超軽量でコンパクトに収納できると謳う折りたたみ式トレッキングポール、モンベル U.L.フォールディングポール 120。「軽量かつコンパクトで持ち運びやすい」と評判な一方、「しなるので、強度に若干不安がある」と気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のBlack Diamondやシナノなどのトレッキングポールとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、トレッキングポール選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
モンベル U.L.フォールディングポール 120は、夏山のトレランやハイキングを楽しみたい人に候補となる商品です。折りたたみ式で収納時のサイズは37cmとコンパクト。比較した商品の約7割が2本で重量400g以上だったなか、330gと非常に軽量でした。「軽量かつコンパクトで持ち運びやすい」との口コミどおり、小型のバックパックでも楽に持ち運べます。
一方で、汎用性は低評価に。長さの調節機能がなく身長にあわせづらいのがネックです。比較した約7割の商品はスノーバスケットが装着できたなか、本商品は非対応でした。雪にポールが沈む込みやすいため、雪山での使用には向かないでしょう。夏山のハイキングやトレラン専用といえます。
「しなるので強度に若干の不安がある」との口コミどおり、強度もいまひとつ。比較したなかでも強度が高い傾向があったアルミ製ですが、しなり量を計測すると大きくしなり低評価となりました。「Black Diamond ディスタンスカーボンFLZ」は軽さと強さを両立していたのに対し、本日は体重をかけるのに懸念があります。
扱いやすさは良好です。グリップが21cmと長く、登り・下りで持つ位置を変えられるのが利点。汗や雨でも滑りにくいEVA素材なのも高ポイントです。ストラップは、長時間快適に使えるよう厚めの生地を採用。衝撃を緩和するアンチショック機能はないものの、重心バランスはよく、岩が入り組んだ登山道でもポールをさばきやすいでしょう。
サイズは100・105・113・120cmの4種類を展開しています。軽量かつコンパクトで、持ち運びやすさを重視するなら選択肢のひとつになるでしょう。とはいえ、強度や汎用性の低さは難点。さまざまなシーンで活躍するものがほしいなら、ほかの商品を検討してみてくださいね。
実際にモンベル U.L.フォールディングポール 120と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイトレッキングポールと、強度の高さ・扱いやすさ・持ち運びやすさ・汎用性の高さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
モンベル U.L.フォールディングポール 120のデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね。
そもそもトレッキングポールとは、登山やハイキングの際にあると便利なアイテムです。登りでは推進力の補助として脚力の温存に役立ち、下りでは着地の衝撃を緩和することで脚への負担軽減の助けに。足場の不安定な登山道では、簡易的な手すりとして転倒予防に活躍します。
今回ご紹介するモンベル U.L.フォールディングポール 120は、折りたたみ式のトレッキングポール。収納サイズ39cmのコンパクトさと、重量153gの軽さをウリにした商品です。デイパックの中へコンパクトに収納できると謳っています。
販売元は、アウトドア総合ブランドのモンベル。1975年に設立して以降、「Function is Beauty(機能美)」と「Light & Fast(軽量と迅速)」をコンセプトに掲げ、数多くの商品を開発してきました。登山用品においてはトレッキングポールのほか、衣類・バックパック・テントなどを取り扱っています。
石の割れ目にポールが挟まるのを防ぐ、固定式バスケットも搭載。折りたたむ際にシャフトに干渉しないよう、半円状の仕様です。また、先端の石突きをカバーする「ポイントプロテクター」も付属しています。モンベル独自の技術で、外れにくさに配慮されていますよ。
サイズは4種類がラインナップ。サイズによってカラーが異なり、身長に合わせたモデルを選べます。詳細は以下のとおりです。
<サイズ(カラー)>
今回はモンベル U.L.フォールディングポール 120を含む、トレッキングポール全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まず、強度の高さの検証をしました。
ポールの先端に1kgの重りをつけ、しなり量を計測。しなり量が少なく、シャフトの素材にアルミが使用されている商品を高評価としました。
「しなるので強度に若干の不安がある」との口コミどおり、強度の評価はいまひとつです。比較した商品のなかでも折れにくい傾向があったアルミ製ですが、力を加えると大きくしなりました。
全商品を定番・バランス・超軽量の3つのタイプに分類したところ、本商品は軽さとコンパクトさが特徴の超軽量タイプに該当。比較したなかでも、超軽量タイプは強度が低い傾向があったように、本品もある程度体重をかけたい人や重い荷物を持つことがある人には不向きです。
Black Diamondの「ディスタンスカーボンFLZ」のようなバランスタイプの商品は、軽さと強度を両立するものが多めでした。将来的に標高が高い山にトライしようと考えているなら、バランスタイプも検討してみてください。
続いて、扱いやすさの検証です。ロックの数や方法・長さ調節の範囲・グリップの素材などの観点から商品をチェック。扱いやすい形状で、快適に使用できる商品を高評価としています。
