




しっとりした髪が手に入ると話題のパーマヘア用シャンプー、ZACC パールリッチシャンプー。インターネット上では「すっきり感がある」と評判です。しかし、「髪がパサつく」との気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証しレビューしました。
さらに、R-21やKERASTASEなどのパーマヘア用シャンプーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、パーマヘア用シャンプー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

大手化粧品メーカーにて7年間、スキンケア・メイクアップ製品など幅広いカテゴリーの新商品・技術開発に従事。なかでもファンデーションやアイシャドウ、口紅などの技術開発を専門とし、日本国内はもちろん海外市場向けの商品開発も多数経験。 現在はマイベストで年間300点以上のコスメを比較検証。開発現場で培った知識をもとに、成分や処方の背景をふまえながら、専門的な内容もユーザーにわかりやすく伝えることを大切にしながらコンテンツを制作している。
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マイベストが行っています
本記事での「パーマキープ」とはダメージ補修に働きかけるシャンプーを使うことで、毛髪にツヤとうるおいを与え、他のシャンプーより相対的にパーマを保持させることを指します。
目次
| シリコン成分配合 |
|---|
ZACC パールリッチシャンプーは、仕上がりにこだわる人におすすめです。パーマをあてた毛束を商品で洗い乾かしたところ、7回繰り返してもまとまりのあるシルエットをキープ。比較したなかには洗浄前より1cm以上幅が広がった商品もあったなか、こちらは0.2cmしか広がりませんでした。「髪がパサつく」との口コミ反する結果です。
パーマキープ力も申し分ありません。比較したなかには洗浄・乾燥を繰り返すと毛束の長さが3cm以上伸びた商品もありましたが、こちらは毛束の長さが1.1cmほど減少しました。パーマヘアをなるべく長く楽しみたい人にもぴったりです。
理系美容家による成分評価も上々。比較したなかには保湿成分があまり含まれていない商品もありましたが、こちらは専門家から「保湿成分であるグリセリンの量が多いと予想できる」と評されました。そのうえ、ダメージケア成分が充実しています。「しっとりツヤめく髪へ導く」と謳うのにも納得の構成です。
商品を使ったモニターからは、豊かな泡立ちが好評。キメ細かい濃密な泡で洗え、「すっきり感がある」という口コミどおりの声が聞かれました。ただし、使用中のほんのり甘い香りは「かなり好み」「あまり好みではない」とモニターの意見が二分しています。においに敏感な人は注意してくださいね。
洗浄成分にはアミノ酸系・ベタイン系を使用していて、穏やかな汚れ落ちが見込めます。実際にラードを塗布したスライドガラスを、商品を溶かしたお湯で洗うと、0.012gしかオフできませんでした。比較したなかには1g以上を落とせた商品もありましたが、こちらはパーマヘア向きのマイルドな洗浄力といえるでしょう。
保湿成分・補修成分が充実しており、洗髪後も乾燥による広がりを抑えられるのが魅力の商品です。ふんわりとした泡立ちで洗髪中の満足度も高いでしょう。とはいえ、比較したなかには使用後のまとまり感がより高く評価された商品もありました。気になる人はあわせてチェックしてみてはいかがですか。
そもそもパーマヘア用シャンプーとは、パーマスタイルに向いている洗浄力がマイルドなシャンプーのことです。パーマの施術後に洗浄力が強いシャンプーを使うとカールが落ちてしまう場合があるので、洗浄成分には注意する必要があります。また、髪の乾燥もパーマの落ちにつながるため、保湿成分やダメージケア成分入りの商品を選ぶようにしましょう。
ZACC パールリッチシャンプーは、25年以上のシャンプー開発の実績とサロンワーク経験を経て誕生したノンシリコンシャンプーです。石油系洗浄成分は一切使わず、植物由来の洗浄成分を100%使用しています。
美容液レベルのボタニカル成分を配合し、髪にハリ・コシ・ツヤを与えるつくりです。頭皮の汚れや皮脂汚れをオフする炭や、ブラックパール由来の補修成分、加水分解コンキオリンも配合。カラー・パーマのダメージヘアを、しっとりツヤめく髪へ導くと謳います。
