Apple EarPods（USB-C）の音質はよい？実際に使用してよい点・気になる点を徹底レビュー！

音質は良好で、低音は自然でクリアな印象です。実際に音楽を試聴したマイベストのオーディオ機器担当者は、「ある程度低音らしい響きと厚みがあり、しっかりと鳴っている」とコメントしました。「低音が耳に響く」との口コミとも一致しています。

比較した一部商品のように低音がグッと前に出るような主張の強さはないものの、楽曲を骨子としてきちんと支えていました。

中音も低音と同様に厚みがあり、ボーカルの表現力に優れていました。音楽を聴いたマイベストのオーディオ機器担当者は、「ボーカルとコーラスの描き分けができているうえ、ある程度輪郭もあり聴きやすい」とコメント。若干ぼやけているものの、ボーカルが一歩前に出てくるようなチューニングで、ライブ感のある歌声や楽器の厚みも感じられました。

一方、中音が強い分、高音は少々ぼやっとしています。音が太いのでほかの音域に埋もれず聴こえますが、輪郭に欠けていました。比較したなかには高音らしい細やかさを表現できる商品もあったのに対し、こちらはギターやハイハットの響きの部分が薄れています。

値段をふまえれば、音の広がりや定位感にも満足できるでしょう。

マイベストのオーディオ機器担当者は、「音数が増えると左右への広がりは感じにくいが、全体的にやわらかく聴きやすい」とコメント。中音域重視で音楽を楽しみたいには候補になりそうです。

しかし、比較した一部商品のような音に包まれるような立体感は得られず、音の方向性も見えやすいとはいえません。「こもって聴こえる」との口コミどおり音数が増えるとぼやけてしまうため、楽曲の細かい部分までは聴きとりにくい印象でした。

「すぐにズレ落ちてしまう」との口コミもありましたが、イヤホンは耳に沿う形状で装着感は良好でした。標準的な耳の形状なら、長時間でも装着しやすいでしょう。

しかし、イヤホンの直径は1.56cmと大きめです。耳の入り口に引っ掛けるインナーイヤー型なので、比較したカナル型の商品のように交換用のイヤーピースも付属しません。ケーブルを耳のうしろに回して固定できる耳掛けも非対応でした。

使い勝手も良好です。とくにUSB Type-Cで接続できることは大きなメリット。比較したなかには3.5mmミニプラグを採用した商品も多くありましたが、USB Type-C接続ならスマートフォンやPCとの親和性が高く日常使いに便利ですよ。

音量操作が可能なマイクを搭載している点もポイントです。手元で基本的な操作が完結するだけでなく、スマホ通話やリモート会議にも活用できます。ケーブルの長さも1.25mと十分でした。比較した多くの商品と同様にリケーブルはできず、ノイズキャンセリング機能も非搭載ですが、不便さは感じにくいでしょう。

輪郭と声の芯の部分は、男性が1.38dB・女性は2.08dBしかブーストされませんでした。男女ともに明るくハキハキとはしておらず、音の抜けに不満を感じる可能性があります。比較した多くの商品と同様に明瞭さに欠けるため、リモート会議や通話が多い人には不向きです。