東芝 ZABOON AW-8DH4の口コミ・評判は？実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー！

手間を抑えて洗濯槽の清潔を保てるのがメリットです。比較したなかには非搭載のものも多かった自動槽洗浄機能がつき、最終すすぎの水を使って洗濯槽の外側や外槽の内側・槽の底を自動で洗浄。すすぎの水は抗菌水ユニットを通ったAg+抗菌水を使用しており、黒カビの発生を抑える効果が期待できます。

3種類の槽洗浄コースを搭載しており、においの予防から汚れ・においの除去まで状態にあわせて選べるのもポイント。槽洗浄コースにも抗菌ウルトラファインバブルが対応しています。「槽洗浄めやすサイン」で槽洗浄のタイミングも表示されるので、お手入れのし忘れも防げますよ。

自動槽乾燥機能はないものの単独の槽乾燥コースがあり、カビが気になる人にもおすすめです。糸くずフィルターの素材はプラスチックで、ケースのフタを外せばゴミを簡単に取り除けます。比較した布製フィルターの商品よりゴミ捨てに手間がかかりにくく、普段のお手入れがスムーズに済むでしょう。

稼動音の静かさも高評価です。洗濯機から50cmの距離で騒音値を計測したところ、標準コースでの洗濯運転時は48.57dB・脱水運転時は51.8dBと小さめでした。

比較したなかには脱水時に70dB弱と、騒がしい街頭ほどの大きな音がする商品もありましたが、こちらは換気扇から1m離れた場所の騒音レベルとほぼ同じです（※参照：日本騒音調査）。「洗濯中の音が小さくて快適」との口コミどおり、時間帯を気にせず洗濯しやすいでしょう。

洗濯1回にかかるコストを安く抑えられるのも長所です。水量計とワットモニターを接続して1回の洗濯にかかった水道量と電力量を算出（※）した結果、電気代は22.73円・水道代は1.86円に収まりました。

電気代は1kWhあたり31円として積算電力量から算出・水道代は1Lあたり0.24円として積算水量から算出

1回あたりの水道代・電気代の合計は24.59円と安く、比較した全商品の平均値28.38円（※2025年4月時点）を下回っています。毎日の洗濯でランニングコストを抑えたい人にも使いやすいでしょう。

洗濯ものの取り出しやすさも申し分ありません。本体手前から槽までの距離は9cmと短いうえ、槽の深さは52cmと浅め。比較したほかの商品には深さが60cm以上のものもありましたが、こちらは身を前に大きく乗り出さなくても底の衣類に手が届きやすいでしょう。

投入口のサイズも幅38.5cm・奥行31.3cmと大きめで、洗濯ものを出し入れしやすい印象でした。身長が低めの人や腰が弱い人などでも使いやすいよう配慮されているのはうれしいですね。

洗浄力の評価はいまひとつでした。白いTシャツに卵・泥・皮脂・カレー・口紅の5種類の汚れを付着させて1日置き、標準コースで洗濯。その結果、画像左下の皮脂汚れは比較した商品のなかではある程度落ちたものの、卵・泥・カレー・口紅の汚れは落としきれませんでした。

とくに右上の泥汚れが落ちにくかったのがネック。泥がつきやすい子どもの体操服などは洗濯前にある程度汚れを落としておく必要があります。

比較した多くの商品で苦戦した泥や口紅の汚れですが、なかには目立たない程度まで落とせたものも。洗浄力重視の人はほかの商品もチェックしましょう。

比較した商品にはつけおきコースだと全体的に汚れを落としやすかったものもあったのに対し、つけおきコースでも泥汚れはほとんど落ちず。皮脂・卵・カレーによる汚れはある程度落とせましたが、頑固な汚れを落とす機会が多い人には不向きといえます。