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電気のアンペア変更の手順は?費用・工事の有無と基本料金がいくら下がるかを紹介

電気のアンペア変更の手順は?費用・工事の有無と基本料金がいくら下がるかを紹介

電気の基本料金は、契約アンペアを10A下げるだけで月300円ほど安くなります。年間にすれば約3,700円で、放っておくには惜しい金額です。しかし、どこに申し込むのか、工事や費用はかかるのか、賃貸でも変えられるのかなど、分からないことも多いですよね。


そこで今回は、契約アンペアの変更方法と工事・費用の有無、基本料金がいくら下がるかの目安を紹介します。下げる際の注意点や賃貸での手続き、新電力への乗り換えという選択肢も取り上げているので、申し込む前の確認に活用してください。自分の暮らしに合ったアンペア数を見極めれば、無理なく毎月の電気代を抑えられます。

高山健次
ガイド
元携帯電話販売員、小売電気アドバイザー/マイベスト 通信・電力・サービス担当
高山健次

大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また通信サービスだけでなく、ファイナンシャルプランナーの視点含めて電気代など固定費支出見直しのガイドもしている。

高山健次のプロフィール
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契約アンペアの変更方法は?申し込み手順を解説

契約アンペアの変更方法は?申し込み手順を解説

契約アンペアは、上げる場合も下げる場合も、契約している電力会社に電話かWebで申し込むだけで変更できます。窓口は各社のカスタマーセンターやマイページで、工事が必要かどうかは受付後に電力会社が家庭の設備を確認して判断する仕組みです。


ただし、契約アンペアを選ぶ必要がないエリアもあります。関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の4エリアは使用量に応じた最低料金制で、アンペアの申し込み自体が発生しません。


申し込みの期限や方法は、電力会社ごとに異なります。東北電力ネットワークの場合、インターネットでの受付は24時間対応です。変更希望日の3か月前までに申し込むと、家庭の使用条件をもとに工事が入るかどうかが決まります(参照:東北電力ネットワーク)。


一方で、契約者自身が電気工事店へ相談する流れをとる電力会社もあります。具体的な手順は各社の公式サイトに載っているので、申し込む前に一度目を通しておくと確実です。契約者情報と希望するアンペア数を手元に用意しておけば、電話でもWebでも手続きはスムーズに済みます。

アンペア変更の費用と工事、完了までの日数の目安

アンペア変更の費用と工事、完了までの日数の目安

アンペア変更の費用は原則無料で、スマートメーター(電気の使用量を自動で計測し、遠隔で通信できる電力量計)設置済みの家庭なら工事も立ち会いも不要です。電力会社が遠隔操作でアンペアを切り替えられるので、現地でブレーカーを交換する作業が発生しません。


遠隔操作に対応していないアナログ式メーターの住宅では、電力会社の作業員がブレーカーを交換する工事が必要になります。完了までの日数は、京葉ガスの案内では通常は最短2営業日〜3日程度です。ブレーカーの交換や内線の引き直しをともなう場合は、1週間から1か月ほどかかるケースもあります(参照:京葉ガス)。


費用が発生する可能性があるケースは、配線工事をともなうときや、60Aを超える契約容量を希望する場合です。工事の要否や費用の詳細は申し込み時に電力会社から案内があり、該当しなければ無料でアンペアを変更できます。

アンペア変更で基本料金はいくら下がる?目安

アンペア変更で基本料金はいくら下がる?目安

基本料金は、契約アンペアに比例して決まります。東京電力エナジーパートナーの従量電灯B(一般家庭向けの標準的な料金プラン)の場合、契約アンペア別の基本料金は次のとおりです。


  • 10A:311.75円
  • 15A:467.63円
  • 20A:623.50円
  • 30A:935.25円
  • 40A:1,247.00円
  • 50A:1,558.75円
  • 60A:1,870.50円
参照:東京電力エナジーパートナー「従量電灯B・C」(2026年9月時点の料金表)

下げ幅が大きいほど節約額も増えます。10A刻みで計算すると次の金額です。


  • 10A下げる:月311.75円、年間3,741円の節約
  • 20A下げる:月623.50円、年間7,482円の節約
  • 30A下げる:月935.25円、年間1万1,223円の節約

金額はいずれも従量電灯Bをもとにした試算で、基本料金の単価は電力会社や料金プランごとに違う点に注意が必要です。使用量に応じてかかる電力量料金は含んでいないので、実際の金額は検針票や見積もりで確かめてください。契約アンペアを下げた分だけ、毎月の固定費は確実に減ります。

契約アンペアを下げるデメリット・注意点

契約アンペアを下げる前に押さえておきたいのは、1年間の変更制限、ブレーカーの落ちやすさ、オール電化での下げにくさの3点です。

1年間は原則再変更できない

1年間は原則再変更できない

契約アンペアを一度変更すると、原則として1年間は再度の変更ができません。電気の契約は1年単位が基本で、季節によって使用量が変わっても、都度切り替えられない決まりです。


ENEOSでんきサービスは1年間の再度の容量変更を原則認めておらず(参照:ENEOSでんきサービス)、東北電力ネットワークも一時的な変更を基本的に承認していません(参照:東北電力ネットワーク)。


