充実した機能と手頃な価格で人気の、ブラザー インクジェットプリンター DCP-J987N。「印刷の品質がよい」「初心者にも扱いやすい」といった高評価な口コミがある一方で、「すぐ詰まる」「印刷が遅い」といった気になる評判もみられ、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ブラザーのDCP-J987Nを含むインクジェットプリンター全6商品を実際に使ってみて、印刷のきれいさ・印刷トラブルの少なさ・ランニングコスト・使いやすさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
ブラザーのDCP-J987Nは、印刷スピード・ランニングコストを重視する人におすすめです。今回検証したほか商品と比べてみても印刷速度がとても速く、スムーズにプリントできました。コストも1枚あたり約15.7円と安く、気兼ねなく使い続けられるでしょう。
また、給紙不良・目詰まりなどのトラブルがないのも評価したいポイント。文字や線についても、つぶれることなくシャープに仕上がりました。
一方、色彩の再現性はいまひとつです。マゼンダ・イエローが強い傾向にあり、夜景写真の暗部が赤みがかってしまったり、景色写真の黄色味が強く出てしまったりと、クセが際立つ結果となりました。
また、連続で印刷すると100枚ごとに線が入ってしまうので、定期的にノズルチェックなどのメンテナンスを行うことをおすすめします。パネル画面が小さめでタッチしにくく、ハガキ・写真のセットに手間がかかるのも気になりました。
とはいえ、ADF・自動両面プリントといった機能や、コスパの高さは見逃せないポイント。写真よりも書類をよくプリントするなら、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
1908年創業の老舗電機メーカー、ブラザー工業。プリンター・複合機だけではなく、ミシン・工作機械・ラベルライターなどの製造も手がけています。
なかでもインクジェットプリンターは、豊富な品ぞろえとコスパの高さが魅力。今回ご紹介するDCP-J987Nは、初心者でも使いやすいよう、デザインを工夫しているのが魅力です。
インクは、シアン・マゼンタ・イエローと顔料ブラックの4色を採用したハイブリッドタイプ。なくなった色だけ付け替えできる独立式で、インク交換も本体正面からワンタッチでサクッと行えます。
また、カラーインクの使用量をカットできる節約モードも搭載されています。カラーインクが切れてしまった場合、最長30日間は黒インクのみを使うモノクロ印刷が可能ですよ。
本体サイズは、横幅40×奥行34.1×高さ17.2cm。重量は約8.6kgです。
富士フイルムのインクジェット紙「画彩 写真仕上げ Pro」に対応したモードがあるのも大きな特徴。設定画面で用紙を選択するだけの簡単操作で、自宅でより高画質なプリントを楽しめます。
前面用紙トレイに、A4紙・ハガキを同時にセットできるのも長所の1つです。手差しトレイを使えば封筒・厚紙などにも対応しているうえ、CD・DVD・ブルーレイなどのレーベルプリントも可能ですよ。
また、本体前面のタッチパネルは、使いやすい角度にあわせて調節できます。スキャンしたデータをPDFに直接変換できる機能や、ADF・自動両面プリントなど、機能が充実しているのもうれしいですね。
無料の専用アプリも注目したいポイント。スマホから写真や文書を直接プリントできるBrother iPrint&Scanや、年賀状・挨拶状・名刺などを手軽に作れるアプリなど、楽しみ方もさまざまです。
また、NFC対応のスマホやタブレットを使えば、プリンターに近づけるだけでプリントやスキャンができます。無線LANを設定する手間もかかりません。
今回はブラザー インクジェットプリンター DCP-J987Nを含むインクジェットプリンター全6商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
検証①:印刷のきれいさ
検証②:印刷トラブルの少なさ
検証③:ランニングコスト
検証④:使いやすさ
まずは、印刷のきれいさを検証します。
実際に各プリンターを使って、写真・年賀状・文章を印刷してみました。写真については、プロのカメラマンが再現性の高さを確認。年賀状にはマットタイプを使い、文字・線については最大40ptから極小3ptまの範囲でにじみやかすれがないかを確認しました。
解像力は悪くないものの、色彩の再現性にやや欠けている点が気になりました。
とくに、写真印刷ではマゼンタとイエローが強く発色される傾向に。夜景の写真では、黒い部分がくっきりしておらず、赤みがかってかすんでいるような仕上がりです。
動物の写真も、発色が物足りない印象。プロのカメラマンからは、「明暗の差がなくコントラストがいまひとつ」という意見があがりました。
また、田園写真についても、全体的に黄色味が強めなのが見てとれます。夕焼けを連想させる仕上がりで、「秋っぽく見える」という声も聞かれました。
一方、さくらんぼのような明るい色彩の写真では黄色の発色がよく、自然な色合いを表現できています。暖色の多い写真を印刷する場合に向いているといえるでしょう。
また、晴れ着の女性についても好印象。髪の黒さやツヤまでしっかり再現されているのが確認できました。
年賀状については写真・イラストともにややイエローより。文字は太くなり、やや滲んでしまいました。
文字や線のみを印刷する検証でも、にじみが若干出てしまったものの、シャープな仕上がりが好評。漢字はつぶれることなく印字できました。
次に、印刷トラブルの少なさを検証します。
