2022年4月に発売された、ダイワ タイトフィットスーパーブレスウェーダー チェストハイ(SBW-4206R)。耐久性を追求した素材を用いているのも魅力の商品です。しかしインターネット上には実際の口コミや評判が少なく、「蒸れは気にならないか」「動きやすいか」と不安で、購入をためらっている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ダイワのタイトフィットスーパーブレスウェーダー チェストハイを含むウェーダー全16商品を実際に使ってみて、陸上での動きやすさ・水中での動きやすさ・透湿性・保温性・耐摩耗性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
ダイワのタイトフィットスーパーブレスウェーダー チェストハイは、水中での動きやすさを重視する人におすすめです。太ももはゆったり・膝下はスリムな形状に作られており、実際に水中を歩いてみると水をスイスイかき分けられました。
ショート丈のブーツ部により、足首の可動域が確保されていたのも高評価に。陸上での動きにも大きな問題はありませんが、「ややつっぱり感がある」と回答したモニターもいたため、サイズ選びには注意が必要です。
また生地に使用している透湿防水素材は上下で構造が異なり、透湿度の平均値は96.5(g/m2・h)と良好でした。蒸れはそこまで気にならず、暑い時期でも着用しやすいといえます。
ただし生地が薄手なため、紙やすりで擦ったところ平均1,081回で穴が開いてしまいました。5,000回以上も耐えられた上位商品に比べると、耐摩耗性はやや物足りない印象です。
保温性もある程度は備えているものの、肌寒い季節には温かいインナーを着用するとよいでしょう。太ももの上げ下げや歩行をスムーズに行えるので、水中でも快適に動けるウェーダーをお探しの人はぜひ検討してみてください。
今回ご紹介するダイワのタイトフィットスーパーブレスウェーダーは、履き心地のよさを追求し、上部と下部で異なる構造の素材を使用しているのが特徴です。
膝下・お尻まわりの表面部分には、新5層構造の透湿防水素材を採用。耐久性をアップするため、表地には高強度のリップストップ生地を用いています。
また膝上部分には蒸れを軽減できるよう、4層構造のウェーダー専用透湿防水素材「プレスアーマー」を使用しました。
プレスアーマーは、藪こぎなどをした際にトゲ・イバラが刺さっても、水漏れしにくいのが魅力。開いた小さな穴は時間の経過とともに、水滴が通れないほどの小さなサイズにまで塞がる性質を持っています。
胸元のフロント部には、ちょっとした小物を収納するのに便利な止水ファスナー付きのポケットを搭載。ただしポケットは防水仕様ではないため、入れるものには注意してくださいね。
ブーツ部は、軽量かつ紫外線に強いPVC一体成形ブーツに仕上げています。さらに脱ぎやすいよう、キックオフを備えました。
ソールには、グリップ力に優れた素材「スーパーキュービックセンサーソール」を使用。汎用性の高いフェルトソールタイプなので、さまざまな場所で使えますよ。
公式サイトにおけるメーカーの小売希望価格は、税込34,900円(執筆時点)。
サイズはS〜3Lまでの5種類あり、今回の検証でモニターが着用したのはLLサイズです。
また丈が胸部分まであるチェストハイ型のため、はじめてのウェーダーとしても向いています。
同商品には丈が腰上までの「ウエストハイ型」も販売されているので、使用用途や好みにあわせて選んでくださいね。
今回は、ダイワのタイトフィットスーパーブレスウェーダー チェストハイを含むウェーダー全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①:陸での動きやすさ
検証②:水中での動きやすさ
検証③:透湿性
検証④:保温性
検証⑤:耐摩耗性
まずは、陸での動きやすさを検証します。
ウェーダーの着用経験が10年以上あるモニターが実際に商品を着用して陸上にて動き、太もも・膝・足首関節の動かしやすさ・足取りの軽さ・しゃがみやすさの3点を評価しました。
本体の重量は2.47kgと全商品のなかでも重めですが、ブーツ部は0.84kgとほかの商品に比べて軽量に作られています。
さらに生地には立体裁断が施されており、太もも周りにはゆとりが感じられました。階段の昇り降りしても、膝・太ももともに問題なく動かせます。ブーツ部もショート丈のため、足首の動きを妨げません。
しかししゃがむとやや丈が短く、太ももの裏やおしり周りにつっぱり感がありました。さらに膝裏に生地の硬い部分が集まり、モニターからは「ゴワつきを感じる」「下部分が苦しい」との声も。
窮屈感なく釣りを楽しむために、サイズ選びには注意しましょう。
次に、水中での動きやすさを検証します。
各商品を着用した状態で水深90cmまでウェーディングし、足取りの軽さ・ブーツへの水圧のかかり方をチェックしました。
膝下は細身な形状をしており、水の抵抗をあまり感じませんでした。太もも周りはやや面積が広めですが、動作に支障はありません。
全商品のなかでもとくに水をかき分けやすく、スムーズに足を動かせます。
またブーツ部分がショート丈なうえに柔らかく、足首の可動域がしっかり確保されているのも高ポイント。
水圧による圧迫感も感じず、障害物も楽に乗り越えられました。水中でも軽やかに動けますよ。
