安価なうえに軽くて使いやすいと評判の、Bracha スティッククリーナー VC008。「音が静か」と好評な一方で、「短時間しか使えない」との口コミもみかけるため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のシャークやマキタなどのスティッククリーナーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スティッククリーナー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Bracha スティッククリーナー VC008は、6〜7畳ほどの間取りに住む一人暮らしの人におすすめ。軽さに特化した手頃なモデルで、執筆時の価格は7,000~10,000円ほど。比較したほかの商品には2kgを超えるものもあったなか、1.02kgと軽く手への負担が少ないのも利点です。上部にダストカップがついた構造でヘッドも小さく、家具の下もかがまずに掃除しやすいですよ。
フロアヘッドを採用し、フローリングでの吸引力も良好。ゴミを散らした床を標準モードで1往復すると、大部分を吸い取れました。しかし、ヘッドは厚みがあるうえ直線的な動きしかできず、壁際の掃除は苦手。ブラシがついていないため、カーペットは吸い残したゴミが目立ち、「カーペットに入り込んだ砂・土もしっかり吸い取る」との謳い文句とは異なる結果でした。
ゴミ自動吸引機能はないものの、お手入れは簡単。ヘッドに髪が絡まりにくく、使用後にダストカップ・ヘッドを水洗いできるため、清潔に使えるのがメリットです。「音が静か」との口コミどおり、稼動音が気になりにくく、標準モード・強モードともに60dB以下と比較した全商品の平均約70dB(※執筆時点)を下回りました。
標準モードでの最大稼動時間は27分と短め。小さな部屋には十分ですが、「短時間しか使えない」との口コミどおり広い部屋の掃除には物足りない可能性があります。比較したなかでスタミナにとくに優れていた「シャーク EVOPOWER SYSTEM NEO+」は、エコモードで50分動きました。
付属ヘッドの種類が多く、スティック・ハンディ・布団クリーナーと1台3役を担えるのは魅力。LEDヘッドライト・水拭きモップなどのプラスαの機能がなく、吸引力も上位商品に劣りますが、値段を加味すると検討の余地はあるといえます。とはいえ掃除性能の高さを重視するなら、ほかの商品もチェックしてください。
実際にBracha スティッククリーナー VC008と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイスティッククリーナーと、吸引力の高さ(フローリング)・吸引力の高さ(カーペット)・疲れにくさ・使い勝手の良さ・お手入れのしやすさ・バッテリー持続時間の長さ・静かさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Bracha スティッククリーナー VC008のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
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掃除の手軽さが人気で、近年新型モデルが次々と販売されているスティッククリーナー。今回ご紹介するBracha スティッククリーナー VC008は、「選べる2WAYクリーナー」と謳うアイテムです。フローリング掃除をする通常のスティック型のほか、テーブル・車内の掃除に便利なハンディ型としても使えます。
最大12,000Paの吸引力を謳う、強力なモーターを搭載。カーペットに入り込んだ砂・土もしっかり吸い取ると、メーカーは説明しています。吸い取ったゴミは高性能HEPAフィルターを通過し、0.3μmの小さなほこりも通さない仕様。排気のきれいさにも配慮した設計ですよ。
標準モード・強モード・運転停止を、ボタン1つで操作可能。バッテリーには耐久性に優れたリチウムイオン電池を採用しています。充電は3.5時間で完了。6000mAhの大容量で、最大27分使えると謳っています。
集じん方法には、紙パックを使わない方式を採用。ダストカップ・フィルターは水洗いできるので、清潔な状態を保てますよ。詳細は以下のとおりです。
本体サイズは幅10.4×奥行14.0×高さ110.0cmで、重さは1.02kg。軽量なうえコードレス式のため、力が弱い人やお年寄りでもほうきのように掃除がけできるとアピールしています。カラーはホワイト・ブラックの2色展開です。
同梱品には、フロア用ヘッド3種類・ふとん用ヘッドの合計4つのヘッドが付属。フローリングのほかに、畳・窓枠・キーボードの隙間の掃除にも対応しています。延長パイプは2種類あり、長さを3段階で変えられますよ。なお、スタンドは付属していません。
今回はBracha スティッククリーナー VC008を含む、スティッククリーナー全66商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
まず、吸引力の高さ(フローリング)・吸引力の高さ(カーペット)の検証です。
フローリングおよびカーペットの上に15cm×40cmの枠をつくり、一定量のゴミを散らします。商品を1往復だけ使用し、ゴミを引きずっているかどうか・壁際に残るか・奥まで押しやらないかといった観点から評価しました。
