約26gと軽量で運動時でもズレにくいと謳う骨伝導イヤホン、ゲオ 骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH BH330。「低音がしっかり聴こえる」と評判ですが、実際のところ口コミどおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
音質
装着感のよさ
防水性能
利便性
騒音下での聞き取りやすさ
バッテリー性能の高さ
音漏れのしにくさ
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の骨伝導イヤホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、骨伝導イヤホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ゲオ 骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH BH330は、雨や汗に強い商品をお探しの人におすすめです。防水性能はIPX6と、全方位から勢いよく水かかかっても故障のリスクは少なめ。水中でも使えるIPX8の商品には及ばないものの、天候を気にせず使いたい人・体を動かすときに使いたい人にぴったりです。マイク搭載かつマルチポイント対応なので、スマホやPCと同時に繋いで通話や音楽を楽しめるでしょう。
ただし、肝心の音質はいまひとつ。ボーカルの歌声は際立って聴こえたものの、楽器の音は軽めです。「低音がしっかり聴こえる」という口コミに反し、実際に音楽を聴いたモニターからは「重みが足りない」という声が寄せられています。全体的に主張の少ないサウンドで、比較した上位商品のような奥行きや臨場感は得られませんでした。
騒音下ではベースやドラムの低音はかき消され、歌詞やラジオの会話もほとんど捉えられないレベルに。雑音の多い場所では聴き取りづらい可能性があります。音漏れもしやすく、30cm先の騒音計で平均7.3dBもの音を記録しました。比較した商品には5dB以下のものも多くあったなか、周りに人がいる場所では音量を下げてくださいね。
装着時の側圧はそこまで強くないものの、モニターから「こめかみに当たっている感覚が強い」という声も。ランニング中にはバンド部分が後頭部に当たって少しズレを感じた人もいました。耳から落ちるようなことはなかったものの、1日中つけっぱなしで行動したい人や、激しく動くスポーツ中の使用を想定している人にはあまり向かないでしょう。
連続再生時間は7.5時間と十分。しかし、イヤホン本体で音量調整ができず、毎回デバイス側で操作する手間がかかります。イコライザー機能もないため、音質を自分好みにカスタマイズしたい人には物足りないでしょう。日常のあらゆるシーンで臨場感のある本格的なサウンドを楽しみたいなら、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にゲオ 骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH BH330と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得した骨伝導イヤホンと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
ゲオ 骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH BH330の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
Creative
歌声が際立っていて聞き取りやすい。タフな設計も魅力
そもそも骨伝導イヤホンとは、耳の穴を塞がないタイプのイヤホンのこと。骨を振動させて、「蝸牛」という耳の器官に音を伝える仕組みが特徴です。周囲の音が聞こえるため、使用中も周りとコミュニケーションを取りやすいという魅力があります。
今回ご紹介するのは、ゲオ 骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH BH330。超軽量で、長時間つけていても耳が痛くなりにくいと謳っています。
ゲオは、レンタルビデオショップやリユースショップなどを全国に展開している会社です。取扱商品は、ゲーム周辺機器・DVDプレーヤー・スピーカーなどのAV機器が中心。イヤホン・ヘッドホンも多数販売しています。
発売日は2023年4月。骨伝導ワイヤレスヘッドホンGRFD-BCH200B300の後継モデルです。防水規格はIPX4からIPX6にグレードアップ。悪天候や汗をかくスポーツ時、家事などの水回りでも使いやすいと謳っています。
加えて、充電時間は30分短縮して約2時間に。満充電の状態から、最大で連続約7.5時間の音楽再生・連続約4.5時間の通話が可能といいます。そのほかのスペックは以下のとおりです。
また、周りの環境ノイズを低減するENC(Environmental Noise Cancellation)マイクを搭載。ハンズフリーで会話でき、テレワークやリモート会議などに便利としています。
なお、カラーバリエーションはブラック・レッド・ネイビーの3色です。
今回は、ゲオ 骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH BH330を含む骨伝導イヤホン全21商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
音質
装着感のよさ
防水性能
利便性
騒音下での聞き取りやすさ
バッテリー性能の高さ
音漏れのしにくさ
はじめに、音質・騒音下での聞き取りやすさを検証しました。
20代以下の男女モニター10名が、骨伝導イヤホンで曲を実際に聴きます。このとき、低音に迫力があるか・歌声が際立って聴こえるか・楽器の音がハキハキと聴こえるかをチェックしました。
