学生なら年会費無料のANAカード、ANA JCB カード(学生用)。口コミでは「マイルの価値が高い」「卒業旅行や短期留学の際、余計な保険に入らずに済む」と評判です。しかし、「空港ラウンジが使えずステータスがない」との声も存在するため、発行を迷っている人も多いのでは?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証した結果を解説します。
さらに、ANA JCBワイドゴールドやANA JCB CARD FIRSTとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。カード付帯保険やマイル還元率も解説していますので、ANAカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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ANA JCB カード(学生用)は、ANAマイルを効率的に貯めたい学生におすすめです。在学中のみという制限があるものの、年会費無料で持てる数少ないANAカードです。マイルの還元率は1.00%と比較したなかでも高め。入会時と毎年継続のたびに1,000マイルのボーナスマイルを獲得できる点もメリットです。
ANA航空券の購入時は、2.00%にマイル還元率がアップ。日常生活で貯めたポイントをマイルへ交換する方法は、自動移行コースとマルチポイントコースの2種類です。「マイルの価値が高い」との口コミどおり、どちらのコースも1ポイント=10マイルで交換可能。さらに、移行手数料がかかりません。
また、「卒業旅行や短期留学の際、余計な保険に入らずに済む」との口コミがあるように、海外旅行・国内航空の旅行傷害保険が最高1,000万円まで自動付帯。ただし、自動付帯されている海外旅行保険は補償が十分でなく、もしものときに自己負担額が高くなりがちです。万全の備えで旅行に行きたいなら個別で海外旅行保険の加入も検討しましょう。
空港での手荷物宅配やクロークサービスは割引で利用できますが、空港ラウンジの無料利用特典はありません。フライトボーナスマイルの積算率も10%と低めなので、主に飛行機への搭乗でマイルを貯めたい人には物足りないでしょう。
とはいえ、年会費無料でマイル還元率も1.00%と高いので、ANAマイルを貯めたい学生なら持たないのは損といえる1枚です。学生のうちにたくさん旅行をしたい人は、ぜひ申し込んでお得に空の旅を楽しんでくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめではない人>
ANA JCB カード(学生用)は、ANAが発行する学生カードのひとつ。Visa・Mastercard・JCBから好きなものを選択できます。18歳以上の学生は年会費無料。ショッピング等で獲得したOki Dokiポイントを1ポイント=10マイルに交換可能できます。マイルへ交換する際に、移行手数料はかかりません。
ANA学生カードをVisa・Mastercard・JCBのどれで発行するかによって、年間のコストに差がつきます。
VisaとMastercardの学生カードは、マイルへの移行手数料が一般カードと同様。通常コース(1ポイント=1マイル)は移行手数料無料ですが、2倍コース(1ポイント=2マイル)は、年間6,600円の手数料がかかります。カードの年会費自体は無料ですが、マイルを多く貯める場合は移行手数料の負担が大きくなる点に注意が必要です。
一方、JCBの学生カードは、10マイルコース(Visa・Mastercardの2倍コースに相当)の移行手数料が無料。通常のANA JCB一般カードでは5,500円(税込)の移行手数料が必要となるため、学生向けのANAカードを選ぶのであれば、移行手数料の負担がないANA JCBカードの学生用がおすすでしょう。
ANA JCBカードの学生用は、移行手数料が無料でマイルを効率よく貯められるのが大きなメリットですが、JCBは海外で使えない地域が一部ある点には注意してください。
とはいえ、主要な観光地や大手の店舗ではJCBが使えるケースも多く、旅行や留学でよほどマイナーな場所へ行かない限りは大きな不便を感じることは少ないでしょう。
海外での使い勝手を重視するならVisaやMastercardの方が安心ですが、国内での利用が中心ならJCBの移行手数料無料というメリットを優先して選ぶのも十分アリですよ。
今回はANA JCB カード(学生用)を含む各ANAカードを実際に調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各ANAカードを比較検証したところ、ANA JCB カード(学生用)には5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、利用を検討している人はぜひチェックしてみてください。
ANA JCBカードの学生用は、在学中であれば年会費無料で利用可能。対象となるのは、日本国内の大学院・大学・短大・専門学校・高等専門学校(4・5年生)に在学する18歳以上の学生です。18歳となっても高校生は対象外となるため中止しましょう。
