丸い鋼材を1100℃まで熱し約1トンの力で楕円形に潰したアウトドアペグ、村の鍛冶屋 エリッゼステーク 28cm。インターネット上では高評価の口コミが多い一方、「硬い地面に打ち込んだら曲がった」と気になる評判も存在し、購入を迷っている人もいるのでは」ないでしょうか?
そこで今回は、村の鍛冶屋 エリッゼステーク 28cmを含むアウトドアペグ全22商品を実際に使って、打ち込みやすさ・頑丈さ・機能性・洗いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
村の鍛冶屋 エリッゼステーク 28cmは、片づけに手間をかけたくない人におすすめ。凹凸の少ないシンプルな形状のため、水のみで汚れを落とせます。実際に使用したキャンプ経験者からは「手で擦らず土が落ちた」との声が。比較したほかの商品は、溝に土汚れが詰まって洗いづらかったものもあるなか、手間がかかりません。
洗うときにケガをしにくいよう、ペグの先端が丸みを帯びているのも高評価のポイント。撤収しやすくするための、ハンマーフック用の穴も備わっています。少しでも早く片づけたい人にとっては、大きな魅力となるでしょう。
スチール製の鍛造ペグのため、強度も申し分ありません。強度試験では、約144kgの負荷に耐えられました。コンクリートブロック塀も13回と少ない回数で貫通。口コミでは「硬い地面に打ち込んだら曲がった」と指摘されていましたが、石混じりの地面にも使えそうです。
打ち込む際は、打撃面が広く平らなため、ハンマーが滑ることなく安定して打ち込めます。比較したなかには、丸みがかっていてブレやすかったものも。
ただし、打撃面が楕円形なことでやや狙いづらいのは気になるところです。比較したなかの四角い形状のものと違い、狙いを外すことがあるかもしれません。力はまっすぐ伝わりますが、より打ち込みやすいものを探している人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
実際に村の鍛冶屋 エリッゼステーク 28cmと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
村の鍛冶屋 エリッゼステーク 28cmよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
Newell Brands
頑丈で打ち込みやすい。迷っている人はコレを買えば間違いなし
村の鍛冶屋 エリッゼステーク 28cmは、くるくる回らず固定できるよう、あえて楕円形に仕上げているのが特徴。さらに、JIS規格で規定されている高炭素鋼S55Cスチールを、約1100℃になるまで熱し約1トンの圧力を加えて成形。優れた強度を持つとアピールしています。
抜きやすさにもこだわりが。ほかのペグを穴に入れ、90度回すだけで地面から抜けると謳っています。
販売元は、アウトドアグッズや包丁などを取り扱う山谷産業のアウトドアブランド、村の鍛冶屋。金物の町として知られる新潟県三条市に拠点をおき、地域に根づいた技術を生かした製品づくりを行っています。
テント設営時のロープを引っかけるフックを搭載。耐久性を考え素材を厚めに設計しています。ロープが擦れて切れないよう、トリミング処理を行っているのもこだわりです。
ペグの表面には、1,000時間以上の塩水噴射にも耐えると謳う、カチオン電着塗装を施工。防サビ性能に優れているため、海辺のキャンプにもぴったりですよ。
長さは今回使用した28cmのほか、18cm・38cmと全部で3種類を展開しています。
カラーもブラックのほかレッド・ブルー・イエローなど豊富なので、テントの大きさや用途別に購入するのもよいですね。
なお、本品はニイガタIDSデザインコンペティション 2016において、大賞・準大賞に次ぐIDS賞を受賞。2017年度には、日本のおもてなし心あふれる商品を選出する、おもてなしセレクションに選出されました。
そもそもペグは、テントの大きさやキャンプスタイルに応じて適したものを選ぶ必要があります。適切な長さや素材のペグを使うとテントやタープをしっかり固定できるため、今使っているペグが使いづらい場合は買い替えを検討しましょう。
今回比較したなかでも、テントに付属したペグは抜けやすく、強度も低い傾向がありました。打ち込みづらいと使用できる場所が限られるので、シーンを問わず活用できるものを選んでくださいね。
まずは、打ち込みやすさの検証です。
キャンプ経験者5名が、金属製のハンマー・ゴム製のハンマーを使って実際にペグを打ち込みます。打撃面が大きく狙いやすいか・ハンマーが滑らないか・ブレずに打ち込めたかの3点に着目しチェックしました。
実際に使用すると、打撃面が平らなため、力をまっすぐ伝えられました。持ち手もしっかりしており、モニターからは「ハンマーが滑らず打ち込めた」と好評です。
一方で、打撃面が狙いづらいのは気になります。比較したなかでも、打撃面が大きめかつ四角い形状のものほど打ち込みやすい傾向が。
本品は打撃面の幅は17mmと広めですが、形状が楕円形という点が仇となり、「打ち込みやすい」と回答したモニターは5名中2名にとどまりました。
<打ち込みやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
打ち込む際、地面をまっすぐ進むのは利点。モニター5名中4名が「ペグが回りにくい」と回答しました。比較したほかの商品は、安定感がなく打ち込みづらかったものもあるなか、ほとんどブレません。
