リトルプレゼンツ W-54 N3 チェストハイ ブーツ ウェーダーをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

ウェーダー着用経験のあるモニターからは、もも・膝・手首に十分なゆとりがあると好評でした。階段を一段飛ばしで歩いても突っ張りません。

立体裁断により運動性を向上したと謳うとおり、太ももの上げ下げや膝・足首の曲げ伸ばしが容易。比較したところ、本商品と同じく薄くて軽い透湿防水素材のものは動きやすい傾向がありました。ウェーダーを着慣れていない人にもよいでしょう。

やや重さのあるしっかりとしたブーツながら、モニターは「足取り軽く歩けた」と高く評価しました。しゃがむ動作ではつま先が硬く感じたものの、陸上で歩くのに支障はないでしょう。

ただし、比較したところブーツ丈が短く柔らかい素材の商品のほうが、楽に動ける傾向がありました。本商品はロング丈かつ頑丈なつくりのため、動作によっては動きにくさを感じる場合もあるかもしれません。

ソールは渓流・堤防・ゴロタ浜など、さまざまな場所で使えるフェルトタイプ。ヌルヌルとした海藻の上や消波ブロックといった場所には不向きですが、汎用性が高く初心者向けです。

水の抵抗は感じましたが、水中でも動きはスムーズでした。比較した結果、水中で動きやすかったのはブーツがスリムな商品。対してこちらは幅広のため、ある程度の水圧を感じます。とはいえ、圧迫による指先の痛みは感じず、足首周りも十分動かせました。

形状は、腰上～胸元までの水深に対応できるチェストハイ。カバーできる範囲が広いため、さまざまな水深で使いたい人や最初の1着を探している人にぴったりです。シーバス釣りで代表的なディープウェーディングにも向いています。

透湿性は、比較したなかでもトップクラスでした。執筆時点での最小値は1g/m2・h、最大値は153g/m2・hで、本商品は最大値を記録しています。メーカーオリジナルの透湿防水素材LIPTEX™-N3を採用しており、謳い文句どおりの優れた透湿性です。

比較したところ、透湿防水素材を使用した商品は総じて蒸れにくい傾向がありました。夏のウェーディングでも、不快な蒸れを感じにくいでしょう。

1時間経過すると、水温は43.5℃まで低下。比較した商品の最小値は約42℃、最大値は約54℃だったことを考えると保温性は物足りません。透湿防水素材を使用した商品は総じて保温性が低い傾向があり、本商品も同様です。

真冬や水温が低い地域で使用する際は、防寒用のインナーを着用するとよいでしょう。比較したところ、クロロプレン素材を使用した商品は保温性が高かったので、季節に応じた使い分けも検討してみてくださいね。

生地を擦ったところ、平均1,881回まで耐えられました。比較したクロロプレン素材の商品には5,000回を記録したものも多くありましたが、薄手の透湿防水素材としては丈夫です。

ただし、激しい藪漕ぎや膝立ちをする場面では、穴が開く可能性があるでしょう。