日立 全自動洗濯機 ビートウォッシュ BW-V80Gをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に洗濯してみると、全体的に汚れが落ちにくく洗浄力はまずまず。口紅はおおむね落ちたものの、比較的落ちやすい卵とごま油は残ってしまいました。

つけ置き洗いでもカレーや泥は落ちなかったため、頑固な汚れには高濃度洗浄液にじっくりつけおきできる「高濃度つけおき」で洗うとよいでしょう。

標準コースで洗ったところ、全体的に薄くはなりましたが、すべてのシミがはっきり残る結果に。

右下の口紅汚れは比較的落ちているものの、上位商品では落とせた左上の卵や左下のごま油は、ひと目でわかるほど残ってしまいました。右上の泥や中央下のカレーも色残りが目立ちます。

「つけおきプラス」コースを使ってみると、全体的に汚れが薄まりました。とくに左上の卵は一見してもわからないほどきれいになっており、軽いシミなら落とせるでしょう。

ただし泥やカレーなどの強い汚れは多少残るので、しっかり落としたい場合は頑固汚れや黄ばみに特化した「高濃度つけおき」コースがおすすめです。

調べてみたところ、洗濯槽の大きさは幅430×深さ500mmで、今回検証したほかの商品より幅広かつ浅型。衣類投入口も幅約380mmと広いうえ、衣類の絡まりを抑えるほぐし脱水機能もあり、洗濯物を取り出しやすいといえます。

フタの開閉については、やや重たく開ける際につっかかりがあったのが惜しいところです。

柔軟剤の投入口は洗濯槽の上部に位置し、負担なく入れられました。ただし洗剤の投入口は槽内部にあり口をパカッと開けるタイプで、洗濯物が多いと埋もれてしまうのがややネックです。

操作ボタンは硬めで押しにくいのが気になりますが、コースを選びやすいのはよいところ。洗濯の残り時間が表示されるのも便利でした。

糸くずフィルターは半透明のプラスチック製で、ゴミの溜まり具合がわかりやすい仕様。本体から外す際に若干硬いと感じましたが、パーツをスライドさせるだけで、手で触らずにゴミを捨てられました。

また、外フタが操作部に被さる形状ため、隙間にホコリなどが入り込みにくいのも利点。槽洗浄・槽乾燥機能のほか、洗濯後に槽を洗って黒カビを防ぐ「自動おそうじ機能」も搭載されていますよ。

槽の内部も外側もお掃除しやすく、衛生的に使いたい人にもおすすめです。

1m離れた場所で計測した騒音値は、それぞれ以下のとおりでした。全体平均と比べると音は小さく、静音性は高評価です。

• 洗濯時：32dB（平均約33dB・最大値38dB）
• 脱水時：38dB（平均約39dB・最大値46dB）

環境省によると、30～40dBは夜間の戸建て住宅地ほどの静かさといわれています。遅い時間帯に洗濯したい人でも、それほど気にせず使えるでしょう。