専用のリフトヘッドを搭載した、ヤーマン リフトドライヤー。インターネット上では「すとんとまとまる」「乾くのが早い」と評判です。しかし、「重くて腕が疲れる」という口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
新卒で国内メーカーの美容職に入社し、3年半従事。年間6,000人以上をカウンセリングし、お客さま一人ひとりにあった美容法を提案していた。その後マイベストへ入社し、メイク・スキンケア全般の記事を執筆。コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリスト・顔タイプアドバイザー1級を所有。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
ヤーマン リフトドライヤーは、指通りのよい髪を目指せるのはよいところですが、速乾性はいまひとつです。濡らした毛束を乾かして水分量がどれだけ減ったか測定すると、120秒で飛ばせた水分量は平均2.63g(※2024年9月時点)でした。比較したなかには5g近く水分量を減らせた商品もあったのに対し、本品はスピーディに髪を乾かしたい人には不向きです。
一方、熱・摩擦によるダメージを受けにくいのはメリット。乾かしたあとの毛束の表面温度は平均48.13℃(※2024年9月時点)と低めでした。比較した商品には髪のたんぱく質の変性がはじまる60℃を超えたものもあったのに対し、熱ダメージを抑えやすいといえます。ブリーチなどで髪が傷んでいる人にもぴったりです。マイナスイオンの付着量が多く、髪の摩擦も起きにくいですよ。
髪をしっかりまとめたい人にもおすすめです。商品で毛束を乾かしたところ、自然乾燥と比べて毛束の幅は平均30.03%(※2024年9月時点)抑えられました。比較したなかには毛束の幅が広がった商品もあったのに対し、「すとんとまとまる」との口コミがあるのにも納得の結果です。指通りもよく、サラサラとした髪を目指せます。
折りたたみができないので収納場所の確保は必要ですが、ボタンが少なく電源もスライドするだけなので操作は簡単。「重くて腕が疲れる」との口コミに反し、重量も535gと重すぎない程度でした。稼動音も53.97dBと静かです。比較した商品には60dBを超えるものもありましたが、本品なら家族が寝ている時間帯でも使いやすいですよ。
最大の魅力は機能性の高さ。髪を乾かすだけでなく、頭皮ケア・フェイスケアもできます。仕上がりがよいので、乾きやすさよりダメージレスを優先したい人は候補としてみてくださいね。「乾くのが早い」との口コミに反して速乾性は低かったので、ドライ時間を短縮したい人はほかの商品をチェックしましょう。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
パナソニック
髪が乾きにくい人に!速乾性とダメージの受けにくさを両立
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス
ダメージを抑えつつ高い速乾性も発揮。指通りのよい髪に
髪を乾かす際に選べるモードは3種類。低温大風量のUP、やや高温の風で髪にツヤ感を出すSHINY、ポイントセットに役立つSMOOTHから選べます。独自開発の小型高速ブラシレスDCモーターで低温速乾を、イオンリセットテクノロジーでイオンバランスを整えてまとまりのある髪へと導く設計です。
リフトドライヤーが美顔器機能を搭載しているのに対し、リフトドライヤーSは頭皮ケアに特化したスカルプヘッドを搭載しています。スカルプヘッドを装着することで、毎秒約100回の振動による温感タッピングができ、ヘアドライのついでにスカルプケアできる設計です。
振動を3段階で選べるのもポイント。振動パターンを切り替えて、頭筋と首の後ろ側を刺激します。頭皮ケアを重視するならリフトドライヤーS、美顔器機能がほしいならリフトドライヤーを選ぶとよいでしょう。
今回はヤーマン リフトドライヤーを含む、人気のドライヤーを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
人気のドライヤーを比較検証したところ、ヤーマン リフトドライヤーには7つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
最大の魅力は機能の豊富さ。温冷自動切換えはありませんが、温度はHOT/COOLの2段階・風量は5段階で細かく調整可能です。
モードは、FACE・SCALP・HAIRの3種類を搭載しています。FACE・SCALPモードで使用するリフトヘッドを付属しており、FACEモードで表情筋・SCALPモードで頭皮や首元をケアするつくりです。HAIRモードは、風量・温度が異なるUP・SHINY・SMOOTHから選べます。
比較したなかで、リフトヘッドを使った頭皮ケアができるのはヤーマンの商品だけ(※2024年9月時点)。多くの商品は頭皮ケアに役立つモードの搭載もなかったことをふまえると、髪・頭皮・顔までケアできるのは大きなメリットです。
熱ダメージを受けにくいのもメリットです。濡らした毛束を乾かしサーモカメラで毛束の表面温度を測ると、平均48.13℃(※2024年9月時点)に抑えられていました。
髪のたんぱく質の変性がはじまる温度は60℃以上。比較した商品には毛束の表面温度が60℃以上になったものもありましたが、本品であれば熱ダメージの蓄積を抑える効果に期待できます。熱で髪の構造が失われることによる、髪のパサつきや枝毛・切れ毛を防ぎやすいでしょう。
マイナスイオンの付着量が多く、摩擦ダメージの起きにくさが高く評価された点も魅力です。本品はプラスとマイナスのWイオンをバランスよく放出して静電気を抑制する、Wイオナイザーを搭載。髪同士が擦れることによる摩擦ダメージを軽減できます。
実際に乾かした毛束のマイナスイオンの量を測ると、平均-216v(※2024年9月時点)を記録。比較した商品には満足の基準とした-200vに届かないものも多かったなか、ダメージレスを優先したい人に向いています。
