日立 ビートウォッシュ BW-V80Kの口コミ・評判は？実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー！

つけおき洗いでは、皮脂と卵の汚れに対し十分な洗浄力を発揮しました。

検証では、卵・泥・皮脂・カレー・口紅の5種類の汚れを付着させたTシャツの洗濯前後の色差を色彩色度計で計測。その結果、卵汚れは40.92・皮脂汚れは22.91と色の差がしっかり出ていました。どちらも満足の基準値には一歩届かなかったものの、汚れは落ちているといえます。

比較したところ、日立製品は皮脂汚れに強い傾向が。本商品も例外なく皮脂汚れが落ちやすかったので、汗をかく機会が多い人におすすめですよ。

お手入れがしやすい設計も魅力です。糸くずフィルターはプラスチック製のスライド式で、スムーズに開閉が可能。ただし、ゴミ捨ての際にはフィルターのふたを取り外す必要があるので注意してくださいね。

洗濯槽のカビを防ぐ自動槽洗浄機能が搭載されていることもうれしいポイントです。比較したなかにはすすぎの水で槽を洗浄する商品もありましたが、こちらは新しい水道水を使用するため、より清潔を保ちやすいでしょう。

なお、自動槽乾燥の機能はありませんが、単体でコースの選択は可能です。

ランニングコストを重視したい人にもおすすめです。

水量計とワットモニターを接続し、洗濯開始から完了までに使用した水道量と電力量を算出したところ、1回あたりの洗濯コストは18.85円でした。比較したなかには1回30～50円かかる商品もあったのに対し、こちらは洗濯回数が多い家庭でも月々の出費を抑えやすいといえます。

投入口が幅39.5×奥行32.5cmと広く、衣類を取り出しやすいのもメリットです。

洗濯槽は47.5cmと浅めの設計で、本体手前から洗濯槽までの長さも8cmと近いため、大きく身を乗り出さなくても洗濯ものを取り出せます。比較したなかには洗濯槽が60cm以上と深いものもあったのに対し、身長が低い人でも手が届きやすい点はうれしいポイントです。

「洗濯ものがすごく取り出しやすかった」との口コミどおりの結果だったので、腰への負担を軽減したい人も候補としてくださいね。

カレー・泥・口紅汚れは、つけおき洗いでも落としきれませんでした。

汚れを付着させたTシャツの洗濯前後の色差を色彩色度計で測ったところ、口紅は10.45を記録。比較した多くの商品が色差10未満と苦戦していたように、本商品もつけおき洗いで口紅の色が少し薄まる程度でした。

とくに落とすのが難しかったカレー汚れの色差は16.14、泥汚れは22.21です。つけおき洗いでも落ちにくいため、食べこぼしや外遊びで衣類を汚しやすい子どもがいる家庭には向いていません。比較した商品には標準コースでもある程度汚れが落ちたものもあり、洗浄力が高いとはいえない結果です。

運転音は、静かとはいえません。

実際に洗濯から脱水までの稼動音を騒音計で計測したところ、洗濯時は50.47dB・すすぎ時は64.03dB・脱水時は64.67dBを記録。「洗いの間はとても静か」との口コミどおり、洗濯時は50dB台に抑えられていたものの、すすぎや脱水ではうるさくなります。

比較した商品にはどの工程も50dB前後に抑えられたものもあり、夜間に使用したい人にはあまり向いていません。