専用アプリで通信状況の確認ができる、BUFFALO Wi-Fi中継機 WEX-733DHP2シリーズ WEX-733DHP2。インターネット上では「設定が簡単」と評判です。しかし、「接続エリアが狭い」との口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のWi-Fi中継機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Wi-Fi中継機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
BUFFALO Wi-Fi中継機 WEX-733DHP2シリーズ WEX-733DHP2は、手軽さを求める人におすすめです。コンセントに直挿しするタイプで、上部のコンセントを塞がずに設置可能。初期設定も親機と本品のWPSボタンを押すだけと簡単。管理画面から設定することもできます。比較した全商品の約3割にはなかった説明動画が公式サイトに掲載されており、「設定が簡単」という評判どおりでした。
肝心の通信速度は、高画質動画の視聴をギリギリ楽しめるレベル。戸建ての2階に設置したところ、最大通信速度は119.2Mbpsでした。5台同時接続時の通信速度の減少率は44.7%と、比較した全商品の平均67.5%(※執筆時点)に比べて少なめ。複数台接続しても、ネットサーフィン程度であれば快適に行えるでしょう。
ただし口コミで懸念されたとおり、接続範囲は広いとはいえません。比較したなかには1~3階まですべての部屋で通信速度が150Mbps以上なものもあったなか、本品は3階の部屋で70Mbps前後を記録。マンションや2階建てであれば比較的使いやすいものの、3階建ての各部屋でWEB会議・ゲームなどするには物足りないでしょう。
また、通信の安定性を高める機能も少なめ。接続端末の位置を特定して電波を送るビームフォーミング機能・自動で空いている周波数帯に接続するバンドステアリング機能は非搭載。MU-MIMO・QoS機能もありません。回線の混雑を避けるIPv6には対応しているものの、家族が多い家庭では通信が不安定になる可能性があります。
一方、執筆時点の価格は3,000円前後(※ECサイト参照)と比較したなかでもリーズナブルなため、コストを抑えられるのは利点です。とはいえ、本品のWi-Fi規格はWi-Fi 5。Wi-Fi 6に対応している商品には速度は及びません。比較した上位商品にはより高性能なものもあったため、目的に応じて選択してみてはいかがでしょうか。
実際にBUFFALO Wi-Fi中継機 WEX-733DHP2シリーズ WEX-733DHP2と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイWi-Fi中継機と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
BUFFALO Wi-Fi中継機 WEX-733DHP2シリーズ WEX-733DHP2の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
バッファロー
電波が届きにくい部屋でも高速通信!置き場所も自由自在
バッファロー
家中どこでも・家族みんなが使いやすいおすすめ中継機!
Wi-Fi中継機は、Wi-Fiルーターから離れた場所の通信速度を改善できるアイテム。自宅でWi-Fiがつながりにくい部屋がある人でも、既存のWi-Fiルーターに連携させるだけなので、簡単に導入できます。新しいWi-FiルーターやメッシュWi-Fiに買い替えるときに比べて設定の手間が少なく、手頃な価格帯で手に入るのが魅力です。
今回ご紹介するWEX-733DHP2は、手軽にWi-Fiエリアを拡大できると謳うWi-Fi中継機です。WPSに対応しているため、Wi-FiルーターがWPS対応であれば引き継ぎはワンタッチで完了。スマホなどの端末で再設定する手間がかかりません。5GHzと2.4GHzの同時接続が可能なデュアルバンドで、スムーズな通信をサポートします。
手掛けたのは、1975年に創業した大手PC周辺機器メーカーBUFFALO。経営理念には「つなぐ技術で、あなたに喜びを」と掲げ、ネットワーク機器・ストレージ機器・メモリーなど幅広い商品をラインナップしています。
「AirStationアプリ」を使うと、親機(Wi-Fiルーター)・中継機・端末(スマホなどのデバイス)の通信状態を確認できるため、適切な設置場所を見つけられます。なお、公式サイトによるWi-Fi規格・転送速度(公称値)は以下のとおりです。
<Wi-Fi規格>
IEEE802.11ac・IEEE802.11n・IEEE802.11a・IEEE802.11g・IEEE802.11b・ARIB STD-T71(5GHz帯小電力データ通信システム)・ARIB STD-T66(2.4GHz帯小電力データ通信システム)
<転送速度(公称値)>