1年を通して最も電気を使う時期を基準にアンペア数を決めておくと、あとから足りなくなって困る事態を避けられます。冬だけ上げて夏に戻すような季節ごとの使い分けはできない前提で選びましょう。

下げすぎるとブレーカーが落ちやすい

下げすぎるとブレーカーが落ちやすい

契約アンペアを下げすぎると、日常的にブレーカーが落ちやすくなります。契約アンペアを超える電気を同時に使うと、ブレーカーが自動で作動して電気を止める仕組みです。落ちるたびに家電の再起動や時計の再設定が必要になるので、生活のなかで手間が積み重なります。


家電のアンペア数は、消費電力のワット数を100で割った数がおおよその目安です。よく使う家電で見ると、次の値になります。


  • 電子レンジ(30Lクラス):15A
  • IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時):13A
  • ヘアドライヤー:12A
  • エアコン(おもに10畳用):冷房5.8A・暖房6.6A
参照:東京電力エナジーパートナー「主な電気機器のアンペアの目安」

夕食の時間帯に暖房中のエアコンと電子レンジ、炊飯器を同時に動かすと、合計は約35Aです。30Aまで下げると足りなくなると、事前に見当をつけられます。消費電力の大きい家電を重ねて使う時間帯が長い家庭なら、今の契約から1段階だけ下げて様子を見るほうが確実です。


ブレーカーが頻繁に落ちるようになっても1年間は元の契約に戻せないので、変更前にエアコンと電子レンジのように普段同時に使う家電の組み合わせを書き出しておいてください。

オール電化の家庭は下げにくい

オール電化の家庭は下げにくい

オール電化の家庭では、契約アンペアを大きく下げにくくなります。エコキュートやIHクッキングヒーターなど消費電力の大きい設備を同時に使うので、もともと必要なアンペア数が高めです。


オール電化の契約アンペアは、1人世帯で30〜40A、4人以上の世帯で60〜100Aが目安です。同時に使う家電が多い大人数の世帯ほど、必要な容量は大きくなります。


家族構成の変化やエコキュートの容量によっても目安が変わるので、下げる前に世帯人数と使っている設備から適切なアンペア数を見積もっておきましょう。必要な容量を確保しながら電気代を抑えたいなら、オール電化向け電力会社の比較ランキングで自宅に合う会社を比べるのもひとつの手です。

賃貸物件でアンペアを変更する際の注意点

賃貸物件でアンペアを変更する際の注意点

賃貸物件では、アンペアを上げるときも下げるときも、管理会社や大家さんへの確認が欠かせません。集合住宅では所有者や管理人の承諾が必要な場合があるためです(参照:東京電力エナジーパートナー「ご契約アンペアの選び方」)。建物全体で使える電気容量には上限があり、とくに上げる場合はほかの部屋や共用設備にも関わります。


建物で使える上限と、変更してよいかどうかの承諾が取れたら、契約中の電力会社へ申し込みましょう。

物件によっては、退去時に契約アンペアを元に戻すよう求められることもあります。契約アンペアが原状回復の対象になるかどうかも、最初の相談で確かめておくと二度手間になりません。

電気のアンペア変更に関するよくある質問

契約アンペアの調べ方と、アンペア制がないエリアの料金の考え方は、申し込み前につまずきやすいところです。

契約アンペアはどこで確認できる?

契約アンペアは、検針票やマイページ、自宅のアンペアブレーカーで確認できます。最も手軽な方法は、契約中のアンペア数が記載された検針票かマイページを見ることです。


ブレーカーで確かめる場合は、本体に書かれたアンペア数やつまみの色で見分けられます。

スマートメーターが設置された住宅ではアンペアブレーカー自体が取り外されている場合があるので、見当たらないときは検針票かマイページで確認してください。


契約中の電力会社がスマートフォンアプリを提供していれば、アプリ上で確かめられることもあります。

電力会社によってアンペア制がない場合は?

検針票やマイページに契約アンペアの記載がなく、最低料金の欄があれば、最低料金制のエリアです。使った量に応じて料金が決まるので、アンペアを選ぶ場面がありません。


最低料金制では、決まった使用量までは定額の最低料金だけがかかり、超えた分は使った量に応じて加算されます。定額の範囲は会社ごとに違い、四国電力が11kWh、中国電力が15kWh、沖縄電力が10kWhまでです(参照:四国電力「従量電灯A」/中国電力「電気料金単価表(電灯)」/沖縄電力「従量電灯」)。


アンペアを選べないエリアでも、乗り換えで電気代は下げられます。エリアと世帯人数を選んで料金を並べたい人は、電力会社おすすめ比較ランキングを見てください。

アンペア変更が難しくても電気代は下げられる

アンペア変更が難しくても電気代は下げられる

オール電化や賃貸物件のように、契約アンペアを思うように下げられない家庭もあります。残る手段は、基本料金のない新電力プランへの乗り換えです。電力量料金だけで請求するプランなら、契約アンペアという考え方自体がありません。


電気の使用量が少ない一人暮らし世帯ではかえって割高になる例もありますが、大きなアンペア数で契約している世帯なら基本料金がまるごと消えるため、削減幅は大きくなります。


自分の世帯に合う電力会社は使用量によって変わるので、複数社の料金プランを比べたうえで乗り換え先を決めてください。電力会社の料金比較ランキングでは、世帯人数やエリアに応じた最安プランを確認できます。

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