3社のみ。さらに、自社ATMで手数料がかかるのは千葉銀行カードローンだけでした。ATMで頻繁に取引する可能性がある人は、ほかの銀行カードローンを選んだほうが手数料コストを抑えられるでしょう。
なお千葉銀行カードローンでは、インターネットバンキングでの借入手数料は無料です。また、千葉銀行での取引状況に応じて特典を受けられる「ひまわり宣言」を活用すれば、コンビニATMでの取引が月3回まで無料になる場合があります。
「ひまわり宣言」というサービスで条件をクリアしたらコンビニATM手数料が無料になりますが、条件は千葉銀行のクレジットカードの保有や千葉銀行の住宅ローンの契約があるなど、元々千葉銀行を利用していないと達成が難しいものが多いといえます。
利用限度額100万円未満の上限金利は年14.8%と、比較したなかでも高め。比較した17社中、金利の低さは11番目でした。
17社の限度額100万円未満の上限金利は平均年14.8%で、千葉銀行カードローンの上限金利は平均と同等です。しかしなかには利用限度額100万円未満の上限金利が年12.5%のJCBカードローンFAITHのようなサービスもあり、返済負担を抑えたい人は、より上限金利の低いカードローンを検討したほうがよいでしょう。
なお、千葉銀行カードローンの利用限度額100万円以上の上限金利は年12%で、17社中4番目に低い結果でした。100万円以上の借入をする場合は、比較的低めの金利で借入できる可能性があります。
銀行カードローンの金利は利用限度額ごとに設定され、利用限度額ごとの金利にも幅があることがほとんど。今回の調査では銀行カードローンの利用者の60%が上限金利で承認されていたため、金利を比較するときは利用限度額ごとの上限金利を確認することが大切です。
契約には、千葉銀行の口座開設が必須です。口座開設は最短即日で完了するものの、千葉銀行口座が返済用口座に設定されるため、現在別の金融機関口座を使っている人は、毎月千葉銀行口座に返済用の資金を移動させる手間が発生します。
比較した17社中、口座開設不要で契約できる会社は10社ありました。今使っている口座をそのまま返済用口座として使いたい人は、ほかのカードローンもチェックしてみてください。
千葉銀行カードローンでは、申込みから初回借入までの最短日数を公開していません。そのため、急ぎで借入したい人やお金を用意しなくてはならない期日が決まっている人は、いつ融資を受けられるのかと不安を感じてしまう可能性があります。
比較した17社中、審査にかかる期間や申込みから初回借入までの最短日数を公開している会社は13社ありました。
なかには最短即日融資が受けられる銀行カードローンもあるので、急ぎでお金を借りたい人は、融資までの最短日数が公開されており、かつ希望する融資スピードを実現できるサービスを選ぶのがおすすめです。
今回検証したカードローンのなかには最短即日で融資が受けられるものもありました。借り入れしたい期日が決まっているなら、最短日数を公開しているカードローンから選ぶとよいでしょう。
千葉銀行カードローンでは、公式サイトに在籍確認に関する記載がなく、審査時に電話で在籍確認が行われる可能性があります。在籍確認とは、申込者が申告した職場で実際に働いているかどうかを、銀行が電話や書類で確認することです。
比較したなかで、原則として電話での在籍確認を行わない(書類で代用する)ことを公式サイトに明記しているのはJCBカードローンFAITHとセブン銀行カードローンの2社のみ。銀行カードローンの審査では、基本的に電話での在籍確認があると考えてよいでしょう。
また、千葉銀行口座を新規開設した場合、キャッシュカードが自宅に郵送される点にも注意が必要です。職場への電話連絡や自宅への郵送物に抵抗を感じる人は、ほかのサービスも検討してみてください。
銀行はプライバシーに配慮して電話をかけるので、「在籍確認の電話あり=絶対にバレる」ではありません。また、在籍確認の電話は絶対にかかけられるわけでもありません。
千葉銀行カードローンの申込条件は、満20歳以上65歳未満の安定収入がある人で、収入のない専業主ふや20歳未満の学生は申込めません。
比較したなかに、本人に収入がなくても配偶者に安定収入があれば借入できる「配偶者貸付」に対応した銀行カードローンは7つありました。専業主ふの人は、そちらをチェックしてみてください。
また、20歳未満の学生が申込めるサービスはありませんでした。ただし、安定収入があって20歳以上なら、学生でも17社中12社では申込対象に含まれます。
なお千葉銀行カードローンは、安定収入があればパート・アルバイトでも申込めますが、年金収入のみの人は対象外です。原則として千葉県・東京都・茨城県・埼玉県・神奈川県(横浜市・川崎市)以外に居住している人は利用できない点にも注意しましょう。
比較してわかった千葉銀行カードローンのメリットは以下の1つ。千葉銀行の口座をすでに持っている人なら、利用を検討する価値があるでしょう。
「カードローン入金サービス」を使えば、カードの到着を待たず、契約と同時に借入可能です。比較した17社中、カードローン入金サービスのように、カード到着前に1回目の融資を受けられるサービスがあるのは4社のみ。早めに融資を受けたい人にはうれしいサービスです。
ただし、千葉銀行カードローンの契約には口座開設が必須で、もともと口座を持っていない人は、初回融資までに時間がかかる傾向があります。また審査時間や初回借入までの最短日数が公表されていないため、カードローン入金サービスを使う前提でも、いつ融資を受けられるのかわかりにくいのはデメリット。
千葉銀行の口座を持っていて急ぎで借入したい人は検討の余地がありますが、いつ借入できるのか把握しておきたい人は、別のカードローンを検討しましょう。
ここでは、千葉銀行カードローンのデメリットをカバーできるおすすめのカードローンを紹介します。
