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グレコ ジュニアプラスをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証

1万円ほどと手頃な価格が魅力的な、グレコ ジュニアプラス。インターネット上の口コミでは取り付けの簡単さが評価されている一方、「通気性が悪く子どもが暑がる」「本体がグラつく」などの評判もあるため、購入をためらっている人もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、グレコのジュニアプラスを含むジュニアシート全16商品を実際に使ってみて、安全機能の充実度・取り付けやすさ・乗せおろしやすさ・機能性・熱のこもりにくさ・手入れのしやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
2024年11月29日更新
前野由衣(Yui Maeno)
ガイド
パーソナルトレーナー・一児のママ/マイベスト フィットネス・マタニティ商材担当
前野由衣(Yui Maeno)

フィットネス・マタニティ商材を担当。現役でパーソナルトレーナー活動をしつつ、2歳児のママとしても奮闘中。前職では大手フィットネスクラブで健康に関わるさまざまな業務に携わってきた。現在はマイベストにて、アスリートやパーソナルジムトレーナーとして培ってきた知見を活かし、プロテインやマッサージガンなどをはじめとしたフィットネス商材を300商品以上比較検証。また、搾乳器などのマタニティ商材も担当し、実際の育児経験を活かし、ママ目線でのコンテンツを届けている。全米ヨガアライアンスRYT200の資格を保持し、第20回ジャパンクラシックパワーリフティング選手権大会63kg級優勝・2016年世界クラシックパワーリフティング選手権大会女子63kg級16位の実績も持つ。

前野由衣(Yui Maeno)のプロフィール
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自社施設
本コンテンツに記載の検証結果は2022年09月までの情報です

目次

【総評】軽量で簡単に付け替えでき、複数台の車を使う人におすすめ。子どもの快適性にも工夫

ニューウェルブランズ・ジャパン
グレコグレコ ジュニアプラス

6,091円

グレコ ジュニアプラス
グレコのジュニアプラスは、複数台の車で併用したい人におすすめです。重量は3.6kgと非常に軽量で、取り付け作業はガイド部分にシートベルトを通すだけ。ややグラつきはあるものの、簡単に設置・取り外して移動できました。

使用時も子どもの体をシートベルトでホールドするだけなので、乗せおろしが楽に行えます。また、2段階のリクライニング機能・カップホルダーを備えるなど、子どもの快適さに配慮されているのも魅力です。

比較した商品にはバックル用の穴があるなど複雑な構造のものもありましたが、本品はシンプルなつくりをしています。カバー類は楽に着脱できるので、定期的に手洗いすれば清潔に使い続けられるでしょう。使用期間も3~11歳頃までと比較的長めです。


ただし、安全基準がR44と最新ではない・シートにやや熱がこもりやすいなどの懸念点もあります。価格は執筆時点で税込10,266円(公式サイト参照)とリーズナブルなので、コスト重視な人は検討してみてはいかがでしょうか。

グレコ ジュニアプラスとは?

グレコ ジュニアプラスとは?
グレコは1942年に創業した、アメリカ発の育児用品ブランドです。使い勝手のよさにこだわったベビーカーやチャイルドシート・ジュニアシートなどを手掛けています。

なかでも今回ご紹介するジュニアプラスは、3~11歳頃まで使用できるロングユースタイプのジュニアシートです。
出典:gracobaby.jp
ジュニアプラスの背もたれは取り外しができ、子どもの成長や体格にあわせて使えます。ハイバックのサイズは幅40×奥行40×高さ69~82cmで、ブースターは幅40×奥行40×高さ22cmです。

ヘッドレストは6段階・アームレストは2段階に、それぞれ調整もできますよ。

出典:gracobaby.jp
取付方法はシートベルト固定です。背もたれ・座面にシートベルトを通す赤いガイド穴があります。

背もたれ使用時には、赤枠に通すだけでOK。ブースターシートのみで使用する場合は、付属の肩ベルト調節クリップで子どもの肩側にベルトを固定できます。
出典:gracobaby.jp
座面の側面には、収納式のカップホルダーを搭載。飲み物や子ども用のおもちゃなど、ちょっとした小物を入れておくのに便利です。

チャイルドシートは必要?

チャイルドシートは必要?
6歳未満の子どもを乗せる場合は、チャイルドシートの着用が法律で義務付けられています。(参照:警察庁)成長に応じて以下の3種類にわけられますが、ロングユース可能な兼用タイプなども。車種や家族構成なども考慮しながら、ぴったりな商品を選びましょう。

  • ベビーシート(乳児用) 使用期間の目安:0か月~12か月頃
  • チャイルドシート(幼児用) 使用期間の目安:1歳~3歳半頃
  • ジュニアシート(学童用) 使用期間の目安:3歳半~12歳頃

一般的に5歳を過ぎると着用率が低下する傾向にありますが、子どもの命を守るためには成長にあったものをしっかり使用してください。

実際に使ってみてわかったグレコ ジュニアプラスの本当の実力!