卒業後は、自動的にANA JCB一般カードに切り替わり、年会費2,200円が発生します。学生のうちに旅行を楽しみたい人にとっては、お得に利用できるチャンス。ANA JCB カード(学生用)でマイルをどんどん貯めて、空の旅を楽しみましょう。
通常のマイル還元率は1.00%と、比較したなかでも高めでした。ANA Payへチャージするとマイルを二重取りできますが、マイル還元率は0.60%です。ANA Payを一度経由するよりも、ANA JCBカードで直接支払った方が還元率が高くお得です。
ANAカードマイルプラス加盟店を利用すると、さらにマイル還元率がアップ。例えば、セブン-イレブンやマツモトキヨシといった身近な店舗で、普段の倍のマイルを獲得できます。
<ANAカードマイルプラス加盟店(一例)>
入会時に1,000マイル・毎年継続のたびに1,000マイルと、ボーナスマイルをしっかり獲得できる点もメリットです。
毎月10~20万円を3年間利用した場合のマイル獲得数を見てみると、月10万円利用の場合は1,000マイル・月20万円利用の場合は2,000マイルが貯まる計算に。日常の支払いを集約することで、ANAの国内線特典航空券(片道5,000マイル~)により早く到達できるでしょう。
ANAの航空券を購入するとマイル還元率が2.00%にアップするので、さらにお得。例えば、10万円分のANA航空券を購入すると、通常の1,000マイルに加えてプラス分の1,000マイルが付与され、合計2,000マイルが貯まりますよ。
2つのポイントコースが用意されており、ポイントがANAマイルに自動移行されるマイル自動移行コースと、好きなときに移行できるマルチポイントコースから選べます。どちらのコースでも移行手数料不要で1ポイント=10マイルのレートで交換できますよ。
先述したように、同じANA学生カードでもVisa・Mastercardのマイルの交換レート(移行手数料なし)は1ポイント=1マイルです。「マイルの価値が高い」との口コミどおり、日常生活で貯めたポイントをマイルに換えるならJCB一択でしょう。
また、比較したなかにはせっかく年会費が安くても、移行手数料を払うことでコストが増えるANAカードがありました。ANA JCB カード(学生用)は年会費0円でありながら、高還元率も狙える貴重な1枚といえます。
海外旅行・国内航空の旅行傷害保険が、最高1,000万円まで自動付帯となっています。カード付帯保険とは、保険料を支払わなくても補償が受けられる保険のこと。自動付帯であればカードを保有しているだけで自動的に保険が適用されますよ。
一方、利用付帯は旅行代金などをカードで支払わなければ保険が適用されません。ANA JCB カード(学生用)なら無条件で旅行傷害保険の補償を受けられるため、「卒業旅行や短期留学の際、余計な保険に入らずに済む」との口コミにも納得できます。
<付帯保険の一例>
ただし、自動付帯の海外旅行保険は補償が十分でなく、もしものときに自己負担額が高くなりがち。海外旅行保険付きのクレジットカードを複数枚持っている場合は、それぞれの補償額を合算可能ですが、それでも足りない可能性もあり得ます。
万全の備えで旅行に行きたいなら、個別に海外旅行保険に加入しましょう。
ANA JCB カード(学生用)にはよい点がある反面、気になる点も3つありました。利用を考えている人は、しっかり確認しておきましょう。
ポイントの有効期限は2年、ANAマイルの有効期限は3年。ポイントをマルチポイントコースで期限ギリギリまで温存し、ANAマイルに交換した場合の実質有効期限は5年です。
コツコツ長期間マイルを貯めるなら、ポイントの有効期限が無期限のANAカードがおすすめ。買い物で貯めたポイントはマイルに交換する必要があり、ポイントの有効期限 + マイルの有効期限(3年)が実質の有効期限です。しかし、ポイントに有効期限がなければ、交換するまでマイルを温存できますよ。
クレジットカード会社が運営する空港ラウンジである、カードラウンジは利用不可。手荷物宅配やクローク、手荷物預かりは優待価格で利用できますが、ビジネスクラスカウンターや空港のラウンジは利用できません。飛行機の待ち時間を快適に過ごしたい人は、ほかのANAカードを検討しましょう。
ANA便への搭乗で獲得できるフライトボーナスマイルの積算率は、10%と低めです。比較したなかには、25%以上も加算されるものが複数ありました。飛行機への搭乗機会が多い人は、もっと効率よくマイルを獲得できるANAカードを検討してもよいでしょう。
年会費(税込) | 無料(在学期間中) |
---|---|
マイルへの移行手数料 | 0円 |
マイル還元率 | 1.00% |
新規入会後、10月15日までのカード利用額に応じて、最大18,000マイル相当のポイントプレゼント
良い
気になる
オートチャージ可能な電子マネー | |
---|---|
空港免税店での割引率 | 5%OFF |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント、ANAマイル |
