シマノ DS3ウェーダー（チェストハイ・カットフェルトソール）FF-022Uをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

薄手の透湿防水素材を採用しており、陸上での動きやすさは高評価を獲得。ウェーダー着用経験のあるモニターからは、「太ももが上げやすい」と好印象でした。階段を一段飛ばしで歩行しても、膝が少し突っ張る程度です。

比較した結果、透湿防水素材で立体裁断をしているものは動きやすい傾向がありました。本商品は立体裁断との記載がないものの、関節を楽に動かせると好評です。

足首周りも動かしやすく感じました。比較した商品にはブーツが1.8kgと重たいものもあったのに対し、1.3kgと軽いのがポイント。メーカーがソフトタイプと謳うとおり素材も柔らかく、モニターは「軽快に歩ける」と高く支持しました。

底材に汎用性の高いフェルトソールが採用されているのもポイントです。濡れた岩場や渓流でも高いグリップ力を発揮するので、さまざまな場所で釣りが楽しめるでしょう。

水中でも、水の抵抗はほとんど感じません。ブーツ部は少し水圧による窮屈さを感じたものの、陸上と同じくモニターから「軽快に歩ける」と好評でした。水中の障害物にも乗れたので、快適にウェーディングできるでしょう。

形状は、腰上から胸元までの水深に対応できるチェストハイ。あらゆる釣り場に対応できる、汎用性の高さが魅力です。これまでは行けなかった場所まで行けるので、今まで狙えなかった魚も狙えますよ。

透湿性は平均142（g/m2・h）と好記録。比較した商品の最大値である153g/2・m（※執筆時点）に迫る、高い透湿性を発揮しました。

本品に使われている素材は、シマノが独自に開発した透湿防水素材DRYSHIELD。雨天時や蒸し暑い夏に長時間着用してもベタつきを抑えると謳っているとおり、蒸れを感じにくいでしょう。

保温性は低評価。98℃の熱湯は1時間後に42.2℃まで低下しました。比較した上位商品には54℃でとどまったものもあり、寒い季節に使うには物足りません。

比較したところ、素材によって透湿性・保温性が大きく異なる結果に。本商品のような透湿防水素材は蒸れにくく、クロロプレン素材は保温性に優れる傾向がありました。季節に応じて使い分けるか、冬場は厚手のインナーを着るなどの対策をとるとよいでしょう。

薄手の素材のわりには健闘していますが、藪漕ぎや磯歩きでは穴が開く可能性があるでしょう。