最大433Mbps(IEEE802.11ac)・最大300Mbps(IEEE802.11n)・最大54Mbps(IEEE802.11a・IEEE802.11g)・最大11Mbps(IEEE802.11b)
「中継機用SSID」を採用している点も見逃せません。通常は親機と中継機は同じSSIDですが、本品には中継機用SSIDがついているため、端末から手動でどちらと接続するか選べます。基本的には親機と中継機のいずれかに自動で切り替わりますが、電波が弱いなどで自動切り替えされない場合に便利です。
本体サイズは幅65×高さ95×奥行き40mm、重量約120g。アンテナを内蔵したコンパクトなつくりが特徴です。設置方法は、コンセントに直挿し。壁から浮かせることで、すっきりとした見た目にもこだわりました。なお、本体の保証期間は1年間です。
今回は、BUFFALO Wi-Fi中継機 WEX-733DHP2シリーズ WEX-733DHP2を含むWi-Fi中継機全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめは、通信速度・接続範囲の広さ・複数台同時接続時の通信速度の検証です。3階建ての一戸建てを借り、Wi-Fiルーターを1階のダイニングキッチン付近・中継機を2階に設置しました。
通信速度については、2階の和室・寝室で通信速度の上り・下りを3回ずつ計測し、平均値を算出。通信範囲の広さについては、1~3階まで計6地点で通信速度を計測しました。
また、親機のWi-FiルーターとNAS(Network Attached Storage)を有線LANで繋ぎ、NAS上にアップロードした4K動画を再生しているスマートフォン2台・PC2台・タブレット1台の計5台を接続。1台のみ接続した場合との速度の差を調べました。
中継機を設置した2階の通信速度は、最大119.2Mbpsとやや物足りません。比較したなかにはWEB会議を快適に行えるとされる150Mbps以上を記録した商品も複数あったなか、本品は高画質動画の視聴がギリギリ楽しめるレベルです。
WEB会議やオンラインゲームなどはサクサク行えない可能性があるので注意しましょう。
接続範囲もさほど広くありません。口コミで「接続エリアが狭い」と指摘されていたとおり、中継機から離れた3階や1階だと100Mbps以下になるところも。比較したなかには、1~3階すべての地点で150Mbps以上を記録した商品もあったことをふまえると、物足りません。
3階建ての各部屋でWEB会議やオンラインゲームをしたい人には不向きです。とはいえ、サイト検索やSNSの閲覧がメインであれば問題ありません。また、1~2階だけの速度を見ると遅くはないため、マンションLDK・戸建て2階建などでたまに動画視聴する程度であればストレスには感じにくいでしょう。
複数台繋いでも、サイト検索やSNSの閲覧は快適に行えるでしょう。ただし、バンドステアリング機能に非対応なのは惜しいところ。バンドステアリング機能があれば、2.4GHz帯・5.0GHz帯の混雑状況を判断して空いている周波数帯に自動接続しますが、本品は手動で切り替える手間がかかります。
続いて、どんな環境下でも安定して通信できる機能を備えているか検証したところ、いまひとつな結果でした。比較した約6割の商品が次世代の通信規格Wi-Fi 6に対応していたのに対し、Wi-Fi 5対応なので、理論上の最大通信速度は劣ります。なお、詳細は以下のとおりです。
バンドステアリング機能・特定の機器の通信を優先できるQoS機能・対応端末の位置を特定して電波を送るビームフォーミング機能・複数のアンテナを使って速度を安定させるMU-MIMOは非搭載でした。通信の安定性を高める機能は少ないものの、回線の混雑を避けるIPv6に対応しているのは利点です。
また、シンプルなつくりであるぶん本体価格が安いのもメリット。状況によっては通信が不安定になる可能性がありますが、できるだけ低予算で現状よりも通信速度を改善したい人かつ、そこまで速度を求めない人であれば選択肢になるでしょう。
次は、コンパクトさの検証です。コンセントを塞がず、廊下や階段に置いても邪魔にならない商品であるかを評価しました。
その結果、コンパクトさは高評価を獲得。シンプルかつスリムなデザインで、コンセントに直挿しするタイプです。比較した全商品の約8割が本品と同じ形状でしたが、本品もほかの直挿しタイプと同様、上のコンセントを塞ぐことなく設置可能。インテリアの邪魔になりにくいですよ。
最後に初期設定のしやすさを検証したところ、比較したなかでもトップクラスの評価に。初期設定の際には、親機・本品のWPSボタンを押すだけで簡単に連携できます。親機にWPSボタンがついていない場合でも、管理画面から接続が可能です。
管理画面のID・パスが記載された紙が同梱されているので、作業に迷う心配は少ないでしょう。スマホ用の設定アプリも用意されており、アプリからは通信状況などを確認できます。
