専用アプリと連携できて使いやすいと評判のサイクルコンピューター、Bryton Rider 15Neo。「GPSの精度が高い」「画面が見やすい」など高評価の口コミを見かけますが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のガーミンやBrytonのRider 420などのサイクルコンピューターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、サイクルコンピューター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Bryton Rider 15Neoは、基本的な項目を計測したい人や初心者におすすめです。GPS以外にもGalileoやみちびきなどを含むGNSSに対応しており、比較したマグネット計測の商品に比べると初期設定も簡単。走行ログなどのデータは専用アプリやSTRAVAなどの交流サービスに自動的に同期されるので管理しやすく、SNSでデータ共有するなどの楽しみ方もできますよ。
また、走行記録の正確性も優秀でした。発進・停車時の計測ラグがともに2秒以内と小さく、比較した一部の商品にしか搭載されていなかった気圧高度計もついています。GPS以外にもGNSSにも対応しており、口コミどおり山の中や建物などの障害物がある環境でも使用できそうです。ただし、モニターが実際に走行した結果、走行記録が短めに算出された点は気になりました。
一方で、比較したなかには75項目以上表示できるものもありましたが、こちらは距離・速度・標高・心拍数など基本的な内容が中心。さらに連続使用時間は最大16時間と短めなので、ロングライドではバッテリー切れ対策としてモバイルバッテリーを用意しておく必要があります。本格的にサイクリングしたい人は物足りなさを感じてしまいそうです。
そもそもサイクルコンピュータ(サイコン)とは、自転車での走行距離や速度などを計測できるデバイスのことです。サイクリング用のセンサーやスマホと連携できる多機能なモデルも多く、1つあればサイクリングの楽しみ方の幅が広がりますよ。
今回ご紹介するのは、プロ仕様のサイコンも取り扱う台湾のメーカー・BrytonのRider 15Neo。速度や走行時間・距離・心拍数といった、計21項目のデータをサポートできるエントリーモデルです。
連続使用時間は最大16時間。GPS計測で走行ログを保存でき、専用アプリなどとの連携やUSBケーブルを使用したパソコン接続により、さまざまな用途に活用できます。
動作温度は-10°C~50°C、防水機能IPX7と、急な天候の変化にも対応できるのも魅力。電源は充電式で、最低でも4時間充電が必要です。モバイルバッテリーなどで充電しながらの使用にも対応していますよ。
本格的にサイクリングをする人ならサイコン、気軽に少し乗るだけの人ならスマホがおすすめ。サイクリングに特化したサイコンは、長時間のサイクリングでも動作が安定しやすく、防水性が高いので急な天候変化にも対応できるのが魅力です。
一方で、スマホも行き先を検索してナビとして使用するなど、サイクリングの目的によっては使い勝手がよいことも。用途にあわせて使いわけるのもおすすめですよ。
今回はBryton Rider 15Neoを含む、サイクルコンピューター全10商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、画面の見やすさの検証です。
実際にサイクルコンピューターを用意し、画面サイズの大きさ・文字サイズ・バックライト機能の有無などをチェック。走行中でも見やすい画面になっているかを評価しました。
比較したほとんどの商品が2インチ以下でしたが、こちらの商品は2インチと大きく、バックライト機能つき。暗い環境でもひと目で確認しやすいので、数字を読み違えることによるペース配分ミスや前方不注意の防止にも役立つでしょう。
ハンドルよりもサイコンを前方に取りつけると目線移動が少なく、より見やすくなります。別売でハンドルより前方に取りつける際に必要なマウントも販売されているので、あわせて購入するのもおすすめです。
実際にサイクルコンピューターをチェックし、GPS計測かどうか・専用アプリでライド記録を管理できるかどうかなどを観点とし、アクティビティの管理・活用のしやすさを評価しました。
また、走行ログなどのデータは専用アプリに自動的に同期されるので、帰宅後にトレーニング内容を簡単にチェックできます。STRAVAなどの交流サービスとも簡単に連携できるので、SNSでデータ共有するなどの楽しみも広がりそうです。
さらに、比較したなかでは少なかったPC操作が可能なのもよい点です。専用アプリ以外でもさまざまな形でデータを活用できる点が評価されました。
