「医療レーザー脱毛」という言葉は、脱毛するうえで必ず理解しておきたい基本用語ですが、実はよくわかっていない…という人も多いのではないでしょうか。
今回は、医療脱毛で使われるレーザー脱毛器の仕組みや脱毛方式など、「医療レーザー脱毛」について初心者にもわかりやすく解説していきます。ぜひ最後まで読んで、正しい知識を身につけてくださいね。
美容外科医。東邦大学医学部卒。慶應義塾大学病院眼科を経て、TCB東京中央美容外科へ入職。現在はTCB高田馬場院の若き院長として美容クリニックの運営・マネジメントも担う。一人ひとりの患者に寄り添った丁寧なカウンセリングと高品質な美容医療の提供を信条に、日々の診療に邁進する。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
本コンテンツで紹介している医療サービスは公的医療保険が適用されない自由診療を含む場合があります。詳しくは医療機関でご確認ください。
選び方に記載した効果および副作用等のリスクは一般的なものです。ご利用の際は各クリニックのホームページなどをご確認ください。
レーザー脱毛は「医療脱毛」とも呼ばれ、医療クリニックで受けられる脱毛方法です。レーザーがメラニン色素に反応し、毛を生やす元となる組織にダメージを与えるため永久脱毛ができます。
「永久脱毛」は、米国電気脱毛協会(American Electrology Association)によって「最終脱毛から1か月後の毛の再生率が20%以下である脱毛法」と定義されています。一生毛が生えてこないことを保証しているわけではありません。
脱毛回数が少なく、短期間で脱毛が完了するのもレーザー脱毛の特徴。医師免許を持つ医師・看護師でないと施術できないため安心感があり、万が一のことがあった場合でもすぐに対応してもらえます。
一方で、施術中は強い痛みをともなうことも。また、1回あたりの料金が脱毛サロンでの光脱毛よりも高めなので、手を出しにくく感じてしまうかもしれません。
レーザーの種類は大きく分けて「アレキサンドライト」「ダイオード(蓄熱式)」「ダイオード(熱破壊式)」「ヤグ」の4種類。レーザーによって向いている毛質・効果・痛みに違いがあります。ここでは、それぞれの違いを確認していきましょう。
「アレキサンドライトレーザー」とは、アレキサンドライトという宝石を使用した波長755nmのレーザー。世界トップシェアを誇る、医療レーザー機器の代表格です。
アレキサンドライトは、メラニン色素のみに反応するため、肌と毛のコントラストが大きい日本人に向いているといわれています。黒い毛に反応するので、濃い毛に効果的。肌トラブルを軽減できるとされるフォトフェイシャルにも使用されているレーザーなので、美肌効果も期待できる点は魅力的ですね。
しかし、メラニン色素に反応してやけどの恐れがあるため、日焼け肌や地黒の人は施術ができません。また、VIOや脇などの濃い毛を脱毛するときは、痛みをともなう可能性があることも覚えておきましょう。
【主な機器】
「ダイオードレーザー」とは、医療レーザー脱毛のなかで中間レベルにあたる波長の長さを持つレーザー。そのなかでも蓄熱式では、バルジ領域と呼ばれる毛の発毛を促す細胞にダメージを与える方法です。
幅広い毛質に対応しているなかで、とくに産毛や薄い毛には高い効果が期待できます。日焼け肌にも施術が可能で、痛みを感じにくい点がメリットです。
対して、比較的新しい施術方法のため実績が少ない点はデメリット。ほかのレーザーによる施術よりも、効果の即効性がわかりにくい点には注意しましょう。
【主な機器】
ダイオードレーザーの蓄熱式は、毛根ではなくバルジ領域に刺激を与えるため、医療レーザーのなかでも痛みを感じにくいとされています。産毛にも高い効果が期待できる一方で、はじめの効果の実感までには時間がかかる点には注意しましょう。
「ダイオードレーザー」とは、医療脱毛のなかで波長の長さが中間レベルにあたり、幅広い毛質や肌質に施術できるレーザーです。なかでも熱破壊式では、毛根にある細胞や毛乳頭にダメージを与えて毛を生えにくくします。
また、蓄熱式よりも効果の即効性が期待できる点がメリット。濃い毛にも高い効果が期待できます。また、導入実績が豊富なのもうれしいポイントです。
一方で日焼け肌やホクロにも施術可能ですが、日焼け具合によっては脱毛できない場合もある点には注意しましょう。毛根に刺激を与えるため、蓄熱式よりもやや痛みを感じやすいことも覚えておいてくださいね。
【主な機器】
「ヤグレーザー」とは、1064nmと医療レーザーの中で最も波長が長いレーザーのこと。日本では主に美容医療で活用されており、脱毛分野では補足的な役割を担っています。
レーザーが皮下脂肪の深いところまで届くため、肌が日焼けしていても脱毛できるのが特徴。毛根がしぶとく、濃い毛にも効果が期待できます。また、冷却ガスを使った冷却機能もついているため、やけどのリスクを抑えての施術が可能です。
一方、ほかのレーザーに比べて照射範囲が狭く、施術に時間がかかることがデメリットの1つとして挙げられます。また、毛根にダメージを与えるため、部位によっては痛みを感じやすい点にも注意が必要です。
【主な機器】
ヤグレーザーは、医療レーザーのなかで最も深いところまでレーザーが届く方法です。日焼け肌にも脱毛可能で、冷却ガスで火傷を抑えながら施術できます。毛根にダメージを与えるので、濃い毛に効果が見えやすい点が特徴です。
クリニックでの医療脱毛は自由診療にあたります。自由診療とは、公的医療保険が適用されない治療のことです。医療脱毛にかかる金額はすべて自己負担になることを覚えておきましょう。
また、施術後にやけどで肌が赤く腫れたり、ニキビなどの肌トラブルが起きたりする場合もあります。副反応が起こるリスクも踏まえたうえで医療脱毛を行ってくださいね。
医療レーザー脱毛の方法や仕組みについて理解することはできましたか?脱毛効果にも関わる重要なポイントなので、正しい知識を持って脱毛することがとても大切です。
理解が深まったものの、実際にどこの医療脱毛クリニックにしようか迷っているという方も多いのではないでしょうか。そこで、人気の医療脱毛クリニックを徹底的に調査し、最もおすすめの医療脱毛クリニックを決定しました。
専門家の監修のもと、医療脱毛クリニックの選び方についてもご紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
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