一部のモニターからは軽さを指摘する声が聞かれたものの、重量は190gと比較した全商品のなかでも重めです。長さは28cmと使いやすい大きさで、通常サイズのテントの設営にぴったりですよ。
<ペグの回りにくさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、頑丈さの検証です。
素材の強度を測る3点曲げ試験を実施し、ストローク(ひずみ)が10mmに達したときの試験力を計測します。
また、コンクリートブロック塀に商品を直接打ち込み、貫通するまでの回数を記録。200kgまでの負荷に耐えられるかつ、コンクリートブロック塀に少ない回数で貫通できたものほど高評価としました。
実際にペグに負荷をかけところ、約144kgまで耐えられました。比較した商品の平均値が約149kg(執筆時点)だったことをふまえると、強度はまずまずです。
さらに、コンクリートブロック塀は13回打ち込んだ時点で貫通。「硬い地面に打ち込んだら曲がった」との口コミに反して、スチール製の鍛造ペグならではの頑丈さが伺えました。
十分な強度を備えているため、石混じりの硬い地面でも曲がることなく使えるでしょう。
最後は、機能性・洗いやすさの検証です。
設営や撤収をしやすくするための便利な機能がどれほどあるかを確認しました。また、実際に地面に打ち込んだあとのペグを洗い、土汚れの落ちやすさ・洗う際の安全性の2点から、洗いやすさもチェックしています。
機能面は充実しており、撤去時にあると便利な、ハンマーフック用の穴を装備しています。楽にペグを引き抜けるため、短時間で片づけられますよ。
さらに、ロープを引っ掛けるためのフックもあり、評価を伸ばしました。ペグの回転を防ぎ、設置したテントやタープの安定性を高める効果も期待できます。
比較した一部の商品でみられた反射材入りのロープこそないものの、機能性は十分といえます。なお、詳細は以下のとおりです。
手入れのしやすさも魅力のひとつ。使用後のペグを洗ったところ、水だけで土汚れを落とせました。比較したなかには、凹凸のある形状により土が溝に詰まったものも。
その点本品は、シンプルなデザインなので土を手で払う必要はなく、モニター5名全員が「土汚れを落としやすい」と回答しました。さらに、ペグの先端に丸みがあり、ケガの心配が少ないのもうれしいポイントです。
<土汚れの落ちやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
種類 | 鍛造ペグ |
---|---|
形状 | 楕円形 |
素材 | S55Cスチール |
打撃面幅 | 17mm |
1本あたり重量 | 約190g |
良い
気になる
長さ | 28cm |
---|---|
打ち込み部分の幅 | 9mm |
本数 | 8本 |
収納袋付き | |
ハンマーフック用の穴付き | |
固定ロープ付き | |
フック付き |
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村の鍛冶屋 エリッゼステーク 28cmは、公式サイトのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも購入できます。価格は、8本セットで税込3,344円(公式サイト参照・執筆時点)です。
なお、公式サイトやECサイトでは5本セット(税込2,090円)やサイズ・色違いの商品も数多く販売しています。気になる人はチェックしてみてくださいね。
最後に、楽に打ち込めるとモニターから好評だった商品をご紹介します。
頑丈で打ち込みやすいものなら、Colemanのスチールソリッドペグ30cmがおすすめ。打撃面の幅が25mmと広いうえ形状が平らなので、しっかりと狙いを定められました。ペグが回ったり、ハンマーが滑らず打てたのも評価を伸ばしたポイント。高強度なので、硬い地面にも使えます。
扱いやすいペグを求めている人はスノーピークのソリッドステーク30をチェック。コンクリートブロック塀をわずか10回で貫通できた、強度の高さが魅力です。打撃面は円形なものの幅が15mmと大きく、まっすぐペグを打ち込めました。どんなシーンでもストレスなく扱えますよ。
種類 | 鍛造ペグ |
---|---|
形状 | 楕円形 |
素材 | スチール |
打撃面幅 | 25mm |
1本あたり重量 | 約190g |
良い
気になる
長さ | 30cm |
---|---|
打ち込み部分の幅 | 9mm |
本数 | 1本 |
収納袋付き | |
ハンマーフック用の穴付き | |
固定ロープ付き | |
フック付き |
コールマン スチールソリッドペグ30cmをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
種類 | 鍛造ペグ |
---|---|
形状 | 円形 |
素材 | スチール(S55C、黒電着塗装) |
打撃面幅 | 15mm |
1本あたり重量 | 約180g |
良い
気になる
長さ | 30cm |
---|---|
打ち込み部分の幅 | 8mm |
本数 | 1本 |
収納袋付き | |
ハンマーフック用の穴付き | |
固定ロープ付き | |
フック付き |
スノーピーク ソリッドステーク30 R-103をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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