XP-PEN Deco 01 V2をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
Decoシリーズのなかでも初心者向けに開発された、XP-PEN Deco 01 V2。ネット上では繊細な表現ができると評判です。しかし、「ラグが生じる」「ペン先の沈み込みが大きい」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか？
そこで今回は、XP-PEN Deco 01 V2を含む板タブ全9商品を実際に使用して、筆圧検知の精度・傾き検知の精度・ペンの使いやすさ・描画面の描き心地・ラグ・バグの起こりにくさ・付加機能・付属品を比較してレビューします。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね！
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
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本コンテンツに記載の検証結果は2025年09月までの情報です
目次
- はじめに結論！鉛筆のように繊細なタッチで描けた！安価ながら付属品が豊富だから、これ1つあればOK
- XP-PEN Deco 01 V2とは？
- 余裕のある描画エリアを確保したエントリーモデル
- 新たに傾き検知機能を搭載し、よりアナログに近いタッチを実現
- 筆圧検知機能付きのペンが付属。ペイントソフトも無料でダウンロード可能
- 華やかなカラー展開が魅力。接続方法もシンプル
- 実際に使ってみてわかったXP-PEN Deco 01 V2の本当の実力！
- ペンの傾きは細かく検知するが、微妙な筆圧の違いは検知しにくい
- ペン先はやや安定性に欠けるが、描画面の引っかかりはない
- 必要なものはすべてそろっており、買い足しの必要なし。ファンクションキーも充実
- XP-PEN Deco 01 V2の価格比較
- 筆圧で繊細な表現を楽しみたいなら、こちらがおすすめ
はじめに結論！鉛筆のように繊細なタッチで描けた！安価ながら付属品が豊富だから、これ1つあればOK
XP-PEN Deco 01 V2は、まるでアナログペンのように線の幅や濃さを調節できる、手ごろな価格の板タブがほしい人におすすめです。傾き検知の精度は、今回検証したなかでもトップクラス。ペン先の角度が線にしっかりと反映され、鉛筆で描いたような柔らかいタッチを再現できました。筆圧検知の精度はそれほど高くありませんが、6,000円前後のエントリーモデルとしては健闘しています。
実際に絵を描いてみると、描き心地はまずまずの評価に。ペン先に力を入れるとグラつく点はやや気になりますが、描画面は比較的なめらかで引っかかりもありません。長時間使っていても作業を妨げるラグ・バグは一度も起きず、快適に作業を続けられた点も高評価です。
また、付属品の充実度も今回比較したなかではトップクラス。替え芯8本・ペンスタンド・グローブ・保護フィルムなど必要なものがすべてそろっているので、はじめてペンタブを購入する人にぴったり。ペンには2つのサイドボタン、タブレット本体にはカスタマイズ可能な8つのファンクションキーを搭載し、創作活動の効率をアップします。
これだけの性能を備えていながら、価格は公式サイトで税込5,850円とリーズナブル。しかし、もう少し予算を上げれば、筆圧検知の性能やペン先の安定性が高いものもあります。ぜひほかの商品とも比較してみてくださいね。
XP-PEN Deco 01 V2とは？
そもそもXP-PEN Deco 01 V2とは、どんな商品なのか解説していきます。
余裕のある描画エリアを確保したエントリーモデル
XP-PENは、中国に本社を置くペンタブレットの専門メーカー。日本やアメリカにも拠点を持ち、世界各国に市場を拡大しています。
今回ご紹介するDeco 01 V2は、2020年12月に発売されたエントリーモデルの板タブ。10×6.25インチの余裕のある描画エリアを持ち、広々と快適にイラストを制作できますよ。
新たに傾き検知機能を搭載し、よりアナログに近いタッチを実現
ペンタブには「板タブ」と「液タブ」の2種類がありますが、液タブは液晶画面に直接描き込め、紙とペンに近い感覚で描けるのが魅力。しかし値段が高く、高性能なものを買うには3〜10万円の予算が必要です。
