軽量ながら強力な吸引力と謳うスティッククリーナー、日立 ラクかるスティック PV-BL3K。「とにかく軽くて使いやすい」と評判です。しかし、「スタンドに充電機能がなくて手間に感じる」「強モードの使用時間が少し短かい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のダイソンやアイリスオーヤマなどのスティッククリーナーとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スティッククリーナー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
日立 ラクかるスティック PV-BL3Kは、毎日の掃除をササッと手軽に済ませたい人におすすめです。本体重量は1.12kgと比較した商品のなかでも非常に軽量。「とにかく軽くて使いやすい」との口コミどおり、持ち運びや高い場所の掃除も難なくこなせるでしょう。自走式のヘッドやボタン操作のしやすさなども光りました。
見えにくいゴミを照らすLEDライトなど、掃除を楽にする付加機能も充実。幅22cmのコンパクトなヘッドにより、狭い隙間に差し込みやすい点も魅力です。ただ「スタンドに充電機能がなくて手間に感じる」との口コミどおり、スタンドに立てるだけではチャージされず、本体に充電コードを差し込む必要があるのは惜しい点です。
紙パック式よりも手入れに手間のかかるサイクロン式ですが、便利なお手入れブラシつきでゴミ捨てもワンタッチでOK。ヘッドやダストカップの分解もしやすく、シンプルな構造で水洗いも可能です。わずかにブラシにゴミが絡んでしまったものの、日々のお手入れは簡単に行えるでしょう。
バッテリー持続時間・静音性も良好です。標準モードでの連続稼動時間は約30分あり、広い家でなければ一気に掃除できるレベル。1.5m離れた地点で計測した運転音も、61dBと小さめでした。人気のダイソンにはスタミナ・静音性ともにより優れた商品がありましたが、本体重量は重い傾向に。何を重視したいかを考えて選ぶのがおすすめです。
一方で、肝心の吸引力は高いとはいえません。実際にフローリング・カーペットを掃除すると、どちらも1往復ではゴミを吸い切れず、すっきりきれいに仕上がった上位商品にはおよばず。ヘッドが軽くて使いやすい反面、フローリングではゴミを弾く場面も見られました。吸引力を重視するなら、ほかの商品をチェックしてみてください。
東芝ライフスタイル
軽さ重視ならおすすめ。フローリングでの吸引力も申し分なし
東芝ライフスタイル
進化した吸引力と細やかな機能性。お手入れを楽にしたい人に
SharkNinja
吸引力と使い勝手を両立。ゴミ捨ては月1回でOK
元々モーターの製造からはじまった日立の技術力を活かし、小型ながらもパワフルなモーターを開発。自動車部品の軽量化などに使用されるトポロジー最適化技術を応用した延長パイプなど、随所に軽量化のための工夫が見られます。
ダストカップ内の空気の流れでゴミを圧縮することで、フィルターにも髪の毛が絡まりにくくする「からまんプレス構造」も採用。ブラシ・ダストケースは水洗いが可能なため、清潔に使用できるでしょう。
加えて、本体とアタッチメントをすっきり収納できるスタンドも同梱されています。ただしスタンドに充電機能はなく、チャージする際は本体に直接充電コードを挿す必要がある点は覚えておきましょう。
今回は日立 ラクかるスティック PV-BL3Kを含む、スティッククリーナー全65商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
一方でヘッドが軽い商品は、ゴミを抑えきれず弾いて吸引しにくい傾向が。本品も軽さのためか、ゴミを弾きとばしてしまう場面もありました。ゴミを吸い切るためには何度か往復する必要があるでしょう。
ダイソンの「Dyson Digital Slim Fluffy Origin」は、パワフルな吸引力に加えてヘッドの可動域も広く、フローリング・カーペットともにスムーズに吸引できました。吸引力を重視する人はチェックしてみましょう。
本体重量や持ち上げたときに手元に感じる重さを実際に計測し、負担が少なく疲れにくい商品かどうかを評価。同時に掃除をラクにする付加機能の有無をチェックしています。
本体重量は1.12kgとかなり軽く、疲れにくさは高評価。比較した全商品の平均約1.52kg(※執筆時点)を下回りました。実際に持ったときに手元にかかる重量も0.62kgと少なく、「とにかく軽くて使いやすい」との口コミどおりです。持ち運びや高い場所の掃除も負担なくできるでしょう。
自走式ヘッドにより、力を入れなくてもなめらかに動かせるのもメリットです。電源もワンプッシュで使用できるボタン式なので、比較したトリガー式の商品のように掃除中に押さえ続ける必要もありません。
ただ、比較したなかで操作しやすいと好評だった重量は約1.4kg前後。本品は長時間の使用でも疲れにくい軽さは魅力ですが、ヘッドが浮く感じがするなど軽すぎて扱いづらいと感じる人もいるかもしれません。