借入希望額が100万円未満の人には、JCBカードローンFAITHがおすすめ。JCBカードローンFAITHの限度額100万円未満の上限金利は年12.5%で、比較した17社中最も低いことが特徴です。
口座開設不要で契約できるうえ、「借入予約サービス」を使えばローンカードの到着前に借入可能。審査は最短即日で完了するため、早ければ当日中に借入できる可能性もあります。
希望額100万円未満で返済負担を抑えて借入したい人は、ぜひJCBカードローンFAITHを検討してみてください。
キャッシングを使えば、5万円以下の借入を金利5%でできるのも魅力。利用限度額100万円未満の上限金利の平均が13.2%だったことをふまえると、キャッシング5%は低金利だといえるでしょう。
借入希望額が100万円以上の人には、ソニー銀行カードローン。ソニー銀行カードローンでは、限度額100万円以上の上限金利が年9.8%と、比較したなかで最も低く設定されています。
比較した17社中、限度額100万円以上の上限金利が年10%を下回るのは、ソニー銀行カードローンだけ。ソニー銀行カードローンの次に金利が低い横浜銀行カードローンでも上限金利は年11.8%と、ソニー銀行より年2%も高い結果でした。
契約には口座開設が必要ですが、初回振込サービスを使えばカードの受け取り前に借入可能です。返済負担を抑えて100万円以上の融資を受けたい人は、まずソニー銀行カードローンをチェックしましょう。
コンビニATMで頻繁に現金を引き出したい人には、三井住友銀行カードローンがおすすめ。三井住友銀行カードローンは、口座開設不要で契約できるうえ、コンビニATMでの取引手数料が何度でも無料。
利用限度額100万円未満の上限金利が年14.5%と比較的低いこともメリットです。コンビニATMの利用頻度が高い人は、手数料無料のカードローンを選ぶことで、余計な出費を抑えられます。
三井住友銀行はカードの発行を選べるので、契約時に郵送物がないのもメリットのひとつです。ただし、在籍確認の電話は原則あるので注意しましょう。
申込みから1時間以内の借入を希望する人は、消費者金融をチェックしてみてください。銀行カードローンの融資スピードは即日〜2週間程度とばらつきがある一方、消費者金融では基本的に即日融資を受けられるのが特徴。
mybestが検証で実際に申込んだところ、34分で借入できたサービスもありました。またサービスによっては、初回に30日間や60日間の無利息期間がつくこともポイント。期間内に完済すれば、利息0円でお金を借りられます。
しかしその分、消費者金融の上限金利は年18%程度で、銀行の年14%程度と比べて高め。返済負担を抑えて借入したい人には不向きです。返済負担の軽さよりも融資スピードを重視したい場合は、消費者金融を検討するとよいでしょう。
カードローンは一度契約すれば枠内ですぐに借り入れできます。銀行カードローンの融資に時間がかかるのは申し込み〜初回融資の間のみ。初回融資を急いでいないなら金利が低く返済負担が軽い銀行カードローンがおすすめです。
引越し費用や資格取得費用など、特定の目的のために一括で資金を用意したい人は、フリーローンを検討しましょう。利用限度額の範囲内で何度でも借入できるカードローンとは異なり、フリーローンは1回の契約で1回のみ借入できることが特徴。
基本的に追加借入はできず、融資にも2日〜1週間程度の時間がかかりますが、その分低い金利でお金を借りられます。借入回数が1回なので、返済期間や毎月の返済額を把握しやすいことも魅力です。
融資を1週間程度待てる余裕があり、追加借入の予定がない人は、フリーローンもチェックするとよいでしょう。
千葉銀行カードローンの審査は甘くはありません。しかし、ほとんどの銀行カードローンは審査基準を公開していないことや、過去の金融庁からの指導によりどの銀行も厳格に審査を行っていることを考慮すると、千葉銀行カードローンの審査だけが特別厳しいとは考えにくいでしょう。
他社借入が多すぎない・信用情報に傷がない・安定収入があるといったポイントを押さえていれば、審査通過できる可能性は十分あります。
千葉銀行カードローンは、web・電話・FAX・郵送で申込可能です。どの方法を選んだ場合でも、審査はおおまかに申込み→仮審査→必要書類の提出→本審査→借入の流れで行われます。
審査時は、本人確認書類の提出が必要です。借入希望額が50万円以上の場合は、所得証明書類の提出も求められます。
【利用できる本人確認書類】
【利用できる所得証明書類】
千葉銀行カードローンでは、基本的に毎月1日(銀行休業日の場合は翌営業日)に指定の預金口座から口座振替で返済額が引き落とされます。
また繰り上げ返済や一括返済は、自社ATM・提携ATM・インターネットバンキング・ちばぎんアプリ・店頭でも可能です。ただし利用するATMの種類や時間帯によっては、返済に所定の手数料がかかるため注意しましょう。
カードローンを一括返済すると、返済期間が短縮される分かかる利息が減って最終的な返済額が少なくなります。一括返済は難しくても、資金に余裕があるときに繰り上げ返済をして毎月の返済額より多めに返すと返済負担を軽くできますよ。千葉銀行はネットバンキングなら手数料が無料なので、繰り上げ返済をするときはネットバンキングを使うのがおすすめです。
借入は、自社ATM・提携ATM・インターネットバンキング・ちばぎんアプリで随時行えます。ただし、利用するATMの種類や時間帯によっては、借入に所定の手数料がかかるため注意が必要です。
千葉銀行カードローンの利用残高は、ちばぎんアプリまたはインターネットサービスで確認できます。インターネットサービスを利用する場合は、手元にキャッシュカードを用意して、公式サイトからログオンしましょう。
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