今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のドライヤーとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ドライヤー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒で国内メーカーの美容職に入社し、3年半従事。年間6,000人以上をカウンセリングし、お客さま一人ひとりにあった美容法を提案していた。その後マイベストへ入社し、メイク・スキンケア全般の記事を執筆。コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリスト・顔タイプアドバイザー1級を所有。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
シャープ IB-WX901は広がる髪をスピーディに乾かしつつ、しっとりまとめたい人におすすめです。速乾性は比較したなかでも高く、毛束に含ませた7.5gの水分はわずか2分で4.03g飛ばせました。多くの商品で2g程度しか水分量が減らなかったのに対し、毛量が多い・髪が長い人でもすぐに乾かしやすいといえます。
乾燥後の毛束は見た目にもまとまり感があり、しっとりと落ち着いた仕上がりに。自然乾燥した毛束の幅を100%とすると、ドライヤー後の毛束の幅は平均70.62%ほどに落ち着きました。指通りも良好で、引っかかりのある箇所も手ぐしですぐにほどけます。髪の表面温度も平均30.93℃と低く、熱によるダメージも防ぎやすいでしょう。
温冷自動切替やスカルプモードといった多彩なモードを搭載している点も魅力。専用アプリで温度や持続時間のカスタマイズも行えて、自分好みの乾かし方を設定できます。ヘッド部分が短いうえ重量も510gと重すぎないので、取り回ししやすく手も疲れにくいでしょう。「音がうるさい」との口コミに反し、稼動音も58.57dBと静かでした。
一方で、摩擦ダメージの検証結果はいまひとつ。静電気を抑制するプラズマクラスター機能は搭載されているものの、乾燥後の毛束のマイナスイオン量は平均-92.3vと少なめでした。-200v以上を記録した上位商品と比べると摩擦ダメージを防ぐ効果は期待しにくいでしょう。本体の折りたたみも不可なので、収納場所に収まるかどうか事前に確認しておいてくださいね。
価格は3万円台(※2024年9月時点)と高級ですが、速乾性・まとまりやすさ・機能性を兼ね備えた1台。独自機能に惹かれる人はぜひチェックしてくださいね。ただ、摩擦ダメージも対策したい人や、収納しやすい折りたためる商品をお探しの人は、ほかの商品もあわせて検討しましょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にシャープ IB-WX901と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイのドライヤーと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
シャープ IB-WX901の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイのアイテムを見つけてみてくださいね!
パナソニック
髪が乾きにくい人に!速乾性とダメージの受けにくさを両立
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
ダメージを抑えつつ高い速乾性も発揮。指通りのよい髪に
今回ご紹介するのは、2023年8月に発売されたシャープ IB-WX901です。髪を押し分けて風が当たる場所を増やす、独自の速乾テクノロジー「ドレープフロー X4」を搭載。深く広範囲に風が届くことで、ドライ時間の短縮が見込める設計です。
シャープが開発したプラズマクラスターイオンの効果が期待できるのも大きな特徴です。同社の従来モデルよりイオン発生量を増やし、髪に届くイオン濃度が約10%高まった(※)とのこと。水分子に包まれたイオンが髪のキューティクルを保護し、「手ざわりのよいしっとりしなやかな髪に導く」と謳っています。
「IB-P601」(2023年)のイオン濃度約330万個/cm3との比較
モードが充実しており、好みにあわせて設定できるのもポイント。距離センサーとAIにより風の温度をコントロールするSENSINGモードや、温風と冷風の切り替えを自動でできるBEAUTYモードなど、7つのドライモードを搭載しています。プラズマクラスタービューティアプリと連携すれば、ドライモードのカスタマイズも可能です。
サイズは高さ250×幅80×奥行63mm、重量は約515g、電源コードは約1.7m。ノズルが短い、スリムなデザインです。カラーは3種類あるので、好きなものを選んでくださいね。
<カラーバリエーション>
今回はシャープ IB-WX901を含む、人気のドライヤーを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のドライヤーを比較検証したところ、シャープ IB-WX901には6つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
速乾性の高さは高評価を獲得。毛束に7.5gの水分を含ませてドライヤーで2分乾かしたところ、比較した全商品の平均3.2g(※2024年9月時点)を上回る4.03gもの水分を飛ばせました。
比較したなかにはほとんど水分を飛ばせなかった商品も多数あったのに対し、ドライヤーに時間をかけたくない人にぴったり。毛量が多い人やロングヘアの人でも、メーカーが謳うとおりドライ時間の短縮が期待できるでしょう。
