高い耐久性を備えたコンパクトボディが売りの防水カメラ、富士フイルム FinePix XP140。インターネット上では「スマホでリモート操作ができて便利」と評判です。しかし、「オートフォーカスが甘い」といった口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、富士フイルム FinePix XP140を含む防水カメラ全8商品を実際に使って、防水性能・画質のよさ・オートフォーカスの優秀さ・使いやすさ・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
富士フイルム FinePix XP140は、耐久性に優れており、自然な発色で撮影できるのが魅力です。防水性能は、かなり深めの水深25mまで対応しています。比較した商品には水深15m程度のものが多かったのに対し、本格的なダイビングにもうってつけ。加えて耐衝撃・耐寒性能も備わっており、ハイキングやスキーなど様々なシーンで活躍するでしょう。
実際に撮影した写真は、モニターから「色の違いを表現できている」「人物の肌も自然な質感できれい」と支持されました。比較した商品では、F1.4〜2.8程度の明るいレンズが細部まで鮮明に映せる傾向がありましたが、F3.9~F4.9のレンズでも十分健闘。解像度も問題なく、日常の撮影で困ることはないでしょう。
水中でも発色の美しさや解像度はキープできています。水の色はきれいなブルーで、熱帯魚のオレンジ色も比較したほかの商品のように不自然に赤く写るといったことはありません。光の取り込み方も優秀でぼんやりとした感じがなく、モニターからも「いい意味で水中で撮影したとは思えない」と好評でした。
ピントの合う速度も平均7.2秒と十分スピーディ。高評価の基準とした7秒にはわずかに届かなかったものの、「オートフォーカスが甘い」という口コミほどではありません。ズームが足りず接近撮影には不向きですが、風景などの動きの少ない被写体を撮るのに不満は感じないでしょう。
操作の面では、シャッターが押しやすいのはメリット。大きめの背面モニターはどの角度からでも見やすく、色味の差がありません。しかし、そのほかの操作ボタンは小さくて押しにくく、とくにズームボタンは固いうえに押した感覚がないのが気になりました。モード切替の操作が複雑な点もネックです。
値段は執筆時点で6~7万円と高めですが、保護ケースを含め、専用アクセサリーがひとつもないのも評価を落とした要因です。耐衝撃性を備えているとはいえ、コンクリートや岩などに落とさないよう注意しましょう。比較したなかには美しい写真が撮れるうえ、機能面や操作性にも優れた商品もあったので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
実際に富士フイルム FinePix XP140と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
富士フイルム FinePix XP140よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
そもそも防水カメラとは、防水性に優れたコンパクトデジタルカメラのこと。砂ぼこりや衝撃にも強く、汚れてもさっと水で流せるため、レジャーやガーデニングなどのシーンで活躍するアイテムです。
今回紹介する富士フイルムのFinePix XP140は、サイズ幅109.6×高さ71 ×奥行き27.8mm・重量約207.4gとコンパクトで軽量な防水カメラです。1934年に創立して以来、長年にわたり写真に携わってきた富士フイルムから、2019年3月に発売されました。
静止画はもちろん、ワンタッチで高画質な4K動画撮影も可能。最大約4倍のスローモーション効果が楽しめるハイスピード動画撮影、タイムラプス動画撮影などにも対応しています。
Bluetoothでスマホやタブレットとペアリングできるのもうれしいポイント。楽しい思い出をすぐに友達とシェアできるでしょう。専用のアプリをダウンロードすれば、スマホからのリモート操作や、撮影した画像に位置情報を記録することもできますよ。
広角28mmのフジノン光学式5倍ズームレンズとデジタルズームの併用で、最大10倍までのズームが可能です。広々とした風景だけでなく被写体を寄せて撮りたいときも、出会ったシーンをイメージのままに切り取れると謳っています。
水中など暗い場所でも明るく高画質に映し出す、1635万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。振動を感知する光学式手ブレ補正も搭載されており、暗い場所やズーム使用時にも撮影に集中できるように工夫されています。
セルフタイマーモードも充実しています。笑顔の瞬間を撮影する「スマイルシャッター」や、顔が正面を向いた瞬間を撮影する「フェイスオートシャッター」などを完備。アクティブなシーンで、ここぞという場面を逃したくないときにも活躍しそうです。
