急にお金が必要になり、借入れをしたい場合に利用する消費者金融。消費者金融の利用には審査が必要であり、自分が通過できるか不安なため、審査が甘いカードローンがあるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、審査が甘いカードローンはあるのか解説します。消費者金融の審査で確認されるポイントや審査に通過するコツも解説するので、すぐにお金を借りたい人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
審査がゆるい消費者金融は基本的にはありません。消費者金融は貸金業法を守ったうえで貸付を行う必要があり、多重債務者といった返済能力がない人には貸付しない仕組みが確立されています。
代表的な大手消費者金融機関の審査通過率は以下のとおりです。
アコム:42.0%(2024年3月)
プロミス:40.8%(2024年2月)
アイフル:36.0%(2024年3月)
どの消費者金融機関も審査通過率は50%を超えていません。本審査では他社からの借入状況や安定した職業に就いているか確認されており、各消費者金融が定める基準を満たす必要があります。
消費者金融の審査はゆるくはないですが、基本的に審査は申込みをしてから数十分で完了するため、即日融資をしてくれる会社がほとんどです。しかし、過去の信用情報に問題がある場合は時間がかかってしまう点は理解しておきましょう。
消費者金融は貸金業法により審査が行われますが、銀行カードローンは銀行法に基づく審査が行われます。現在の収入や他者からの借入状況が確認される点は同じですが、一般的には消費者金融より審査は厳しくなる点は理解が必要です。
審査がゆるい消費者金融は、闇金の可能性があるため注意が必要です。闇金は正規の方法で貸付を行っておらず、まともな審査をしない可能性があります。
審査がゆるいからといって闇金からお金を借りてしまうと、後々大変な目に合う危険性があります。闇金は高金利を設定している点が特徴です。消費者金融の金利は年利15.0〜20.0%ですが、一方で闇金は10日で4割のトヨンや10日で5割のトゴなどの法外な金利が設定される場合もあります。
また、闇金は金利の取り立てが厳しい点も特徴です。返済が遅れれば自宅だけでなく職場に大量のFAXが送られてきたり、自宅に取り立てにやってきたりする可能性もあります。
過去に闇金を借りてトラブルに陥った被害の実例は、日本貸金業協会や政府広報オンラインで記載されているので確認してみてください。消費者金融の審査に落ちても闇金からの借入れは避けましょう。
消費者金融の審査では返済能力があるかだけでなく、他社からの借入状況といった情報も確認されます。審査で確認されるポイントを押さえたうえで申請を行うようにしましょう。
消費者金融の審査では、返済能力があるかどうかが重要なポイントです。返済能力がないと貸倒れの可能性があるとみなされるため、借入れはできません。
返済能力の有無は借入希望額に対して、収入が見合っているかが確認されます。年収の高さだけでなく、継続して収入が得られる安定した職業に就いていることがポイントです。正社員ではなくても毎月安定して収入があれば、派遣社員やアルバイトでも審査に通過できます。収入のほかには結婚や扶養家族の有無、勤務先の会社規模も審査の対象です。
返済能力の有無はもちろん、消費者金融は申込みの条件を設定している場合があります。年齢が20歳未満の人や、無職の人は利用できない可能性が高いので注意してください。
借入れの際には、他社からの借入れの有無も確認されます。消費者金融では総量規制で定められた金額を超える借入れはできません。
総量規制とは、貸金業者から借りられるお金の総額は年収の3分の1までと定めたルールのことです。借入れできる金額を制限することで、多重債務に苦しむ人を減らす目的があります。
たとえば、年収360万円の人は120万円までしか借入れができません。すでに他社から100万円の借入れをしている場合は、新たに20万円のみ借入れることができます。
消費者金融だけでなく、キャッシングも総量規制の対象です。消費者金融に申し込む際には、キャッシング枠の借入残高も申告するようにしましょう。
信用情報に問題がないかも重要なポイントです。信用情報に問題がある場合は、貸付をしても返済されないと思われてしまいます。
信用情報とはクレジットカードやローンの申込みに関する情報のことです。消費者金融の審査では過去の支払履歴や延滞の有無、債務整理の履歴が確認されます。
信用情報に問題があるのは、過去の支払履歴に問題があったり、債務整理の履歴があったりする場合です。自分の信用情報に問題があると思う人は、JICCやCIC、KSCなどの信用情報機関のWebサイトから開示請求を行ってみてください。
信用情報は、一般的に5年程度で消えるとされています。個人再生や自己破産をした場合は10年ほど記録が残る可能性がある点も理解しておきましょう。
「消費者金融の審査に通るか不安」「審査に通過するために心がけることは?」など不安を感じている人もいるのではないでしょうか。消費者金融の審査に通過するコツを解説します。
消費者金融の審査に通過するには、安定した収入が得られる職業に就くことが重要です。安定した職業に就いていない場合は、返済能力がないと思われてしまいます。
