設置が簡単かつスムーズに行えるのが売りの、Dell シングルモニターアーム MSA20。「15分程度で設置できる」と評判ですが「横方向はあまり動かせない」など気になる口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のモニターアームとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、モニターアーム選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Dell シングルモニターアーム MSA20はモニターアームがほしいすべての人におすすめ。Dell Quick Releaseを搭載し、対応モニターならはめるだけで取り付けが完了。比較した商品には2人で作業が必要なものもあったなか、こちらは「15分程度で設置できる」という口コミどおり、セットアップは1人でも簡単です。スペーサーもあり、VESAマウントに合わなくても調整しやすいといえます。
複数のケーブルをスッキリと収納できるのも長所。ケーブルホルダーが2つあり、最大10本のケーブルをアーム内部に隠しながら配線できます。ケーブルの取り出し穴も3.5cmとかなり太め。比較した商品内に3cm以上だったものはほとんどなかったのに対し、複数のケーブルをスムーズに通せ、モニターに多くのケーブルを接続している人もデスクをスッキリと見せられます。
可動域の実測値は、前後60.5cm・左右88.1cmと広範囲。高評価の基準値の前後60cm・左右65cmを上回り、「横方向はあまり動かない」という口コミを払拭しました。角度調整も幅広く、大きめなデスクでも理想的な位置に固定しやすい仕様です。上下の調節範囲もも30.1cmと広く、比較した全商品の平均26.7cm(※2025年1月時点)を上回る結果に。ラクな姿勢で作業しやすいでしょう。
位置調節のしやすさもおおむね良好。上下方向の調節はある程度力が必要でしたが、前後方向や上下の角度調節は軽い力で行えます。専用機器でアームを動かすのにかかった力を計測したところ、前後方向平均12.7N・上下の角度も平均22.95Nと高記録。比較した全商品の平均値、前後方向22.9N・上下の角度49.2N(※2025年1月時点)の半分程度の力で動かせます。
値段は2025年1月時点で20,680円(※公式サイト参照)と高価格帯ですが、値段に見合った高いスペックを持つのが魅力です。「ほぼ工具なしで組み立て可能で、設置も簡単」という謳い文句どおり簡単にセットアップでき、軽い力で広範囲にアームを動かすことが可能。金属製で見た目も高級感あり、ケーブルの収納力も高く、あらゆるニーズ応えられる1台です。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
今回ご紹介するのは「ほぼ工具なしで組み立て可能で、設置も簡単」と謳う、Dell シングルモニターアーム MSA20です。天板の厚さは53mmまで対応。設置方法もデスクの端に挟むクランプ式と、デスクに穴を空けて固定するグロメット式の2つから、利用したいデスクやデスク環境に合わせて選択できます。
設置できるモニター数は1枚です。サイズは19~38インチ・耐荷重は10kgまで対応し、ウルトラワイドモニターを取りつけられる仕様です。必ず購入する前に使いたいモニターのサイズや重さをチェックして該当するか確認してくださいね。
デスクトップPCをモニターとあわせて取りつけられるのも特徴。一部のDell OptiPlex Micro・Ultra・Wyseシステムで利用できます。よりデスクがスッキリとして作業スペースを確保しやすいのが利点です。
サイズは奥行55.98×幅40.01×高さ11.99cm、重量は4.06 kgです。リミテッドライフタイム保証の対象商品で、購入日から3年間保証サービスを受けられます。付属品は以下のとおりです。
<付属品>
販売元は、世界トップクラスのテクノロジー会社のひとつであるDell。ノートパソコンやデスクトップやモニターなどを販売し、10年連続モニター出荷台数世界No.1の実績を謳っています。
今回はDell シングルモニターアーム MSA20を含む、人気のモニターアームを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
「15分程度で設置できる」という口コミどおり、1人でも簡単に組み立てから設置ができるのが大きな魅力です。Dellのモニター独自のスタンド装着機構「Dell Quick Release」を搭載。対応モニター(※)に装着する場合はカチッとはめるだけでモニターの取り付けが完了します。
モバイルモニターと40型以上のモデルを除くDell のUSB Type-C対応モニター
比較したうちモニターを持ちあげながらネジを締める工程があり、1人で取りつけるのが難しい商品がありましたが、本商品は2人以上必要な工程はありません。アームも結束バンドで収納されておらず、広げるのがスムーズ。クランプは自分で組み立てるタイプですが、比較した半数以上が同様の仕様で大きな欠点にはなりませんでした。
汎用性が高いのも利点です。モニター背面にあるくぼみや出っ張りの干渉をなくすスペーサーが付属され、ネジの長さのバリエーションも2種類以上と豊富。モニターの形状がVESAマウントに合わない場合も調整が効きやすいといえます。ネジ調整の対応数も3つと多く、アームの動きを柔軟に調整できるでしょう。
「ほぼ工具なしで組み立て可能で、設置も簡単」という謳い文句どおり、はじめての人でも1人で挑戦しやすい1台です。ただし、VESAマウントのフタを外すための工具が追加で必要な点だけ注意してください。
複数のケーブルをスッキリと収納できるのも長所です。1アーム目と2アーム目にそれぞれケーブルホルダーがあり、アーム内部に隠しながら配線が可能。比較したホルダーがない商品と比べると、ケーブルが見える範囲を大幅に減らせます。ケーブルが垂れさがるのを防ぐクリップも4つありました。
ケーブルホルダーは最大10本のケーブルがしまえ、収納量もたっぷり。周辺機器をまとめて接続できるドッキングステーション機能を備えたモニターにもおすすめです。ケーブルトレイカバーも付属するため、見た目もすっきりするでしょう。
ケーブルの取り出し穴も3.5cmとかなり太め。比較したなかで3cm以上だったのは本商品のみ(※2025年1月時点)でした。複数のケーブルもスムーズに通せるでしょう。利用したいモニターに多くのケーブルが接続されている人や、デスクのごちゃつきを抑えたい人にうってつけです。
