エントリーからミドルクラスまで使えると謳う、Wacom Intuos Small ワイヤレス CTL-4100WL。Bluetooth接続に対応していて便利と評判ですが、「ペン先がブレる」「無線で使うとラグが発生する」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、Wacom Intuos Small ワイヤレス CTL-4100WLを含む板タブ全9商品を実際に使用して、筆圧検知の精度・傾き検知の精度・ペンの使いやすさ・描画面の描き心地・ラグ・バグの起こりにくさ・付加機能・付属品を比較してレビューします。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
11,880円
おすすめスコア
筆圧検知の精度
傾き検知の精度
描き心地のよさ
作業効率のよさ
付属品の豊富さ
筆圧段階 | 4096段階 |
---|---|
スマホ対応 |
良い
気になる
Wacom Intuos Small ワイヤレス CTL-4100WLは、携帯すればさまざまな場所でイラスト制作に励める、スラスラと描きやすい板タブがほしい人におすすめです。今回検証した結果、ペン先の角度を変えても線の太さがほとんど変わらず傾き検知はそこそこだった一方、筆圧検知はトップクラスに次ぐ優秀さ。圧を変えると線にはっきりとした濃淡が生まれました。筆圧を活かした立体感のある表現も楽しめるでしょう。
安定したペン先と滑らかな描画面を兼ね備えており、描きやすさは今回比較したなかでもトップクラス。長時間作業してもラグやバグがまったく起きず、効率よく作業を進められました。
また、サイズ幅200×奥行160×高さ8.8mm・重量250gと、コンパクトかつ軽量のため持ち運びに便利。A4サイズの書類が入るバッグであれば、問題なく入れられます。さらに、全商品でも数少ないBluetooth対応タイプのため、ワイヤレス接続ができる点も大きな魅力です。屋内外問わず、さまざまな場所で制作作業に取り掛かれますよ。
ファンクションキーはペンの側面に2つ、タブレット本体に4つと充実しています。付属品は必要最小限で、替え芯の数も3本と少なめ。しかしペンのなかに替え芯を収納できたり、タブレット上部のくぼみにペンを置けたりと、細かいところに使いやすい工夫が見られました。
とはいえ、同じような価格帯でしっかりとペン先の傾きを検知できるものもあります。傾き検知の精度を重視する人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にWacom Intuos Small ワイヤレス CTL-4100WLと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
Wacom Intuos Small ワイヤレス CTL-4100WLよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
そもそもWacom Intuos Small ワイヤレス CTL-4100WLとは、どんな商品なのか解説していきます。
Wacom(ワコム)は1983年に創業した日本のペンタブレットメーカー。初心者からプロフェッショナルまで、多くのクリエイターに支持されています。
今回ご紹介するCTL-4100WLは、2018年3月に発売されたエントリーモデル「Wacom Intuos」シリーズのひとつ。価格は公式サイトで税込14,080円と、板タブとしては高価格帯です。Bluetoothを搭載しており、ワイヤレスでも接続できるのが特徴。Bluetooth非対応のベーシックモデルも同時発売されており、使い方に合わせて選べますよ。
ペンタブには「板タブ」と「液タブ」の2種類がありますが、主な違いは価格と描き方です。液タブは液晶画面に直接描き込めるので、アナログの紙とペンに近い感覚で描けるのが魅力。しかし値段が高く、メーカー・スペックが同じでも板タブとは数万円の差があります。
一方の板タブには液晶画面がなく、PCのモニターを見ながら手元でペンを動かします。操作に慣れるまでは練習が必要ですが、液タブよりはるかに安く買えるのがメリット。イラストの仕上がりや描画に関する性能は液タブと変わらないので、初期費用を抑えたい人には液タブがおすすめです。
本製品は、本体幅の75%以上を描画エリアとして確保。ペン先を認識する範囲が広く、大きなストロークで描けるのが特徴です。薄さは8.8mmとスリムなので、カバンに入れて気軽に持ち運べますよ。
付属のデジタルペンは4,096段階の筆圧検知に対応し、より自然な描き心地を追求。標準タイプの替え芯が3本付属するほか、別売のフェルト芯やエラストマー芯に付け替えて書き味を変えることも可能です。充電不要なバッテリーレスタイプなので、時間を気にせず使えますよ。
また、購入特典として次の3つのソフトウェアを無料でダウンロードできます。写真加工やイラスト・マンガ制作など幅広いジャンルに対応しており、ソフトを持っていない人でもすぐに制作に取り掛かれるのがうれしいところ。
なお、上記ソフトのダウンロードにはWacom IDの作成および製品登録が必要です。アカウントを持っていない場合はこちらから登録してください。
今回ご紹介するSmallサイズのほか、ひとまわり大きいMediumサイズも。本体の大きさはそれぞれ200×160mm・264×200mmです。カラーはブラック・ピスタチオグリーン・ベリーピンクの3色から選べます。
接続方法はシンプルで、有線なら付属のUSBケーブルを使って接続、Bluetoothならデバイス同士をペアリングするだけでOK。Bluetoothで接続した場合、内蔵バッテリーは最大15時間持続します。対応OSは以下のとおりです。
【対応OS】
WindowsとMac OSのPCで使う場合はドライバをダウンロードしてください。
今回はWacom Intuos Small ワイヤレス CTL-4100WLを含む板タブ全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、筆圧検知および傾き検知の精度を検証します。
5段階の負荷によって濃淡に差が出るか、4段階の傾きによって表現に差が出るかをチェック。ペイントソフトは「CLIP STUDIO PAINT PRO」を使用しています。
筆圧検知の精度は高く、かける圧の高さによって繊細に線の濃淡を表現できました。筆圧検知は4,096段階と今回比較したなかでは決して高くありませんが、スペック以上の実力を発揮しました。
