スマホの操作だけでセットアップから印刷までできて便利と評判の、エプソン カラリオ EP-883AW。印刷スピードが速い点も人気の商品です。しかし、口コミのなかには「紙詰まりが多い」「操作が面倒でわかりにくい」など気になる声もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、エプソン カラリオ EP-883AWを含むインクジェットプリンター全6商品を実際に使ってみて、印刷のきれいさ・印刷トラブルの少なさ・ランニングコスト・使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
エプソン カラリオ EP-883AWは、写真印刷をメインで行う人におすすめです。人物・動物・風景などの写真プリントを試しましたが、とくに夜景写真の発色がきれいなのが印象的でした。ブラックがしっかり出ることで濃淡のメリハリを再現できており、解像力も十分な印象です。
文字印刷は極小にすると少しにじむ程度で、読めないほどではありません。年賀状印刷にも使えるクオリティですよ。ただし、連続して印刷すると筋が入る場合があります。検証では300枚中2枚に印刷トラブルがあったので、使用前はノズルチェックなどをしておくと安心感があります。
一方で、大型タッチパネルを搭載しているのは高評価ポイント。給紙トレイに紙をセットすると設定画面が自動で開くので、操作もスムーズです。本体価格は税込39,050円(執筆時点)、ランニングコストの評価は1枚あたり約33.6円でやや高い印象ですが、高品質な写真印刷ができるのはメリットでしょう。
文書をたくさん印刷する人より、気に入った写真を何枚か印刷したい人に向いている印象です。
精密機器メーカーのエプソンは、業務用複合機から家庭用プリンターまで、幅広い製品を取り扱っています。なかでもカラリオは、多機能さが魅力のシリーズです。
EP-883AWもカラリオシリーズの1つ。機能の多さを重視したカートリッジ式のなかでも、空間になじむコンパクトデザインにこだわったモデルです。
6色インクに対応しているのが特徴。シアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色に加え、人の肌や風景の細やかな色合いをリアルに再現できるよう、ライトシアン・ライトマゼンタの2色にも対応しています。
独立式タンクを採用しているので、切れた色のインクカートリッジのみを交換すればOK。よく使われるブラックだけを増量した6色パックのインクカートリッジも販売されており、モノクロ印刷が多い人にも向いています。
インクの吐出部分には、マイクロピエゾヘッドを採用。熱ではなく電圧をコントロールしてインクを飛ばすことで劣化を防ぎ、精密な描写を再現できるように開発されています。
写真を検知して自動で色補正を行う機能が搭載されているのも魅力です。写真の人物の顔色補正・逆光で撮影した写真の色補正などは、設定不要。退色復元機能では、退色した古い写真の色を復元することもできますよ。
最大印刷サイズはA4で、名刺やL版・スクエアなどの用紙にも印刷できます。自動両面印刷機能を搭載しているので、用紙代の節約もできますよ。
Blu-ray・DVD・CDに印刷できる機能も搭載。ホームビデオなどのオリジナルディスクを作りたい人には、うれしい機能ですね。
操作パネルは90度まで動かせるため、設置場所に合わせて見やすい角度に調節できるのもポイントです。4.3型のタッチパネルを採用しており、文字や写真が大画面に表示されます。操作ボタンのアイコン化・タブ分け表示など、初心者でも使いやすいよう工夫が盛り込まれています。
給紙は前面2段+背面の合計3か所です。前面2段にはそれぞれに違う用紙をセットできるため、よく使う用紙をその都度入れ替える必要がなく、作業効率がアップ。手差しの背面トレイは、厚紙にも対応しています。
使い方は簡単。写真やデータを転送したい場合は、プリンターと端末をつなぎましょう。USBケーブルに対応しているので、Wi-Fi環境が整っていなくても買ったその日から使えます。
パソコンがない場合でも、スマホやタブレットがあればデータ転送が可能です。iOSの場合はプリンターのQRコードを読み取るか(Androidの場合はアプリでプリンターを選択する必要があります)、スマホのBluetooth設定画面で製品名タップするだけ。自宅の通信環境に応じた方法で使用できます。
一度Wi-Fi対応機器とつなぐと、本体での操作はほぼ不要です。スマホアプリを使えば、さらに機能が充実し楽しみが増えますよ。
【対応アプリ】
細かな設定が面倒なら、LINEアプリ・Messengerアプリの利用がおすすめです。LINEの場合は、Epson Printerを友だち追加し、Epson Connectのプリンターメールアドレスを登録したあと、トーク画面上から送信するだけでプリントできます。AIスピーカーとつなげば、スマホ操作も不要。音声だけで印刷できるため、機械全般が苦手な人も使いやすいでしょう。
本体カラーは、マットなホワイト・光沢のあるレッド・ブラックの計3色展開です。天面がフラットなので、カメラやスマホ・用紙などを一時的に置けるのもメリットです。