安定した収入が得られる職業としては、会社員や公務員などが代表的です。自営業者やフリーランスで借入れを検討している人は、一定額の収入があることを証明するために収入証明書を用意しておきましょう。
パートやアルバイトでも毎月収入が入っていると判断されれば借入れができます。単発の仕事を複数回行うのではなく、同じ勤務地で継続して働くほうが審査では安定した収入があると判断されやすいでしょう。
審査に際には本当に申請の際に記載している会社で働いているのか在籍確認が行われる場合があります。在籍確認は電話で行われますが、本人が出る必要はありません。電話を取った従業員から在籍していることを聞ければ在籍確認は完了です。
消費者金融の審査では、同時に複数社への申込みは避けましょう。同じタイミングで複数案件に申し込みをするとお金に困っているとみなされ、心象が悪くなる可能性があります。
消費者金融に申込みをすると信用情報に記録が残ります。消費者金融は審査の際に必ず信用情報の確認をするため、短期間で複数の申込みをしていることは必ずバレてしまう点は理解が必要です。
ただし、複数社に申込みをしたからといって必ず審査に落ちるわけではありません。借入総額が総量規制の範囲内であることや、返済能力があることなど条件を満たせば借入れができる可能性はあります。
消費者金融で借入れができない場合は別の方法でお金を借り入れる必要があります。審査に落ちた場合にお金を用意する方法を紹介するので、内容を確認してみてください。
消費者金融の審査に通らなかった場合、中小消費者金融の利用を検討してみましょう。中小消費者金融は、一般的に審査の柔軟性が高い可能性があります。
中小消費者金融は、大手消費者金融とは異なる基準で審査をしている点が特徴です。大手消費者金融では自動審査で申込者のスコアリングを用いて審査を行う一方で、中小消費者金融では借り手の状況を重視するために人が審査を行います。過去の信用情報よりも現在返済能力があるのかが重視される傾向にあるため、過去に返済の遅延があった人でも審査に通過する可能性があるでしょう。
中小消費者金融と大手消費者金融では審査基準が異なるものの、貸金業法に沿って審査が行われる点は共通しています。総量規制を超える借入れができない点や、上限金利が決められている点は理解しておきましょう。
消費者金融の審査に落ちたら、クレジットカードのキャッシングも検討してみてください。キャッシング機能が付いていれば、コンビニATMからでもお金を借り入れることができます。
キャッシングはクレジットカードでお金を借りれるサービスです。クレジットカードのなかには申込時にあらかじめキャッシング枠を設定している会社も多く、設定済みであればすぐにお金を借りられます。
まずは利用中のクレジットカードの個人ページからキャッシング機能の有無を確認しましょう。キャッシング枠の申込みが必要な場合は、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類を用意し、借入先に申請を行ってください。審査が行われ通過すれば、ATMからお金を引き出せます。
キャッシングを利用する場合は、消費者金融の利用時と同様に返済計画を立てることが重要です。返済に遅れると遅延損害金が発生して利息が増えるだけでなく、一括返済を求められたり、クレジットカードが利用できなくなったりする可能性があります。
マイベストではキャッシング機能付きのおすすめクレジットカードをランキング形式で紹介しているので、ぜひ内容を確認してみてください。具体的な選び方も解説しているため、キャッシング機能について理解を深めることもできます。
生活サポート基金の利用を検討するのも1つの手段です。生活サポート基金は多重債務を抱えている人や、債務整理をして新たにお金を借りられない人の生活再生を目的とした一般社団法人が運用しています。
生活サポート基金には、個人再生ファンドと生活支援ファンドの2つがあります。個人再生ファンドは、生活サポート基金の組合員が出資した資金を利用者への融資に充てている点が特徴です。計画的に返済ができると判断した人に貸付を行います。
生活支援ファンドは借金や低所得などが理由で困窮している人に貸付を行っており、信用情報に問題があっても融資を受けられる可能性がある点が特徴です。貸付資金は、食費や水道代、電気代などの生活費に充てたり、消費者金融からの借入れの返済をしたりすることができます。
生活サポート基金を利用できるのは、一般的に生活を再建する意思がある人のみです。事業資金に使用したいと考えている人は借入れができない点は理解しておきましょう。
金融機関のなかには、カードローン申し込み時に電話での在籍確認を行っていないところもあります。カードローンの利用をバレたくない場合は、公式サイトに「原則、電話での在籍確認を行わない」などの記載がある金融機関を選びましょう。
以下のコンテンツでは、在籍確認のないカードローンを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
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