あらゆるルアーにマッチして、初心者でも気軽に本格的なスペックを体感できると謳うシーバスロッド、メジャークラフト 「三代目」クロステージ シーバス CRX-902ML。「驚くほど軽い」「ルアーの動きがよく伝わってくる」と評判です。しかし、「キャスト時にガイドに糸が絡みやすい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のシマノやダイワなどのシーバスロッドとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、シーバスロッド選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
メジャークラフト 「三代目」クロステージ シーバス CRX-902MLは、初心者のはじめの1本におすすめのモデル。執筆時点でECサイト経由で7,000円程度で購入できる場合もあり、気軽に手に入れやすいのがうれしいポイントです。比較したなかには3万円近いものもあり、お試しで購入したい人には本商品がよい選択肢になるでしょう。
重さは140g。比較した商品の平均値151g(※執筆時点)を下回り、軽快に操作できます。重心の位置が手元にあり、先重りもなく、「驚くほど軽い」との口コミどおりの印象でした。同価格帯のダイワ ルアーニスト 96MLは190gあるので、1日釣りをしても疲れにくいものがほしいなら本商品がおすすめです。
投げやすさも良好。モニターからは「グリップが細くて使いやすい」などの声が挙がりました。一方で「不満はないがよいところもない」などの声も。中級者以上は、より力がスムーズに伝わるシマノ 23ディアルーナ S96MLなどワンランク上の価格帯のモデルもチェックするとよいでしょう。
感度も価格以上。特にルアーの着底を感じ取りやすく、実際に使用したモニター5名全員が満足と評価しました。総じて目立ったマイナスポイントはなく、初心者であれば十分満足できる印象。釣りのレベルが上がっても長く使えるモデルがほしいなら、より感度や投げやすさに優れた上位商品もチェックしてくださいね。
そもそもシーバスロッドとは、海や汽水域に生息するスズキ、通称シーバスを釣るのに適した釣り竿のこと。シーバス釣り用のルアーを扱いやすい長さ・硬さに設定されています。シーバス釣りのほか、サビキ釣り・ちょい投げ・エギングなどさまざまな釣りに汎用的に使えるのも魅力です。
今回ご紹介するメジャークラフト 「三代目」クロステージ シーバス CRX-902MLもそのひとつ。メジャークラフトは、2002年設立の釣具の総合メーカーです。シーバスロッドだけでなく、バス釣り・エギング用のロッドや各種ルアーの販売も行っています。
本商品は、初心者でも本格的なスペックを体感できると謳うシーバスロッド。グリップが細めで握りやすく、快適に釣りを楽しめる設計で作られていますよ。
本商品は、全長9フィート・約270cmのロッドで、2ピースに分割可能。適合ライン号数は8〜14lb、適合ルアー重量は10〜30gで、さまざまなシーバスルアーを扱えるとアピールしています。
快適に釣りを楽しめるよう、最新技術によるマイクロピッチクロスフォース製法を採用。横・縦・横方向に繊維を巻きつけた3層構造に仕上げ、ロッド全体の強度をアップしています。さらに外装にダブルでテーピングを施し、ねじれに対する耐久性を向上させているのが特徴です。
「三代目」クロステージ シーバスシリーズは、長さ・硬さの違う10モデルがラインナップ。扱いやすい9フィート以下のモデルから遠投性に優れる11フィート超えのモデルまでそろっています。
竿先が中空構造のチューブラーティップモデルだけでなく、竿先が詰まったソリッドティップモデルも選択可能。魚の反応が悪く、ルアーに繊細な動きを与える必要がある局面で活躍しますよ。
今回はメジャークラフト 「三代目」クロステージ シーバス CRX-902MLを含む、シーバスロッド全23商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、軽さの検証です。はかりを使ってシーバスロッドの重量を計測。「軽量で楽に振り抜きやすく、ルアーもコントロールしやすい商品」を高評価としました。
本商品の重量は140gと軽量。比較した商品の平均値151g(※執筆時点)を下回り、長時間釣りを楽しみたい人にも適しています。重心の位置が手元にあり、先重り感もありません。「驚くほど軽い」との口コミどおり、軽快に操作できますよ。
同価格帯のダイワ ルアーニスト 96MLは190gあり、軽さでは本商品に軍配が上がりました。メジャークラフトからはファーストキャストシーバス FCS-962MLのようにより軽量な127gのものも販売されています。価格やその他の性能を比較して自分のこだわりを満たした商品をチョイスしてくださいね。
次は、感度の検証です。シーバスロッドでシーバスを年間5匹以上釣ったことがあるモニター5名が実際にバイブレーションルアーを使用。振動の感じやすさ・着底のわかりやすさ・水流のわかりやすさをチェックしました。
