4層構造の防水透湿素材で不快な蒸れを軽減すると謳う、DAIWA タイトフィットソルトブレスジップウェーダー SW-4502B-T。しかし、口コミが少なく実際の評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のシマノやmazumeなどのウェーダーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ウェーダー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
DAIWA タイトフィットソルトブレスジップウェーダー SW-4502B-Tは、夏場のウェーディングを快適に楽しみたい人におすすめです。特殊な試験方法で透湿性を確認したところ、1時間あたりの透湿度は133g/m2・hと高い数値を記録。比較したほかの商品には1g/m2・hと低いものがあったなか、「不快な蒸れを軽減する」との謳い文句どおり夏場も過ごしやすいでしょう。
水中での動きやすさも高評価です。比較したなかには、脚部が幅広で水の抵抗が大きい商品もあったのに対し、膝下がスリムなため水の抵抗をほとんど感じません。ブーツが柔らかく足先の感覚を掴みやすいので、水中の障害物を避けて歩きやすい点も魅力です。
体の形に馴染みやすい立体裁断を採用し、関節の曲げ伸ばしやすさも良好。実際に着用したモニターからは、「太ももの上げ下げがしやすい」との声が見受けられました。ブーツは軽量なうえ屈曲性に優れているため、しゃがみやすく軽い足取りで歩けますよ。
400番の研磨紙で生地を擦ったところ、平均1864回で穴が開きました。比較したなかには1000回前後で穴が開いた商品もあることを思うと、軽く擦る程度では穴は開きにくいといえます。ただし、激しい藪漕ぎ(草木が茂る場所をかき分けて進むこと)にはあまり向かないので注意してください。
保温性能はまずまずです。ウェーダーの生地で包んだフラスコに熱湯を注いだところ、1時間で45.7℃まで低下。比較したなかには54℃までしか下がらない商品もあったことを考えると、寒い日にはやや物足りない印象です。防寒対策として、インナーなどで調整するとよいでしょう。
DAIWA独自の4層構造防水透湿素材を使用し、透湿性・動きやすさが非常に優秀なウェーダーです。汗ばむような暑い日にウェーダーを着用したい人や、水が濁って足元が見えづらいところで釣りをする人は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
そもそもウェーダーとは、釣りや生物採集で水中を歩くときに役立つ、防水の胴長靴のこと。岸からでは届かない遠い場所まで行けるため、より多くの魚に近づける点が魅力です。
今回紹介するタイトフィットソルトブレスジップウェーダー SW-4502B-Tは、釣り用品やサイクルスポーツ用品などを取り扱うグローブライドが販売。フィッシングブランドであるDAIWAのウェーダーです。独自の4層構造防水透湿素材「ブレスアーマー」を採用し、不快な蒸れを低減すると謳っています。
フロントにはフルオープンファスナーが備わっており、楽に着脱が可能。休憩時に蒸れを放出するのにも役立ちます。小物を入れるのに便利なファスナーつきポケットがあるのもうれしいですね。
検証で使用したL-LLサイズの総重量は2.19kgで、ブーツの重量は1.3kgです。ブーツは紫外線劣化に強いPVC素材でできており、脱ぎやすいようキックオフ(かかとの突起)も装備。ブーツと生地の接合部にはカバーシステムを採用し、水圧や擦れによるダメージを軽減するとアピールしています。
ブーツにセットするオリジナルウレタンインソールも付属。クッション性が高まり、突き上げ感を和らげる仕様です。
カラーはブラックの1色のみで、サイズはS・M・M~L・L・LL・L~LL・LL~3L・3Lの8サイズ展開。足のサイズは24〜28cm、股下は91cmまで対応しています。