続いて、透湿性についての検証です。
JIS L 1099 繊維製品の透湿度試験方法 A-1法(塩化カルシウム法)を用いて、1時間あたりの透湿度(g/m2・h)を3回測定し、平均値を評価します。なお、恒温恒湿室を人体側とし、試料表面を吸湿剤側に向けて測定しました。
なお上下で素材が異なるものは、それぞれの結果の合計値で平均を算出しています。
上下で異なる素材を使用しており、計測した透湿度の平均値は、96.5(g/m2・h)でした。比較したほかの商品には数値が1桁台のものもあったなか、本品の透湿性は良好といえます。
4層構造の透湿防水素材を用いた膝上部分の透湿度は、127(g/m2・h)と好成績をマーク。一方で5層構造に仕上げた膝下部分は、66(g/m2・h)と膝上に比べて透湿度は半分ほどになりました。
蒸れはある程度抑えられているため、暑い時期でもおおむね問題なく使用できるでしょう。
次は、保温性の検証です。
ウェーダーの生地で三角フラスコを包み、そこに300mLのお湯を注いで、温度の変化を測定します。1時間後、水温がどのくらいキープされているかをチェックしました。上下で素材の異なるウェーダーは、それぞれを合計した平均値より評価しています。なお、検証時の条件は以下のとおりです。
1時間後のお湯の温度は、平均44.5℃まで低下。分厚いクロロプレン素材を使った上位商品には及ばないものの、生地が薄い透湿防水素材を用いた商品のなかではまずまずの保温性といえます。
ちなみにお湯の温度変化は、5層構造を採用した膝下部分の生地で44.9℃、膝上部分の生地で44.2℃を記録しました。
しかし肌寒い季節には寒さを感じる可能性があるため、真冬から春先にかけては、ウェーダーの下に発熱インナーを着用することをおすすめします。
最後は、耐摩擦性の検証です。
以下の条件のもと、摩耗試験機を用いて生地を擦り、何回で穴が開くかを調査します。商品の脚部の生地を5枚使用し、5回分の平均値より評価しました。なお数値が高いものほど、高評価としています。
紙やすりで擦ってみたところ、平均1,081回で生地に穴が開きました。5,000回以上も耐えられた上位商品に比べると、耐摩耗性はいまひとつといえます。
検証では厚手のクロロプレンを使用しているものほど摩耗への強さを発揮したことから、本品に使われている透湿防水素材はやや生地が薄めな印象です。岩場を歩く際は、引っかけてしまわないよう注意しましょう。
素材 | 透湿防水素材 |
---|---|
靴底の素材 | フェルト |
スリムタイプ | |
立体裁断 |
種類 | チェストハイ |
---|---|
重量 | 2.47 |
ブーツ重量 | 0.84kg |
ポケット | 外ポケット |
ハイブリッドタイプ | |
メッシュ加工あり | 不明 |
キックオフあり | |
検証で使用したサイズ | LL |
サイズ展開 | S、M、L、LL、3L |
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最後に、ほかの魅力的な商品をご紹介します。
阪神素地透湿スリムウェーダーハイブリッド(先丸)は、保温性が高評価でした。生地の上部には透湿防水素材・下部にはクロロプレン素材と、上下で異なる素材を採用しています。上半身は蒸れにくく、下半身には温かさを感じられました。紙やすりの摩擦に5,000回耐えられるほど、高い耐摩耗性を備えているのもうれしいですね。
蒸れにくさを追求する人には、プロックスのブリザテックポリカウェダー チェストがおすすめです。生地には透湿防水素材が使われているうえに軽量で薄く、手でクシャクシャとまとめられます。検証における透湿度も147(g/m2・h)と高記録で、着用中の蒸れはほとんど気になりませんでした。夏場のウェーディングに活躍しますよ。
素材 | クロロプレン、透湿防水素材 |
---|---|
靴底の素材 | フェルト |
スリムタイプ | |
立体裁断 |
種類 | チェストハイ |
---|---|
重量 | 2.2kg |
ブーツ重量 | 1.2kg |
ポケット | 内ポケット |
ハイブリッドタイプ | |
メッシュ加工あり | |
キックオフあり | |
検証で使用したサイズ | 26X |
サイズ展開 | 24X、25X、26X、27X、28X |
阪神素地 透湿スリムウェーダーハイブリッドをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
素材 | 透湿防水素材 |
---|---|
靴底の素材 | フェルト |
スリムタイプ | 不明 |
立体裁断 | 不明 |
種類 | チェストハイ |
---|---|
重量 | 1.6kg |
ブーツ重量 | 1.1kg |
ポケット | 内ポケット |
ハイブリッドタイプ | 不明 |
メッシュ加工あり | 不明 |
キックオフあり | |
検証で使用したサイズ | L |
サイズ展開 | 3S、SS、S、M、L、LL、3L、4L、5L、6L |
ブリザテックポリカウェダー チェストをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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