はじめての契約でVポイントがもらえる、SBI新生銀行カードローン。インターネット上では高評価の口コミがある一方で、「申込後に確認の電話がある」「承認は速かったが、ローン専用カードが届くまでに10日程度かかった」など気になる評判もあり、利用を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回は詳細を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、銀行や消費者金融各社が発行する主要カードローンと比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。申込方法はもちろん、審査に必要な書類やローンカードの再発行の方法なども調べたので、カードローン選びを迷っている人はぜひ参考にしてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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SBI新生銀行カードローンは、消費者金融に比べると金利負担を抑えられる点は魅力ですが、カードローンの利用を周囲に気づかれたくない人は注意が必要です。申込はWeb完結できるものの、借入に使うローンカードは郵送での受け取りが必須。「申込後に確認の電話がある」との口コミどおり自宅や勤務先への連絡がある可能性があり、郵送や電話連絡のない大手消費者金融に対して、まわりにバレるリスクが高いといえます。
無利息期間がないこともネックです。短期間で返済できる目処がついているなら、無利息期間が設定されているほかのカードローンを検討するとよいでしょう。一方で、初回契約でVポイントが最大2,000ポイントもらえるキャンペーンがあることは大きな魅力。金額や期間によっては、支払利息よりもポイントが上回る可能性があります。普段からVポイントを使っているなら、借入もお得に始められますよ。
借入金額を問わず上限金利は低めでした。100万円未満の借入に対する上限金利は年14.8%、100万円以上は年12.0%。銀行系カードローンとしてはとくに低くないものの、比較したサービス全体の平均は下回る結果となりました。100万円以上の借入で上限金利が年12.0%以下のカードローンは少数だったことを考えても、SBI新生銀行カードローンはまとまった金額が必要なときの候補になります。
振込での借入なら、契約手続きから最短翌日に融資を受けられる点も魅力です。銀行カードローンのなかには融資までに1~2週間かかるものも。こちらは「ローン専用カードが届くまでに10日程度かかった」との口コミがあったものの、初回はカード到着前に借入できるので心配しなくてよいでしょう。SBI新生銀行以外の口座も指定可能。初回以降はインターネットバンキングを利用し、24時間365日の借入・返済が可能です。
安定した収入があれば、専業主婦(夫)でも申し込めることもメリット。専業主婦(夫)を対象としているカードローンは比較したサービスのなかでは半数以下と少なかったため、幅広い層が利用しやすいカードローンといえるでしょう。とはいえ、郵送物や電話連絡が原則あることは懸念点です。バレにくさを重視する人は、ほかのカードローンも検討してください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
今回ご紹介するのは、SBI新生銀行が提供するカードローン。発行される専用のローンカードを使い、契約額内で借入や返済を繰り返し利用できます。入会金・年会費は無料、ATM手数料も無料で、インターネットバンキングなら24時間365日いつでも借入・返済が可能。保証会社は、SBI新生銀行の子会社である新生フィナンシャルです。
SBI新生銀行のカードローン商品には「SBI新生銀行カードローン エル(旧レイク)」もラインナップされていますが、こちらは新規申込を停止しており、増額や再度借入の顧客のみ受け付けています。
カードローンは消費者金融業者・銀行などが展開しており、街中やCMでもよく見かけます。しかし、カードローンや、消費者金融・サラ金と聞くと危険なイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。
実際は、消費者金融も銀行も、貸金業法や銀行法といった法律にもとづいてカードローンを運用しています。金融庁や財務局長が認めた業者なら違法性はありません。利用したい業者が登録済みかどうかは、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで確認できます。もちろん、SBI新生銀行も登録されていますよ。
