アイリスオーヤマ 空気清浄機 IBP-A100をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

パワフルな集じん力で、トップクラスの高評価を獲得しました。充満させた煙は、稼働1分後にはすべて集じんされ、スピーディーに除去できたことがわかります。

今回比較検証したほかの製品との比較では、平均でも1分後に8割程度集じんできるという結果に。最も評価が低かったものは1分で6割程度と、大きく差が表れました。

脱臭力も同様に優秀です。充満したくさやのニオイは、2分弱で無臭化しました。

他社製品との比較においては、集じん力よりも性能にばらつきが見られる結果に。ニオイが消えるまでに最も時間がかかったものは7分30秒と、6分程度の差が開いています。平均でも4分～5分かかってしまう商品が多いなか、スピーディに脱臭できました。

IBP-A100は、化学反応による脱臭ではなく、物理的な風量の強さ・フィルターの大きさで脱臭しています。空気を撹拌させる仕組みのため、部屋中の空気が勢いよく動く点には留意したほうがよいでしょう。

また、タバコの付着臭のように繊維の中に染みついたニオイは、なかなかとることができませんでした。強モードで15分稼働後もニオイ残りがあり、物理的に撹拌できないニオイに対する効果はあまり期待できません。

次は、機能性の検証で。幅1.1×奥行1.1×高さ1.3mのアクリルボックスに、制汗剤スプレーを5秒間噴射。センサーが反応するまでの時間が短いものを高評価とします。

実際に試した結果、センサーは14秒で制汗剤を感知しました。特別遅くはありませんが、ほかの検証商品には10秒以内に検知するものも。センサーの反応は、若干のタイムラグがあるという結果になりました。

手入れの必要な箇所は3か所。フィルターの掃除のみの製品もあるため簡単とはいえませんが、基本的には掃除機でホコリを吸うだけです。月に1回の手入れなので、それほど面倒ではないでしょう。

【手入れ箇所】

• センサー｜センサー内のレンズを綿棒で拭く
• 本体｜吹き出し口のホコリを吸う/付着した汚れを柔らかい布で拭く
• プレフィルター｜溜まったホコリを掃除機で吸う

集じんフィルターの交換頻度は約3年です。運転頻度・空気汚れの濃度により異なりますが、フィルター交換サインが点灯するので、タイミングを逃す心配はありません。

他社製品は1年単位での交換・10年交換不要のものの2パターンが多く、比較すると交換頻度は少ないといえます。ただし、法人向けの商品のため、フィルター代は数万円と安くありません。年間コストをしっかり計算しておきましょう。

最後は、静音性の検証です。空気清浄機に騒音計を近づけ、弱・中・強モードをそれぞれ計測しました。

【計測結果】

• おやすみモード（弱）：34.8dB（全体平均：36.64dB）
• 中モード：47.3dB（全体平均：52.78dB）
• 強モード：61.4dB（全体平均：70.59dB）

比較した結果、IBP-A100は今回検証した全商品の平均よりも静音性に優れていることがわかりました。ほかの検証商品には、中モードの段階で80dBを超えたものもあり、パワーのわりに稼働音が抑えられています。