かまどで炊いたようなふっくらしたごはんが炊けると謳う、象印マホービン 圧力IH炊飯ジャー NW-PT10。ネット上では「保温してもおいしい」「洗うパーツが少ない」と評判です。しかしながら、「味や風味がイマイチ」といった口コミも存在し、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、象印マホービン 圧力IH炊飯ジャー NW-PT10を含む5合・5.5合炊き炊飯器全45商品を実際に使ってみて、ごはんのおいしさ・操作性の高さ・機能性の高さ・手入れのしやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
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目次
象印マホービン 圧力IH炊飯ジャー NW-PT10は、簡単な操作で自分好みの食感に炊き分けしたい人におすすめです。20種類以上の炊飯メニューを搭載していますが、なかでも「わが家炊き」は実際に商品を試したモニターからも好評。比較したなかでも象印製品だけの機能で、前回炊いたときの感想を入力すれば、AIが好みの炊き上がりに調整してくれますよ。
実際に試食してみると、お年寄りも食べやすいような柔らかく甘みのある炊き上がりでした。上位商品のような粒感はありませんが、口コミのように味や風味が劣るということはなく、五つ星お米マイスターも「柔らかめの食感が好きな人におすすめ」とコメントしています。長時間保温では乾燥が気になりましたが、冷凍ではおいしさをキープできました。
保温や早炊きといった、日々の炊飯を便利にする機能も充実。保温時間は最大40時間と長く、早炊きは「急速コース」を選んで約30分で炊けます。上位商品のようなスマホのアプリ連携やおかずの調理機能はありませんが、予約炊飯や蒸気セーブなど定番機能はひと通りおさえていました。
多くの機能を搭載しているにも関わらず、操作はわかりやすいのも魅力です。実際に操作したモニターからは「画面が大きく、文字もはっきり見える」と好評でした。お手入れも簡単で、口コミどおり毎回洗浄が必要なパーツは内ぶた・内釜の2点のみ。天面はボタンの凹凸で拭き掃除にやや手間がかかるものの、負担になるほどではありません。
大手ECサイトでは、執筆時点で40,000円台後半で販売されていることが多く、高級炊飯器の価格帯に位置する本商品。目立つ欠点はなく、ふわっと柔らかいごはんが魅力です。ただし、同じ高級機なら粒立ちと柔らかさを両立させて専門家も唸らせた商品もあるので、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
かまどの炎が生み出す釜の中の対流を再現した象印マホービン 圧力IH炊飯ジャー NW-PT10。どのような商品なのか、改めて解説します。
象印マホービンは、「暮らしをつくる」を理念として、調理・生活家電を中心に事業展開する日本の大手メーカーです。今回ご紹介するNW-PT10は、同社の炎舞炊きシリーズから2021年7月に発売された5.5合炊きのミドルモデル。炎舞炊きは、かまどの炎のゆらぎを再現した独自の加熱方式が特徴です。
内釜を熱するIHヒーターには、特許技術・ローテーションIH構造を採用。4ブロックに分けたヒーターのうち、対面の2つずつを同時加熱することによって激しい対流を起こし、お米1粒1粒にムラなく熱を伝えると謳っています。
独自のIH技術による集中加熱を活かすのは、アルミとステンレスの層にIHと相性のよい鉄を組み込んだ内釜「豪炎かまど釜」。蓄熱性・発熱効率・熱伝導を高めているので、熱を逃さず効率よくお米を炊き上げる効果があるとされています。
最大81通りの炊き分けができる「わが家炊き」機能も魅力の1つ。炊飯後にごはんの硬さや粘りの感想をインプットすると、次回は炊き方を変えて、家庭ごとの好みの食感に調整します。
20種類以上の炊飯メニューを搭載しているので、米の種類や好みの食感・用途に応じて細かく炊飯方法を変えられます。白米の炊飯は、硬さがふつう〜よりやわらかまで3段階・粘り気はしゃっきり〜もちもちまで5段階で調整できますよ。
調理モードは搭載していませんが、説明書には五目ご飯やおこわなど、お米を使った料理のレシピが掲載されています。麦ごはん・玄米・雑穀米にもそれぞれ専用の炊飯モードを用意しており、これ1台でごはんの楽しみ方の幅が広がるでしょう。
本体サイズは幅約27.5×奥行34.5×高さ21.5cm・フタを開けたときの高さは44.5cmと、比較した商品のなかでは大きいほう。同程度の幅・奥行きの商品は高さが23〜25cmのものも多いなか、高さは若干抑えられます。なお、同じNW-PT型には、一升炊きサイズも用意されていますよ。