しかしながら、無登録で違法な高金利や取り立てをする闇金業者(ヤミ金)も存在します。危険な目に遭わないためにも、利用前にしっかり確認しましょう。
融資スピードが早いものとしてユーザーが満足できる基準を「当日中に借り入れできる可能性があるカードローン」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
お金を借りたことがバレにくいものとしてユーザーがとても満足できる基準を「家族や職場の人にバレるリスクが少ないカードローン」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
返済負担が軽いものとしてユーザーがとても満足できる基準を「上限金利が低いカードローン」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。上限金利以上の金利になることはないため、適用され得る最大の金利として上限金利を採用しています。
返済負担が軽いものとしてユーザーがとても満足できる基準を「無利息期間が長いカードローン」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
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SBI新生銀行カードローンを調査したところ、よい点が主に4つありました。ここでは、上限金利の低さや融資の速さなど、よい点を1つずつご紹介します。
上限金利は、借入金額が100万円未満・100万円以上のどちらの場合も比較したサービス全体の平均よりも低いことがわかりました。
借入金額が100万円未満の場合、SBI新生銀行カードローンの上限金利は年14.8%。大手消費者金融は軒並み年18.0%程度の高金利で、銀行系は年13.0~14.0%台が主流でした。全体平均は年16.0%と高めだったことを考えると、SBI新生銀行カードローンの上限金利は全体のなかで低めといえます。
100万円以上なら金利面はさらに魅力的。上限金利は年12.0%で、比較したサービスの全体平均年14.1%を下回りました。年12.0%以下だったのは、比較したカードローンのなかでも少数。まとまった金額を借りたいときも、返済負担を抑えられるでしょう。
<契約金額別の借入利率>
実際の支払利息の合計をシミュレーションしたところ、以下のように違いが出る結果になりました。なお、支払利息の合計は借入日数や返済方式によって異なるため、月初に借入し、月末の借入残高に応じて発生する利息を算出しています。
<借入額50万円・月1.5万円ずつ返済する場合>
公式サイトとのシミュレーション結果とは多少差があります
<借入額100万円・月1.5万円ずつ返済する場合>
公式サイトとのシミュレーション結果とは多少差があります
振込での借入を希望する場合、契約手続きから最短翌日に融資を受けられます。比較した銀行系のカードローンのなかには1~2週間を要するサービスもありました。銀行系カードローンを使って早くお金を準備したい人にとって、選択肢になるでしょう。
なお、契約後に借入時に使うローンカードが郵送されます。口コミで「承認は速かったが、ローン専用カードが届くまでに10日程度かかった」との指摘がありましたが、初回借入時は指定口座に振込されるため、カードの到着を待つ必要はありません。
SBI新生銀行以外の口座も指定できますが、総合口座パワーフレックスを受け取り口座にした場合は深夜帯の融資も可能。初回契約後の借入は、会員ページまたは提携ATMから即時行えます。インターネットバンキングのパワーダイレクトを利用すれば、カードローン専用会員ページから24時間いつでも借入可能です。
はじめての契約時に、最大2,000ポイントのVポイントがプレゼントされる「Vポイントをもらおう!プログラム」が用意されています。初回契約とエントリーで1,000ポイント、収入証明書の提出などの条件を満たすことで1,000ポイント、合計で最大2,000ポイントを受け取れますよ。
<Vポイントをもらおう!プログラム対象条件>
少額の借入なら、利息よりもポイントが上回る可能性も。Vポイントは全国の幅広い提携店で買い物に利用できます。V会員番号を持っていない人はあらかじめ登録しておきましょう。実質的な利息負担を減らせますよ。
なお、比較したサービスのなかにも一部、ポイントサービスを導入しているカードローンがありました。サービスを選ぶうえでの大きな決め手にはならないかもしれませんが、お得な特典があるなら逃さずチェックしましょう。
