薄さと軽さを追求した加熱式タバコ、glo hyper air(グロー・ハイパー・エア)。「薄くて携帯しやすい」と評判ですが、「吸いごたえがない」「5本吸うごとにクリーニングが必要で面倒」という口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のIQOS イルマやイルマワンなどの加熱式タバコとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、加熱式タバコ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
日用品・ガーデニング用品・DIY向け電動工具・喫煙具・家事代行サービス・クリーニングなど、暮らしや生活に関わる幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「一人ひとりが選んでよかったと感じる選択肢を提供すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
glo hyper airは、豊富なフレーバーを楽しめるスリムなものがほしい人におすすめです。比較したほかの商品にはフレーバーが10種類以下のものがあったなか、28種類と非常に充実していました。銘柄も、ネオ・ケント・ラッキーストライク・クールに対応しているため、好みの味が見つかるでしょう。
サイズは幅47×高さ97mmと、スティックとともにポケットへすっぽり収まるコンパクトさ。厚みがわずか13mmと、比較した商品のなかで薄いのもうれしい点です。重量は75gで、グローハイパーシリーズのほかのモデルより約30g軽量化。「薄く軽量で持ち運びやすい」との口コミや、「軽さと薄さを実現」との謳い文句どおりの結果です。
一方で、肝心の吸いごたえはいまひとつ。実際に吸ったところ、メンソールの爽やかさは感じられるものの、キック感は弱めでした。比較したなかでも「IQOS イルマ」シリーズは、喉にガツンと刺激を感じられたのに対し、本品は控えめ。「吸いごたえがない」との口コミどおり、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
加熱式タバコ特有の焦げ臭い香りが目立ち、非喫煙者からは「近くで吸われたら嫌」との声も。喫煙場から70cm離れた場所で、「ニオイが少ない」と回答したモニターは1人もいませんでした。喫煙する際には周囲への配慮が必要です。
機能性もまずまずの評価です。20本の連続吸いが可能な点はメリット。ただ上位商品に比べると喫煙までの手順が多く、1箱あたりのパフ回数も220パフと少なめです。1パフあたりの価格は、全体平均と大差ない2.04円(※執筆時点)でした。ただし、本体価格が比較したなかでもリーズナブルなのは利点です。
手入も楽とはいえず、「5本吸うごとにクリーニングが必要で面倒」との口コミ同様の結果に。20回使用すると、内部クリーニングも必要です。比較した商品のなかでも「IQOS イルマ」シリーズや「リル ハイブリッド」などはメンテナンスが不要でした。フレーバーの豊富さや携帯しやすさは魅力ですが、手間をかけずに使いたいならほかの商品も検討してみてください。
そもそも加熱式タバコとは、タバコ葉に直接火をつけずに加熱してニコチンを発生させるタイプのタバコ。従来の紙タバコと比べ、においが少ないのがメリットです。
今回ご紹介するglo hyper airは、タバコ製品メーカーのブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンから2023年7月に発売された商品。従来のグローハイパーシリーズより、薄さと軽さを追求して作られているのが特徴です。「シリーズ史上最高の軽さと薄さを実現(※)した」と謳っています。
これまでに発売したglo hyperデバイスと比較して(参照:公式サイト)
加熱モードは、スタンダード・ブーストの2種類。気分やシーンに合わせて選べるのがうれしいですね。使用できる目安時間は、以下のようにモードによって異なります。
<モードと加熱・使用時間の目安>
充電ケーブルはUSB TypeCタイプで、フル充電にかかる時間は約120分です。付属品として、USBケーブル・クリーニングブラシが同梱されています。ACアダプターは含まれていないため、事前に準備しておきましょう。
カラーは全部で5色から選択可能。ラインナップが豊富なので、好みの色が見つかりそうです。
<カラー展開>
なお、保証期間は6か月。公式サイトにデバイスを登録すると無料で12か月に延長されるので、要チェックですよ。