ZACCは、CMや雑誌のヘアメイクも担当している高橋和義さんがプロデュースする美容室。東京の青山・表参道・銀座に展開する店舗には、タレントや著名人も多く来店しています。オリジナル商品の開発も行っていて、ノンシリコンという言葉がまだ定着していなかった頃からノンシリコンシャンプーの研究に携わってきました。
シャンプーをして、パーマをどのくらいカールをキープできるのか気になりますよね。今回は、美容師の関口豊さんにチオグリコール酸を使ってノーテンションでパーマをかけてもらった毛束を使用し、検証を実施。毛束を洗浄して乾かす作業を7回繰り返し、そのパーマキープ力を以下の観点から評価しました。<観点>毛束の長さは伸びていないかカールのキープはされているか
髪の毛を保湿したり、ダメージケアをしたりすることはパーマを保つことに繋がります。そこで、パーマヘア用シャンプーを選ぶうえで気になる成分構成を、理系美容家のかおりさんにチェックしてもらいました。<チェックポイント>保湿成分は充実しているかダメージケア成分は充実しているか
パーマをした髪の毛が広がらずに、まとまり感があるとよいですよね。パーマキープ力の検証と同様に、パーマをかけた毛束を洗浄して乾かす作業を7回繰り返しました。その後の髪のまとまり具合を以下の観点から評価しました。<観点>毛束の幅がもとより広がっていないか細かい毛までまとまっているか
シャンプーの本来の目的である頭皮の洗浄をできるかどうかもポイントです。そこで、以下の手順に沿って洗浄力を検証。洗浄前と洗浄後のプレパラートの質量を風防付きの精密計で測定し、洗浄後に質量がより減ったものを高評価としました。<検証手順>1.ラードを食紅で色付けてプレパラートに塗布2.ラードを塗布したプレパラートの重さを量る3.30分以上置く4.シャンプーを溶かした38℃のお湯の中で、2分間プレパラートを振り洗浄する5.再び重さを測る
ストレスのないシャンプータイムにするためには、泡立ちのよさがカギ。今回は1商品あたり5名のパーマをしているモニターを集めて入浴時に使用してもらい、以下の観点で評価しました。<観点>泡立ちがよいか洗っているときにも泡立ちが続いているか
心地よくシャンプーを使用できるかは、香りによっても左右されます。今回は1商品あたり5名のパーマをしているモニターを集めて入浴時に使用してもらい、以下の観点で評価しました。<観点>香りが好みかどうか
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最初は、成分評価です。
理系美容家のかおりさんに協力を依頼し、保湿成分・ダメージケア成分の充実度をチェックしてもらいました。
成分構成は優秀です。アミノ酸系・ベタイン系の洗浄成分を使っていて、専門家からは「やさしい洗浄成分」との声があがりました。毛髪への刺激が少ないため、パーマヘアにはぴったりです。
保湿成分のグリセリンも高配合しています。比較したなかには髪のダメージにアプローチする成分が入っていない商品もありましたが、こちらは加水分解シルクや加水分解コンキオリンといったダメージケア成分も充実していました。
続いて、パーマキープ力・髪のまとまり具合の検証です。
美容師の関口豊さんにパーマをかけてもらった毛束を使用。商品で洗浄して乾かす作業を7回繰り返して、毛束の長さは伸びていないか・カールのキープはされているかをチェックします。また、同じ工程を経て、毛束の幅が広がっていないか・細かい毛までまとまっているかを検証しました。
洗髪と乾燥を繰り返した結果、パーマキープ力は高評価に。毛束の長さが1.1cmほど減少し、使用前よりもふんわり感が出ました。比較した商品には毛束が3cm以上伸びたものもあったなかで、パーマ施術後の使用にも向いているシャンプーといえます。
保湿成分が充実しているためか、洗髪後のまとまり感も良好。洗ったあとの毛束の幅はわずか0.2cm広がった程度で、毛束全体がするんとまとまりました。口コミには「髪がパサつく」とありますが、毛束のパサつも気になりません。
比較したなかには毛束の幅の広がりが目立った商品も多数あったのに対し、なめらかなまとまり感でカールをきれいに見せられるでしょう。「しっとりツヤめく髪へ導く」という謳い文句にも納得の結果です。
次に、洗浄力の検証です。ラードを塗布したスライドガラスを、商品を溶かしたお湯のなかで2分間洗います。洗浄前後のスライドガラスの重さを比べて、ラードがどれくらい落ちたかをチェックしました。