利用対象者に専業主婦(夫)が含まれており、パート・アルバイトの場合も申込できます。専業主婦(夫)の場合も、本人または配偶者に安定した収入があることが条件です。
比較したサービスのなかには専業主婦(夫)を対象としていないカードローンも多く、専業主婦(夫)でも申込できたのは半数以下にとどまりました。大手消費者金融はほとんど対象外だったことを考えると、SBI新生銀行カードローンは心強い味方になるでしょう。
実際に借りられるか不安な場合は、公式サイトのお借入診断を行ってみるのもおすすめです。融資結果を保証するものではありませんが、本人年収や配偶者年収を入力する項目があり、申込の目安になりますよ。
<利用対象者>
SBI新生銀行カードローンには気になる点もありました。バレにくさ重視の人、無利息期間を活用したい人はしっかり確認しましょう。
申込はWeb完結が可能ですが、カードローン専用カードが郵送で届くため、家族にもバレたくないという人は注意が必要です。
「申込後に確認の電話がある」という口コミどおり、審査時に電話による在籍確認がある可能性もあります。プライバシーには十分な配慮が行われますが、バレるリスクを減らしたい人は別商品を検討するのもひとつの手です。
比較したなかでも、大手の消費者金融はバレにくさが優秀でした。Web完結できるのはもちろん、ローンカード・明細書の郵送や、在籍確認が原則ないことがほとんど。バレにくさを重視するならチェックしてみるとよいでしょう。
無利息期間がないため、借入期間に応じた利息が発生します。借入期間が短ければ、キャンペーンにより利息よりも多くVポイントがもらえる可能性はありますが、返済までに時間がかかる場合は要注意です。
比較したサービスのなかで、初回契約時の無利息期間を設けていたのは全体の半数未満。無利息になる期間は30日が主流で、14~60日間と幅がありました。借入期間が短い場合は、基本的に無利息期間が設定されているカードローンを選ぶのがおすすめです。
融資までの時間 | 最短2営業日 |
---|---|
在籍確認の電話原則なし |
はじめての契約・契約日から翌月末までの借入で、初回借入日の翌日から60日間無利息
良い
気になる
借入限度額 | 1万〜500万円 |
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無利息期間あり | |
無利息期間の利用条件 | 新規の契約 |
即日融資可能 | |
土日の借入可能 | |
Web明細可能 | |
カードレスで借入可能 | |
契約可能年齢 | 20歳以上70歳以下 |
学生の申込可能 | |
パート・アルバイトの申込可能 | |
専業主婦の申込可能 | |
年金受給者の申込可能 | |
申込方法 | Web、電話 |
必要書類 | 本人確認書類、収入証明書類(借入額が50万円を超える場合) |
申込できる地域 | 全国 |
無人契約機あり | |
借入方法 | ATM、ネットバンキング |
返済方法 | 口座振替、ATM、ネットバンキング |
利用可能なATM | セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネット、イオン銀行ATM、ゆうちょ銀行ATMなど |
コンビニATMの利用可能 | |
提携ATMの利用手数料 | 無料 |
繰り上げ返済手数料無料 | |
自動融資機能 | |
毎月の最低返済額(残高:返済額) | 10万円:3千円、10万円:3千円、50万円:1万1千円、100万円:2万1千円 |
登録番号 | 関東財務局長(登金)第10号 |
ここでは、SBI新生銀行カードローンとは異なる特徴を持つカードローンと、カードローン以外の借入についてご紹介します。
60日以内に返済のめどが立つなら、レイクがおすすめ。はじめての借入なら60日間無利子で借りられるため、返済負担を抑えることに期待できます。
ほかの大手消費者金融と同様に、バレにくい点も魅力です。申込時に申請すれば郵送物はなく、契約はWebですべて完結。在籍確認の電話連絡も原則行っていないため、周囲に気づかれるリスクは低いでしょう。スマホアプリを使ったカードレス借入に対応しているため、コンビニATMで気軽に利用できます。
20歳以上70歳以下なら、学生・アルバイト・年金受給者でも申込可能。最短20分のスピード審査で、急なピンチにも対応できます。100万円未満の上限金利が年18.0%と高い点には注意が必要ですが、無利息期間を活用できるなら候補になるカードローンです。
消費者金融の利用に抵抗がある人は、三菱UFJ銀行のバンクイックをチェックしましょう。最短即日融資に対応しており、融資までに1~2週間かかることもある銀行カードローンのなかではスピーディに借入できます。