なおM~Lサイズは、身頃がMサイズ・ブーツ部がLサイズという意味です。エイガードを使用する場合や足が大きい人は、M~L・L~LL・LL~3Lがよいでしょう。それぞれの詳しい大きさは、公式サイトをチェックしてみてください。
まずは、陸上での動きやすさの検証です。
ウェーダー着用歴10年以上のモニター2名に試してもらい、太ももや脚の関節の動かしやすさ・足取りの軽さ・しゃがみやすさをチェックして評価しました。
軽くて薄い透湿防水素材でできており、関節を曲げたり伸ばしたりしやすい点が好評です。
比較したほかの商品には、太ももを上げると足が地面に戻されるようにつっぱるものがあったのに対し、モニターからは「太ももの上げ下げがしやすい」との声があがりました。体の形に馴染みやすい立体裁断を採用しているため、膝の曲げ伸ばしも楽に行えます。
ただ、モニターからは「丈がやや短い」との声も。しゃがんだときに膝や太もも裏がややつっぱる感覚がありました。とはいえ比較したなかには最後までしゃがむのが困難な商品もあったことを思うと、伸縮性がよくおおむね問題ないでしょう。
陸上での足取りの軽さは、高評価を獲得。比較した商品のなかでもブーツの丈が短く柔らかいものは足先を動かしやすく、本商品も例外ではありません。屈曲性に優れたショート丈のブーツなので、足先が自由に動き歩行しやすいといえます。
モニターからはブーツの軽さも好評。「軽量なブーツで素早く歩ける」「生地とブーツが非常に軽い」との声が見受けられ、着用時も軽い足取りで動けるでしょう。
靴底には、起伏がある場所が得意なフェルトスパイクを採用しています。スパイクが引っかかることでごつごつした岩場も歩きやすいため、磯での使用にもぴったり。ただし、ツルっとした場所や消波ブロックでは滑りやすいので気をつけましょう。
次に、水中での動きやすさの検証です。
水深90cmまでウェーディングし、水中での足取りの軽さ・ブーツへの水圧のかかり方をチェックしました。
水中での歩きやすさも、高評価を獲得。膝下がスリムなので、水をかき分けて歩きやすいのが利点です。比較したなかには、脚部の幅が広く水の抵抗が大きい商品も。対して本品はモニターから「水の抵抗感が少ない」と好評で、水中でもスムーズに歩けました。
ブーツが柔らかく、足先の感覚を掴みやすいのも高ポイントです。靴が柔らかいため多少の水圧は感じるものの、痛みはほとんどありません。水底の障害物も楽に乗り越えられるでしょう。
胸元まで丈があるチェストハイタイプで、水深約120cmまで対応。シーバス釣りや、湖でのトラウト釣りなど、さまざまな釣り場での活躍が期待できます。
次に、透湿性の検証です。
JIS L 1099 繊維製品の透湿度試験方法 A-1法(塩化カルシウム法)を用い、1時間あたりの透湿度を3回測定。その平均値を算出し、透湿度が高いものほど高評価としました。
1時間あたりの透湿度は133g/m2・hと高めで、高評価を獲得。本商品はDAIWA独自の4層構造防水透湿素材「ブレスアーマー」を使用。比較したほかの商品には、ナイロン素材で透湿度が1g/m2・hと低いものがあったことを思うと、透湿性能は優秀です。
「蒸れを軽減する」という謳い文句に違わず、暑い日でも快適にウェーデングできるでしょう。
次に、保温性の検証です。
ウェーダーの生地で包んだ三角フラスコに300mLの熱湯を注ぎ、1時間後の水温を測定しました。なお、検証は室温20℃・湿度65%の恒温恒湿室で行い、98℃のお湯を使用しています。
保温性能はまずまずの結果です。熱湯の温度は1時間後に45.7℃まで低下。比較したなかには注いだお湯が54℃までしか下がらないものもあったことを思うと、寒い時期に着用するにはやや物足りないといえます。
とはいえ、比較した透湿防水素材を使用したウェーダーのなかでは保温性能が高め。気温が低い日はインナーなどを重ね着するとよいでしょう。
最後は、耐摩耗性の検証です。
摩耗試験機でウェーダーの生地を擦り、穴が開くまでの回数を5回測定。その平均値を算出しました。なお、検証には脚部の生地を使用。研磨紙は400番を用い、500回ごとに交換しています。
耐摩耗性はおおむね良好です。400番の紙やすりで擦った結果、平均1864回で穴が開きました。
