




「合計6000Mbpsの超高速接続を実現した」と謳うWi-Fi中継機、TP-Link RE900XD。インターネット上では「簡単に設定できる」と評判ですが、「設置した階でないと速度が遅くなる」「大きくて設置に場所をとる」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
複数台同時接続時の通信速度
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のWi-Fi中継機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、Wi-Fi中継機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
|---|---|
| 検証時の5GHz下り最大通信速度 | 410.92Mbps |
| WPSボタンあり | |
| バンドステアリング機能 |
TP-LinkのRE900XDは、フロア全体の通信速度を改善したい人におすすめです。実際に戸建てに設置して測定したところ、中継機の近くでは比較したなかで唯一の400Mbps越えを記録(※2024年8月時点)しました。「超高速接続を実現」との謳い文句にも納得です。親機に高スペックのWi-Fiルーターを使用している場合は、フロア全体の通信速度を改善できるでしょう。
通信範囲も広く、1~3階のすべての計測ポイントで上り150Mbps・下り300Mbpsを超えました。比較した商品には上り・下りともに30~50Mbpsとかなり遅いものもあったのに対し、中継機ながらWi-Fiルーターに匹敵するほどの速度が出ています。「設置した階でないと速度が遅くなる」との口コミに反し、3階建ての戸建てもしっかりカバーできるでしょう。
初期設定も簡単です。WPSボタンがあるため、接続はワンタッチ。スマホ用アプリが用意されており、機械の設定が苦手な人も扱いやすいですよ。ただし、本体サイズは幅189×奥行59×高さ200mmと、一般的なアンテナ内蔵のWi-Fiルーターと同じくらいのサイズ感です。「大きくて設置に場所をとる」との口コミどおり、場所を選びます。
値段が13,000円程度(※2024年8月時点)と高いのもネック。値段的に導入しやすいのがメリットである中継機ながら、安価なメッシュWi-Fiと変わらない価格帯です。とはいえ、使用しているWi-FiルーターがメッシュWi-Fi非対応でも1台だけ導入すればよいので、メッシュWi-Fi非対応の高性能ルーターをお使いであれば、有力候補となります。
総合的に見て、性能重視で選びたい人にはおすすめの商品。複数機器を接続すると通信速度の低下が見られたものの、元の速度が速いので5台繋いでもWebサイトの閲覧には困りません。通信速度を改善したいなら、ぜひ検討してみてください。購入コストを抑えたい人・コンパクトなものを探している人は、ほかの商品をチェックしましょう。
実際にTP-Link RE900XDと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのWi-Fi中継機と、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
TP-Link RE900XDの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
バッファロー
電波が届きにくい部屋でも高速通信!置き場所も自由自在
バッファロー
家中どこでも・家族みんなが使いやすいおすすめ中継機!
今回ご紹介するTP-Link RE900XDは、Wi-Fiルーターから離れた場所の通信速度を改善できるWi-Fi中継機です。1秒間に送受信できるデータ量は合計6000Mbpsで、「超高速接続を実現した」と謳われています。
ブリッジモードに対応しているのも特徴。LANケーブルで有線接続すると、5GHz帯と2.4GHz帯を同時に使用できるデュアルバンドのアクセスポイントとしても活用が可能です。また、2.5Gbpsポートを搭載しているので、超高速の有線接続も行えますよ。
設置方法は、縦置きのほか壁掛けも可能。すっきりと設置できます。なお、詳細なスペックは以下を参照してください。
販売元は、大手Wi-Fi機器メーカーのTP-Linkです。ルーターや中継器・スマートカメラなど、幅広いアイテムを手掛けています。
マイベストでは「中継先の2階で、動画視聴やオンライン会議などが快適にできる通信速度が出る」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「1階から3階まで、動画視聴やオンライン会議などが快適にできる通信速度が出る」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「5台接続時の通信速度がまったく落ちない」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「コンセントを塞がず、廊下や階段に置いても邪魔にならない」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「PCが苦手な人でも、簡単に新しいルーターを設定できる機能やサービスがある」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
マイベストでは「環境に応じて通信を安定させられる機能がある、かつ新しい規格に対応している」ものをユーザーが満足できる商品とし、以下の方法で検証を行いました。
すべての検証は
マイベストが行っています
比較したなかには最大通信速度が45.61Mbpsとかなり遅いものもあったのに対し、こちらはトップクラスの数値でした。重いデータのダウンロードもスムーズに完了しますよ。
上り(送信)も最大211.37Mbpsを記録しました。大人数でZoom会議を行っても、自分の映像や声の品質を維持できるでしょう。
<通信速度の平均値>