特徴的なのは、全国のATMコーナーに設置されたテレビ窓口でローンカードを受け取れること。ローンカードなしも選べるため郵送物が発生せず、家族や周囲にバレるリスクを抑えられます。
借入額100万円未満の上限金利は年14.6%と低めで、比較したサービス全体の平均年16.0%を下回りました。ほかの銀行カードローン並の金利ではありますが、大手消費者金融が軒並み年18.0%だったことを考慮すれば、返済負担は抑えられるでしょう。
契約対象年齢が20歳以上64歳以下とやや狭いものの、学生・アルバイト・年金受給者でも申込できます。無利息期間はありませんが、バレにくい銀行カードローンを探しているならぜひ検討してください。
お金を借りる方法はカードローン以外にもあります。クレジットカードのキャッシング機能や消費者金融のカードローンを検討するほかに、生活が苦しいなら公的融資の利用も選択肢に入れてみてください。
たとえば、厚生労働省による生活福祉資金貸付制度は低所得者世帯を貸付対象としており、金利は連帯保証人ありで無利子、連帯保証人がいない場合でも年率1.5~3.0%という低金利で借入できます(参照:生活福祉資金貸付制度)。融資されるまでに時間はかかりますが、ぜひ覚えておいてください。
また、すでに複数のカードローン契約があるなら、借り換えやおまとめローンの利用を検討するのもおすすめ。複数の借入をまとめることで金利負担を下げ、返済期日の管理など返済にかかる負担を減らせる可能性がありますよ。
申込は、インターネットまたは電話から受け付けています。 SBI新生銀行の店舗では申し込めないので注意しましょう。
<インターネットでの申込>
<電話での申込>
借入方法は2種類。会員ページから銀行口座へ振り込む方法と、提携ATMで借り入れる方法があります。
会員ページからの借入は、パソコンやスマホがあれば自宅や外出先でいつでも簡単に行える点がメリット。銀行やATMに行かなくても指定口座にお金が振り込まれます。
提携ATMは、すぐに現金が手元にほしいときにぴったり。メンテナンスなどで休止時間がある点には注意が必要ですが、お近くのコンビニなどで手数料無料で借入できます。
<会員ページから借入>
<提携ATMで借入>※手数料0円
返済方法は3種類用意されています。
<返済方法>
なお、SBI新生銀行が指定する口座への振込による返済方法もありますが、この場合は振込手数料が利用者負担になるため注意しましょう。
Web返済や提携ATMを利用して返済する場合は、延滞しないよう期日を守って手続きしなければなりません。指定の返済日の14日前から返済を受け付けているため、都合のよいときに忘れずに行いましょう。
自動引き落としの場合も、引き落とし日前日までに返済金額の入金を行ってください。口座の残高不足で引き落としできなかった場合、総合口座パワーフレックスは入金するだけで再度引き落としされますが、他金融機関の口座では再引き落としは行われません。電話で問い合わせましょう。
最後に、SBI新生銀行カードローンについてよくある質問をまとめました。
申込時には、SBI新生銀行および指定の保証会社である新生フィナンシャル株式会社の審査があります。審査結果次第では借入契約ができない場合もあり、その理由については公表されません。
まずは、年齢要件や借入条件などが当てはまっていることが大前提。それでも審査に落ちる場合は、過去の延滞や借入希望額・件数、申告内容などを見直す必要があるでしょう。銀行系・消費者金融問わず審査の甘いカードローンは存在しないため、しっかり対策することが大切です。
審査に通るか心配な人は、以下の見直しをしてみましょう。
<審査に通るためにできる対策>
申込時には以下の書類が必要です。
<必要書類>
50万円を超える借入を希望する場合は、収入を証明する書類が必要。以下の3つからいずれかのコピーを1部用意しましょう。メール・FAX・郵送での提出を受け付けています。
<収入を証明する書類>※いずれか1点のコピー
借入時、新生銀行以外の銀行口座への振込も可能です。あらかじめ希望の口座を指定しておきましょう。
すぐに現金が必要な場合は、コンビニなどに設置されている提携ATMでも借入可能です。いずれも借入にかかる手数料は無料。銀行のATMよりも利用時間が長いことが多いため、使い勝手のよい方法を利用しましょう。
<提携ATM>
カードローンカードの再発行は可能です。
盗難・紛失・破損のいずれの場合も、会員ページからの停止依頼または電話連絡によりカード停止の手続きができ、その後に郵送手続きにて再発行が行われます。再発行に際して手数料は発生しません。
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