スリーコインズ 高音質イヤホン バランスタイプを徹底レビュー！実際に使ってわかったメリット・デメリットは？

中音も低音と同じくこもっていて、モニターから「歌声が遠くで聴こえる感じ」という声があがりました。比較した上位商品とは異なり、耳元で歌っているかのような感覚は得られません。強弱やビブラートといったボーカルの表現を楽しみたい人には不向きです。

高音域の再現性も低めでした。音の響きをあまり表現できておらず、モニターからは「少しキンキンする」という意見もありました。「クリアなサウンド」という謳い文句に反し、全体的にぼやけていてクリアさに欠けます。

以下では低音・中音・高音に対するモニターコメントをそれぞれまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

＜低音・中音・高音についてのモニターコメント＞

1. 「ベースやドラムの厚みや重低音を捉えられておらず、チープな音がする。音が重なるパートでは、低音域の音がほかの域の音と混ざっているように感じる」
2. 「ボーカルの音がクリアに聴こえず、モゴモゴしゃべっているような感じ。本来聴こえるべきボーカルの強弱やビブラートも認識できない」
3. 「金属系パーカッションの音の響きが弱く、高音を再現できていないように感じた。細かな音も響きが物足りない」

コメントは一部抜粋

以下では解像度・臨場感に対するモニターコメントもまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

＜解像度・臨場感に対するモニターコメント＞

1. 「高音のキラキラした音や、低音のベースラインなどの聴き分けはできる。ただ、全体的にこもっているような音で、楽器の音が重なるときは混ざって濁っているようにも感じる」
2. 「のっぺりした聴き心地。立体感や音の広がりがなく、すべての音が近いのでスピーカーで聴いているようだった」
3. 「重低音の解像度が低く迫力が弱いので、音に包まれているような臨場感はない」

コメントは一部抜粋

とはいえ、イヤーピースはS・M・Lの3サイズが付属します。自分の耳に合ったサイズを選べば、フィット感を高められますよ。

利便性もいまひとつ。比較した半数以上の商品に付属しているキャリーケースがなく、ケーブルバンドもありません。持ち運びに便利なアイテムがないため、外出先で使う場合はポーチなどを用意したほうがよいでしょう。

購入しやすい手頃な価格は魅力。税込550円（※執筆時点・公式サイト参照）と、比較した商品のなかでもトップクラスの安さでした。

手軽に買えるので、音質よりも価格を重視したい人におすすめです。サブイヤホンや、出先でとりあえず買うイヤホンとしては便利でしょう。

比較した半数程度の商品が非搭載だった、通話用のマイクを備えているのもうれしいポイントです。通話や自宅でのテレワークに使えるイヤホンを探している人にぴったりですよ。