検証の結果、減少したラードは0.012g。検証で高評価の基準とした0.05gを下回り、洗浄力はいまひとつです。
洗浄力が穏やかな成分を使用しているため、マイルドな洗い心地を重視する人におすすめ。比較した商品には1g以上落とせたものもありましたが、こちらは頭皮のベタつきが気になる人には少し物足りないでしょう。
最後に、泡立ち・香りの検証です。
パーマスタイルの5人のモニターが商品を実際に使用し、泡立ちのよいか・泡立ちが続くか・香りが好みがどうかをチェックしました。
泡立ちのよさは優秀。比較した商品にはなかなか泡が立たないものもありましたが、こちらは5人モニター全員が泡立ちを高く評価しました。キメの細かい濃密な泡がしっかり立つので、口コミどおりのすっきりとした洗い心地を味わえます。
ただし、モニターからは「洗い流すのに時間がかかる」との指摘もあがりました。泡がもっちりとしているぶんやや落ちにくいため、丁寧にすすぎましょう。
<泡立ちについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
メーカーが謳うのは、シトラス&フローラルの香りです。実際に使ったモニターからも、「柑橘系の香り」「甘い香り」との声があがりました。
比較したなかには好みを分けず使えた商品もありましたが、こちらはモニターの意見が二分。「かなり好み」と答えた人がいた一方で、「あまり好みではない」との声も聞かれました。乾かすとあまり香りは残りませんが、においに敏感な人は注意しましょう。
<香りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
| シリコン成分配合 |
|---|
| 内容量 | 400mL |
|---|---|
| 分類 | 化粧品 |
| 主な洗浄成分の種類 | コカミドプロピルベタイン、スルホコハク酸ラウレス2Na、コカミドメチルMEA、ココイルグルタミン酸TEA |
| 主な保湿成分 | グリセリン、加水分解コラーゲン |
使用量の目安は、ショートヘアは1~2プッシュ、ミディアム・ロングヘアは2~4プッシュです。洗うときは、地肌や髪に負担がかからないようにゴシゴシ洗いをしないように気をつけましょう。シャンプーの色は黒ですが、炭やブラックパールによるものなので手や髪が染まることはありません。
出典:公式サイト
メーカーでは同シリーズのコンディショナーとの併用を推奨しています。髪のパサつきが気になる場合は、シャンプーの1.5倍を目安にコンディショナーを塗布するのがポイントです。
パーマやカラーによるダメージが気になる場合は、コンディショナーだけではなくZACC ヘアマスクをプラスするのがおすすめ。ZACCの商品で一番トリートメント成分の濃度が高く、パーマ後のダメージや乾燥ケアで活躍します。
<ラインナップ>
執筆時点・公式サイトの価格です。最後に、まとまり感により優れた商品をご紹介します。
R-21 シャンプーは、パーマ施術後の残留アルカリを穏やかに除去する設計のアイテム。パーマキープ力の検証ではカールを保ちながら、乾燥による髪の広がりをしっかり抑えられるのが魅力です。マイルドな洗浄成分や毛髪補修成分を配合しているため、髪と頭皮への負担を抑えながら汚れを落としたい人に向いています。
KERASTASE バン フルイダリスト1は、絡みやもつれを防いでなめらかな柔らかい髪へ導くと謳うシャンプーです。保湿成分が豊富に入っているのが特徴で、乾燥によって広がる髪にまとまり感を与えます。上品な香りが人気で、香りを楽しみながらシャンプーをしたい人におすすめです。
| シリコン成分配合 |
|---|
| 内容量 | 500mL |
|---|---|
| 分類 | 化粧品 |
| 主な洗浄成分の種類 | ココイルメチルタウリンNa、ココアンホ酢酸Na |
| 主な保湿成分 | BG |
| シリコン成分配合 |
|---|
| 内容量 | 250mL |
|---|---|
| 分類 | 化粧品 |
| 主な洗浄成分の種類 | ラウレス硫酸Na、ココベタイン |
| 主な保湿成分 | グリセリン |
ケラスターゼ バン フルイダリスト1をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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