スタンドは付属していますが、スタンド自体に充電機能はありません。充電する際は本体に充電コードを差し込む必要があるため、「スタンドに充電機能がなくて手間に感じる」との口コミのように感じるかもしれません。なお充電機能つきのスタンドがあったのは、比較した商品の1/4程度(※執筆時点)でした。
続いて、お手入れのしやすさの検証です。
ヘッドブラシやダストカップのお手入れ方法などをもとに、毎日掃除してもお手入れに手間がかかりにくい商品かどうかを評価しました。
ただ、髪の毛やホコリが絡まりにくいと謳う「からまんブラシ」が備わっていたものの、実際に使うとわずかですがブラシにゴミが絡んでしまったのは惜しいところです。
モップの自動洗浄・自動乾燥機能は、比較した商品のほとんどが対応していません。なお、詳細は以下のとおりです。
取扱説明書に記載された標準モードの稼動時間をもとに、充電切れなく家中を掃除できるバッテリー性能であるかを評価。さらに、標準・強モードの稼動音を1.5m離れたところから騒音計で計測し、静かさをチェックしました。
標準モードでの連続稼動時間は約30分あり、評価は良好。2LDKほどの間取りであれば、充電切れを気にせず一気に掃除できるでしょう。
しかし「強モードの使用時間が少し短かい」との口コミがあったように、強モードでは約8分とかなり短いのは気がかり。しっかり吸引したい場所のみ強モードにするなど、工夫して使う必要があります。
比較した商品には、「ダイソン Dyson V12 Detect Slim Absolute」や「Shark EVOPOWER SYSTEM NEO+」のように、最大50分ほど使えるものも。ただスタミナがある海外商品は本体重量が重い傾向があり、長時間使うと疲れる可能性があります。部屋の大きさやライフスタイルに合わせてチョイスしてくださいね。
実際に1.5m離れた位置から稼動音を測定すると、標準モードで61dB・強モードでも69.9dBと小さめでした。比較した全商品の平均値と大きな差はなく(※執筆時点)、音はそれほど気になりにくいといえます。
環境省によると、約60dBはファミリーレストランの店内ほどの騒音レベルとのこと(参照:騒音の目安)。静かとはいえないものの、昼間であれば集合住宅でも周囲に気を配ることなく使えるでしょう。
夜間に使いたい人は、標準モードでわずか約50dBだった「シャープの コードレススティック掃除機 EC-SR9」のようなモデルも検討してみてください。
2024/03 発売
標準モードの連続使用時間(公称値) | 強モード:約8分/標準モード:約30分 |
---|---|
ヘッド種類 | 自走式パワーヘッド |
充電時間(公称値) | 約2時間 |
本体重量 | 1.12kg |
良い
気になる
集じん容積 | 約0.15L |
---|---|
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ゴミセンサー付き | |
付属品 | すき間ノズル、ハンディ用ノズル、充電コード、収納スタンド、お手入れブラシ |
本体幅(公称値) | スティック時:23cm/ハンディ時:9cm |
本体奥行(公称値) | スティック時:20.5cm/ハンディ時:32.1cm |
本体高さ(公称値) | スティック時:99.4cm/ハンディ時:17.2cm |
本体幅(実測値) | 22.5cm |
本体奥行(実測値) | 20.3cm |
本体高さ(実測値) | 100.0cm |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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販売価格は執筆時点で税込40,150円(※公式サイト参照)。取り扱い店舗によって値段に違いがあるので、複数の店舗を見比べてから購入するとよいでしょう。
なお、より安く手に入れたいなら、型落ちの「ラクかるスティック PV-BL3J」も要チェック。基本的なスペックやサイズはほぼ同じですが、充電時間が3.5時間とPV-BL3Kより1.5時間長めです。カラーもPV-BL3Kはライトゴールドなのに対し、PV-BL3Jはシャンパンゴールド。興味がある人はあわせて検討してみてください。
最後に、フローリング・カーペットともに吸引力が高かった商品をご紹介します。
シャークのEVOPOWER SYSTEM NEO+は、吸引性能に加えてかけ心地のよさも良好。重量は1.68kgと、従来品より軽量で扱いやすくなりました。実際に使うとフローリング・カーペットともに吸い残しはほとんどなく、高評価を獲得。ゴミの自動吸引ができるダストステーションも便利ですよ。
本体の軽さも重視したいなら、日立のパワかるスティック PV-BL30Kがおすすめです。1.4kgと軽く、ヘッドの自走機能つきでラクに掃除できます。吸引力はパワフルな海外メーカーには及ばないものの、ゴミを吸いづらいカーペットでは壁際を少し吸い残したのみ。疲れにくさと吸引力を両立した商品です。
本体だけで自立可能 | |
---|---|
タイプ | スティック、ハンディ |
コードレス対応 | |
スタンド | 充電スタンド付属(ネジ不要) |