フローリングの仕上がりは良好です。メインヘッドを使って標準モードで掃除すると、手前側や中央部分のゴミをしっかり除去し、1往復だけでおおむねきれいになりました。
しかしヘッド全体が分厚いため壁際は吸い込みにくく、上の画像からもわかるとおり、壁に近い隅のほうには吸い残しが発生。吸引力が支持された「マキタ 充電式クリーナ CL107FDSHW」はほとんどゴミが残らなかったのに対し、本品はメインヘッドだけでは細部までは除去しきれないでしょう。
カーペットの仕上がりは悪くないものの、全体的に吸い残しが目立ちました。カーペットに張りつきにくくスイスイと動かせましたが、吸引力は控えめです。
比較した結果、カーペットのゴミはフローリングより取りにくい傾向があり、こちらも例外ではありません。「カーペットに入り込んだ砂・土もしっかり吸い取る」という謳い文句どおりとはいい難い結果です。
次は、疲れにくさ・使い勝手の良さの検証です。
メーカーの公称する重量はヘッド・モーターを含まない場合があるため、実際に組みたてた商品の重さを確認します。さらに、使用時の手元の重さも計測し疲れにくさを評価。その後実際に商品を確認し、ヘッドが自走するかや電源方式についてもチェックしました。
使い勝手についてもモニターが調査。狭い隙間に差し込めるか・電池残量がわかりやすいかといった観点から評価しました。
疲れにくさの評価は上々。電源はボタン式で、使用中握り続ける必要があるトリガー式と比べて、負担が少ないのがメリットです。
本体の総重量は1.02kgで、手元の重さは0.72kgと評判どおり軽めでした。比較した2kgを超える商品と並ぶと、長時間でも使い続けやすいでしょう。
気になったのは、フロアヘッドを採用している点。「シャーク EVOPOWER SYSTEM NEO+」のように、モーターの力でゴミをかき集めながら進む自走式ブラシを採用している商品とは異なり、勝手に進む感覚は得られませんでした。
本体の取り回しはおおむね良好です。本体やヘッドの構造的に、ベッドや机の下をかがまず掃除できるのが便利。そのうえ、電源残量は4段階のランプで簡単に確認可能です。
しかし、ヘッドやパイプはスライドさせながら装着する方法のため、直線的な移動しかできないのは気がかり。可動域が狭いうえ、隅まで掃除機をかけようとするとヘッドがばたつくような感覚がありました。
低価格帯の商品のためか、LEDヘッドライト・水拭きモップなどプラスαの機能もなし。スタンドも付属していないので、立てて収納したい人は別途購入しましょう。比較した商品にはワンタッチでゴミを捨てられる商品もあったのに対し、こちらはツーステップ必要で手軽さにもやや欠けます。
続いて、お手入れのしやすさの検証です。
実際にモニターが商品を確認し、お手入れブラシの有無・ヘッドブラシの絡まりにくさ・ヘッドブラシの絡まりにくさといったポイントをチェックしました。
お手入れは簡単です。ダストカップはシンプルな円柱形。使いおわったあとはカップ・ヘッドともに水洗可能で、使用後も清潔さを保ちやすいでしょう。
ブラシのないフロアヘッドを採用しているため、フローリング・カーペットを掃除したあとに髪が絡まらなかったのも利点です。比較したほかの商品にはブラシに髪が絡まりやすいものがあったなか、メンテナンスに時間はあまりかからないでしょう。
お手入れに関する機能は少なめです。お手入れブラシが付属するので、ダストカップやヘッドブラシの掃除に役立ちますが、そのほかの機能は搭載していませんでした。
高価格帯モデルの「パナソニック セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS100K」は、自動ゴミ収集機能がついていました。本品は必要最低限の機能が備わった、値段相応のシンプルな商品といえます。
最後は、バッテリー持続時間の長さ・静かさの検証です。
取扱説明書をみて稼動時間を確認。実際に3LDKの間取りを十分に掃除できる時間を60分と想定して、評価しました。また、商品を稼働して1.5m離れた場所で音量を計測。60dBを上限として騒音の度合いをチェックしました。
取扱説明書に記載されていた稼動時間は、標準モードで27分。比較した全商品の平均約30分(※執筆時点)を下回り、「短時間しか使えない」との口コミは否定できない結果でした。3LDKの部屋をすべて掃除するには、バッテリーが足りなくなる可能性があります。
比較したなかでスタミナにとくに優れていた「シャーク EVOPOWER SYSTEM NEO+」はエコモードで50分稼動できました。本品は、気になるところをこまめに掃除したい人向きといえます。一人暮らしや個室など、狭い部屋の掃除に活躍するでしょう。
静かさの評価は、非常に優秀です。実際に1.5m離れた場所で音量を計測すると、標準モード・強モードのどちらで使用しても60dB以下で、比較した全商品の平均約70dB(※執筆時点)を下回りました。
環境省のデータによると、約60dBは博物館内ほどの音量とされており音はそれほど気にならないといえます。比較したなかには、標準モードでも70dBを超える音がする商品があったことを考えると、賃貸物件でも使用しやすいでしょう。
標準モードの連続使用時間(公称値) | 約26分 |
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ヘッド種類 | フロアヘッド |
充電時間(公称値) | 約3時間30分 |
本体重量 | 1.02kg |
集じん容積 | 約0.35L |