一方で、傾き検知の精度はいまひとつな結果に。ペン先の角度を変えても、線の太さはほとんど変わりませんでした。デッサン風やパステル風の表現を楽しみたい人には不向きな印象です。
続いて、ペンの使いやすさと描画面の描き心地、ラグ・バグの起こりにくさを検証します。
ペンが沈み込んだり引っかかったりすることなく、滑らかに描き進められるかどうかをチェック。あわせて、入力遅延などのラグやバグが起きないかどうかも確認しています。
描画面はさらさらとしており、固すぎず柔らかすぎず描きやすい質感。ペンや手が引っかかることはなく、とてもスムーズに動かせました。ペン先も安定しており、力をかけてもまったくグラつきません。
また、1時間イラストを描き続けても、ラグ・バグは一度も発生しませんでした。長時間にわたる作業も快適に進められそうですね。
最後に、付加機能・付属品の検証です。あると便利な付加機能や付属品があるかどうかをチェックしました。
その結果、評価はそこそこ。主な付属品は、ペン・替え芯・USBケーブルと必要最小限です。替え芯の数は3本と今回比較したなかでは少なめですが、ペン内部に芯を収納できるのは便利なポイント。ペン立てはついていませんが、タブレット上部のくぼみにペンを横にして置けるので、それほど困らないでしょう。
また、ペンの側面には2つのファンクションキーを搭載しており、「取り消し」や「ペンと消しゴムを入れ替え」などよく使う機能を割り当てられます。タブレット本体にも4つのファンクションキーがあるので、効率よく作業できますよ。
筆圧段階 | 4096段階 |
---|---|
スマホ対応 |
良い
気になる
読取可能範囲 | 約7.1インチ |
---|---|
本体のファンクションキー | 4個 |
ペンのファンクションキー | 2個 |
対応OS | Windows、Mac OS、Chrome OS |
幅 | 200mm |
奥行 | 160mm |
高さ | 9mm |
重量 | 250g |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | Wacom Pen 4K、USBケーブル、替え芯、芯抜き、クイックスタートガイド、レギュレーションシート、保証書、オンラインユーザーマニュアル |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
11,772円
(最安)
販売価格:11,880円
ポイント:108円相当
送料別
11,880円
(+108円)
販売価格:11,880円
ポイント:0円相当
送料無料
(24,505件)
12,555円
(+783円)
販売価格:12,555円
ポイント:0円相当
送料無料
(39件)
15,063円
(+3,291円)
販売価格:15,201円
ポイント:138円相当
送料無料
15,182円
(+3,410円)
販売価格:15,182円
ポイント:0円相当
送料無料
(3,301件)
15,620円
(+3,848円)
販売価格:15,763円
ポイント:143円相当
送料無料
16,567円
(+4,795円)
販売価格:16,719円
ポイント:152円相当
送料無料
16,568円
(+4,796円)
販売価格:16,720円
ポイント:152円相当
送料無料
16,846円
(+5,074円)
販売価格:17,000円
ポイント:154円相当
送料無料
16,997円
(+5,225円)
販売価格:17,152円
ポイント:155円相当
送料無料
17,238円
(+5,466円)
販売価格:17,396円
ポイント:158円相当
送料別
19,641円
(+7,869円)
販売価格:19,821円
ポイント:180円相当
送料無料
最後に、傾き検知の精度が高い板タブをご紹介します。
WacomのIntuos Pro Smallは、筆圧・傾き検知ともに今回検証したなかでトップクラスの評価を獲得。さらさらとした描画面でペンと手がほどよく滑り、思いどおりの表現を楽しめました。書き味の異なる2種類の替え芯やペン立てなどもついており、性能・付属品ともに文句なしの板タブです。
XP-PENのDeco MW ペンタブレットも、傾き検知の精度が高く、ペンの角度が線の太さにしっかりと反映されました。筆圧検知の性能も優秀で、アナログのように繊細な表現も思いのまま。性能のわりに価格が安いので、これからデジタルイラストを始める人の最初の1台としてもおすすめです。
筆圧段階 | 8192段階 |
---|---|
スマホ対応 |
良い
気になる
読取可能範囲 | 約7.4インチ |
---|---|
本体のファンクションキー | 6個、タッチホイール1個 |
ペンのファンクションキー | 3個 |
対応OS | Windows、Mac |
幅 | 269mm |
奥行 | 170mm |
高さ | 8mm |
重量 | 450g |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | Wacom Pro Pen 2、ペンスタンド(替え芯付属)、USBケーブル(USB Type-C - USB )、クイックスタートガイド、レギュレーションシート、オンラインマニュアル |
ワコム Intuos Pro Small PTH460K0Dをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
筆圧段階 | 8192段階 |
---|---|
スマホ対応 |
良い
気になる
読取可能範囲 | 約9.4インチ |
---|---|
本体のファンクションキー | 8個 |
ペンのファンクションキー | 2個 |
対応OS | Windows、Mac OS、Chrome OS、Android、iOS12.0以降、iPadOS13.1以降、Linux |
幅 | 260mm |
奥行 | 158mm |
高さ | 9mm |
重量 | 311g |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | X3 Eliteスタイラスペン、USB to USB-C変換アダプター、USB to Micro USB変換アダプター、USBケーブル、替え芯抜き、替え芯、クイックガイド、保証書、ワイヤレスレシーバー |
XP-PEN Deco MWをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。