Shinmax 069式自転車ヘルメットは、便利な機能を多数備えているのが魅力。点滅パターンを変えられるリアライトや、虫よけネット・着脱可能なゴーグルなどほしい機能を網羅していました。機能は比較した商品のなかでもトップクラスの充実度で、夜間や日差しの強い日などシーンに合う使い方ができます。インナーパッドを取り外して洗えるのもうれしい点です。大きめの通気口があり、涼しさも良好。サイクルキャップ着用後に本品を被り風を送ったところ、サイクルキャップの表面温度は2.1℃低下しました。比較した全商品の平均2.05℃(※執筆時点)をわずかに上回る結果です。「通気性がよい」との口コミどおり、空気が抜けやすいつくりで夏場も使いやすいでしょう。一方で、フィット感には懸念が残ります。実際に着用した9名の男性モニターからは、「ゆるい」「こめかみが痛い」などの声があがりました。「フィット感が物足りない」との口コミどおり、日本人の頭には合いづらい形状といえます。顎ひもも「長すぎる」との指摘があり、フィット感を高める効果はあまり期待できません。重量が267gと、やや重いのも気になるところ。比較した商品内でも260gを上回ったものは少なく、約半数の商品は軽量なヘルメットの目安とされる250g以下でした。長時間のライドでは、人によっては首や肩に負担がかかりやすく、疲労を感じる可能性があります。多機能なうえ、CE認証・CPSC認証を取得し安全性も期待できる商品ですが、フィット感の低さと重さが足を引っ張りました。比較したなかには「ogk kabuto rezza-2」のように、日本人の頭にフィットしやすく非常に軽量なものも。より快適な着用感を求めるなら、ほかの商品も検討してみてください。
CANOVER UARNOS Car-015-CCは、街乗りメインでスタイリッシュなロードバイクがほしい初心者には候補となる商品。しかし、口コミに「車体が重い」とあるように14kgと重めです。実際の試乗ではハブのなめらかさに欠け、高速域に達するのに力が必要でした。比較したなかには軽い力で走行できた商品があったのに対し、上り坂や信号のストップ&ゴーでは重さを感じるでしょう。フレームサイズが1種類しかなく、自分の体型に合わない可能性があるのもネックです。ブレーキは効きがよい傾向があるデュアルピボットですが、変換機との位置が別々でした。「離れていてちょっと怖い」と口コミにあるように、慣れていない人は操作しにくいでしょう。シマノ製の変速器を使用している以外に、ほかのパーツが無名ブランドなのも惜しい点でした。日常使いはある程度しやすい仕様です。変換機周辺を保護するディレーラーガードと泥除けはありませんが、比較したなかで搭載していたのは少数です。スタンドがあるため、街で店に立ち寄るときなどでも置き場所に困らないでしょう。ペダルの反射材で車から認識されやすいのもよい点です。今後カスタムしたい人にも向いています。ハンドル・サドル・ホイールは主流規格で、ロードバイク用のパーツと交換できます。比較したなかには特殊なサイズで選択肢が限られる商品もありました。乗り心地や走行性を変えて楽しみたい人にはぴったりでしょう。ダボ穴はダウンチューブのみですが、ボトルやハンディポンプ・小物バッグなどが装着できますよ。本格的なライドやロング走行には不向きですが、値段は35,000円ほど(※執筆時点)と比較したなかでも手頃。見た目にこだわる人にもぴったりです。とはいえ、上位商品には無理のない姿勢で走行できるものもありました。より快適な走りを求める人は、ほかの商品を検討してみてはいかがでしょうか。
UVEX BOSS RACEは、暑い季節にも快適にサイクリングを楽しみたい人におすすめです。サイクルキャップを被ったうえでヘルメットを装着し風を当てると、温度は3.5℃も低下。比較したなかでも3℃以上の変化が見られたのは本品のみ(※執筆時点)で、通気性は申し分ありません。「風通しがよく蒸れにくい」という評判とも一致しました。重量は246gと、比較した全商品の平均値254.7g(※執筆時点)を下回る軽量仕様です。「非常に軽く、ロングライドでも疲れない」という口コミどおり。頭・首・肩にかかる負担が少ないため、ヘルメットを被り慣れていないサイクリング初心者にも適しています。実際にモニターが着用したところ、9人中5人がフィット感に「満足」と回答。比較したなかには横幅の狭さが気になった商品もあったのに対し、「しっかり安定する」「装着しているのを忘れるほど」と好印象を抱く人が多数。顎ひも・アジャスターともに操作性もよいため、調整すれば違和感なく着用しやすいでしょう。一方、便利な機能は少なめ。内側パッドを取り外してお手入れはできますが、虫よけネットは前側のみなので虫の侵入を完全には防げません。また、リアライト・反射材がついていない点も気がかり。夜間に走行する場合はドライバーから見えやすくするために、別途反射シールを取りつけるなど工夫が必要です。とはいえ、本品の最大の魅力は走行中に涼しさを体感できるほどの風通しのよさ。日本の自転車レースに出場することができるJCFマークを取得しているため、ロードレースにもうってつけです。1年を通してサイクリングを堪能したい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