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HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
付属品 | すき間ノズル、布団・ファブリック用ヘッド、充電コード、お手入れブラシ |
本体幅(公称値) | 不明 |
本体奥行(公称値) | 不明 |
本体高さ(公称値) | 不明 |
本体幅(実測値) | 20.0cm |
本体奥行(実測値) | 15.5cm |
本体高さ(実測値) | 109.4cm |
Bracha スティッククリーナー VC008は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといった大手ECショップで販売しています。取扱店舗によって値段が異なるので、ポイントや送料などを考慮してお得に購入してくださいね。
最後に、よりきれいに掃除しやすかった商品をご紹介します。
シャークのEVOPOWER SYSTEM NEO+は、パワフルな吸引力光る商品。検証ではフローリング・カーペットの両方にしっかり吸着し、ゴミをほぼ吸い切りました。ゴミの自動吸引機能も魅力。ヘッド部分は毛が絡みにくい構造でお手入れの負担も少ないでしょう。やや重いものの、実力重視の人にはぴったりです。
フローリングがきれいになる低価格モデルなら、マキタの充電式クリーナ CL107FDSHWも候補に。ローラーやブラシのないシンプルなヘッドが床へしっかり密着し、フローリングのゴミを隅まで吸い取りました。価格は15,000円ほどと比較したなかでは手頃。捨てるだけでお手入れが完了するのも利点です。
本体だけで自立可能 | |
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タイプ | スティック、ハンディ |
コードレス対応 | |
スタンド | 充電スタンド付属(ネジ不要) |
一人暮らし向け | |
集じん方式 | 紙パックレス式 |
充電スタンド | |
操作方法 | ボタン |
標準モードの連続使用時間(公称値) | ブーストモード:約15分/iQモード:約15~50分/エコモード:約50分 |
強モードの連続使用時間(公称値) | 不明 |
連続使用時間(実測値) | 不明 |
標準モードの連続使用時間(実測値) | 不明 |
強モードの連続使用時間(実測値) | 不明 |
ヘッド種類 | パワーヘッド |
充電時間(公称値) | 約3時間30分 |
充電時間(実測値) | 不明 |
騒音値(公称値) | 不明 |
騒音値(実測値) | 70.8dB |
標準モードの運転音 | 70.8dB |
最強モードの運転音 | 72.7dB |
コードの長さ | |
集じん容積 | 不明 |
集じん容積(実測値) | 不明 |
消費電力 | 不明 |
吸込仕事率 | 不明 |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
ゴミセンサー付き | |
静音モード搭載 | |
節電モード搭載 | |
10cmの隙間に差し込める | |
本体だけで自立可能 | 不明 |
付属品 | すき間ノズル、収納スタンド |
ハンディ重量 | 不明 |
本体重量 | 約1.7kg |
本体幅(公称値) | スティック時:22.8cm/ハンディ時:9.1cm |
本体奥行(公称値) | スティック時:16cm/ハンディ時:7.1cm |
本体高さ(公称値) | スティック時:104cm/ハンディ時:51cm |
本体幅(実測値) | 不明 |
本体奥行(実測値) | 不明 |
本体高さ(実測値) | 不明 |
スタンドの幅(実測値) | 不明 |
スタンドの奥行(実測値) | 不明 |
スタンドの高さ(実測値) | 不明 |
Shark EVOPOWER SYSTEM NEO+ LC351Jの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
標準モードの連続使用時間(公称値) | 標準:約25分/強:約12分/パワフル:約10分 |
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ヘッド種類 | フロアヘッド |
充電時間(公称値) | 約1時間 |
本体重量 | 1.0kg |
良い
気になる
集じん容積 | 約0.60L |
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HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | 不明 |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
付属品 | すき間ノズル、充電コード |
本体幅(公称値) | 11cm |
本体奥行(公称値) | 95.6cm |
本体高さ(公称値) | 15cm |
本体幅(実測値) | 22.0cm |
本体奥行(実測値) | 14.0cm |
本体高さ(実測値) | 95.0cm |
マキタ CL108FDSHWの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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