社会人経験が浅いなかでの転職に、失敗したらどうしようと不安を感じがちな第二新卒。第二新卒での転職は不利にならないか、転職に成功するためにはどんな対策をすればいいのか気になりますよね。
今回は、第二新卒の転職で多くの人が陥りがちな失敗例や、第二新卒で転職をするメリット・デメリットについて解説します。自分に合う転職先を見つけて転職を成功させるためのポイントについても紹介するので、第二新卒での転職を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
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近年の採用市場で需要が高まってきている第二新卒ですが、しっかりと対策を行いポイントをおさえておかないと、失敗してしまう可能性もあります。第二新卒で転職をする多くの人が陥りがちな失敗例とはどんなものなのか、以下で確認しておきましょう。
第二新卒の転職でありがちな失敗の1つに、どこからも内定が出ずに結局転職できなかったことが挙げられます。経歴の浅い第二新卒の転職では、企業側が第二新卒に求める要件を理解し、適切にアピールしなければなかなか内定をもらうことができません。
自己分析や企業研究などの対策を行わずに転職活動をすると、転職したい理由や選考を受ける企業で実現したいことが明確になりにくく、内定が出ず転職に失敗してしまいます。
とはいえ、昨今は売り手市場であり、今後既卒や第二新卒を積極的に採用する企業が増えていくといわれているのが特徴です。本記事の後半では、第二新卒の転職を成功させるためのポイントについて詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
第二新卒の転職で陥りがちな失敗には、転職できたものの自分に合った会社に入れなかったことも挙げられます。
自己分析や企業分析などの事前準備が足りないまま転職活動を始めてしまい、その不十分な情報や分析だけで転職先を選んでしまうのが要因です。
自分に合わない会社へ転職すると、転職先での仕事がイメージしていた内容と違ったり、得られるスキルやキャリアプランが理想と違ったりという事態が起こります。結果的に、転職できても早期離職や転職を繰り返してしまい、失敗する第二新卒は少なくありません。
第二新卒で転職を検討する場合は、転職活動の軸を持ち、30代以降のキャリアも見据えたうえで転職活動を行いましょう。
転職に失敗してしまう第二新卒の人には、以下のような共通点があります。
第二新卒が転職に失敗してしまう理由の1つに、志望動機が明確にできていないことが挙げられます。転職したい理由や転職先で自分がやりたい仕事、選考を受ける企業についての理解が曖昧なまま転職活動をすることが、失敗してしまう要因です。
自己分析が不十分だと、自分がやりたい仕事やその企業で実現したい理由をうまく説明できず志望動機が曖昧になります。志望動機が明確にならないと、ほかの企業ではなくここで働きたい気持ちを採用担当者へ説得力を持って伝えることができません。
第二新卒の転職活動における志望動機は、今後の希望キャリアとその企業で実現したいことを含めた内容で伝える必要があります。自己分析をして志望動機を固めておかないと、面接で適切にアピールできないため十分な対策が必要です。
今働いている会社を退職したい一心で、転職そのものが目的になっていると、転職に失敗しやすいので注意が必要です。会社を退職することが目的になっていると、転職できればどの企業でもいいと考えてしまい、転職先の企業を選ぶ軸がなかなか定まりません。
今の会社を辞めることが目的になっているので、選考で志望動機や今後のキャリアについて聞かれても明確に答えられず、曖昧な意志では採用担当者に簡単に見抜かれてしまいます。
また、会社への不満が主な理由で目的意識を持たずに転職活動を行う人は、転職先でも同じような不満を持ち長続きしない可能性があるのも特徴です。
第二新卒での転職は、長期に渡り活躍できる転職先を見つけられなければ本当の意味で成功とはいえません。まずは現状の不満を整理し、転職先に求めるもの、実現したいことを明確にするのが大切です。
キャリアプランをしっかりと立てないまま転職することも、第二新卒が転職に失敗する要因です。
キャリアプランを立てられていない状態は、自己分析が不十分な状態を意味します。自身のスキルや経験、転職先の企業で活かせることや挑戦したいことなどがまとまっていないため、面接でうまくアピールできません。