一人暮らし向け | |
集じん方式 | 紙パックレス式 |
充電スタンド | |
操作方法 | ボタン |
標準モードの連続使用時間(公称値) | ブーストモード:約15分/iQモード:約15~50分/エコモード:約50分 |
強モードの連続使用時間(公称値) | 不明 |
連続使用時間(実測値) | 不明 |
標準モードの連続使用時間(実測値) | 不明 |
強モードの連続使用時間(実測値) | 不明 |
ヘッド種類 | パワーヘッド |
充電時間(公称値) | 約3時間30分 |
充電時間(実測値) | 不明 |
騒音値(公称値) | 不明 |
騒音値(実測値) | 70.8dB |
標準モードの運転音 | 70.8dB |
最強モードの運転音 | 72.7dB |
コードの長さ | |
集じん容積 | 不明 |
集じん容積(実測値) | 不明 |
消費電力 | 不明 |
吸込仕事率 | 不明 |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
ゴミセンサー付き | |
静音モード搭載 | |
節電モード搭載 | |
10cmの隙間に差し込める | |
本体だけで自立可能 | 不明 |
付属品 | すき間ノズル、収納スタンド |
ハンディ重量 | 不明 |
本体重量 | 約1.7kg |
本体幅(公称値) | スティック時:22.8cm/ハンディ時:9.1cm |
本体奥行(公称値) | スティック時:16cm/ハンディ時:7.1cm |
本体高さ(公称値) | スティック時:104cm/ハンディ時:51cm |
本体幅(実測値) | 不明 |
本体奥行(実測値) | 不明 |
本体高さ(実測値) | 不明 |
スタンドの幅(実測値) | 不明 |
スタンドの奥行(実測値) | 不明 |
スタンドの高さ(実測値) | 不明 |
Shark EVOPOWER SYSTEM NEO+ LC351Jの口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
タイプ | スティック、ハンディ |
---|---|
重量 | 1.17kg |
モデル | スティッククリーナー兼用タイプ |
コードレス対応 | |
集じん方式 | サイクロン式 |
ヘッドの幅 | 15.5cm |
操作方法 | ボタン |
吸い込み口の幅 | 12.0cm |
標準モードの連続使用時間(公称値) | 強モード:約8分/標準モード:約40分 |
運転音(最強モード) | 70.5dB |
運転音(標準モード) | 60.1dB |
ダストケースタイプ | 不明 |
連続使用時間(実測値) | 不明 |
乾湿両用 | |
収納スタンド付き | |
ヘッド種類 | 自走式パワーヘッド |
フィルターあり | |
充電時間(公称値) | 約2時間 |
フィルターカバー付き | 不明 |
温風機能 | |
充電時間(実測値) | 不明 |
たたき機能 | |
騒音値(公称値) | 不明 |
騒音値(実測値) | 61.1dB |
UV機能 | |
標準モードの運転音 | 61.1dB |
幅 | 15.5cm |
ブラシ付き | 不明 |
最強モードの運転音 | 66.7dB |
奥行 | 19.5cm |
ガード付き | 不明 |
コードの長さ | |
高さ | 47.0cm |
ローラー付き | 不明 |
集じん容積 | 約0.15L |
集じん容積(実測値) | 0.27L |
消費電力 | 不明 |
吸込仕事率 | 不明 |
ダストステーション付き | |
充電スタンド付き | |
HEPAフィルター付き | |
ダストケース丸洗い可能 | |
フィルター丸洗い可能 | |
ヘッドライト付き | |
水拭き対応 | |
ゴミセンサー付き | |
静音モード搭載 | |
節電モード搭載 | |
10cmの隙間に差し込める | |
本体だけで自立可能 | |
付属品 | すき間ノズル、布団・ファブリック用ヘッド、ハンディ用ノズル、充電コード、収納スタンド、お手入れブラシ |
本体重量 | 1.39kg |
本体幅(公称値) | スティック時:23cm/ハンディ時:9cm |
本体奥行(公称値) | スティック時:23cm/ハンディ時:33.1cm |
本体高さ(公称値) | スティック時:101cm/ハンディ時:18.6cm |
本体幅(実測値) | スティック時:23.2cm/ハンディ時:15.5cm |
本体奥行(実測値) | スティック時:24cm/ハンディ時:49.0cm |
本体高さ(実測値) | スティック時:100cm/ハンディ時:19.5cm |
スタンドの幅(実測値) | 27.5cm |
スタンドの奥行(実測値) | 27cm |
スタンドの高さ(実測値) | 25cm |
日立 パワかるスティック PV-BL30Kをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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