glo hyperシリーズには、「air」より予熱時間が短い「x2(エックス・ツー)」も販売されています。モードはairと同様に、通常・ブーストの2種類です。
x2は、airと比べてやや厚みや重さがあり、フル充電までの時間も約210分と長め。とはいえ、スピーディに喫煙したい人にはおすすめのモデルといえます。カラーも全8種類と充実していますよ。スペックなどの詳細は以下のとおりです。
<商品スペック>
<カラー展開>
加熱式タバコの大きなメリットは、紙タバコと比べてタール摂取量を約9割も削減できること。そのほか、部屋にヤニやにおいが残りにくいのも利点といえます。最近では「紙タバコはNGだが加熱式タバコならOK」とする店も多く、移行する人が増えているのが現状です。
また電子タバコ(VAPE)と混同しがちですが、違いはタバコ葉を使用しているかどうか。電子タバコはタバコ葉を使わず、ニコチンやタールが入っていないリキッドを電子加熱して発生した蒸気を吸引します。リキッドは商品によってニコチン入りのものもありますが、日本では販売が禁止されているので覚えておきましょう。
加熱式タバコを扱うメーカーは全部で3社あり、2023年9月時点では全17機種です。最大手のフィリップモリス社は、2022年3月にポケットチャージャーとホルダーを一体化した「IQOS ILUMA ONE(アイコス イルマ ワン)」を発売。持ち運びしやすいコンパクトボディが話題となりました。
日本をはじめ、130以上の国と地域で紙巻きタバコや加熱式タバコを発売しているJTは、2023年8月に「with 2」を発売。加熱モードはノーマルモードとハイモードの2種類があり、気分によって違った吸いごたえを楽しめるのが特徴です。
そして、今回ご紹介する「glo pro hyper air(グロー ハイパー エア)」は、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンから2023年7月に発売された最新デバイス(※執筆時点)。従来機種のスペックはそのままに、スリムかつ軽量化した商品です。ほかの2社と異なるアプローチ方法で、人気を集めています。
今回は、glo hyper airを含む加熱式タバコ全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、吸いごたえの検証です。
普段からタバコを吸っているモニター8人が、商品のメンソールフレーバーを試供。キック感・味の深さ・香りをチェックしました。
キック感に満足したモニターは、8人中4人。「吸いごたえがない」という口コミどおり、喉にガツンとくるようなキック感は控えめです。モニターからは「肺に入ってくる感覚が薄い」との声も聞かれました。
加熱温度は、通常モードで240~250℃、ブーストモードは260~280℃。比較したなかでも、「IQOS イルマ ワン」のような加熱温度が200℃を超える高温加熱式の商品は、強い吸いごたえを感じられる傾向がありました。対して本品は、高温加熱式ながら弱めです。
紙タバコと比べた際のモニターからの支持率もいま一歩。「おいしくない」「紙タバコに戻る人もいそう」といった声があがっています。吸いごたえがほしい人には、物足りなさを感じてしまうでしょう。
<キック感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「味に深みがある」と回答したモニターも8人中4人。メンソールのスーッとする清涼感があり、爽やかな吸い心地を感じられました。
しかしなかには、「味をあまり感じない」「薄い」という人も。比較したほかの商品には味が濃厚なものがあったなか、多少感じられる程度です。清涼感より味を楽しみたい人は、フレーバーを変えてみるとよいかもしれません。
<味の深さについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「香りがほどよい」と回答したモニターは8人中1人のみ。加熱式タバコ特有のにおいがあり、評価が伸び悩みました。
比較したなかには、嫌なにおいがほとんどなかった商品もありましたが、モニターからは「焦げ臭い香りが目立つ」という意見も。加熱式タバコ独特のにおいに抵抗がある人には、あまり向かないでしょう。
<香りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、機能性の高さの検証です。テスターが商品の機能をチェックし、ストレスなく喫煙でき、充電やセッティングなどに手間がかからないものを高評価としました。
リサーチしたところ、機能性の評価はまずまず。フル充電で1箱分(20本)吸えるうえ、20本の連続吸いが可能です。比較したなかには連続で2本しか吸えない商品もあったことをふまえると、ヘビースモーカーにおすすめといえます。