本商品の振動の感じやすさはあと一歩。モニター5名中2名が満足と評価しました。「振動が細かく伝わってくる」とのコメントがある一方、「ティップがやわらかく、ルアーの振動を感じにくい」との声も。中級者は物足りなさを感じるかもしれません。
比較した商品にはシマノ 23ディアルーナ S96MLのように振動にキレがあり、モニター5名全員が高評価としたものも。振動の感じやすさを重視する場合は、ぜひチェックしてくださいね。
<振動の感じやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
着底は明瞭にわかりました。モニター5名全員が満足と評価し、「ボトムは感知しやすい。着底の瞬間も明瞭に伝わってくる」「ルアーをズル引いたときも底の感触が手元に感じられる」などの声も。底に潜む魚をゆっくり狙いたい場合にも適しています。
比較したシマノ ディアルーナ S96MLなど2万円を超えるモデルにも「ボトムを感じられるが、明瞭でない」との声が挙がりました。半額以下で購入できる本商品も着底感度の面では引けを取りません。入門用としては申し分ないといえるでしょう。
<着底のわかりやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
流れの感じやすさは、やや不満の残る結果に。満足と評価したのはモニター5名中1名に留まりました。波自体の感触はあるものの、「流速の変化までは分かりにくい」「流れの変化は感じにくい」などの声が挙がり、水流の変化からよいポイントを探るのは難しい印象です。
比較したなかにはシマノ エンカウンター S96MLのようにモニター全員が満足と評価したものも。目にみえる障害物だけでなく、水流の変化から魚の潜む場所を探るような高度な釣りをしたい中級者はぜひチェックしてくださいね。
<流れの感度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、投げやすさの検証です。シーバスロッドでシーバスを年間5匹以上釣ったことがあるモニター5名が実際にバイブレーションルアーを投げて評価。グリップの持ちやすさ・楽に振り抜けたかをチェックしました。
投げやすさは良好。モニター5名中満足と評価したのは2名に留まりましたが、残りの3名も大きな不満はないとの評価でした。満足と評価したモニターは「投げやすく、飛距離も出せた。コントロールもしやすい」などとコメント。口コミにあった「キャスト時にガイドに糸が絡みやすい」との指摘もモニターからは挙がりませんでしたよ。
「グリップが細くて使いやすい」との声がある一方、グリップの握りにくさを指摘するモニターも。ストレスのない握り心地にこだわる場合は、tailwalk HI-TIDE SSD 90MLのようにグリップが細身で、モニター全員が満足と評価した商品もチェックしてくださいね。
<投げやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
メジャークラフト 「三代目」クロステージ シーバス CRX-902MLは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入可能。1万円以下で購入できる場合もあるので、送料もチェックしてお得に購入できるショップを選んでくださいね。
また、上州屋などの釣具店の公式サイトで入荷情報が公開されている場合も。現物で握り心地や軽さを確認したい場合は、要チェックです。
シーバス釣りには、シーバスロッドのほかにリール・ライン・ルアーが必要。リールはラインを巻くための道具で、PEラインというラインの先にナイロンやフロロカーボン製のショックリーダーというラインを結んで使用します。
小魚に似せたルアーは形や色などさまざまな種類があるのが特徴。季節や地形など状況によって使い分けるのがシーバス釣りの醍醐味です。
最後に、感度・投げやすさを重視する人に適した商品をご紹介します。
適度なハリがあり、投げやすいモデルがほしい人には、シマノ 23ディアルーナ S96MLがおすすめです。しなり方にクセがなく、グリップの握りやすさも良好。カーボンモノコックグリップという中空構造のグリップを採用し、重さは137gと軽量です。感度も高く、水流の変化も感じ取れましたよ。
さらに軽さにこだわるなら、ダイワ ラテオ R 96MLにも要注目。重さは129gと比較したなかでもトップクラスです。重心の位置が手元付近にあり、操作しやすく、繊細なルアーコントロールが可能。2万円以内で購入できるので、エントリーモデルよりワンランク上のものがほしい人にもぴったりです。
シマノ 23ディアルーナ S96MLをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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