一方の板タブは液晶画面がないぶん値段が安く、1万円以下で買える高性能な商品が多数。モニターを見ながら描くというスタイルに慣れるまでは練習が必要ですが、コツさえ掴めば液タブと遜色なく使えます。手軽にデジタルイラストを楽しみたい人には板タブがおすすめです。
本製品は、旧モデルであるDeco 01にはなかった傾き検知機能を搭載。ペンの角度によって線の太さが変わり、本物のペンを使ったかのようなリアルな表現ができると謳っています。
筆圧検知機能付きのペンが付属。ペイントソフトも無料でダウンロード可能
付属のデジタルペンは、8,192段階の筆圧検知機能を搭載。充電不要のバッテリーレスタイプなので、電池切れの心配もありません。替え芯は8本ついています。
また購入特典として、6800円（税込）相当の「openCanvas7※」、「Artrage Lite」いずれかのペイントソフトを無料でダウンロード可能。いわゆる「デジ絵」ならopenCanvas7、アナログっぽい描き心地が好みならArtrage Liteがおすすめです。別途ソフトを購入する必要がなく、すぐに創作活動を始められます。
openCanvas7はWindowsのみ対応
華やかなカラー展開が魅力。接続方法もシンプル
カラーはブラック・ピンク・グリーンの3色展開。薄さわずか8mmとスリムなデザインで、持ち運びにもぴったりです。タブレット本体は上下・左右と回転させても操作できるので、利き手や作業スペースに合わせて4通りの置き方ができますよ。
接続方法は簡単で、デバイス同士を付属のUSBケーブルで繋ぐだけでOK。対応OSは以下のとおりです。
- Windows7/8/10/11
- Mac OS X 10.10以降
- Chrome OS 88
- Android6.0以降（付属のOTG変換アダプタを使用）
WindowsとMacで使う場合は、こちらからドライバをダウンロードしてください。
実際に使ってみてわかったXP-PEN Deco 01 V2の本当の実力！
今回はXP-PEN Deco 01 V2を含む板タブ全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
- 筆圧検知の精度
- 傾き検知の精度
- ペンの使いやすさ
- 描画面の描き心地
- ラグ・バグの起こりにくさ
- 付加機能・付属品
ペンの傾きは細かく検知するが、微妙な筆圧の違いは検知しにくい
まずは、筆圧検知と傾き検知の精度を検証します。
ペン先の負荷・角度を変えながら、描いた線の濃淡や太さがそれぞれどう変わるかチェック。ペイントソフトは「CLIP STUDIO PAINT PRO」を使用しました。
ペンの角度によって線の太さを細かく調整できるが、濃淡の表現は難しい
筆圧検知の精度はいまひとつの結果に。少し圧を変えた程度では線の濃淡が変わらず、やや物足りなさを感じます。8,192段階の筆圧検知と謳っていますが、今回の検証ではスペックほどの実力を発揮できませんでした。
一方、傾き検知の精度は今回比較したなかでもトップクラス。ペンの角度が線にしっかりと反映されており、アナログのような柔らかいタッチも見事に再現できました。デッサン風のイラストやパステル風の色塗りも楽しめるでしょう。
ペン先はやや安定性に欠けるが、描画面の引っかかりはない
次に、ペンの使いやすさと描画面の描き心地、ラグ・バグの起こりにくさを検証します。
ペン先が沈み込まず、描画面に引っかからずスルスルと描き進められるかどうかをチェック。また1時間ほど絵を描き続け、ラグやバグが発生しないかどうかも確認しました。
力を入れるとペン先がグラつく。しかし、作業を妨げるようなラグ・バグは一切なし
ペン先に力を入れるとグラつくことがあり、やや安定感に欠ける印象。描画面は比較的なめらかで引っかかりはありませんが、圧をかけながら線を引くとキュッときしむような感覚がありました。筆圧が高めの人は注意しましょう。
一方で、1時間作業し続けてもラグやバグが一度も起きなかった点は高評価。入力遅延に悩まされることもなく、創作活動に集中できるでしょう。
必要なものはすべてそろっており、買い足しの必要なし。ファンクションキーも充実
最後に、付加機能・付属品を検証します。ついていると便利な付属品や機能があるかどうかをチェックしました。
その結果、付属品の充実度は、今回検証した商品のなかでもトップクラス。8本の替え芯をはじめ、ペンスタンド・2本指グローブ・保護フィルムなどがついています。必要なものがすべて揃っており、オプション品を買い足さなくても十分使えますよ。