今回は、グレコのジュニアプラスを含むジュニアシート全16商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。

具体的な検証内容は以下のとおりです。

検証①:安全機能の充実度
検証②:取り付けやすさ
検証③:乗せおろしやすさ
検証④:機能性
検証⑤:熱のこもりにくさ
検証⑥:手入れのしやすさ

検証① 安全機能の充実度

検証① 安全機能の充実度
まずは、安全機能の充実度の検証です。

安全基準・後ろ向き使用可能期間の長さ・独自の安全機能の有無の3点に着目し、評価しました。

安全基準は旧式にのみ対応。安全機能が充実しているとはいえない

安全基準は旧式にのみ対応。安全機能が充実しているとはいえない
安全基準はR44に適合しており、前後からの衝突を想定したつくりになっています。

比較した商品には、側面からの衝突も考慮した最新の安全基準R129に対応したもの・独自の衝撃吸収素材を用いているものなどもありましたが、本品には特別な安全機能は備わっていません。
また、前向きよりも安全性が高いとされている後ろ向きでの使用は不可となります。

最低限の安全性は考慮されているものの、上位商品に比べるとやや物足りなさを感じました。

検証② 取り付けやすさ

検証② 取り付けやすさ

次に、取り付けやすさの検証です。

実際にミニバン・軽自動車への取り付けを行い、以下の5項目に着目して評価しました。なお、検証には2020年2月の出荷台数ランキング上位の車種から、ミニバンは日産/セレナ(スライドドア)・軽自動車はホンダ/NBOX(スライドドア)を使用しています。


<評価項目>

  • 複雑でむずかしい工程がないか
  • 固定時に力を要さないか
  • 固定されたかが明確か
  • ぐらつきや隙間はないか
  • 軽量か

3.6kgと軽量で持ち運びやすく、取り付けにも力を要さずスムーズ

3.6kgと軽量で持ち運びやすく、取り付けにも力を要さずスムーズ
取り付けは車の座面に置き、シートベルトをガイドに通して固定するだけと簡単です。むずかしい作業や力を要する部分はなく、迷わず設置できました。

その反面、車にしっかり固定するわけではないため、若干のグラつきはいなめません。

しかし、比較した商品には重量が5~15kg程度のものが多かったなか、3.6kgと非常に軽量な点はメリットです。


複数台車を持っていて、頻繁に付け替えたい人にはぴったり。実家など行き先での付け替えも楽に行えますよ。

検証③ 乗せおろしやすさ

検証③ 乗せおろしやすさ

続いて、乗せおろしやすさの検証です。

実際にミニバン・軽自動車に各商品を取り付けたうえで、1歳児程度の人形・3歳児程度の人形・7~8歳児程度の人形の乗せおろしを行い、座らせやすいか・ベルト着脱しやすいかを評価しました。

なお、こちらも2020年2月の出荷台数ランキング上位の車種から、ミニバンは日産/セレナ(スライドドア)・軽自動車はホンダ/NBOX(スライドドア)を使用しています。

シートベルトの着脱のみと必要な作業が少なく、乗せおろししやすい

シートベルトの着脱のみと必要な作業が少なく、乗せおろししやすい

純粋なジュニアシートのため、チャイルドシート兼用の商品と比べてつくりがシンプルです。そのため、乗せる際は子どもをシートベルトでホールドし、おろす際には外すだけと複雑さがありません。


比較した商品にはシートベルトを締め付けるのに苦心するものもありましたが、シートベルトを通すガイドが見やすい位置にあります。乗せおろしに手間取ることはないでしょう。

検証④ 機能性

検証④ 機能性

続いて、機能性の検証です。

使用期間の長さや使いやすさにかかわる機能に加えて、子どもの快適性にかかわるリクライニング機能・サンシェードの有無も確認し、総合的に評価しました。

使用期間は十分な長さで、子どもの快適さにも配慮されている

使用期間は十分な長さで、子どもの快適さにも配慮されている

リクライニングは車の座席にあわせて2段階に調整可能です。サンシェードはついていませんが、座面の両サイドには収納可能なカップホルダーがついています。


比較した商品にはリクライニング機能がないもの・カップホルダーがないものも多くありましたが、本品は子どもの快適さにしっかり配慮されており好印象です。

使用期間は、3~11歳頃までのロングユースタイプ。1歳頃から使える商品と比べると劣りますが、チャイルドシートと組み合わせれば十分な長さ使えます。

経済面・子ども目線で見ても、機能性は上々といえるでしょう。

検証⑤ 熱のこもりにくさ

検証⑤ 熱のこもりにくさ

次に、熱のこもりにくさの検証です。

実際にシート(背中とおしりが接する部分)の温度を測定したあと、シートにあたためた電気あんかを10分間設置。電気あんかを外したあとのシートの温度を測定し、温度の上昇値が低いものほど高評価としました。なお、検証は各商品同じ室内・空調のもとで行っています。

比較的シートに熱がこもりやすい。長距離移動の際は要注意

比較的シートに熱がこもりやすい。長距離移動の際は要注意
電気あんかを10分置くと、温度が平均18.7℃上昇しました。比較したなかには温度上昇を15℃程度に抑えた商品も多かったため、やや熱がこもりやすいといえます。