SUNPEED MARS 2024モデルは、これから本格的にロードバイクをはじめたい人におすすめです。比較したほとんどの商品に車体重量が11kg以上あったなか、約10.2kg(実測値)と非常に軽量。BIANCHIやGIANTなどの有名ブランドのエントリーモデルに引けをとらないレベルでした。フロントフォークやホイールなどの足周りも軽く、「スピードが出やすい」との口コミどおり。上り坂などの疲労も軽減できそうです。コンポーネントは、GIANTなどの有名ブランドのエントリーモデルにも使用されるシマノのClaris(ST-R2000)搭載。ブレーキキャリパーには新型デュアルピボットを採用し、シングルピボットのものに比べブレーキの利きも十分です。また、変速とブレーキが一体型の、デュアルコントロールレバーも備え、ブレーキレバーから手を離さずに変速段階を変えられますよ。対応のフレームが4種類と多いのも魅力。比較したほとんどの商品は1種類しか対応していなかったなか、女性から男性まで体にあったサイズを選びやすいといえます。加えて、ハンドル形状は現代ロードバイクの定番ともいえる、コンパクト(アナトミックシャロー)。強い前傾姿勢になりにくく、ロードバイクに慣れていない人でも乗りやすいでしょう。さらに、パーツは一般的なロードバイクの規格に対応。ダボ穴がダウンチューブとシートチューブの両方に設置されているので、ドリンクホルダーなども取りつけ可能です。しかし、日常使いとして使うには不向き。駐輪時に便利なスタンドがついておらず、衝撃によるパーツ破損を防ぐディレラーガード搭載していませんでした。必要であれば別途取りつけましょう。また、車体各部の精度も甘い印象。「組み立てる必要がある」との口コミ同様、手元にはバラバラの状態で届くため、慣れている人でも必ずプロに依頼しましょう。とはいえ、山道などを走るような本格的なロードバイクを楽しむにはうってつけ。適応身長が155~185cmと幅広く、カップルでも楽しめそうです。先進的なデザインも魅力的な商品なので、ぜひ購入してみてくださいね!
BELL 自転車ヘルメット DRAFT AFは、熱がこもりにくいのが魅力です。全体には、空気を通すベンチレーションが備わっています。実際に風を45秒間当てて走行時の状態を再現したところ、おでこ付近の温度はスタート時点よりも2.4℃も低下。比較した全商品の平均温度2.05℃(※執筆時点)を上回る涼しさで、夏場にも使いやすいでしょう。一方で、重量が271gと重いのは懸念点。比較した「KASK RAPIDO」は217gとかなり軽量だったことをふまえると、着用時には首や肩に負担を感じる可能性があります。長時間サイクリングを楽しみたいなら、疲れにくい傾向があった250g以下の商品を選ぶのがおすすめですよ。フィット感もいまひとつ。「アジア人に合うワイドなつくり」と謳っていますが、横幅が狭いうえに被りも浅めです。比較した日本ブランドの「オージーケーカブト REZZA-2」に比べると、アメリカ発のブランドのためか、日本人よりも欧米人にフィットしやすい形状でした。実際に日本人モニター10人が着用したところ、「サイズを合わせてもぐらつく」「被りが浅めで、全体を覆われている感覚がなかった」との声が。顎ひもは柔らかめですが、後頭部のアジャスターが顎下に当たりやすい点も気になりました。頭が小さい人には合いやすいものの、購入前に一度試着したほうがよいでしょう。機能性も物足りません。内側パッドはおでこ部分が取り外せず、虫よけネットも非搭載。暗闇で役立つ、リアライトや反射板もついていませんでした。通気性のよさは利点ですが、上位商品にはより日本人の頭に合うものも。フィット感や機能性を重視する人は、ほかの商品も検討してみてください。
キャットアイのVELO WIRELESS+は、マグネット計測のサイコンがほしい人にはおすすめです。表示項目は走行距離や速度など基本的な10項目のみとかなり限定的なものの、実際にコースを走ると発進・停車の誤差も少なくほぼ正確でした。比較したなかには実際にチェックした走行距離が0.67kmもズレていたものもあったのに対し、本商品はわずか0.07km。ホイールの回転数でデータを計測するため、初期設定でタイヤ周長を細かく設定すれば正しい記録を取得できますよ。ただし、GPSは非搭載で、走行ログは取得できません。比較したGPS計測のBryton「Rider 420」のように専用アプリや外部サービス・PCと連携する機能もなく、アクティビティを管理しにくいのはネックです。ほかのサービスへログを投稿したり友人とデータを共有したり、交流のツールとしての活用したい人には物足りなさがあるでしょう。画面の視認性は良好です。ディスプレイサイズは1.8インチと大画面とはいえませんが、数字が大きく表示されるので走行中でもパッと表示を確認できます。「走行した時間と距離がわかりやすい」との口コミどおりの結果です。バックライトつきなので、夜間走行時でも使いやすいでしょう。電池式を採用しており、バッテリーの持ちが非常によい点も強みです。比較した充電池タイプの商品のなかには半日程度しかバッテリーが持たないものもあったのに対し、本商品は少なくても数か月は使用できます。電池代はかかりますが、長寿命のためコストも気にならないでしょう。公式サイトのメーカー小売希望価格は税込6,380円(※執筆時点)と、比較したなかでは中価格帯です。「反応が鈍い」との口コミに反して走行記録は正確で、マグネット計測のサイコンがほしい人にはぴったりですよ。豊富なデータを取得したい人やアクティビティを管理したい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。