動作時の音を軽減する工夫もうれしいですね。電源を入れた際やヘッドクリーニング時に、周波数の高い音をカットするソフトノイズ設計がなされているうえ、動作音を低減するモードも搭載。寝室やリビングにしか置き場所がないなど、できるだけ静かに作業したい人に向いています。
今回は、エプソン カラリオ EP-883AWを含むインクジェットプリンター全6商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。それぞれの検証で1~5点の評価をつけています。
検証①:印刷のきれいさ
検証②:印刷トラブルの少なさ
検証③:ランニングコスト
検証④:使いやすさ
まずは、印刷のきれいさの検証です。
写真・年賀状・文章をそれぞれのプリンターで印刷します。プロのカメラマンに元の画像と比較してもらい、再現性が高いか・色のにじみがないかなどを確認しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
印刷のきれいさの評価は、3.5点。色彩表現の幅が広く、鮮明に印刷できました。写真においてはにじみやかすれのない、高品質な仕上がりです。
さくらんぼの写真では、イエローがやや足りないものの、ブラックインクの効果でコントラストのメリハリがしっかり表現できています。
人物写真もイエローが足りず、温かみには欠ける印象でした。シアンが強く出るのか、晴れ着の柄がかなりくっきりとしています。
田園風景の写真ではイエローがしっかりついていますが、鮮やかさが不足しています。青色の出方がやや足りないためか、少しぼやけている印象でした。
今回印刷した写真のなかでは、夜景を撮ったものが最も美しくプリントできました。ブラックの出がよく、コントラストをはっきり再現できています。
動物の写真は、色合いが暗い部分に若干のにじみが見られました。とはいえ、毛並みは1本1本再現できています。きれいな発色で温かみも感じられました。
文字の印刷は、5pt以下になるとにじみが生じます。つぶれて読めないほどではありませんが、全体的に文字が太い印象です。
しかし、読みにくいわけではなく、むしろきれいな仕上がりではあるので、普段使いなら問題はなさそうです。ただし、ビジネス用途だと少し物足りなさ感じるかもしれません。
年賀状印刷も試しましたが、結果は同様。写真はおおむね高品質な仕上がりで、文字はやや太めでした。写真は上位にランクインした商品にも劣らないクオリティだったので、どちらかというと写真印刷が多い人に向いています。
続いて、印刷トラブルの少なさを検証しました。
印刷トラブルの少なさは、3.5点。連続で印刷していると、200枚目あたりで白い筋が入りました。300枚中1枚には縦線が入ったものもあったので、使用前にノズルチェックなどをしっかり行うのがおすすめです。
とはいえ、ほかにトラブルはなく、細かい部分が若干にじむ程度でした。パッと見ただけでは気づかないレベルで、色合いの劣化もなかったため、印刷ミスの心配は少ないといえるでしょう。
続いて、ランニングコストの検証です。
実際に、メーカー純正品の標準容量のインクを使用し、テレワークを想定したカラーのビジネス文書が何枚できるか検証。2021年8月31日時点でのインクの販売価格÷印刷枚数で、1枚あたりのコストを算出しました。
この検証での評価は、以下のようにつけています。
ランニングコストの検証結果は、3.3点。200枚以上印刷できる商品が多いなか、本品は125枚でインクが切れました。2021年8月末時点でのインクの販売価格が4,210円なので、1枚あたり約33.6円とやや高めです。
写真印刷用の染料を増やしたモデルなので、ビジネス文書の大量印刷などにはあまり向いていない印象でした。コストをかけたくないなら、用途を絞って利用するのがおすすめです。ランニングコストが半分程度の商品もあるため、自分に合った製品を探してみましょう。
最後は、使いやすさの検証です。
実際にプリンターを使用し、液晶モニター・用紙トレイ・スキャナー機能・印刷スピードの4項目に着目して評価しました。
使いやすさは、4.4点と高得点です。スキャナー機能は厚みのあるものは不可・1枚のみと最低限ですが、ほかに不便を感じる部分はありませんでした。
タッチパネルに対応した大型ディスプレイを搭載しており、スムーズに操作できます。給紙トレイが3つあり、紙をセットするだけで設定画面が開くのも便利な印象でした。印刷スピードも速いので、ストレスを感じにくいでしょう。
自動電源オン機能 | |
---|---|
QRコード対応 | |
液晶ディスプレイ付き | |
タッチパネル対応 | |
NFC対応 | 不明 |
幅 | 349mm |
---|---|
奥行 | 340mm |
高さ | 142mm |
重量 | 約6.8kg |
インクタイプ | カートリッジ |
最大用紙サイズ | A4 |
給紙トレイ | |
解像度 | 5760×1440dpi |
自動両面印刷 | |
SDカードスロットあり | |
ADF機能 | |
最大給紙枚数(普通紙) | 100枚 |
クラウドプリント対応 | |
スマートスピーカー対応 | |
最大給紙枚数(ハガキ) | 60枚 |