今回の検証では、シートがメッシュ素材なほうが温度上昇を抑えられる傾向にありました。夏場に長距離を移動する場合は子どもの様子に注意するようにしてくださいね。

検証⑥ 手入れのしやすさ

検証⑥ 手入れのしやすさ

最後は、手入れのしやすさの検証です。

説明書の手入れ方法をもとに手入れの工程を行い、カバー類の着脱に複雑な工程がないか・汚れがたまりやすい隙間がないか・カバー類は洗濯機洗いが可能かを確認し、評価しました。

手洗いの手間はかかるが、カバーの着脱は簡単

手洗いの手間はかかるが、カバーの着脱は簡単
洗濯機には対応していないため、カバー類は手洗いになります。しかし、パーツの少ないシンプルなつくりで、カバーの着脱は簡単でした。

比較した商品には入り組んだ構造のものもありましたが、本品はヘッドカバーとシートを固定している8か所のゴムを取り外すだけでOKです。

グレコ ジュニアプラスの価格比較

※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。

販売中のショップが見つかりません

最新の安全基準R129に適合した商品はこちら

最後に、より安全性能が高評価だった商品をご紹介します。

マキシコシのモリオン アイサイズは、安全性能・使いやすさの両方に優れた商品です。安全基準はR129で、ISOFIXに対応しているのでしっかりと固定できます。また、カバー類のパーツが少なく簡単に着脱でき、シートは洗濯機で丸洗い可能。乗せおろしもしやすいなど快適に使えます。

手頃な価格ながら安全性能が高いのは、Joieのアイ・トレバー シグネチャーです。R129に適合し、本体の両サイドには独自の耐衝撃構造が取り入れられています。座面が広くつくられており、乗せおろしが簡単・子どもが成長しても快適に座れるのもポイント。こちらもカバー類は洗濯機で洗えます。

マキシコシ
モリオン アイサイズ

モリオン アイサイズ 1
モリオン アイサイズ 2
モリオン アイサイズ 3
モリオン アイサイズ 4
モリオン アイサイズ 5
モリオン アイサイズ 6
モリオン アイサイズ 7
モリオン アイサイズ 8
モリオン アイサイズ 9
モリオン アイサイズ 10
モリオン アイサイズ 11
モリオン アイサイズ 12
参考価格
29,700円
参考価格
29,700円
新生児対応
月齢下限42か月頃
月齢上限12歳頃
身長下限100cm
身長上限150cm
体重下限不明
体重上限
耐荷重不明
49cm
奥行44~55cm
高さ56~72cm
重量5.7kg
シートカバーの着脱方法不明
安全基準R129
取付方法ISOFIX、シートベルト
タイプジュニアシート
サンシェード付き
トラベルシステム対応不明
ドリンクホルダー付き
リクライニング可能
高さ調整
洗濯機対応
背もたれ取り外し可能
ロングユース
回転式
ベッド型
コンパクトタイプ
折りたたみ可能
サポートレッグ付き
4歳頃まで後ろ向き乗車可能不明
全面がメッシュ生地不明
その他機能不明
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モリオン アイサイズ

マキシコシ モリオン アイサイズをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証

カトージ
Joieアイ・トレバー シグネチャー38107

おすすめスコア
4.35
安全機能の充実度
4.75
取付やすさ
4.50
乗せおろしのしやすさ
4.25
子どもの快適性の高さ
3.84
手入れのしやすさ
4.00
使用期間の長さ
4.50
アイ・トレバー シグネチャー 1
アイ・トレバー シグネチャー 2
アイ・トレバー シグネチャー 3
アイ・トレバー シグネチャー 4
アイ・トレバー シグネチャー 5
アイ・トレバー シグネチャー 6
アイ・トレバー シグネチャー 7
参考価格
19,700円
中価格
参考価格
19,700円
中価格
安全基準R129
取付方法ISOFIX、シートベルト
タイプジュニアシート
洗濯機対応(洗濯ネット使用、弱水流モード)
前向き時のリクライニング調整段数
2段階
後ろ向き時のリクライニング調整段数
高さ調整の調節段数
ヘッドレストが10段階
ロングユース
全面がメッシュ生地

良い

  • リクライニングやヘッドレストを細かく調整できる
  • 側面からの衝撃に備えるためのガードパネルを装備しているうえ、ヘッドレストは18.5cmと深めで子どもの頭部をしっかりガードできる
  • カバーの取り外しが簡単で、ネットに入れれば洗濯機で洗える

気になる

  • 座面は17cmとやや高めなので子どもの体重が増えるにつれ、乗せおろしの負担がかかる可能性がある
  • シートが全面メッシュ仕様ではなく熱がこもりやすい
月齢下限3.5歳頃
月齢上限144か月(12歳)ごろ
身長下限100cm
身長上限150cm
体重上限49kg
サイドインパクトを含まない場合:48cm/サイドインパクトを含む場合:56cm
奥行40~44cm
高さ63~83cm
重量5.57kg
ドリンクホルダー付き
背もたれ取り外し可能
サポートレッグ付き
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