深みのある低音を実現したと謳う骨伝導イヤホン、Shokz OPENRUN PRO。インターネット上では「低音がよく出ている」「つけ心地が軽い」と評判ですが、「やや音漏れする」という口コミも存在し購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、同社の「OPENRUN」や各メーカーの新商品、売れ筋上位など人気の骨伝導イヤホンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、骨伝導イヤホン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
オーディオ専門店「e☆イヤホン」の販売員として3年間勤務。オーダーメイドや高級機種なども含め、これまでに試聴したイヤホン・ヘッドホンは、のべ500種類を超える。また、音楽や環境に合わせて11種類のイヤホン・ヘッドホンを使い分けるほど、音には並々ならぬ情熱を持っている。 その後、2023年にmybestへ入社し、豊富な知識を活かしてオーディオ機器のガイドを担当。「顧客のニーズを真摯に考えて、オーディオ機器を提案する」をモットーに、ユーザーに寄り添った企画・コンテンツ制作を日々行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Shokz OpenRun Pro S810は、骨伝導イヤホンをお探しのすべての人におすすめです。実際に聞いてみると音質がよく高評価に。試聴したモニターは評判のとおり「低音に厚みがある」と絶賛し、比較した同社の「OPENRUN」を上回る体に響くような迫力が好評でした。ボーカル・楽器の音もクリア。音量が小さくても鮮明に聞き取れるので、高音質なサウンドで楽しみたい人にぴったりですよ。
ノイズのある環境でもクリアな音質は健在です。実際に騒音下で使用したモニターからは、「ノイズに負けない低音の響きがある」「ボーカルの輪郭がはっきりしている」と好評。比較した多くの商品で苦戦していたラジオ音源も、会話の内容はおおむね理解できました。
フィット感も良好。実際に使ったモニターからも口コミどおりの軽いつけ心地が指示され、「締めつけはなく、快適」といった声が寄せられました。激しく動いてもずれないので、謳い文句どおりスポーツシーンでも安定して使えるでしょう。充電は長持ちします。1時間の充電で最大10時間再生でき、外出中にバッテリーが切れる心配は少ないでしょう。
機能面も充実しています。本体で音量調節・スキップなどの基本操作ができ、複数のデバイスに同時接続できるマルチポイントにも対応。デバイスを切り替えるときに毎回ペアリングし直す必要もありません。口コミどおり音漏れはしますが、測定すると平均4.5dBと小さめでした。シャカシャカ音がする程度なので、静かにしなくてはいけない環境でなければ問題なく使えますよ。
防水性能はIP55とそこまで高くはないものの、汚れたら水洗いできるのはメリットです。公式サイトでは税込23,880円(※執筆時点)で販売されてる本商品。1万円台で手に入る商品も多いなか高価ではありますが、誰が聞いても音の違いを感じられる1台です。骨伝導イヤホンの購入を考えている人は、ぜひ検討してみてくださいね。
そもそも骨伝導イヤホンとは、耳の穴を塞ぐことなく音楽を聞けるイヤホンのこと。骨を振動させて音を伝えるため、周囲の音に気づけるのが最大のメリットです。装着時でもコミュニケーションが取りやすく、出先でも事故のリスクを抑えられますよ。
今回紹介するOPENRUN PROは、アメリカで創立したイヤホンメーカーであるShokzの商品。従来モデルより低音を強化し、急速充電機能を搭載しているのが特徴です。Shokzのアンバサダーを務める、トッププロランナー大迫傑選手の限定パッケージも販売されています。
安定した装着感もアピールポイントの1つ。素材はフィット感を高めるチタンフレームを採用し、ワークアウト・ランなどのさまざまな競技でしっかりフィットすると謳っています。従来の骨伝導イヤホンより大幅な機能向上が実現したとして、国内最大級のオーディオ&ビジュアル機器の総合アワードで金賞を受賞しました。
<受賞歴>
充電はマグネット式で、専用ケーブルも付属。1時間の充電で、最大10時間の連続使用が可能です。雨の日のランニングにも使用しやすいよう、IP55の防塵・防水性能を備えているのも魅力です。ノイズキャンセリング機能を搭載したマイクを内蔵しているため、音声通話も行えますよ。なお、詳細は以下のとおりです。