ただし、1箱あたりのパフ回数は220と、比較した280パフ可能な商品に比べて少なめ。加熱継続時間が、通常モード4分・ブーストモード3分と短い点もネックです。比較したなかでも6分間加熱できたIQOSシリーズには及びませんでした。
余熱時間は、通常モード30秒・ブーストモード20秒。充電時間は比較した約半数が90分以内(※執筆時点)だったのに対し、約120分と時間がかかりました。吸えるまでの手順も少し多いため、手間をかけずスムーズに喫煙したい人には使いにくいかもしれません。
次に、においの少なさの検証です。
喫煙場所から70cm離れた地点に非喫煙者6人が並びます。においの少なさ・近くにいて不快にならないかをチェックしました。
「においが少ない」と回答したモニターは1人もおらず低評価に。加熱式タバコ特有の穀物が焦げたようなにおいを感じました。
比較した「プルームテックプラス」などの商品はほとんどにおいを感じなかったなか、モニターからは「鼻を突くような煙たさがある」という声もあがっています。喫煙する際は、周囲に配慮することをおすすめします。
<においの少なさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
「近くにいて不快にならない」と回答したモニターも6人中0人。強い不快感はないものの、加熱式タバコ特有のにおいの強さが評価を下げる要因となりました。
比較した隣で吸っていてもまったく気にならなかった「プルームテック スターターキット Ver.1.5」などの商品とは異なり、モニターからは「近くで吸われたら嫌」という意見も。人通りの多い喫煙所では、においが少ない機種をサブ機として持ち歩くとよいかもしれません。
<不快感の少なさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、メンテナンスの楽さの検証です。商品を説明書どおりにお手入れし、面倒なメンテナンスが不要で使い続けやすいかを評価しました。
結果、「5本吸うごとにクリーニングが必要で面倒」との口コミどおり、5回使用ごとに掃除が必要。お手入れはやや手間がかかります。比較したなかには、「IQOS イルマ」シリーズや「リル ハイブリッド」「プルームテック スターターキット Ver.1.5」のように、手入れ不要なものもありました。
さらに、20回の使用では、付属のクリーニングブラシで内部清掃も必要です。手入れに時間をかけたくない人には、不向きでしょう。
次は、コンパクトさの検証です。ポケットに入れて持ち運んでもまったく違和感がなかったものを高評価としました。
結果はおおむね良好です。ほかのグローハイパーシリーズと比べて30g程度軽量化されており、重量は75g。比較した全商品の平均78.1g(※執筆時点)と比べても、軽めでした。
サイズは幅47×奥行13×高さ97mm。スティックと一緒に入れても、ポケットにすっぽり収まる大きさです。「薄く軽量で持ち運びやすい」との口コミどおり、かさばらず持ち歩けるでしょう。
続いて、フレーバーの豊富さの検証です。公式サイトを確認して販売中のフレーバーの種類をチェックし、23種類以上あるものを高評価としました。
調べたところ、多くの種類から選択できトップクラスの豊富さです。比較したなかには10種類以下の商品もありましたが、本品は合計28種類のフレーバーから選べます(※執筆時点)。レギュラーは、定期お届け便限定の3種類を含む15パターン。メンソールは、フレーバー系3種類を含む13パターンです。
銘柄も、ネオ・ケント・ラッキーストライク・クールに対応。好みに合ったフレーバーが見つかるでしょう。
最後に、1パフあたりのコストの検証です。1パフあたりのコストを算出し、手軽に続けられるコストかどうかをチェックしました。
検証の結果、1パフあたりの価格は約2.04円(※執筆時点)。比較した全商品の平均価格2.09円(※執筆時点)とほとんど変わりませんでした。ただ本体自体の価格は、比較したなかではリーズナブルです。本体価格・維持費などを考慮し、目的に合うものを選んでくださいね。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
5,926円
(最安)
販売価格:5,980円
ポイント:54円相当
送料別
glo hyper airは、gloの公式サイトで購入可能。価格は税込1,980円です(執筆時点・公式サイト参照)。なお、お得なキャンペーンが行われていることもあるので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてくださいね。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトでの販売も確認できました。サイトによって送料がかかることもあるので、購入する際はよく確認することをおすすめします。
