紙のようにさらさらと描けると評判の板タブ、Artisul A1201。「ファンクションキーが多く、作業効率が上がる」と高く評価されていますが、口コミのなかには「描きにくい」といった気になる声もみられ、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の板タブとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、板タブ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
5,249円
おすすめスコア
筆圧検知の精度
傾き検知の精度
描き心地のよさ
作業効率のよさ
付属品の豊富さ
筆圧段階 | 8192段階 |
---|---|
スマホ対応 |
良い
気になる
Artisul A1201は、大画面で快適にイラスト制作を楽しみたい人におすすめです。作業スペースは幅258×奥行161mmと大きめかつ、表面はさらっとしています。比較したほかの商品には描画面がザラっとした質感で手が引っかかるものもありましたが、実際に使用したモニターからは「心地よく手を動かせる」と好評でした。
描画面には凹凸もなく、ペンをなめらかに動かせます。強めの筆圧や大きなストロークで描いても芯のブレはなく、モニターからは「シャーペンのような安定感がある」「紙のように重いどおりに描ける」との声も。「描きにくい」との口コミに反して、比較した商品内でも描き心地のよさはトップクラスでした。
傾き検知の精度も良好です。実際にペンを90度・60度・30度の3段階に傾けて描くと、角度によって線の太さはしっかり変化。線の濃さを左右する筆圧検知の精度はやや物足りないものの、力の強弱は問題なく認識できていました。力加減による微細な表現は難しいですが、鉛筆で描いたような柔らかい雰囲気に仕上げられますよ。
必要な機能を割り当てられるファンクションキーが、ペンに2個・本体に8個搭載されているのも強みです。比較したほかの商品にはペンにしかついていないものがあったことをふまえると、効率よく作業を進められます。替え芯も10本付属しているため、別途用意しなくともすぐ交換できるのも便利ですね。
ECサイトでの販売価格が税込10,000円以下とリーズナブルなのも魅力(※2024年9月時点)。比較したなかには2万円を超える高価なものもありましたが、本品は手頃な価格ながら描き心地のよさも兼ね備えています。上級者はもちろん初心者にも使いやすい板タブなので、はじめの1台としてぜひ購入を検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
そもそも板タブとは、PCでのデジタルイラスト作成に使う板型のペンタブレットのこと。ペンタブレットには液晶に直接描ける「液タブ」もありますが、イラストの仕上がりや性能に大きな差はみられません。液晶がない分、板タブのほうが価格が手頃なため、初期費用を抑えたい人に向いています。
今回ご紹介するArtisul A1201は、効率よくイラスト制作を行えるよう、描画面の側面に好みの機能を設定できる8個のファンクションキーを搭載しているのが特徴です。上部にもショートカット機能があらかじめ割り当てられた、16個のキーがついています。
本体サイズは幅349×奥行207×高さ7mm・重量は580g。本体は90度・180度・270度と向きを変えて使えるうえに左手用の設定もでき、利き手問わず使いやすいのも魅力です。付属のペンは充電・電池不要のため、鉛筆のような感覚で描けますよ。
OSはMac OS・Windows・Androidに対応。PC・スマホにて作業が可能です。PowerPoint・Word・Excel・zoomなどのツールとの互換性もあり、イラスト制作だけでなく学習やビジネスにも活用できます。
今回はArtisul A1201を含む、人気の板タブを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気の板タブを比較検証したところ、Artisul A1201には6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
まずよい点として挙げられるのが、価格の安さ。比較した商品内には20,000円を超える高価なものもあったなか、ECサイトでの販売価格は税込で10,000円以下とかなり手頃です(※2024年9月時点)。
初心者でも手を出しやすい価格帯のため、はじめの1台としておすすめですよ。
描くうえで気になる、傾き検知の精度は良好です。実際にペンを90度・60度・30度に傾けて描くと、角度にあわせて線の太さはなめらかに変化。比較したほかの商品にはペンを傾けても線の太さや濃さが変わらないものもあったなか、90度だと太く濃い線・30度だと薄く細い線が描けました。
傾き検知は高精度なため、鉛筆でデッサンしたような柔らかい雰囲気を生み出せます。表現の幅を広げたい人におすすめです。
口コミに反して描き心地はよく、実際に使用したモニター5人全員が「ペンを滑らせやすい」と回答しました。比較したほかの商品には、描画面がザラっとしておりペンの動きが詰まるものもあったなか、凹凸がないため動きを妨げません。
強めの筆圧で描いたり大きな動きで線を描いたりしても、芯がブレなかったのも利点です。画面にペン先を当てると芯は上下に動きますが、描くうえで気になるほどではありません。モニターからも「シャーペンのような安定感がある」「紙のように思いどおり描ける」と好評でした。