実際にモーションキャプチャーをモニターに取り付け、アームを動かして可動域を測定したところ、可動域の広さも申し分ない結果に。比較したうち3軸タイプの商品が可動域が広い傾向がありましたが、本商品も例外でなく、前後・上下・左右のいずれも幅広く調節できました。
前後方向の可動域は60.5cm・左右は88.1cmと広範囲に動きます。高評価の基準値の前後60cm・左右65cmを上回りました。比較した商品内には前後約50cm・左右約75cmほどしか動かない商品もあったなか、こちらは大きめのデスクで理想的な位置に固定しやすいでしょう。「横方向はあまり動かない」という口コミを払拭しました。
上下方向の可動域も30.1cmと広め。比較した全商品の平均26.7cm(※2025年1月時点)を上回りました。姿勢や椅子の高さに合わせて柔軟にアームの位置を調節できるため、見やすい位置はもちろん、負担がかからない姿勢で作業できるようサポートします。
上下の角度は104.5cm・横方向の角度は184.6cmと、角度調節の範囲も高評価基準値を超える記録です。用途に合わせやすく、デスク以外で画面を見たいときも重宝するでしょう。回転できる角度をスイッチで180度と360度に切り替えられ、回転のしすぎで壁などにモニターをぶつけるを防げるのも利点。縦表示にも対応しています。
前後方向や上下の角度を軽い力で調節できるのもうれしいポイント。本商品のVESAマウントに治具を取り付け、専用機器でアームを動かすのにかかった力を3回計測しました。
結果、動かすときに必要な力は前後方向は平均12.7N・上下の角度も平均22.9Nと、両方ともかなり軽め。比較した全商品の平均前後方向22.9N・上下の角度49.2N(※2025年1月時点)の半分ほどの力で動かせました。片手でもスムーズに位置調節ができるでしょう。
上下の位置の調節の評価はあと一歩でした。本商品のVESAマウントに治具を取り付け、専用機器でアームを動かすのにかかった力を3回計測したところ、平均71.3Nを記録。高評価の基準値35Nを上回りました。少ない力で動かせた前後方向や上下の角度と比べると、やや硬さがあります。
比較した多くの商品も同様に高評価の基準値を上回りましたが、そのなかでも本商品は上下方向を調節するのにある程度の力が必要です。軽い力で上下方向の調節を軽い力で行えたものは少なく、大きなデメリットではないものの、頻繁に上下の位置を調節する人は注意しましょう。
値段は、2025年1月時点で20,680円(※公式サイト参照)と高価格帯です。比較した商品の約7割(※2025年1月時点)の商品が1万円を下回っているなか、購入時の負担が大きいのがネック。使用頻度が低いライトユーザーや、とりあえずモニターアームを試してみたい人には候補になりにくいといえます。
とはいえ、高級感がある見た目は利点。素材は金属で重厚感があり、比較したプラスチック製の商品のような安っぽさはありません。デスクの雰囲気をスタイリッシュにまとめたい人に向いています。
耐荷重 | 2.2~10kg |
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軸数 | 3軸 |
良い
気になる
重量 | 4.06kg |
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素材 | 金属 |
取り付け方法 | クランプ式、グロメット式 |
可動方向 | 垂直水平可動タイプ |
対応モニターサイズ(最大) | 38インチ |
対応モニターサイズ(最小) | 19インチ |
モニター設置可能数 | 1台 |
対応する天板の最小厚さ | 不明 |
対応する天板の最大厚さ | 53mm |
VESA規格対応 | |
ローテーション機能 | |
チルト機能 | |
ケーブル収納付き | |
ケーブルホルダーあり |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
32,912円
(最安)
販売価格:36,569円
ポイント:3,657円相当
送料別
(11件)
Dell シングルモニターアーム MSA20は、公式サイトで販売されています。値段は2025年1月時点で20,680円(※公式サイト参照)です。送料は値段に含まれています。
Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなど大手ECサイトにも取り扱い店舗がありました。店舗によっては公式サイトよりお手頃に購入できるところがあったので、複数の店舗を見比べてみてくださいね。
ビックカメラやヨドバシカメラなど家電量販店でもDellの商品が取り扱われています。店舗によって商品や在庫数が違うので、確実に購入したい人は来店する前に直接店舗に問い合わせましょう。
ここでは、高品質でありながら値段も抑えられる商品をご紹介します。
コスパ重視の人は、快適ワークのモニターアーム DA112がおすすめ。1万円台と手が出しやすい価格帯でありながら、可動域は広く、前後左右・上下・角度といずれも幅広く調節が可能です。ケーブルホルダーも2つあり、ケーブルの収納性も優秀。1人でセットアップしやすいのも利点です。
耐荷重 | 2〜9kg |
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軸数 | 3軸 |
良い
気になる
重量 | 2.4kg |
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素材 | アルミ合金、スチール、プラスチック |
取り付け方法 | クランプ式、グロメット式 |
可動方向 | 垂直水平可動タイプ |
対応モニターサイズ(最大) | 32インチ |
対応モニターサイズ(最小) | 12インチ |
モニター設置可能数 | 1台 |
対応する天板の最小厚さ | 10mm |
対応する天板の最大厚さ | 85mm |
VESA規格対応 | |
ローテーション機能 | |
チルト機能 | |
ケーブル収納付き | |
ケーブルホルダーあり |
快適ワークのモニターアーム DA112の口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
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