重さはわずか29g。操作ボタンは大きめに作られており、使いやすさにもこだわった設計です。持ち運びに便利なキャリングケースも付属していますよ。
今回はShokz OPENRUN PROを含む骨伝導イヤホン全13商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、音質・騒音下での聞き取りやすさの検証です。
20代までの男女モニター10名が実際に使用して、低音やサウンドの聞こえ方をチェック。同様に、外音に近いノイズをスピーカーから流した際の聞こえ具合も確認しました。騒音に負けず、音楽やラジオがはっきり聞き取れるものを高評価としています。
音質はよく高評価を獲得。比較した商品の半数以上が低音の迫力に欠けるなか、響くような低音を楽しめたのが魅力です。
試聴したモニターからは「低音に厚みがある」「迫力は十分」と絶賛するコメントが寄せられました。低音を強化したとの謳い文句や、「低音がよく出ている」という口コミにも頷けます。比較したなかで約1万円安い同メーカーの「OPENRUN」も低音はクリアでしたが、本商品のほうがより迫力を感じられました。
ボーカルの歌声や楽器の音もクリアに聞こえます。モニターからも「スタジオで聞いているような臨場感がある」と好評。音量を小さくしても細かい音までしっかり聞き取れるのも魅力です。
<低音・ボーカル・楽器についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ノイズのある環境でも、音源にかかわらずクリアなサウンドを維持しました。低音についてモニターからは「ノイズに負けない音の響きがある」と好評。ボーカルも「輪郭がはっきりしている」と好意的な声が多数です。比較したなかにはノイズに埋もれた商品もあったのに対し、曲の歌詞までしっかり聞こえました。
比較した大半の商品が苦戦したラジオの内容も、モニターからは「ほとんど聞き取れた」との声が多数。電車やバスなどの移動中に使用しても、音源に集中できるでしょう。
<低音・ボーカル・ラジオについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、装着感のよさの検証です。
20代までの男女10名のモニターが実際に使用して装着感をチェック。側圧のきつさ・動いてもズレないかなどに注目して評価しました。
実際に装着したモニターのほとんどが、「ほどよくフィットしている」と回答。比較したほかの商品には、側圧が強すぎてこめかみに痛みを感じるものもありましたが、こちらは口コミどおり軽いつけ心地でした。
それでいて走ったり動いたりしても、まったくずれません。比較したなかでは側圧が緩いものほど落ちやすい傾向があったのに対し、締めつけすぎずずれにくい、絶妙な装着感です。ジョギング中にも重宝するでしょう。
<側圧がキツくないか・動いてもずれにくいかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、防水性能・利便性の検証です。
メーカーが公称している防水性能の値をチェック。一時的に水没しても内部に浸水しないかどうかを確認しました。あわせて、本体で音量やオンオフの操作が行えるか・イコライザー機能やマルチポイント接続などの付加機能を備えているかなどにも注目して評価しています。
IP55相当の防塵・防水性能を備えており、小雨や汗などで壊れる心配はないでしょう。ただし、強い雨の中で使い続けると浸水のリスクがあるため注意が必要です。
なお、同じShokz製の「OPENRUN」はさらに高いIP67の防塵・防水性能を備えており、水洗いにも対応していました。屋外でハードに使いたい人は、防水性能ができるだけ高いものを選びましょう。
利便性も申し分ありません。充電はマグネット式のためUSB-Cは使えませんが、基本的な機能はすべて搭載していました。なお、詳細は次のとおりです。
イヤホン本体で音量調節・スキップ操作などが行えるうえ、マイクつきで通話もできます。また、比較した商品のなかでは非対応のものも多かったマルチポイントに対応。複数のデバイスに同時接続できるため、PCやスマホで都度ペアリングし直す手間が省けます。