色味は、濃墨・胡桃の2種類。全体はスッキリとしつつも、ツヤを抑えた高級感のあるデザインです。キッチンから見えても生活感が出にくいので、インテリアにこだわりたい人にもうってつけです。
今回は象印マホービン 圧力IH炊飯ジャー NW-PT10を含む5合・5.5合炊き炊飯器全45商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
ごはんを3合炊いて、炊飯直後・保温後(12時間)・冷凍〜電子レンジで解凍後の計3回試食を実施。五つ星お米マイスターの山辺恵一郎さん・中村真生さんに協力いただき、食べたときのおいしさ・ツヤや炊きムラ・保温後の乾燥状態などの観点で総合的に評価しました。
実際に炊飯すると、柔らかく甘みのあるごはんが炊き上がります。上位商品のような粒感と柔かさを両立した仕上がりというよりは、全体的に柔らかめなので子どもやお年寄りも食べやすいでしょう。保温はやや乾燥が気になりますが、冷凍ならおいしさをキープできますよ。
ごはんの見た目は、水分を多く含んでモッチリした印象です。比較したなかでシャッキリ食感の商品のような、1粒1粒はっきりした見た目ではないものの、ふわっと甘さが引き立っているので、食感が柔らかいごはんが好みの人におすすめです。
炊き上がりは水分量が多いものの、12時間保温すると1粒1粒が離れてボソっとした食感に。専門家からも「水分が飛んでパサつきが気になる」「黄色い」とごはんの劣化を指摘する声が出ました。
一方、冷凍したごはんは水分量を保っており、色も白さをキープ。場所による品質のばらつきもなく、冷凍ごはん特有のニオイもないため、「欠点がない」と専門家からも好評でした。ごはんを保存するなら、水分が逃げないうちに冷凍するのがおすすめです。
<専門家のコメント>
続いて、操作性の高さ・機能性の検証です。
保温や早炊きなどの定番機能から、調理やアプリ連携といった便利な機能まで、各商品にどんな機能が搭載されているのか調査しました。同時に、実際に炊飯器を使用して、使い心地もチェックしています。
調理機能やアプリ連携には対応していないものの、炊飯に関する機能は充実しています。詳細は、以下の一覧をチェックしてください。
保温モードは3種類。ごはんの乾燥や変色を抑える「極め保温」・高い温度でニオイの発生を抑える「高め保温」・余分なつゆを抑えるために内ぶたをしばらく加熱してから切れる「保温なし」が選べます。最長40時間と保温時間が長いのも特徴です。
早炊きは、「急速コース」を選んで25〜33分で炊き上がります。なお、早炊きに対応しているのは無洗米含む白米のみです。
周囲の家具・壁の劣化が心配な人は、蒸気セーブ機能を活用しましょう。完全に蒸気が出ない「蒸気カット」機能を搭載したモデルほどではありませんが、蒸気の量を抑えることができます。
炊飯メニューでは炊き込み・おかゆ・すしめしが用意されているほか、説明書には五目ご飯やおこわなどのレシピも。調理機能つき商品のようにお菓子作りや煮込み料理はできないものの、さまざまなお米メニューに挑戦できるでしょう。
スマホのアプリ連携機能はありません。そのぶん予約炊飯・クリーニングなど、あると便利な機能も搭載しており、日常使いに十分な機能性といえます。予約は2つまで時間を記憶できるので、毎日決まった時間に炊く場合などにスムーズに設定できますよ。
モニターが実際に商品を使ってみて、操作性もチェックしました。結果、多くの機能を搭載しているにも関わらず、操作がわかりやすいと好評です。モニターが大きく、文字もはっきり見えるうえに、選択したコースが点滅するため操作がスムーズでした。
モニターから評判だったのは「わが家炊き」機能。前回炊いたときの感想をもとに、AIが次回の炊飯を調整する機能ですが、「都度細かい設定をしなくてもよいところが便利」と好意的なコメントが複数寄せられました。
実際に操作したモニターからのコメントは、以下のとおりです。
<操作性に関するモニターのコメント>
最後は、手入れのしやすさの検証です。
清潔にしておきたい炊飯器は、内釜・天面の掃除しやすさ・お手入れパーツの数が気になりますよね。実際にお手入れをしてみて、掃除のしやすさをチェックしました。
毎回掃除するパーツは、内ぶた・内釜の2点のみでお手入れは簡単です。内釜の重さを測ってみると812gとやや重め。比較したなかで600g以下の内釜を持つ商品のように軽々洗えるわけではありませんが、洗浄が苦になるほどでもありません。
本体の重さも約6.5kgで取っ手もついているので、そこまで苦労せずに移動できます。ただし、本体の天面はボタンの凹凸でフラットとはいえず、拭き掃除はやや手間がかかるでしょう。
