ハリとしなやかさを両立し、シーバスフィッシングの基本動作を高い次元で行えると謳うシーバスロッド、テイルウォーク HI-TIDE SSD 90ML。「コントロールしやすく、快適に投げられる」「低価格で気軽に使える」など高評価の口コミを見かけますが、実際のところ評判どおりなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のダイワやシマノなどのシーバスロッドとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、シーバスロッド選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
テイルウォーク HI-TIDE SSD 90MLは、キャスト精度と取り回しのバランスに優れたものがほしい人におすすめです。比較したほかの商品にはグリップが太すぎるものがあったなか、グリップが短いかつスリムで握りやすく、先重り感もありませんでした。実際に使ったモニター5名全員が投げやすさに満足しており、橋脚際などの障害物をタイトに狙いたいシーンにも適しています。
重量が135gと軽く、軽々扱えるのもメリットです。比較した全商品の平均値151.9g(※執筆時点)も、下回りました。「ハリとしなやかさを両立」という謳い文句どおりの使い心地もあいまって、1日ルアーを投げていても疲れにくいでしょう。
感度も優秀な評価を獲得。遠投した際もルアーの振動をはっきり感じられ、初心者でも釣りの感覚をつかみやすいといえます。着底の瞬間もわかりやすく、海底に潜む魚もじっくり狙えますよ。流れの変化も、重みとしてしっかり手元に伝わってきました。
「コントロールしやすく、快適に投げられる」との口コミ同様、軽さ・感度・投げやすさすべてにおいて高評価。上位商品はECサイト経由で2万円を超える場合が多いのに対し、本商品は「低価格で気軽に使える」との口コミどおり1万円台で購入できます(※執筆時点)。性能も価格も譲れないなら、ぜひ検討してみてください。
そもそもシーバスロッドとは、海や汽水域に生息するシーバス(スズキ)を釣るためのロッド。シーバス用のルアーを扱いやすく、強い引きに対応できるパワーを兼ね備えています。
今回ご紹介する、テイルウォーク HI-TIDE SSD 90MLもそのひとつ。港湾部・河川・干潟などフィールドを問わない万能性があり、釣り初心者のはじめの1本にも適していると謳っています。
販売元のテイルウォークは、1947年から歴史をスタートさせた株式会社エイテックのオリジナルブランド。ロッドをはじめ、リールやルアーなど幅広いアイテムを取りそろえています。
本商品は、スピニングリールを装着して使用するスピニングロッドです。全長は9フィート(約2.7m)あり、重量は135g。2ピースに分割可能で、収納時の長さは140cmです。
現代のシーバスゲームにマッチするよう、ハリとしなやかさを両立させた新たなブランクスを採用。感度・操作性・回避性能といったあらゆる動作を、高い次元で行えると謳っています。
グリップ部は、脇に挟んだときに馴染みやすいEVA素材。竿先から中間部にはKTSG、根本付近にはKLSGという軽量ガイドを使っています。適合ラインはPE0.6〜1.5号、適合ルアーウェイトは7〜35gと幅広いルアーを扱える設計ですよ。
「HI-TIDE SSD」シリーズのラインナップは全9種類。釣りの種類によって長さや硬さが細かく分類されています。小さなアタリを捉えやすいカーボンソリッドティップを採用したモデルや、遠投しやすい10フィート越えのモデルなどさまざま。スペックをチェックして適したものをチョイスしましょう。
初心者のはじめの1本には万能に使える本商品がおすすめですが、釣りスキルが上がれば使うルアーやフィールドにマッチしたロッドを複数手に入れるのもおすすめですよ。
<ラインナップ一覧>
今回はテイルウォーク HI-TIDE SSD 90MLを含む、シーバスロッド全23商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、軽さの検証です。A&D 「デジタルはかり SL-20K」というはかりで各商品の重量を計測。1日中使っても疲れにくいといえる120gを上限に、「軽量で楽に振り抜きやすく、ルアーもコントロールしやすい商品」を高評価としました。
リサーチしたところ、重量は135gと軽く高評価を獲得。比較した全商品の平均値151.9g(※執筆時点)を下回っており、取り回しやすいのが魅力です。重心の位置も手元近くにあって先重り感がないので、1日釣りをしても疲れにくいでしょう。
続いて、感度の検証です。シーバスを年間5匹以上釣ったことがあるモニターが実際にバイブレーションルアーを投げ、振動の感じやすさ・着底のわかりやすさ・水流のわかりやすさを確認しました。