それぞれのプリンターで普通紙300枚に印刷し、給紙不良や印刷ミスがないかをチェック。またマイクロスコープを用いて1枚目と300枚目の印刷結果を比較し、印刷の劣化が少ない商品をより高評価としました。
印刷トラブルの少なさは、比較的優秀。紙詰まり・給紙不良や、かすれ・にじみ・汚れといったトラブルはほぼなく、作業がスムーズに進みました。
しかし、連続印刷すると100枚ごとに筋が入ってしまうのは気になるところ。定期的にノズルチェックなどのメンテナンスを行うことをおすすめします。
続いて、ランニングコストの検証です。
メーカー純正品の新しいインクを充填し、テレワークを想定したカラービジネス文書を何枚印刷できるか確認します。インクの販売価格とプリント枚数から、1枚あたりのコストを算出しました。なお、価格は、2021年8月時点の店頭販売価格を参考にしています。
1枚あたりのコストは15.7円。今回検証した全商品の平均が約21円だったことを考慮すると、優秀な結果です。
書類をプリントすることが多くても、費用をそこまで気にすることなく使い続けられるといえます。
最後は、使いやすさの検証です。
実際にプリンターを利用したうえで、以下に記載した4つのチェックポイントを踏まえて総合的に評価しました。
印刷速度にもすぐれており、スピード重視の人にもおすすめです。ディスプレイでタッチ操作ができるのも便利でした。
自動原稿送り装置のADF機能を搭載していることに加え、封筒など厚みがあるものでもスキャンできるのも、よいところです。
一方、パネルの画面が小さくタッチしにくいと感じたのはややネック。ハガキや写真の排出トレイが本体内部に引っ込んでいるのもやや使いづらく感じました。
ただし、総合的な使いやすさは悪くないので、慣れてさえしまえばストレスなく作業できるでしょう。
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最後に、ほかの魅力的な商品もご紹介したいと思います。
キヤノンのPIXUS XK90は、黒の鮮やかさや、濃淡・奥行きの忠実な再現が魅力。実際にプリントしてみると、風景や人物の写真を陰影までリアルに表現できました。タッチパネルの感度が高く、スムーズに操作できるのもよいところ。年賀状作成にも重宝しますよ。
細かい色彩や質感まで表現したい人には、キャノンのPIXUS TS8430がおすすめです。暖色・暗色問わず発色がよく、陰影もしっかり再現できます。大型ディスプレイも搭載されており、タッチ操作で設定からトラブル対応まで行えるのも魅力。価格・機能のバランスがとれたアイテムといえます。
幅 | 373mm |
---|---|
奥行 | 319mm |
高さ | 141mm |
重量 | 6.6kg |
種類 | 複合機プリンタ |
印刷方式 | インクジェット |
インクタイプ | カートリッジ |
色数 | 6色 |
インクの種類 | 染料+顔料 |
最大用紙サイズ | A4 |
最大給紙枚数 | 200枚 |
普通紙の最大給紙枚数 | 200枚 |
ハガキの最大給紙枚数 | 40枚 |
解像度 | 4800×1200dpi |
接続機能 | スマートフォン、AirPrint、スマートスピーカー、Wi-Fi Direct、クラウドプリント |
カラー印刷速度 | 10枚/分 |
モノクロ印刷速度 | 15枚/分 |
液晶モニタ付き | |
印刷の速度(普通紙) | カラー:10枚/分、モノクロ:15枚/分 |
印刷の速度(写真) | 約10秒 |
自動両面印刷機能 | |
スキャナー機能 | |
接続インターフェース | USB2.0、無線LAN(Wi-Fi) |
還元率 | 不明 |
印刷コスト | 16.3円 |
自動電源オフ機能 | |
エコタンク搭載 | 不明 |
最大給紙枚数(普通紙) | 200枚 |
最大給紙枚数(ハガキ) | 40枚 |
スキャナー機能 | |
コピー機能 | |
フチ無し印刷可能 | |
Wi-Fi対応 | |
スマホ対応 | |
NFC対応 | 不明 |
AirPrint対応 | |
インクの形状 | 独立型 |
用途 | 年賀状用 |
特徴 | 年賀状向き |
インクの色数 | 6色 |
インクの種類 | 染料+顔料 |
最大用紙サイズ | A4 |
給紙トレイ | 背面トレイ、カセット |
自動電源オン | |
本体重量 | 6.6kg |
解像度 | 4800×1200dpi |
消費電力 | 16W |
自動電源オン機能 | |
---|---|
QRコード対応 | |
液晶ディスプレイ付き | |
タッチパネル対応 | |
NFC対応 | 不明 |
幅 | 373mm |
---|---|
奥行 | 319mm |
高さ | 141mm |
重量 | 6.6kg |
インクタイプ | カートリッジ |
最大用紙サイズ | A4 |
給紙トレイ | |
解像度 | 4,800×1,200dpi |
自動両面印刷 | |
SDカードスロットあり | |
ADF機能 | |
最大給紙枚数(普通紙) | 200枚 |
クラウドプリント対応 | |
スマートスピーカー対応 | |
最大給紙枚数(ハガキ) | 40枚 |
Mopria対応 | |
ディスクレーベルプリント機能 | |
フチ無し印刷可能 | |
Wi-Fi対応 | |
スマホ対応 | |
消費電力 | |
AirPrint対応 |
キヤノン PIXUS TS8430をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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