Mopria対応 | |
ディスクレーベルプリント機能 | |
フチ無し印刷可能 | |
Wi-Fi対応 | |
スマホ対応 | |
消費電力 | |
AirPrint対応 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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最後に、小さな文字でもきれいに印刷できる商品をご紹介します。
PIXUS TS8430は、写真・文字のどちらもきれいに印刷できるのが魅力。検証では小さな文字をくっきり印刷できており、写真印刷もリアルな仕上がりでした。元の画像に近い色合いを出せるのはもちろん、質感や奥行きまで感じられるほどの再現力です。写真印刷や書類・年賀状作成まで、幅広い作業に対応できますよ。
PIXUS XK90も、どんなものでも美しくプリントできるモデルです。とくに印象的なのが夜景写真の美しさで、ビルの輪郭まではっきり再現できていました。ランニングコストが1枚あたり約20.4円と安いのもうれしいですね。本体価格はやや高めですが、長く使うことを考えればお得感があります。
幅 | 373mm |
---|---|
奥行 | 319mm |
高さ | 141mm |
重量 | 6.6kg |
種類 | 複合機プリンタ |
印刷方式 | インクジェット |
インクタイプ | カートリッジ |
色数 | 6色 |
インクの種類 | 染料+顔料 |
最大用紙サイズ | A4 |
最大給紙枚数 | 200枚 |
普通紙の最大給紙枚数 | 200枚 |
ハガキの最大給紙枚数 | 40枚 |
解像度 | 4,800×1,200dpi |
接続機能 | スマートフォン、AirPrint、スマートスピーカー、Wi-Fi Direct、クラウドプリント |
カラー印刷速度 | 10枚/分 |
モノクロ印刷速度 | 15枚/分 |
液晶モニタ付き | |
印刷の速度(普通紙) | カラー:10枚/分、モノクロ:15枚/分 |
印刷の速度(写真) | 約18秒 |
自動両面印刷機能 | |
スキャナー機能 | |
接続インターフェース | USB2.0、無線LAN(Wi-Fi) |
還元率 | 不明 |
印刷コスト | 21.4円 |
自動電源オフ機能 | |
エコタンク搭載 | 不明 |
最大給紙枚数(普通紙) | 200枚 |
最大給紙枚数(ハガキ) | 40枚 |
スキャナー機能 | |
コピー機能 | |
フチ無し印刷可能 | |
Wi-Fi対応 | |
スマホ対応 | |
NFC対応 | 不明 |
AirPrint対応 | |
インクの形状 | 独立型 |
用途 | 不明 |
特徴 | 年賀状向き |
インクの色数 | 6色 |
インクの種類 | 染料+顔料 |
最大用紙サイズ | A4 |
給紙トレイ | 背面トレイ、カセット |
自動電源オン | |
本体重量 | 6.6kg |
解像度 | 4800×1200dpi |
消費電力 | 16W |
キヤノン PIXUS TS8430をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
幅 | 373mm |
---|---|
奥行 | 319mm |
高さ | 141mm |
重量 | 6.6kg |
種類 | 複合機プリンタ |
印刷方式 | インクジェット |
インクタイプ | カートリッジ |
色数 | 6色 |
インクの種類 | 染料+顔料 |
最大用紙サイズ | A4 |
最大給紙枚数 | 200枚 |
普通紙の最大給紙枚数 | 200枚 |
ハガキの最大給紙枚数 | 40枚 |
解像度 | 4800×1200dpi |
接続機能 | スマートフォン、AirPrint、スマートスピーカー、Wi-Fi Direct、クラウドプリント |
カラー印刷速度 | 10枚/分 |
モノクロ印刷速度 | 15枚/分 |
液晶モニタ付き | |
印刷の速度(普通紙) | カラー:10枚/分、モノクロ:15枚/分 |
印刷の速度(写真) | 約10秒 |
自動両面印刷機能 | |
スキャナー機能 | |
接続インターフェース | USB2.0、無線LAN(Wi-Fi) |
還元率 | 不明 |
印刷コスト | 16.3円 |
自動電源オフ機能 | |
エコタンク搭載 | 不明 |
最大給紙枚数(普通紙) | 200枚 |
最大給紙枚数(ハガキ) | 40枚 |
スキャナー機能 | |
コピー機能 | |
フチ無し印刷可能 | |
Wi-Fi対応 | |
スマホ対応 | |
NFC対応 | 不明 |
AirPrint対応 | |
インクの形状 | 独立型 |
用途 | 年賀状用 |
特徴 | 年賀状向き |
インクの色数 | 6色 |
インクの種類 | 染料+顔料 |
最大用紙サイズ | A4 |
給紙トレイ | 背面トレイ、カセット |
自動電源オン | |
本体重量 | 6.6kg |
解像度 | 4800×1200dpi |
消費電力 | 16W |
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