カラーラインナップは、イエロー・スカイブルー・ダークシルバーの3色。レジャーなどのアクティブなシーンにぴったりのスポーティーなデザインです。
撮影した画像を記録するメディアは、SDカード・SDHCカード・SDXCカードに対応しています。動画を撮影する場合は、UHSスピードクラス3以上のメモリーカードを使ってくださいね。大容量バッテリーを採用しており、1回の充電で約240枚の写真撮影を楽しめます。
今回は富士フイルム FinePix XP140を含む、防水カメラ全8商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、防水性能の検証です。
説明書や公式サイトで水深何mまで対応しているのかを調査しました。
比較した商品の多くが水深15m程度だったなか、かなり深めの水深25mまで対応していました。ライセンスが必要な本格的なダイビングをする人にもぴったりです。
耐久性が高いのは防水性能だけではありません。1.8mの高さからの落下に耐えられる耐衝撃機能や-10℃の寒さでも使える耐寒機能に加えて、防塵機能も搭載されています。ダイビングだけでなく、ハイキングやスキーなど様々なアウトドアシーンで活躍するでしょう。
次は、画質のよさの検証です。
実際に防水カメラで撮影した写真をコンテンツ作成チームの男女6人がチェック。発色や解像感、水中やマクロ撮影したときの画質に変化がないか調査しました。
実際に撮影した写真は、違和感がない自然な発色です。比較したなかでは、F1.4〜2.8程度の明るいレンズが細部まで鮮明に映せる傾向がありました。本商品はF3.9~F4.9でレンズが明るいとはいえませんが、色の違いをしっかりと表現できています。人物の肌も自然な質感で、透明感がありました。
カラーモードは、スタンダード・クローム・モノクロ・セピアの基本的な4種類。そのうちクロームは、鮮やかなコントラストの色味で撮影できるモードですが、モニターからは「カラーモードは美しく感じるものは少なかった」との声が。華やかな仕上がりよりナチュラルな仕上がりが好きな人におすすめです。
<発色やカラーモードについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
解像感も十分で、モニターからは「細部まで輪郭がしっかり感じられる」という声が上がりました。画像を見ても糸の表面が問題なく写せているのがわかります。一部のモニターからは、「寄りで撮ったら粗が目立ちそう」という指摘がありましたが、日常の撮影なら困ることはないでしょう。
<解像感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
水中でも発色・解像度ともに陸上とほとんど差がなく、きれいに撮れました。モニターからも「自然な発色で解像感も高く感じる」と好評です。水の色はきれいなブルーで、オレンジ色も比較したほかの商品のように赤色に写るといった不自然さがありません。
光の取り込み方も優秀で、ぼんやりとした感じがなく水中でもクリアな画質をキープしています。モニターからも「いい意味で水中で撮影したとは思えない」というプラスの意見が上がりました。
<水中での画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方、マクロ撮影は優秀とはいえません。比較した商品のなかでは、光学ズーム倍率が4倍以上だと画質が劣化しにくい傾向がありました。本商品は5倍光学ズームレンズが搭載されていながら傾向には当てはまらず、モニターからは「ズームすると粗が目立つ」と指摘の声が上がっています。
また、被写体にあまり寄れないのも気になるところ。比較したなかには顕微鏡に匹敵するほど拡大できる商品がありましたが、モニターから「もっと寄れた方がいい」と物足りなさを訴える声が複数聞かれました。昆虫・花などの細部を大きく映すのには向いていないでしょう。
<マクロ撮影時の画質についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
被写体を2つ用意し、片方の被写体にピントを合わせた状態でもう片方の被写体へカメラを向けたとき、再度ピントが合うまでどのくらい時間がかかるかを測定。10回測定を行い、平均時間を出して評価しました。
ピント合わせにかかった時間は、平均7.2秒と十分な速さです。高評価の基準とした7秒にはわずかに届かなかったものの、比較した商品では速いものでも5秒程度。「オートフォーカスが甘い」という口コミほど遅くはありません。
風景など動きの少ない被写体を撮るときは不満を感じることはまずないでしょう。
次は、使いやすさ・機能性の検証です。
実際にカメラを水中と陸上で操作し、素手・手袋着用の2パターンで操作のしやすさ・モニターの見やすさをチェック。加えて、カメラに便利な機能やアクセサリーがついているかも確認しました。
シャッターボタンが非常に深く、しっかりと押せるのがメリット。押し間違いのストレスがなく、半押しや全押しの区別もしっかりと分けることができるでしょう。背面モニターは比較したなかでも大きめな3型タイプです。どの角度からでも見やすく、色味の違和感がありませんでした。