公式サイトから説明動画を確認できるのもうれしいポイント。比較した全商品の約3割では説明動画が確認できなかったことをふまえると、PCに不慣れな人でも使いやすいよう配慮されているといえます。「設定が簡単」と評判なのも頷けますね。なお、詳細は以下のとおりです。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 5 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 119.21Mbps |
WPSボタンあり | |
バンドステアリング機能 |
良い
気になる
転送速度(理論値) | 433+300Mbps |
---|---|
設置方法 | コンセント直挿し |
アンテナの種類 | 内蔵アンテナ |
アンテナ数 | 5GHz帯:1×1、2.4GHz帯:2×2 |
デュアルバンド接続 | |
ストリーム数 | 1ストリーム |
最大帯域幅 | 80MHz |
幅 | 65mm |
奥行 | 40mm |
高さ | 95mm |
重量 | 120g |
有線LANポートあり | |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
セキュリティ規格 | WPA2、WPA |
メーカー保証期間 | 1年 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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BUFFALO Wi-Fi中継機 WEX-733DHP2シリーズ WEX-733DHP2は、楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonなどの大手ECショップで販売中。執筆時点での価格は3,000円前後ですが、ポイントなどを使うとよりお得に買える場合もあります。よく使うサイトがある人は、検索してみてはいかがでしょうか。
最後に、高速通信が叶う商品をご紹介します。
TP-LinkのArcher Air E5は、機能面が充実し混雑時でも速度が安定しやすい一品です。中継機を設置した2階の最大通信速度は232.55Mbpsと非常に高速。1階や3階でも180Mbps以上の速度を記録し、家中どこでも快適にインターネットを楽しめるでしょう。専用アプリによる案内で、設置も簡単です。
通信速度・接続範囲を重視するなら、TP-LinkのRE700Xがおすすめです。最大通信速度は271.34Mbpsで、中継機から離れた部屋でも150Mbps以上の速度を記録。高画質動画の鑑賞やWEB会議もサクサクこなせます。また、元の通信速度が速いため、複数台繋いでも減速が気になりにくいでしょう。
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 232.55Mbps |
WPSボタンあり | |
バンドステアリング機能 |
良い
気になる
転送速度(理論値) | 2402+574Mbps |
---|---|
設置方法 | 壁掛けタイプ |
アンテナの種類 | 内蔵アンテナ |
アンテナ数 | 5GHz帯:2×2、2.4GHz帯:2×2(5GHz/2.4GHz帯共通:2本、5GHz専用:1本) |
デュアルバンド接続 | |
ストリーム数 | 2ストリーム |
最大帯域幅 | 160MHz |
幅 | 148mm |
奥行 | 8mm |
高さ | 210mm |
重量 | 780g |
有線LANポートあり | |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
セキュリティ規格 | WPA3、WPA2-PSK、WPA |
メーカー保証期間 |
TP-Link Archer Air E5の速度はどのくらい?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
---|---|
検証時の5GHz下り最大通信速度 | 271.34Mbps |
WPSボタンあり | |
バンドステアリング機能 |
良い
気になる
転送速度(理論値) | 2402+574Mbps |
---|---|
設置方法 | コンセント直挿し |
アンテナの種類 | 内蔵アンテナ |
アンテナ数 | 5GHz帯:2×2、2.4GHz帯:2×2 |
デュアルバンド接続 | |
ストリーム数 | 2ストリーム |
最大帯域幅 | 160MHz |
幅 | 78mm |
奥行 | 36mm |
高さ | 149mm |
重量 | 不明 |
有線LANポートあり | |
ビームフォーミング機能 | |
MU-MIMO機能 | |
メッシュ機能 | |
セキュリティ規格 | WEP、WPA、WPA2、WPA3 |
メーカー保証期間 | 3年 |
TP-Link RE700Xをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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