仮に入社できたとしても、実際に働いてみるとこれまでのスキルが活かせない、自分のやりたい仕事と違ったなど、転職先でミスマッチを起こす可能性があります。
キャリアプランは、転職活動で内定を得るために必要なだけでなく、転職先での仕事を続けていくモチベーション維持の意味でも重要な役割を果たすもの。5年後・10年後の将来まで見据えてキャリアプランをしっかりと立てておかないと、失敗につながってしまいます。
業界や企業の研究をしっかり行わずに転職活動を行った場合も、第二新卒での転職に失敗しやすくなります。研究が不足している状態で内定が出て入社しても、入社前にイメージしていた仕事とのギャップでミスマッチが起こりやすいのが現実です。
転職で志望する業界や企業を理由やこだわりなく選んだり、イメージの良し悪しだけで決めてしまったりすると、入社してもまたすぐに転職することになりかねません。業界や企業についてしっかりと理解していれば、志望動機に説得力が増し、入社後のギャップを減らすことに役立ちます。
第二新卒の転職活動の際は、最初から特定の業界や職種に限定せず、自分の転職の軸をもとにより多くの選択肢を持つことが重要です。
第二新卒の転職は、新卒採用と違いやる気やポテンシャルをアピールするだけではなかなかうまくいきません。以下では、第二新卒で転職を成功させるための具体的なポイントについて解説します。
第二新卒で転職をすると決めたら、まずは自己分析をしっかりと行いましょう。自己分析によって自分のやりたいことや将来のビジョン、希望する仕事などが明確化され転職に成功しやすくなります。
転職の自己分析には、Will-Can-Mustの観点で考えてみるのがおすすめです。Will-Can-Mustは、それぞれ「やりたいこと・できること・すべきこと」を意味します。
まずは、Willで自分が今後のキャリアでやりたいことを考えてみましょう。Canで今の自分が持っているスキルや経験の棚卸しを行います。そしてMustで自分がやりたいことをするにあたって求められるスキルについて想像しましょう。
Will-Can-Mustを分けて書き出したときに、3つが重なる部分が自分の理想とする状態です。自己分析によって理想の働き方が分かると、転職先の業界や企業選びの軸となり、転職の目的や志望動機も明確になるため、転職を成功させることにつながります。
面接で聞かれる退職理由をポジティブにすることも、転職を成功させる重要なポイントです。「給与や待遇に不満があった」「苦手な同僚がいた」などネガティブな退職理由をそのまま答えてしまうと、転職先でも不満を持ちやすい人材と判断されてしまいます。
例えば「残業が多い」という理由で退職したのであれば、「仕事とプライベートのバランスを取れる環境で働きたい」と変換できます。「人間関係に嫌気がさした」という理由なら、「周囲と連携を取りながらチームで仕事ができる環境で働きたい」のようにいい換えられるでしょう。
同じ意味でも、仕事への意欲を感じられるポジティブな理由を答えると、面接で良い印象を与えられます。企業の採用担当者は第二新卒の転職理由を重視するため、良い回答ができるよう事前にしっかりと対策が必要です。
自己分析とともに将来のキャリアビジョンを明確にしておくことは、第二新卒の転職を成功させる重要なポイントです。
自分がなりたい姿を明確にすることは、選考を受ける企業で今後どのようにキャリアを積んでいきたいのか想像しやすくなり、適切な企業選びにつなげることができます。
まずは自分のこれまでの経歴を振り返り、携わった仕事や身につけたスキルについて考えてみましょう。過去を踏まえて今はどんな仕事に興味があるのか、転職して5年後・10年後にはどんな姿になっていたいのか具体的な目標を立てます。
採用担当者は、採用した人には長く働いてもらいたいと考えている場合がほとんど。面接では、自社で長期的に活躍できる人材かどうか判断する意味で、応募者のキャリアビジョンを確認するケースが多いといえます。
また、キャリアビジョンが明確になれば、どんな企業なら自分の希望が叶うのか判断できるようになり、合わない企業へ転職して失敗することも防げるでしょう。
第二新卒の転職を成功させるために、転職活動は期間に余裕をもって行いましょう。
短期間で転職先を決めようとすると、だんだん焦りが出てしまい、自分に合う適切な企業を選べなくなる可能性があります。短期間で内定が出ても、ミスマッチが起こりすぐに辞めたくなってしまうのは転職成功とはいえません。