続いて、バッテリーの持ちの検証です。メーカーが公表する連続使用時間は最大16時間とやや短く、評価としてはまずまず。200kmを超えるロングライドでは、バッテリー切れ対策としてモバイルバッテリーを用意しておくことをおすすめします。
比較したなかには連続使用時間が30時間を超えるものもあり、そちらに比べると充電の頻度も高くなるでしょう。また、充電を繰り返すうちにバッテリーが劣化する可能性もあるので、長距離を走行する人は連続使用時間が24時間以上あるサイコンを選ぶとよいですよ。
実際にコンテンツ制作チームのモニターが荒川河川敷5kmのコースを走行し、記録の誤差をチェック。さらに、発進・停車時の計測ラグやGPS以外のGNSSにも対応しているかなどもあわせて、走行記録の正確を評価しました。
ただし、実際に5km走行してみたところ走行記録は短めに算出される傾向がありました。比較した全商品の誤差の平均値は約0.218km(※執筆時点)だったなか、約0.27kmと誤差はやや大きめだったのは惜しいところです。
一方で、GPS以外にもGalileoやみちびきなどを含むGNSSにも対応。「GPSの精度が高い」との口コミどおり山の中や建物などの障害物がある環境でも使用できそうです。
最後に、項目の豊富さの検証です。表示項目の種類・センサーやスマホとの連携についてチェックしたところ、機能が限られたエントリーモデルということもあり、評価は伸び悩みました。
速度・ケイデンス・心拍などのセンサーとの連携も可能ですが、表示項目は距離・速度・標高・心拍数など基本的な21項目となっており、比較した75項目以上表示できるものにはおよびません。トレーニングで使う予定の人は物足りなさを感じてしまいそうです。
一方で、Bluetoothを使ったスマホ連携には対応。専用アプリで設定後は、画面上で電話・メッセージ・メールの着信を通知できます。はじめてのサイコンとしては、申し分ない機能性といえるでしょう。
計測方法 | GPS計測 |
---|---|
画面サイズ | 2インチ |
連続使用時間 | 16時間 |
電源 | 充電池 |
専用アプリあり |
良い
気になる
主な計測項目 | 距離、速度、時間、高度、勾配、気温、心拍数など |
---|---|
防水性能 | IPX7 |
STRAVA自動連携 | |
ナビ機能 | |
地図表示可能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
Bryton Rider 15Neoは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。
ショップによっては本体とマウントがセットになったものなども販売されているので、必要に応じて購入を検討してみてくださいね。
最後に、計測項目が豊富な商品をご紹介します。
BrytonのRider 420は、接続できるセンサーの豊富さが魅力。表示項目は80種類以上と非常に多く、標高・心拍・ケイデンス・パワーなどにも対応しています。2.3インチの大画面で視認性も高く、バッテリーも最長35時間使用可能。簡易的なナビゲーション機能もついているのもうれしいポイントです。
走行記録の正確性を重視したいなら、ガーミンのEdge 130 Plusもおすすめ。GPS計測ですがビルの合間などの計測距離も正確で、加速・減速の表示ラグも少なめです。画面は1.8インチとやや小さめですが、項目の豊富さも申し分ありません。本格的にトレーニングしたい人にぴったりの商品です。
計測方法 | GPS計測 |
---|---|
画面サイズ | 2.3インチ |
連続使用時間 | 35時間 |
電源 | 充電池 |
専用アプリあり |
良い
気になる
主な計測項目 | 距離、速度、消費カロリー、ケイデンス、パワー、心拍、標高、走行時間 |
---|---|
防水性能 | IPX7 |
STRAVA自動連携 | |
ナビ機能 | |
地図表示可能 |
計測方法 | GPS計測 |
---|---|
画面サイズ | 1.8インチ |
連続使用時間 | 13時間 |
電源 | 充電池 |
専用アプリあり |
良い
気になる
主な計測項目 | 距離、気圧高度、消費カロリー、GPSなど |
---|---|
防水性能 | IPX7 |
STRAVA自動連携 | |
ナビ機能 | |
地図表示可能 |
ガーミン Edge 130 Plusをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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