紙タバコから加熱式タバコへの移行がスムーズにできるかは個人差がありますが、紙タバコと同じような吸いごたえを期待しすぎると満足感を得られない可能性があります。
基本的に加熱式タバコは紙タバコと比べてにおいや味わいが異なるうえ、加熱の時間や充電などの操作も必要。使いはじめは戸惑うこともあるかもしれません。
また、すぐに加熱式タバコを辞めてしまうことも移行失敗の要因のひとつ。最初は1~2週間併用して加熱式タバコに慣れ、紙タバコを吸っていた習慣を徐々に変えていくとよいでしょう。
最後に、メンテナンスなしで手間なく使える加熱式タバコをご紹介します。
IQOS イルマ ワン キットは、ポケットチャージャーとホルダーが一体化したイルマシリーズ最軽量(※執筆時点)モデル。深みのある味わいがあり、喉にほどよくガツンとした刺激も感じられました。充電も90分で終わるため、1日に吸う本数が多い人にもおすすめです。
IQOS イルマは、イルマシリーズのスタンダードモデル。十分なキック感があり、バランスのとれた味わいを楽しめます。ほかにも自動加熱機能がついていたりタバコの葉がむき出しにならないつくりになっていたりと、使いやすい工夫がなされていました。シンプルなデザインも魅力的です。
幅 | 不明 |
---|---|
奥行 | 不明 |
高さ | 不明 |
重量 | 69g |
加熱温度方式 | 高温加熱式 |
形状 | スティック |
加熱方式 | 中心加熱式 |
充電時間. | 約90分 |
充電ケーブルの種類 | 専用ケーブル |
ホルダー充電時間 | 不明 |
一度の加熱で吸える回数 | 14回 |
フル充電時使用回数 | 20回 |
加熱温度 | 300~350℃ |
充電時間 | 不明 |
加熱温度(通常) | 不明 |
加熱温度(ブーストモード) | 不明 |
加熱継続時間 | 約6分間 |
加熱継続時間(通常) | 不明 |
加熱継続時間(ブーストモード) | 不明 |
連続使用回数 | 20回 |
1箱あたりのパフ回数 | 280回 |
加熱の待ち時間 | 不明 |
フレックスパフ対応 | 不明 |
ステータス表示 | 不明 |
ポーズモード | 不明 |
メンテナンスフリー | |
メンテナンスの頻度 | 不明 |
保証期間 | 購入から6か月、IQOSケアプラスに加入した場合12か月 |
サイズ | 幅30.6×奥行16.4×高さ121.6mm |
レギュラーの種類 | 12種類 |
メンソールの種類 | 7種類 |
フレーバー系メンソールの種類 | 15種類 |
1か月あたりのコスト(1日15本喫煙する場合) | 不明 |
バッテリー容量 | 不明 |
対応銘柄 | テリア、センティア |
予熱時間 | 20秒 |
1パフあたりの価格 | 1.89円 |
IQOS イルマ ワン キットをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
重量 | ポケットチャージャー:116.5g、ホルダー:30.5g |
---|---|
加熱温度方式 | 高温加熱式 |
形状 | スティック |
加熱方式 | 中心加熱式 |
充電時間. | ポケットチャージャー:約135分、ホルダー:約1分50秒 |
充電ケーブルの種類 | USB TypeC |
ホルダー充電時間 | 1分50秒 |
一度の加熱で吸える回数 | 14回 |
フル充電時使用回数 | 20回 |
加熱温度 | 300~350℃ |
加熱継続時間 | 約6分間 |
連続使用回数 | 2回 |
1箱あたりのパフ回数 | 280回 |
メンテナンスフリー | |
保証期間 | 6か月/IQOSケアプラスに加入の場合12か月 |
サイズ | ポケットチャージャー:幅47.0×奥行23.4×高さ121.5mm、ホルダー:幅14.5×奥行14.5×高さ101.0mm |
レギュラーの種類 | 12種類 |
メンソールの種類 | 7種類 |
フレーバー系メンソールの種類 | 15種類 |
対応銘柄 | テリア、センティア |
予熱時間 | 20秒 |
1パフあたりの価格 | 1.89円 |
IQOS イルマ キットをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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