また、ペンの側面には「右クリック」と「ペンと消しゴムの切り替え」に対応した2つのサイドボタンを搭載。タブレット本体にも8つのファンクションキーがあり、自分好みにカスタマイズすればより効率よく作業を進められますよ。
XP-PEN Deco 01 V2の価格比較
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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筆圧で繊細な表現を楽しみたいなら、こちらがおすすめ
最後に、筆圧検知の精度が高い板タブをご紹介します。
WacomのIntuos Pro Smallは、筆圧・傾きの検知精度がとにかく優秀。手元のわずかな動きも感知して、思いのままに表現できました。ペン先もまったくグラつかず、まるでつるつるの画用紙に鉛筆で描いているような描き心地。2万円以上の予算を出せるならベストバイといえるでしょう。
XP-PENのDeco MW ペンタブレットも、筆圧・傾き検知ともに高評価を獲得。描画面も非常になめらかで、思ったとおりの線を描けます。ペン先の安定性が高く、力を入れてもグラつきませんでした。11本の替え芯がついており、安価ながら満足度の高い商品です。
ワコム Intuos ｜ Wacom Intuos Pro Small ｜ PTH460K0D
| 読取可能範囲 | 7.43インチ |
|---|---|
| 筆圧段階 | 8192段階 |
| 対応OS | Windows、macOS |
| 傾き検知機能 |
良い
- 8192段階の筆圧検知でアナログに近い感覚
- 傾き検知の精度が高く自然な描画が可能
- 遅延が0.06秒と少なく滑らかな描画体験
- ペン立てや替芯10本など付属品が充実
気になる
- 特になし
| 本体のファンクションキー | 6個、タッチホイール1個 |
|---|---|
| ペンのファンクションキー | 3個 |
| 接続方法 | USB Type-A、Bluetooth |
| 幅 | 269mm |
| 奥行 | 170mm |
| 高さ | 8mm |
| スマホ対応 | |
| ワイヤレス接続対応 | |
| ペン立て付き | |
| 替え芯付き | |
| 付属品 | Wacom Pro Pen 2、ペンスタンド（替え芯付属）、クイックスタートガイド、レギュレーションシート、オンラインマニュアル |
| 付属ケーブル | USB Type-C to Type-Aケーブル |
ワコム Intuos Pro Small PTH460K0Dをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
XP-PENDeco MW ペンタブレット ｜ IT850B
| 読取可能範囲 | 9.43インチ |
|---|---|
| 筆圧段階 | 8192段階 |
| 対応OS | Windows、macOS、Chrome OS、Android、iOS、iPadOS、Linux |
| 傾き検知機能 |
良い
- 8192段階でアナログに近い感覚の筆圧検知
- 遅延が0.07秒とほとんどなくリアルな描画体験
- 傾き検知の精度が高く繊細な描画が可能
- 読み取り可能範囲が9.43インチと広い
- 替芯が10本付属で長期間使える
- iOS/iPad OS版ibis Paint/ibis Paint X対応
気になる
- ペン立てが付属しておらず別途用意が必要
| 本体のファンクションキー | 8個 |
|---|---|
| ペンのファンクションキー | 2個 |
| 接続方法 | USB Type-A、USB Type-C |
| 幅 | 260mm |
| 奥行 | 158mm |
| 高さ | 9mm |
| スマホ対応 | |
| ワイヤレス接続対応 | |
| ペン立て付き | |
| 替え芯付き | |
| 付属品 | X3 Eliteスタイラスペン、替え芯抜き、クイックガイド、保証書、ワイヤレスレシーバー |
| 付属ケーブル | USB to USB-C変換アダプター、USB to Micro USB変換アダプター、USBケーブル、 |
XP-PEN Deco MWをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証
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