2024年8月時点の平均値
測定の結果、どの場所でも上り150Mbps・下り300Mbps超えの速度を記録しました。比較したなかには、中継機を設置したフロア以外では通信速度が30~50Mbpsまで大きく低下した商品も。一方で本商品なら、親機にハイスペックのWi-Fiルーターを使用すれば、フロア全体の通信速度の改善が見込めます。
「設置した階でないと速度が遅くなる」との口コミもありましたが、3階建ての戸建て住宅もしっかりとカバーできるでしょう。
ただし、直挿しには対応していません。比較した商品には電源プラグと本体が一体化した直挿しタイプもありましたが、本商品はケーブルが必要です。とはいえ、コンセントに干渉しないので設置しやすいですよ。
スムーズに接続できるのも魅力です。比較したほとんどの商品と同様、ワンタッチで接続できるWPSボタンを搭載。親機にWPS(AOSS)ボタンがなくても簡単に初期設定できます。
英語版ではあるものの、説明動画も用意されていました。スマホ用のアプリから設定の変更も行えるので、機械の設定が苦手な人でも扱いやすいでしょう。
TP-Link RE900XDにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
複数の端末を繋げると、通信速度が落ちてしまうのは惜しいポイントです。
スマホやタブレットなどを5台同時に接続した際の通信速度は130.38Mbpsを記録。1台のみ接続したときと比べ、通信速度が72.8%も低下しました。なお、こちらは速度が出やすい環境で測定したため、実際に使用する際は22.4Mbpsくらいになる可能性があります。
とはいえ、元の通信速度が速いため、WebサイトやSNSなどの閲覧はサクサクと行えるでしょう。比較したなかには複数台同時に繋げるとネットサーフィンすら難しくなる商品もあり、十分な速さであるといえます。
優先度の高いデータを先に送信できる「QoS」や、混雑した周波数帯を避けて接続できる「バンドステアリング」は非対応。利用者数や時間帯の影響を受けにくい「IPv6」機能も搭載されておらず、混雑状況によっては本来の通信速度を発揮できない可能性があります。
通信規格は、比較したほとんどの商品同様Wi-Fi 6に対応。効率的に電波を届ける「ビームフォーミング」や、複数の機器に効率的にデータを送信できる「MU-MIMO」機能にも対応していました。家中でインターネットが途切れない環境を作れる、メッシュ機能も搭載されています。
<検証結果>
一方、メッシュ機能に対応していない高性能なWi-Fiルーターを持っている人は、候補のひとつになります。ハイエンドな中継機を使用することで、重めの通信も安定させられるでしょう。
「大きくて設置に場所をとる」との口コミどおり、設置場所を考慮する必要があるでしょう。
| Wi-Fi規格 | Wi-Fi 6 |
|---|---|
| 検証時の5GHz下り最大通信速度 | 410.92Mbps |
| WPSボタンあり | |
| バンドステアリング機能 |
良い
気になる
| 転送速度(理論値) | 4804+1148Mbps |
|---|---|
| 設置方法 | 据え置きタイプ、壁掛けタイプ |
| アンテナの種類 | 内蔵アンテナ |
| アンテナ数 | 5GHz帯:4×4、2.4GHz帯:4×4 |
| デュアルバンド接続 | |
| ストリーム数 | 4ストリーム |
| 最大帯域幅 | 160MHz |
| 幅 | 189mm |
| 奥行 | 59mm |
| 高さ | 200mm |
| 重量 | 552g |
| 有線LANポートあり | |
| ビームフォーミング機能 | |
| MU-MIMO機能 | |
| メッシュ機能 | |
| セキュリティ規格 | WPA/WPA2-PSK encryptions、WPA3 |
| メーカー保証期間 | 3年 |
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ここでは、コンパクトな商品や購入コストを抑えられるアイテムをご紹介します。TP-Link RE900XDの気になった点をカバーできるので、あわせて検討してくださいね。
ただし、同時に5台接続すると通信速度が44.3%低下しました。元の速度が速いため、ネットサーフィン程度であればサクサク行えますが、Web会議時は接続台数を制限しておくとよいでしょう。
初期設定は、スマホ専用アプリから簡単に行えました。管理画面からも親機と接続できるので、初心者でも扱いやすいですよ。通信速度の安定に重要なバンドステアリング機能やビームフォーミング・MU-MIMO・IPv6に対応しているのもうれしいポイントといえます。
サイズは幅148×奥行8×高さ210mmと、非常にスリムです。置き場所を選ばず設置できますよ。値段は、ECサイトで10,000円程度(※2024年8月時点)です。
中継機を設置した2階の部屋の最大通信速度は、271.34Mbpsを記録。1〜3階の計測ポイント6か所すべてで150Mbps以上の速度を記録しており、家のどこにいても快適にWeb会議に参加できます。5台同時に接続すると速度が57.6%低下しましたが、Webサイトの閲覧やSNSの利用などはサクサクこなせる範囲にとどまりました。
接続機器に効率的に電波を届けるビームフォーミング機能や、複数のアンテナを利用して通信の安定性を高めるMU-MIMOに対応しているのも特徴です。IPv6にも対応しており、回線やWi-Fiルーターの本来の速度を十分に活かせます。
TP-Link RE900XDは、Amazonの公式ストアで購入が可能です。
楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトや、ヨドバシ・ビッグカメラなどの家電量販店でも販売されていました。取扱店舗により価格が異なるため、事前に比較してお得にゲットしてみてください。
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