国内旅行保険 | 自動付帯(航空機搭乗中・飛行場構内のみ) |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
グルメ優待 | |
ホテル優待 | 割引・優待価格 |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 18歳以上(日本国内の大学、大学院、短大、専門学校、高専の4・5年生の方) |
国際ブランド | JCB |
申込から発行にかかる期間 | 通常2週間程度 |
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
<インターネットで申し込む場合(最短5分で審査完了)>
<郵送で申し込む場合>
ANA JCB カード(学生用)について、よくある質問をまとめました。
ANA JCBカード(学生用)は、卒業後は自動的に一般カードへ切り替えになります。ただし、大学院へ進学する場合や、卒業せずに学生生活を延長する場合は、クレジットカード会社に相談することで引き続き利用できる可能性も。
延長利用を希望する場合は、ANA JCBカードを発行したクレジットカード会社(JCB)へ直接問い合わせを行い、必要な手続きを確認しましょう。
最後に、ANA JCB カード(学生用)とは違う魅力があるANAカードをご紹介します。
ANA JCB ワイドゴールドカードの年会費は10,000円超ですが、ANAマイルの貯めやすさと空港での豪華特典を兼ね備えたANAカード。海外の空港ラウンジを利用できるラウンジ・キーが付帯します。年会費にはこだわらず、フライトと日常生活の両方でお得なANAカードがほしい人にうってつけです。
ANA JCB CARD FIRSTは、年会費無料でANAマイルを貯めたい18~29歳の若者におすすめ。学生を除く18~29歳しか申し込めませんが、年会費無料でマイルを貯められます。フライトボーナスの積算率は10%と低めですが、入会時・継続時にボーナスマイルとして3,000マイルがもらえますよ。
年会費(税込) | 15,400円 |
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マイルへの移行手数料 | 0円 |
マイル還元率 | 1.00% |
新規入会後、10月15日までのカード利用額に応じて最大39,000マイル相当のポイントプレゼント
良い
気になる
オートチャージ可能な電子マネー | |
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空港免税店での割引率 | 10%OFF |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント、ANAマイル |
国内旅行保険 | 自動付帯 |
海外旅行保険 | 自動付帯 |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
グルメ優待 | レストラン割引 |
ホテル優待 | 割引・優待価格 |
Apple Pay/Google Pay対応 | ApplePay、GooglePay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 20歳以上(学生不可) |
国際ブランド | JCB |
申込から発行にかかる期間 | 通常2週間程度 |
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
年会費(税込) | 無料(5年間) |
---|---|
マイルへの移行手数料 | 0円 |
マイル還元率 | 1.00% |
良い
気になる
オートチャージ可能な電子マネー | |
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空港免税店での割引率 | 5%OFF |
貯まるポイント | ANAマイル |
国内旅行保険 | |
海外旅行保険 | |
海外ショッピング保険 | |
国内ショッピング保険 | |
ビジネスクラスカウンター利用可能 | |
ETCカード発行可能 | |
家族カード発行可能 | |
カード会社の空港ラウンジ利用可能 | |
ラウンジ・キー利用可能 | |
利用可能なANA /JALの空港ラウンジ | |
プライオリティ・パス | |
空港サービス | 手荷物宅配割引、クローク割引 |
同伴者無料で利用可能な空港ラウンジ | |
プライオリティ・パスの同伴者料金 | |
グルメ優待 | |
ホテル優待 | 割引・優待価格 |
Apple Pay/Google Pay対応 | Apple Pay、Google Pay |
タッチ決済対応 | |
入会資格 | 18~29歳(学生不可) |
国際ブランド | JCB |
申込から発行にかかる期間 | 通常2週間程度 |
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