ヘッドの四つ角からそれぞれ風が出てくるので、広範囲に当たりました。
熱ダメージの受けにくさの評価も申し分ありません。髪のタンパク質が変性を始めるのは60℃以上といわれているなか、乾いたあとの毛束の表面温度は平均30.93℃と低い温度にとどまりました。
比較した商品のほとんども30~40℃台と低めでしたが、そのなかでも熱によるダメージをしっかり抑えやすい印象です。
乾かしたあとの毛束も、しっとりとしたまとまり感を確認できました。自然乾燥した毛束の幅を100%とすると、ドライヤー後の毛束の幅は平均70.62%まで落ち着き、毛先から髪全体にかけて細くまとまっています。比較したなかには広がりをほとんど抑えられなかった商品もあるのに対し、スタイリングしたいときにも役立つでしょう。
毛髪多目的計で測定したところ22.5Jの力がかかり、引っかかりにくさは全体平均と同程度。手ぐしで引っかかってもすぐほどけ、指通りも良好でした。まとまり感のあるサラサラ髪に仕上がりやすく、髪が絡まりやすい人やロングヘアの人にも使いやすいですよ。
搭載モードが充実しているのも、比較した多くの商品にはない魅力。ほかの商品では風量調節と温風・冷風の切り替えのみのシンプルなつくりのものも多かったなか、こちらは風量調節3段階・温度調節2段階の基本的な機能に加えて数種類のドライモードを搭載しています。
温風と冷風を自動で切り替えるBEAUTYモード・地肌をいたわりながら乾かせるSCALPモードのほか、距離センサーとAIで温度をコントロールするSENSINGモード・風量や温度を低めに設定できるGENTLEモードを搭載。ボタンを押すたびに、HOT→SENSING→BEAUTY→SCALPと切り替わる設計です。
専用アプリから自分好みの設定にカスタマイズできるのも本品ならではの特徴です。「プラズマクラスタービューティアプリ」で好きな温度帯や持続時間を設定可能。ボタン操作の順番もカスタマイズできるので、自分の好きなモードをすぐに呼び出せますよ。
操作性も良好です。ヘッドの長さは12mmと短く、本体も510gと重すぎない程度。比較したなかには700gを超える重いものや、ヘッドが長く取り回しにくさを覚えるものもありましたが、小回りが利きやすく長時間使っても手が疲れにくいでしょう。
コードの長さも1.7mと比較したほとんどの商品と同様。グリップ部分にボタンがついているものの、高い位置にあるので誤操作の心配も少なめといえます。
ヘッドの後ろに吸い込み口がないので、髪が巻き込まれる心配も少ないですよ。
「音がうるさい」との口コミに反し、運転音も十分静かです。4m離れた場所からドライヤーの音量を騒音計で測定した結果、騒音値は平均58.57dBでした。
比較したなかには60dBを超える商品もあったのに対し、夜間に使っても音の大きさはそれほど気にならないでしょう。
摩擦ダメージの起きにくさをチェックした検証では、惜しくも高評価を逃す結果に。乾かした毛束のマイナスイオン量を測定したところ、平均-92.3vと比較した多くの商品より少なめでした。
プラズマクラスター搭載で静電気の発生を抑える効果は期待できるものの、-200v以上を記録した上位商品には一歩およばず。熱によるダメージは抑えやすかった本商品ですが、摩擦によるダメージをしっかり抑えたい人には向きません。
なお、比較したところシャープの商品はどれもマイナスイオンの付着量は少なめな傾向でした。検証したなかではパナソニックのイオニティシリーズに摩擦ダメージを受けにくいものが多かったので、そちらもあわせてチェックしてみてください。
比較した商品にはコンパクトに折りたためるものも多かったなか、折りたたみができず、収納場所が限られる点もネックです。スリムなのでさほど場所を取るわけではないものの、長さがつっかえないよう事前に収納場所に収まるかどうか確認しておきましょう。
搭載モード | センシング、ビューティ、スカルプ、アプリでのカスタマイズも可能 |
---|---|
温冷自動切り替え機能 |
良い
気になる
幅(実測値) | 6.3cm |
---|---|
奥行(実測値) | 8.0cm |
高さ(実測値) | 29.3cm |
電源コードの長さ(実測値) | 170cm |
風速(実測値) | 9.00m/s |
騒音レベル(実測値) | 58.6dB |
遠赤外線機能 | |
スカルプ機能 | |
折りたたみ可能 | |
海外対応 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここからは、シャープ IB-WX901以外のおすすめ商品をご紹介します。
ダメージを抑えて素早く乾かすなら、パナソニックのイオニティ EH-NE7Lがおすすめです。速乾性の検証では毛束に含ませた7.5gの水分を、2分で2.7gまで飛ばせました。測定したマイナスイオン量は平均-172vと多く、摩擦の原因となる静電気もしっかり抑制。髪の表面温度も40℃を下回っており、熱・摩擦によるダメージが気になる人に向いています。
乾かしたあとの毛束は、指通りのよいまとまり感のある仕上がりに。ドライヤー後のヘアセットもしやすいでしょう。稼動音も平均54.40dBと比較した商品のなかでは静かだったので、夜間もそれほど気にせず使用できるといえます。
機能は風量と温度がそれぞれ2段階あるのみとシンプルですが、多くのモードは必要ないという人にぜひ検討してほしい1台です。
実物を手に取って見たいという人は、ビッグカメラ・ヤマダ電機などの全国の家電量販店をチェック。お近くの店舗に在庫があるかどうか、あらかじめ問い合わせておくと確実ですよ。
ここでは、シャープ IB-WX901の使い方をご紹介します。
(参照:シャープ IB-WX901取扱説明書)
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