髪のまとまりやすさは、比較したなかでトップクラスです。実際に商品で毛束を乾かしたところ、自然乾燥したときよりも毛束の幅を平均30.03%も抑えられていました。比較した商品には自然乾燥時よりも毛束の幅が広がったものもあったのに対し、ボリュームダウンできています。
口コミで「すとんとまとまる」と好評だったのにも頷ける結果です。ブリーチなどで髪が傷んで広がりやすい人も、まとまり感のある仕上がりが叶うでしょう。
指通りも良好です。毛髪多目的計でくし通りの数値を測定すると、満足の基準に設定した20Jを下回る15.83Jの力しかかからず高評価に。比較した商品には20J以上の力がかかり、引っかかりやすいものも多く見られましたが、本品はサラサラ感のある仕上がりに期待できます。
手櫛がするんと通る、指通りのよい髪を目指したい人にぴったりです。
稼働音も静かです。実際に測定したところ、騒音レベルは53.97dBと静かな事務所程度で会話ができるレベル(参照:日本騒音調査 騒音値の基準と目安)でした。
比較したほかの商品には60dB以上と静かな環境では使いづらいものもあったのに対し、夜間でも使いやすい騒音値です。家族の睡眠を邪魔しないうえ、使っている本人もうるさいとは感じないほど静音性は優秀ですよ。
操作性も良好です。ヘッドの長さは10cmと長めで、重量は535g。「重くて腕が疲れる」という口コミがありましたが、比較した商品には600gを超えるものも多くそこまで気にならない重量感です。コードは1.8mと長めのつくりなので、取り回しやすいでしょう。
FACE・SCALPなど、モードの記載があってわかりやすいのもよいところ。電源スイッチはスライドするだけ、モード切り替えはMODEボタン・風温はHOT/COOLボタンで切り替わります。多機能ながらボタンが少なく、直感的に操作しやすい設計です。
ヤーマン リフトドライヤーにはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
速乾性はいまひとつです。濡らした毛束にドライヤーの風を当てたところ、120秒で飛ばせた水分量は2.63g(※2024年9月時点)と少なめでした。比較した上位商品には約4.8gも水分を飛ばせたものもあったのに対し、乾くまでにかなり時間がかかります。
平均15.67m/sとパワフルな風が届くものの、速乾できないため毎日使用するドライヤーとしては物足りないでしょう。「乾くのが早い」という口コミに反して、ロングヘアや毛量が多い人は髪を乾かす時間が億劫に感じる可能性があります。
収納性もやや不満が残る結果でした。高さ220×幅201×奥行58mmとサイズが大きめなうえ、折りたたみできないのがネック。比較したほかの商品には折りたたみ可能なものもあったなか、狭いところに収納しにくいのが惜しいところです。
コードをまとめて収納できるコード止めがついていますが、専用ケースや専用スタンドも付属していません。旅行や出張先で使いたい人には不向きです。
搭載モード | リフトヘッド(FACE)、リフトヘッド(SCALP) |
---|---|
温冷自動切り替え機能 |
良い
気になる
幅(実測値) | 20.1cm |
---|---|
奥行(実測値) | 5.8cm |
高さ(実測値) | 22.0cm |
電源コードの長さ(実測値) | 180cm |
風速(実測値) | 15.67m/s |
騒音レベル(実測値) | 54.0dB |
遠赤外線機能 | |
スカルプ機能 | |
折りたたみ可能 | |
海外対応 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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販売価格:39,600円
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ここでは、ヤーマン リフトドライヤーの気になる点を補う商品をご紹介します。
パナソニックのヘアドライヤー「EH-NE7L」は、ブリーチしていて髪が乾きにくい人や毛量が多い人におすすめです。120秒で毛束の水分を約4.8gも飛ばせるほど速乾性に優れながら、髪が高温になりにくい設計が魅力。速乾性とダメージの受けにくさを両立しているので、ダメージヘアに向いています。
まとまりやすいので、ショートヘアで広がりやすい髪質の人にもぴったりです。稼働音も54.40dBと比較的静か。家族が寝ている夜間の使用や、朝の忙しい時間でも周りを気にせずに使用できるでしょう。
価格が5,000円台とリーズナブルで、手に取りやすいのもうれしいポイント。ホワイト・ピンク・バイオレットのかわいらしい3色展開で、好みに合わせてチョイスできます。
リファビューテック ドライヤースマートは、速乾性・ダメージレス・見た目のスマートさの3軸で選びたい人におすすめです。力強い風で一気に乾かすのでドライ時間を短縮でき、ダメージレスにも期待できます。スマートな見た目も魅力で、プレゼントにもうってつけです。
ドライ後のまとまり感は物足りないものの、サラサラの仕上がりで指通りのよさは高評価を獲得しました。スカルプモード・モイストモードを搭載しており、髪の状態に合わせて使い分けられるのもメリット。稼動音も56.67dBと大きすぎず、使用中のストレスを感じにくいでしょう。
重量472gと軽く、長時間使用しても負担になりにくいのもポイントです。折りたたむと高さ120mmとコンパクトになるので、持ち運びにも便利ですよ。
<FACEモード>
①肌を少し持ち上げるようにして押し当てる
②ほほ4か所・おでこ2か所と下から上に向かい、振動パターンに合わせて当てる位置を移動する
<SCALPモード>
①頭皮に直接当て、頭頂部に向かって引き上げるように動かす
②最後は後頭部から首元に流すように動かす
<HAIRモード>
①UPモードで根元を中心に髪全体の8割程度を乾かす
②SHINYモードで中心から毛先に向かって乾かす
③最後に前髪や毛先をSMOOTHモードで整える
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