自由調節はできないものの、専用アプリでは簡単なイコライザー調整も可能。好みのサウンドにカスタマイズしてみてくださいね。
次は、バッテリー性能の高さの検証です。
メーカーが公称している連続再生時間・急速充電の対応有無をチェックしました。
最大連続使用が10時間と長く、高評価に。そのうえ、わずか1時間でフル充電できる仕様です。比較したなかには2時間の充電で6時間程度しか持たないものもあったのに対し、本商品はスピーディに充電できて1日中使い続けられますよ。
さらに、5分の充電で1.5時間再生できる急速充電にも対応。急いでいるときや、うっかり充電を忘れてしまったときでも、すぐ使えるところがうれしいポイントですね。
最後は、音漏れのしにくさの検証です。実際に商品を装着して音楽を聞き、30cm離れた場所で音漏れの大きさを測定します。再生音量はほかの商品と同等になるように調整して、人目を気にせず使いやすいかを評価しました。
結果は平均4.5dBと優秀です。比較したなかには10dBを超える商品もあり、周囲の人にも何を聞いているのかわかってしまうほどの音量で音が漏れていました。本商品は口コミで指摘されたように音が鳴っていることはわかるものの、シャカシャカとした音がわかるレベル。静かな環境では使いにくいですが、街中などでは周囲に迷惑をかけることなく使いやすいといえるでしょう。
装着方法 | ネックバンドタイプ |
---|---|
音漏れdB数 | 4.5dB |
防塵防水性能 | IP55 |
マルチポイント対応 |
良い
気になる
タイプ | イヤホン |
---|---|
接続タイプ | ワイヤレス |
イヤホン形状 | 耳掛け型、オープンイヤー型 |
充電端子 | マグネット式 |
重量 | 29g |
マイク付き | |
内蔵メモリ | 不明 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Shokz OPENRUN PROは、公式オンラインショップのほか、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでも購入できますよ。
公式サイトでの販売価格は執筆時点で税込23,880円(※公式サイト参照)。取扱店舗によって値段は異なるので、購入前にリサーチしてみてくださいね。
最後に、異なる特徴をもったおすすめ商品をご紹介します。
騒音下での聞き取りやすさを重視するなら、同じShokzのOpenComm2がおすすめ。検証ではノイズのある環境でもボーカルがはっきり聞こえ、低音もリズミカルに聞こえました。IP67の高い防塵・防水性能や、わずか5分の充電で2時間再生できる急速充電機能も備えた高機能な1台です。
1万円程度で探しているなら、クリエイティブメディアのOutlier Free Pro+がおすすめです。手の届きやすい価格ながらボーカルや楽器の音が聞きとりやすく、音質の高さは申し分ありません。騒音下ではやや音が埋もれましたが、連続10時間の再生が可能。防水性能もIPX8と非常に高く、海やプールでも使えますよ。
装着方法 | ネックバンドタイプ |
---|---|
音漏れdB数 | 3.6dB |
防塵防水性能 | IPX5(IP55) |
マルチポイント対応 |
良い
気になる
タイプ | イヤホン |
---|---|
接続タイプ | ワイヤレス |
イヤホン形状 | 耳掛け型、オープンイヤー型 |
充電端子 | マグネット式 |
重量 | 35g |
マイク付き | |
内蔵メモリ |
Shokz OpenComm2の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
装着方法 | ネックバンドタイプ |
---|---|
音漏れdB数 | 4.1dB |
防塵防水性能 | IPX8 |
マルチポイント対応 |
良い
気になる
タイプ | イヤホン |
---|---|
接続タイプ | ワイヤレス |
イヤホン形状 | 耳掛け型、オープンイヤー型 |
充電端子 | マグネット式 |
重量 | 32g |
マイク付き | |
内蔵メモリ |
クリエイティブメディア Outlier Free Pro+をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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