比較したほかの透湿防水素材の商品には、1000回前後で穴が開いてしまったウェーダーも。耐摩耗性がそこまで強くないとされる透湿防水素材のなかでは、比較的破けにくいといえます。
激しい藪漕ぎには注意が必要ですが、堤防に軽く擦る程度では穴は開きにくいでしょう。
素材 | 透湿防水素材 |
---|---|
靴底の形状 | フェルトスパイク |
スリムタイプ | |
立体裁断 |
種類 | チェストハイ |
---|---|
重量 | 2.19kg |
ブーツ重量 | 1.3kg |
ポケット | 外ポケット |
ハイブリッドタイプ | 不明 |
メッシュ加工あり | |
キックオフあり | |
検証で使用したサイズ | L-LL |
サイズ展開 | L-LL、3L、LL-3L、L、LL、M、M-L、S |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
46,518円
(最安)
販売価格:46,988円
ポイント:470円相当
送料無料
47,109円
(+591円)
販売価格:47,109円
ポイント:0円相当
送料無料
(1,041件)
DAIWA タイトフィットソルトブレスジップウェーダー SW-4502B-Tは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能。本体価格は、税込60,000円(執筆時点・公式サイト参照)です。販売サイトによって価格が異なるので、よくリサーチしてみてくださいね。
2023年3月に発売した本商品と同時にデビューしたのは、以下の2商品。素材・フロントファスナー仕様などは共通していますが、足元に細かな違いがあります。行きたい釣り場に合わせて、ぴったりのものを選んでくださいね。
<タイトフィットソルトブレス ストッキングジップウェーダー SW-4052BS-T>
<タイトフィットブレスラジアルジップウェーダー RW-4352B-T>
最後に、擦れに強く穴が開きづらい商品を紹介します。
阪神素地の透湿スリムウェーダーハイブリッドは、2種類の異なる生地を使用。太ももから下は破れにくいクロロプレン素材でできており、膝立ちをしても穴が開く心配は少ないといえます。胴部には軽くて蒸れにくい透湿防水素材が使われているため、どちらのメリットも享受できる点がうれしいですね。
双進のリバレイ RBB フロントオープンウェーダーは、400番の紙やすりで擦り続けたところ5000回耐えられました。透湿防水素材を使用しているものの耐摩耗性が高いため、激しい藪漕ぎも可能でしょう。丈の長さにゆとりがあるので、しゃがんだり動き回ったりしやすい点も魅力です。
素材 | クロロプレン、透湿防水素材 |
---|---|
靴底の形状 | フェルト |
スリムタイプ | |
立体裁断 |
種類 | チェストハイ |
---|---|
重量 | 2.2kg |
ブーツ重量 | 1.2kg |
ポケット | 内ポケット |
ハイブリッドタイプ | |
メッシュ加工あり | |
キックオフあり | |
検証で使用したサイズ | 26X |
サイズ展開 | 24X、25X、26X、27X、28X |
阪神素地 透湿スリムウェーダーハイブリッドをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
素材 | 透湿防水素材 |
---|---|
靴底の形状 | フェルト |
スリムタイプ | |
立体裁断 |
種類 | チェストハイ |
---|---|
重量 | 2.08kg |
ブーツ重量 | 1.3kg |
ポケット | 外ポケット |
ハイブリッドタイプ | 不明 |
メッシュ加工あり | |
キックオフあり | 不明 |
検証で使用したサイズ | L |
サイズ展開 | M、L、LL、3L、4L |
双進 リバレイ RBB フロントオープンウェーダーをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。