描画面はさらっとしており、手を滑らせやすいのも利点です。比較したほかの商品には描画面に手が引っかかるものもあったなか、本品は使用したモニター5人全員が「手が滑りやすい」と回答。「心地よく手を動かせる」と好評でした。
描画面が大きめなため、描いている最中に手がはみ出にくいのもうれしいポイントです。大きなストロークで描きやすいですよ。
<手の滑りやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
好みのコマンドを割り当てられるファンクションキーが豊富で、作業効率アップが期待できるのも魅力です。付属のペンには2個のファンクションキーがついており、手元ですぐに使いたい機能へ切り替えられます。
比較したほかの商品にはないものあった、本体のファンクションキーを8個搭載しているのも強み。さまざまなショートカット機能を使いこなせば、イラスト制作がよりはかどるでしょう。
替え芯が10本付属しており、ペン先がすり減ってもすぐ交換できます。描き心地のよさをキープできるのは便利ですね。
ペンスタンド・左手デバイスはセットに含まれていませんが、比較した商品内でも付属しているのはわずかでした(※2024年9月時点)。必要な人は別途購入するとよいでしょう。
Artisul A1201にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
筆圧検知の精度はやや物足りません。筆圧は8,192段階と細かいものの、実際に10〜15gと100〜450gの間で5段階の負荷をかけて描くと、100〜450gの間では線の濃さがあまり変化しませんでした。
比較したほかの商品には、少し負荷を変えただけで色の濃淡にはっきりと差が出たものも。10〜15gと軽い負荷では線がかなり薄くなったため強い力・弱い力の判別はしっかりできますが、微細な表現は難しいといえます。
筆圧段階 | 8192段階 |
---|---|
スマホ対応 |
良い
気になる
読取可能範囲 | 約12インチ |
---|---|
本体のファンクションキー | 8個 |
ペンのファンクションキー | 2個 |
対応OS | Mac OS、Windows、Android |
幅 | 349mm |
奥行 | 207mm |
高さ | 7mm |
重量 | 580g |
ペン立て付き | |
替え芯付き | |
付属品 | デジタルペン×1、OTG変換コネクタ(Type-C)、替え芯×10、ペン先交換用クリップ、ペンケース、Type-Cケーブル、クイックスタートガイド、保証カード |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
5,197円
(最安)
販売価格:5,249円
ポイント:52円相当
送料無料
4.86
(27件)
6,158円
(+961円)
販売価格:6,158円
ポイント:0円相当
送料無料
4.37
(41件)
8,849円
(+3,652円)
販売価格:8,849円
ポイント:0円相当
送料無料
3.49
(37件)
8,899円
(+3,702円)
販売価格:8,980円
ポイント:81円相当
送料無料
8,960円
(+3,763円)
販売価格:8,960円
ポイント:0円相当
送料無料
4.27
(183件)
8,971円
(+3,774円)
販売価格:9,053円
ポイント:82円相当
送料無料
9,299円
(+4,102円)
販売価格:9,384円
ポイント:85円相当
送料別
ここでは、Artisul A1201とはまた違った特徴のおすすめの商品をご紹介します。どれを購入すべきか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
センスラボのペンタブレット Medium BPH1212W-Aは、描き心地のよさを求める人におすすめです。描画面はさらっとしており、自由自在に線を描けます。モニターからも「テキストも絵も描きやすい」「描きごたえがある」と好評でした。
筆圧を強めてもペン先は上下に動かず、芯のグラつきは感じません。筆圧検知の精度も高く、重みによって線の濃さにはっきりと違いを出せました。筆圧の段階の幅が広いため、人物の輪郭や毛先に立体感を生み出せるでしょう。
本体の手前側が曲線になっており、腕にフィットしやすいのもよい点。快適に長時間作業をしたい人にも適しています。
ワコムのWacom Intuos Pro Smallは、筆圧検知の精度にこだわりたい人にうってつけ。検証ではわずかな重み差でも線の濃さにはっきりと違いを出せ、色の濃淡をつけやすく感じました。立体感のあるイラストも描きやすいでしょう。
傾き検知の精度もよく、ペンの角度によって線の太さを変えられました。ペン立てが付属しており、ペンの置き場所に迷わず作業を中断できるのも魅力です。替え芯は普通の芯が6本・フェルト芯が4本の2種類も付属しているので、芯の摩耗にすぐ対処できますよ。
ECサイトでの販売価格は税込で25,000円前後と高め(※2024年9月時点)ですが、高性能かつ付属品も充実しています。本格的にイラスト制作をしたい人は、ぜひ候補に入れてみてください。
Artisul A1201は、公式サイトのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。初心者でも描きやすい板タブなので、検証結果を参考に検討してくださいね。
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。