次に、持ち運びやすさを検証しました。各商品の収納時の長さ・重量を調査。ザックの中に簡単に収納でき、トレイルランニングなどでも使用しやすい商品かを評価しました。
扱いやすさは上々。伸ばすときに若干力はいるものの、ボタンでロックされるピンロック式で簡単に操作できました。ポールを回転するスクリューロック式に比べると、操作に手間がかからない点がメリット。詳細は以下のとおりです。
比較したなかには、重心がグリップから遠く振りづらい商品もありましたが、本品は重心バランスが良好。330gという軽さも相まって、岩や木の根が入り組んだ登山道でも、ポールをさばきやすいといえます。
ストラップは生地が分厚く、長時間使用しても快適。グリップは長さが21cmと長めなので、登り・下りで持つ位置を変えられます。EVA素材で汗や雨でも滑りにくいのもよい点ですが、やや握りにくい形状なのが気になりました。
シナノの「トレッキングポール FAST-125A/S」などエルゴ形状で手が馴染んだものと比べると、快適な握り心地とはいえません。長さ調整はできずアンチショックも非搭載のため、衝撃が手首に伝わり負担を感じる可能性があります。
持ち運びやすさは、比較した商品内でもトップクラスに優秀です。約7割の商品が左右セットで400g以上の重さでしたが、こちらは2本で330gと非常に軽量でした。
比較した大半の商品が50cm以上だったなか、収納サイズも長さ37cmとコンパクト。短めなうえ付属の固定式バスケットに切れ込みがあり、幅も小さめ設計です。
「軽量かつコンパクトで持ち運びやすい」という口コミどおり、軽さとコンパクトさを兼ね備えたトレッキングポールといえます。小型のバックパックに入れて持ち運びたい人や、トレランに使いたい人にぴったりです。
最後は、汎用性の高さの検証です。
スノーバスケットを装着できるか・T字型のグリップが付属して杖としても使えるかなどの観点から商品をチェック。さまざまな用途で使える商品を高評価としました。
雪山を楽に歩くためのアイテムである、スノーバスケットがないのも気になるポイント。モンベルには単品でスノーバスケットが販売されていますが、本品には装着不可でした。夏山専用としての使用がおすすめです。
比較したほとんどの商品は15cm以上長さを調節できたのに対し、こちらは長さの調節機能はなし。身長にあわせて調節できないため、人への貸し借りがしにくいのが難点です。
ただ、100・105・113・120cmと長さのラインナップは豊富。身長155cm前後の人なら100cm、身長180cm前後の人なら120cm程度を目安に、体格にあった長さの商品を選びましょう。可能であれば店頭で実際の長さを確認してみてくださいね。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
12,850円
(最安)
販売価格:12,850円
ポイント:0円相当
送料別
(55件)
モンベル U.L.フォールディングポール 120は、公式オンラインストアで販売中。値段は税込7,370円(※執筆時点・公式サイト参照)です。なお、2本セットではなく1本単位での販売なので、購入の際は気をつけましょう。
また、ECサイトではAmazonで取扱店舗が確認できました。気になる人はぜひチェックしてみてください。
なお、長さのラインナップは100・105・113・120cm。体格に適した長さを選びたいなら、店舗で実際に確認するのがおすすめですよ。
最後に、体重をかけてもあまりしならず、スノーバスケットに対応した商品をご紹介します。
Black Diamond ディスタンスカーボンFLZは、軽さと強度を両立。342gと軽量で、折りたたみ時のサイズは37cmとコンパクトです。しなりを感じないほどの強度も備えていました。EVA素材・エルゴ形状のグリップで、握り心地も良好。小さめですが、スノーバスケットも装備しています。
本格的な雪山で使うなら、Black Diamond パーシュートがぴったり。大型のスノーバスケットを付属しており、雪が深いときでも沈み込みにくいのが利点です。アルミ製のポールは強度が高く、強い力がかかっても折れにくく安定して使えます。長さの調整幅が広く、身長にあわせやすいでしょう。
収納時サイズ | 37cm |
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重量(実測値) | 342g(2本) |
収納方法 | 折りたたみ式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
使用時サイズ | 110~125cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
Black Diamond ディスタンスカーボンFLZの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
収納時サイズ | 63cm |
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重量(実測値) | 535g(2本) |
収納方法 | 伸縮式 |
ロック方式 | レバーロック式 |
良い
気になる
使用時サイズ | 100~140cm |
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バスケット付き | |
長さ調整可能 |
Black Diamond パーシュートの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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