騒音下での聞き取りやすさは、外音に近いノイズが流れているスピーカーの前に立って検証。大きなノイズがあるなかで、低音・ボーカルの歌声・ラジオのトークがしっかり聴こえるかをチェックしました。
楽器の音もやや軽く、中音~高音域は細かい音まで捉えられたものの、全体的に厚みがないのがネック。口コミでは「低音がしっかり聴こえる」と評判でしたが、臨場感たっぷりのどっしりとしたサウンドは期待できないでしょう。
コメントは一部抜粋
騒音下では、低音がより聴こえにくくなりました。ベースやバスドラムの音はほとんど捉えられず、全体的にのっぺりとした印象に。ボーカルもサビではしっかり聴こえるものの、歌詞を聴き取れない瞬間が多くありました。
ラジオの声も、多くのモニターが「男性の声がほぼ聴こえない」と指摘。女性の笑い声や高い声は聴き取れますが、会話の内容まではわかりませんでした。
比較したなかには、騒音下でもクリアに聴こえ、細かいニュアンスまでしっかり伝わってくる商品も。それらと比べると、交通量の多い道や賑やかな場所で使いたい人には向かないでしょう。
コメントは一部抜粋
次に、装着感のよさを検証しました。
20代以下の男女モニター10名が、骨伝導イヤホンを装着。速さ5.0に設定したラインニングマシンで1分間走り、側圧がキツすぎないか・動いてもズレにくいかをチェックしました。
ランニング中に大きくズレたり外れたりしたモニターはいなかったものの、「後ろの部分が当たって少し動くのが気になった」という声も複数あがりました。頭を大きく動かしたり、激しく動いたりするスポーツには向かないでしょう。
<側圧がキツくないか・動いてもズレにくいかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、防水性能と利便性を検証しました。
防水性能を示すIPコードの値をチェック。イヤホン本体で操作できる内容・イコライザー機能・マイク機能・マルチポイントなどについても調査しました。
利便性は一長一短という結果に。マイクを搭載しているため、通話やWEB会議などにはぴったりです。マルチポイントに対応しており、2つの機器を同時接続できるのもよいところ。PCでの動画視聴中にスマホへの着信に応答するなど、シームレスに作業が捗りますよ。
ただし、イヤホン本体での音量調節はできません。比較したなかにはワンタッチで操作できる商品もあるなか、毎回デバイス側で操作する必要があるのは難点です。イコライザー機能も備わっておらず、自分好みに音質をカスタマイズしたい人には物足りないでしょう。なお、詳細は以下のとおりです。
続いて、バッテリー性能の高さを検証しました。
メーカーが謳う連続再生時間をチェック。また、急速充電に対応しているかも調べ、使い勝手がよいかどうかを判断しました。
なお、急速充電には対応していません。電池切れのリスクを回避したいなら、2~3日おきくらいに充電するとよいでしょう。
その結果、30cm先の騒音計で平均7.3dBを記録し、音漏れがやや気になりました。比較した全商品の半数以上が5dB以下だったなか、周りに人がいる場所や静かな場所では音量を控えめにするといった配慮が必要でしょう。
装着方法 | ネックバンドタイプ |
---|---|
音漏れdB数 | 7.3dB |
防塵防水性能 | IPX6 |
マルチポイント対応 |
良い
気になる
タイプ | イヤホン |
---|---|
接続タイプ | ワイヤレス |
イヤホン形状 | 耳掛け型、オープンイヤー型 |
充電端子 | USB Type-C |
重量 | 26g |
マイク付き | |
内蔵メモリ |
骨伝導ワイヤレスヘッドホン GRFD-BCH BH330は、ゲオの公式オンラインショップで購入できます。執筆時の値段は税込3,278円(※公式サイト参照)。全国のゲオショップでも販売しているので、商品を手に取って検討したい人は取扱店舗の情報をご覧ください。
最後に、臨場感あふれるサウンドが楽しめる、高音質な骨伝導イヤホンをご紹介します。
ShokzのOpenRun Proは、体に響くような深みのある低音が魅力。音量を小さくしてもしっかり聴こえ、ボーカルの歌声にも厚みが感じられました。音漏れも少なく、ある程度の雑音がある環境ならば適正音量で問題なく楽しめます。イヤホン本体で音量調節や再生停止が可能なので、使い勝手にこだわる人にもおすすめです。
クリアな音質が好みなら、OpenComm2もチェック。低音のボリューム感は控えめながら、音楽全体を支えるバランス感は絶妙です。ボーカルの声質や抑揚の再現度が高く、騒音下でもしっかり聴き取れました。適正音量で聴いた際の音漏れは3.6dBと少なめ。周りに人がいても、気がねなく使えるでしょう。
装着方法 | ネックバンドタイプ |
---|---|
音漏れdB数 | 4.5dB |
防塵防水性能 | IP55 |
マルチポイント対応 |
良い
気になる
タイプ | イヤホン |
---|---|
接続タイプ | ワイヤレス |
イヤホン形状 | 耳掛け型、オープンイヤー型 |
充電端子 | マグネット式 |
重量 | 29g |
マイク付き | |
内蔵メモリ | 不明 |
Shokz OPENRUN PROをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
装着方法 | ネックバンドタイプ |
---|---|
音漏れdB数 | 3.6dB |
防塵防水性能 | IPX5(IP55) |
マルチポイント対応 |
良い
気になる
タイプ | イヤホン |
---|---|
接続タイプ | ワイヤレス |
イヤホン形状 | 耳掛け型、オープンイヤー型 |
充電端子 | マグネット式 |
重量 | 35g |
マイク付き | |
内蔵メモリ |
Shokz OpenComm2の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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