そのほかの細かなパーツは汚れが気になったときに清掃が必要なので、説明書を見て対応しましょう。内釜で水を沸騰させてニオイを軽減する、クリーニング機能も搭載していますよ。
最後に、充実した機能性とごはんのおいしさを両立した商品をご紹介します。
タイガー魔法瓶 JPI-G100は、粒感がありながらも柔らかい炊き上がりが好評です。圧力IH式で米の甘みも引き出し、冷凍や12時間保温後もおいしさは変わりませんでした。圧力鍋として、肉じゃが・ポトフといった煮込み調理ができるのも魅力。操作パネルも大きく見やすいので使いやすい1台です。
象印 NW-SA10は、冷凍解凍後や保温後も炊きたてのおいしさをキープできる商品。粒感やうまみを感じる炊き上がりで、専門家からもおいしいと好評でした。食感を指定した炊飯や離乳食メニューなど炊き分け機能も豊富。4.3kgの軽量設計や、生活感のないスタイリッシュなデザインも魅力です。
炊飯容量 | 5.5合 |
---|---|
炊飯方式 | 圧力IH式 |
釜の素材 | 土鍋コーティング |
内釜の厚さ | 3mm |
通常炊飯時間 | 不明 |
早炊き機能 | |
早炊き時間 | 不明 |
食感炊き分け機能 | 不明 |
食感の種類 | 不明 |
無洗米コース | 不明 |
玄米コース | 不明 |
炊飯メニュー | エコ炊き、白米、極うま、少量炊き(少量旨火炊き)、早炊き、少量高速、冷凍ご飯、すし・カレー、炊き込みおこげ、おかゆ、玄米、雑穀、麦めし押麦)、麦めしもち麦、おこわ、調理 |
銘柄炊き分け機能 | 不明 |
エコ炊飯機能 | 不明 |
クリーニング機能 | 不明 |
保温機能 | |
保温時間 | 24時間 |
予約炊飯機能 | |
調理機能 | |
蒸気レス・セーブ機能 | |
内蓋取り外し可能 | 不明 |
ダイヤモンドコーティング | 不明 |
アプリ連携 | 不明 |
お米関連の調理機能 | 不明 |
量り炊き機能 | 不明 |
独自機能 | ご泡火炊き、圧力洗浄コース |
食感 | 不明 |
洗うパーツの数 | 不明 |
内フタの凹凸なし | 不明 |
電源 | AC100V 50/60Hz |
炊飯時消費電力量 | 171Wh |
保温時消費電力量 | 17.2Wh |
最大消費電力 | 1200W |
コードの長さ | 1m |
付属品 | しゃもじ、計量カップ |
保証期間 | 内釜:3年間 |
コンパクト. | |
幅 | 25.2cm |
奥行 | 30.2cm |
高さ | 21.1cm |
重量 | 5.4kg |
操作方法 | 不明 |
操作パネルの位置 | 不明 |
炊飯時間の表示あり | 不明 |
炊飯完了の合図あり(音) | 不明 |
持ち手付き | 不明 |
パン焼き機能 | 不明 |
特徴 | おしゃれ |
タイガー ご泡火炊き JPI-G100をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
炊飯方式 | IH式 |
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幅 | 23.5cm |
奥行 | 29cm |
高さ | 19.5cm |
良い
気になる
釜の素材 | フッ素加工、アルミ、ステンレス |
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通常炊飯時間 | 52~59分 |
早炊き機能 | |
早炊き時間 | 23~35分 |
食感炊き分け機能 | |
食感の種類 | ふつう、やわらかめ、かため |
炊飯メニュー | 白米(ふつう・やわらかめ・かため)、エコ炊飯、白米急速、炊きこみ、すしめし、おかゆ、おこわ、雑穀米、玄米、発芽玄米、無洗米、ベビーごはん(離乳食) |
銘柄炊き分け機能 | |
保温時間 | 30時間(うるつや保温)、12時間まで(高め保温) |
予約炊飯機能 | |
蒸気レス・セーブ機能 | |
アプリ連携 | |
お米関連の調理機能 | |
内フタの凹凸なし | |
電源 | AC100V 50/60Hz |
炊飯時消費電力量 | 175Wh |
保温時消費電力量 | 17Wh |
最大消費電力 | 1,115W |
コードの長さ | 1m |
付属品 | しゃもじ、計量カップ、レシピブック |
保証期間 | 本体:1年/内釜:3年 |
重量 | 4.3kg |
操作方法 | タッチ式とボタン式 |
象印 STAN. IH炊飯ジャー NW-SA10を徹底レビュー!「おいしくない」って口コミは本当?
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