パナソニック 全自動洗濯機 NA-FW80K9をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

実際に洗濯してみると、今回比較したほかの洗濯機より全体的に色が薄まり、洗浄力は優秀です。中央下部のカレーのシミも、温風つけおきコースでほとんど落とせました。

右上の泥や右下の口紅もあと一歩というところまで落ち、汚れやすいお子さんの服やスポーツウエアにも使いやすいといえます。頑固な汚れには、標準コースよりもつけおきコースがおすすめですよ。

標準コースで洗ったところ、左上の卵と左下のごま油のシミはほぼ落ちました。泥やカレー・口紅などの濃いシミも、ほかの商品と比べるとかなり薄まっています。

ただし真っ白のシャツだと、汚れ具合がわかってしまうのが気になるところです。

次は、高濃度の洗剤液でつけおきして、温風で洗濯物を温めて洗浄する温風つけおきコースを使用。洗い終わったTシャツを見てみると、濃いシミはほとんど目立たなくなりました。とくに、カレー汚れはパッと見てわからないほどきれいになったのが印象的です。

口紅や泥汚れを完全に落とすには予洗いや漂白が必要ですが、食べこぼしがついた衣類であればつけおきコースが重宝するでしょう。

調べてみたところ、洗濯槽の幅は450mm・深さは570mmと、ほかの商品と比べて広くて深め。からみほぐし機能もあり、洗濯物を出し入れしやすい工夫が多く施されています。

ボタンの反応もよく、軽い力でスムーズに押せました。フタは折りたたまない1枚タイプですが、こちらも軽く、押し上げるだけで簡単に開けられます。

またコース選びはわかりやすく、直感的な操作が可能。洗濯の残り時間が表示されるのも便利です。

洗剤投入口は内フタの上部に設置されており、洗濯物に埋もれないのがよいところ。液体洗剤と柔軟剤をまとめて入れておける自動投入機能付きで、手間を省けるのもうれしいポイントです。

ただし投入口が奥に配置されているうえ、口が小さいのはややネック。背が低い人は手を伸ばす必要があり、使いにくさを感じる可能性があります。

お手入れ面の評価は非常に優秀。フタは1枚タイプで凹凸がなく、ササッと拭けるのが好印象です。

また糸くずフィルターは洗濯機から外しやすく、半透明でゴミの溜まり具合がわかりやすいのがメリット。プラスチック製フィルターの溝を重ねてスライドさせると、ゴミに手が触れることなく簡単に捨てられました。

また、熱風を利用した槽洗浄・槽乾燥機能があり、黒カビの発生を防止することが可能。定期的に行えば内部を清潔に保てるので、衛生面が気になる人にもぴったりです。お手入れの時期を知らせる槽洗浄サイン機能も搭載されていますよ。

標準コースの運転音をチェックしてみたところ、以下のような結果となりました。

＜騒音値＞

• 洗濯時：32dB（平均約33dB・最大値38dB）
• 脱水時：37dB（平均約39dB・最大値46dB）
• 乾燥時：45dB（平均約44dB・最大値45dB）

環境省が公開しているデータによると、30～40dBは夜間の戸建て住宅地と同レベルで、40～50dBは美術館の館内のような静けさといわれています。これなら周囲への影響が少なく、時間帯を気にせず使えるでしょう。