しかし、モードの切り替えが直感的にできないのはネック。上位商品はダイヤルを回すだけで簡単にモードを切り替えられたのに対し、メニューボタンを押したあと項目を選ぶなど複雑な作業が必要です。
加えて、操作系のボタンが押しにくいのも難点。使う頻度が多い「方向キー」や「OKボタン」は小さめなうえ、「再生ボタン」も高さがないため押しにくく感じました。とくに、ズームボタンは固めで、押した感覚があまりないのが気になります。最初のうちはどこまで力を入れてよいか戸惑うこともあるでしょう。
機能性は、専用のアクセサリーが販売されておらず評価が伸び悩みました。比較した半数以上の商品に用意されていた、専用の保護ケース・レンズ保護フィルターなどはありません。耐衝撃性を備えているものの、コンクリートや岩などに落とさないよう細心の注意が必要です。
周囲が暗いときに便利なLEDライトや、逆に光を和らげるフラッシュディフューザーもついていません。しかし、内蔵されたフラッシュの発光量を調整することは可能です。+2から−2まで13段階で設定できます。
センサーサイズ | 1/2.3型 |
---|---|
有効画素数 | 1635万画素 |
F値 | F3.9-4.9 |
良い
気になる
総画素数 | 1676万画素 |
---|---|
ISO感度 | ISO100〜12800 |
シャッタースピード | 1/2000〜4秒 |
マニュアルフォーカス | |
手ブレ補正機構 | 光学式 |
ファインダー方式 | |
記録形式 | JPEG |
記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
内蔵メモリ | |
液晶モニターサイズ | 3.0型 |
タッチパネル | |
動画記録方式 | MOV(圧縮方式:H.264準拠、音声:リニアPCM・疑似ステレオ) |
Bluetooth機能 | |
GPS機能 |
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富士フイルム FinePix XP140は、Amazonやyahooショッピングなどの大手ECサイトで販売が確認できました。値段は執筆時点で6~7万円です。取扱店舗のなかには中古品を販売しているところも多いため、値段がかなり安い場合は注意しましょう。
最後に、美しい写真が撮れるのはもちろん、操作しやすさや機能性にも優れた商品をご紹介します。
被写体の細部まで美しくシャープに撮れる、オリンパスのTough TG-6がおすすめです。ピント合わせが機敏かつ確実で、近接撮影も顕微鏡で拡大したような性能の高さを発揮しました。本体は握りやすく、操作も簡単。専用アクセサリーも充実しており、普段使いのカメラとしても満足できる一台です。
多機能かつ使いやすさに優れた、リコーのWG-7もおすすめです。フラッシュやLEDライトが搭載されているうえ、パソコン用のWebカメラとしても使用可能。各ボタンが押しやすく、確実な操作ができました。拡大しても解像感が高く、発色は鮮やか。外付け広角レンズなどのアクセサリーも豊富です。
センサーサイズ | 1/2.33型 |
---|---|
有効画素数 | 1200万画素 |
F値 | F2-4.9 |
良い
気になる
総画素数 | 約1271万画素 |
---|---|
ISO感度 | ISO100〜12800 |
シャッタースピード | 1/2000〜4秒 |
マニュアルフォーカス | |
手ブレ補正機構 | 光学式 |
ファインダー方式 | |
記録形式 | JPEG、RAW |
記録メディア | SDカード、SDHCカード、SDXCカード |
内蔵メモリ | |
液晶モニターサイズ | 3.0型 |
タッチパネル | |
動画記録方式 | MOV(MPEG-4AVC/H.264) |
Bluetooth機能 | |
GPS機能 |
OM SYSTEM Tough TG-6をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
センサーサイズ | 1/2.3型 |
---|---|
有効画素数 | 約2000万画素 |
F値 | F3.5-5.5 |
良い
気になる
総画素数 | |
---|---|
ISO感度 | ISO125〜6400 |
シャッタースピード | 1/4000〜4秒 |
マニュアルフォーカス | |
手ブレ補正機構 | 電子式 |
ファインダー方式 | |
記録形式 | JPEG |
記録メディア | SD、SDHC、SDXC |
内蔵メモリ | |
液晶モニターサイズ | 3.0型 |
タッチパネル | |
動画記録方式 | MPEG-4 AVC/H.264 |
Bluetooth機能 | |
GPS機能 |
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