<検証条件>
振動の感じやすさについては、モニター5名全員が「満足」と評価。「明らかに手元に伝わる感度が高い」「早く巻いてもゆっくり巻いても、振動を感じられる」と好印象です。遠投したときの感度も良好なので、沖目のポイントを狙いたい場合にも向いています。
比較したほかの商品には、振動がほとんど感じられないものも。対してこちらはしっかり振動を感じられ、初心者でもルアーアクションをイメージしやすいのが魅力。ブランドの謳い文句どおり、はじめの1本にうってつけですよ。
<振動の感じやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
着底のわかりやすさに関しては、モニター5名中4名が高評価をつけました。「ドスンという着底の瞬間をはっきり感じる」との声があがっています。比較した商品には手元に伝わる感覚も竿先の動きも微小なものがあったなか、底までの距離を把握しやすいのがメリットです。
また、「底を引きずったときに泥か岩礁かを判別できる」との声もあり、海底の状況を探りたいシーンにも活躍。海底の障害物に潜む魚を狙いたい場合などにも、使いやすいでしょう。
<着底のわかりやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
流れの感じやすさについては、5名中3名が「満足」と回答。「流れが竿先でわかった」「流れの変化が重みとしてはっきり伝わる」など好感を示したモニターがいる一方で、「あと一歩」と感じた人もいました。
「ルアーが手前にくると流れを感じにくくなる」との声もあり、流れにあたっているライン量が少ない状況では注意が必要です。
ただ比較したほかの商品には、状況にかかわらず流れの変化を感じにくいものもありました。「低価格で気軽に使える」との口コミどおり、初心者が選ぶ1本としては十分満足できるでしょう。
<流れの感じやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、投げやすさの検証です。シーバスロッドでシーバスを年間5匹以上釣ったことがあるモニターが実際にバイブレーションルアーを投げて、グリップの持ちやすさ・楽に振り抜けたかをチェックしました。
<検証条件>
「シーバスフィッシングの基本動作を高い次元で行える」との謳い文句どおり、投げやすさも非常に優秀。「軽く、先重りもなく飛距離も出る」などの声があがり、モニター5名全員が満足とコメントしています。
比較した商品には独特のクセが気になるものもあったなか、リアグリップの長さとロッドの曲がりのバランスがよく、快適にルアーを投げられました。
グリップが細身で握りやすいのもうれしいポイント。橋脚まわりをタイトに攻めたい場合や、港湾内の小場所を正確に狙いたいシーンにも適しています。「コントロールしやすく、快適に投げられる」との口コミにも納得の結果でした。
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テイルウォーク HI-TIDE SSD 90MLは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトで購入できます。送料無料のショップもあるので、お得に購入したい場合は要チェックです。
現物で軽さや握り心地などを確認したい場合は、上州屋などの店舗を訪れるのもひとつの方法。テイルウォーク専用コーナーを設置した店舗もあるので、事前に在庫があるか問い合わせておくとよいでしょう。
シーバス釣りにはロッドのほかに、リール・PEライン・ルアーなどが必要です。リールはロッドとのバランスも考慮して、先重り感が解消されるものを選ぶのがおすすめ。ラインは、ロッドやリールに記された適合範囲内の太さを選びましょう。
シーバスは肉食魚なので、小魚を模したルアーを使用します。フィールドやそのときの魚の活性の高さに適したルアーの種類やサイズを選ぶのが重要。複数用意して、マッチするルアーを探るのがおすすめです。
最後に、より軽量なモデルがほしい人にぴったりの商品をご紹介します。
軽快にロッドを取り回したい場合は、ダイワ ラテオ R 96MLも選択肢のひとつ。比較した商品のなかには130gを下回るものが少ないなか、重量は129gとトップクラスの軽さを誇ります。軽いだけでなく重心が手元付近にあり、先重り感もありませんでした。長く釣りを楽しみたい人にぴったりです。
感度の高さも重視するなら、シマノ 23ディアルーナ S96MLもおすすめ。振動の感じやすさ・着底の感じやすさ・流れの感じやすさのすべてで、モニター全員が「満足」と評価しました。137gと重めですが、先重り感はなく軽々扱えます。小さなアタリも逃したくない中級者以上にも適しているでしょう。
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