転職活動にかかる期間は平均で「3か月〜6か月ほど」といわれているので、自分に合う理想の転職先を見つけるために、まずは転職活動に3か月程度の期間を要すると想定しておきましょう。
とはいえ、転職活動が長期化しすぎるのもNGです。長引きすぎると、転職に対するモチベーションの低下が起こる可能性があります。転職活動を長引かせないためには、最初に「○か月以内に内定をもらう」とゴールを決めることでスケジュールが立てやすくなります。
また、内定が出る前に働いている会社を退職すると、資金面でも精神面でも不安定になる人もいるため、転職活動は在職中に行うのがおすすめです。退職を申し出るタイミングも、内定が出てからにしましょう。
履歴書や職務経歴書などの書類準備、書類選考を通過して面接に進んだ際の対策も、第二新卒の転職を成功させるために重要なポイントです。
自己分析やキャリアビジョンを明確にできても、応募書類がきちんと書けなかったり面接でうまくコミュニケーションが取れなかったりすると企業へ適切にアピールすることができません。
応募書類は文書のマナーを守って正しく書き、志望動機は使い回さずその企業にマッチした内容を作りましょう。
面接で想定される質問をあらかじめ用意し、回答を考えておくとスムーズに受け答えができます。転職エージェントを利用している場合は、面接対策を行ってくれるエージェントもあるので、積極的に活用するのがよいでしょう。
第二新卒の転職を成功させるために、ユースエール認定企業をチェックするのもおすすめです。ユースエール認定企業は若者の採用に積極的な企業のため、第二新卒の採用も積極的に行っていると考えられます。
ユースエール認定制度とは、転職を検討している若者と、若者を積極的に採用したいと考えている企業をマッチングさせる事業です。
ユースエール認定企業は、厚生労働省の「若者雇用促進総合サイト」から都道府県ごとに業界や職種などを絞り込んで検索できます。
第二新卒の転職では、中途採用や新卒採用とは異なるメリット・デメリットがあります。以下で詳細を確認しておきましょう。
第二新卒で転職するメリットには、未経験の職種や業界にチャレンジしやすい点や、中途採用の転職よりもスムーズに転職しやすい点が挙げられます。
多くの企業は第二新卒に即戦力としてのスキルや経験は求めないため、中途採用と比べると未経験の業界や職種でも採用される確率が高いのが特徴です。新卒で入った会社とは異なる職種や業界でも、その企業で働きたい理由をしっかりアピールできれば転職しやすいでしょう。
また、社会人経験のある第二新卒は、社会人としての基礎がありつつ、成長性のある人材という理由で近年の採用市場で需要が高まっています。
面接では、教育しやすい人材であることをアピールするために、協調性があることや適応力が高いことをアピールするとより効果的です。
第二新卒で転職するデメリットは、早期転職を繰り返す恐れがあることや、人間関係を一から構築しなければならないことです。第二新卒の転職で自分に合わない転職先を選んでしまうと、その後も転職を繰り返してしまう可能性があります。
早期転職を繰り返すと「定着しにくい人材」とみなされて今後のキャリアに影響するため、自分が長期的に働ける環境かどうか事前にしっかりと調べることが大切です。
また、第二新卒で転職すると、新卒入社のように同期での一斉研修や配属などがありません。新卒社員は周囲が積極的にフォローしてくれるのが一般的なため、コミュニケーションが取りやすく人間関係も構築しやすいのが特徴です。
一方で第二新卒は、社会人経験のある人と認識されるため、周囲からのフォローが少なく自ら人間関係を構築する努力が必要になります。転職後に人間関係で悩むのを防ぐためにも、事前に企業の公式サイトや職場見学などで環境や雰囲気をチェックするとよいでしょう。
第二新卒で転職を行う際は、転職エージェントの活用もおすすめです。第二新卒に強い転職エージェントを活用すると、面接対策や志望動機の添削などのサポートを受けられ、転職活動を行ううえで有利に働きます。
以下の記事では、第二新卒向けの転職エージェントをランキング形式で紹介。第二新卒で転職を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
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