歯を白くする方法は？医療ホワイトニングや、自宅でできるケアの効果・費用の目安を解説

すぐにホワイトニングの効果を実感したいなら、医療ホワイトニングを選びましょう。過酸化水素や過酸化尿素などの強力な漂白成分を高濃度で使用できるので、歯の内側の象牙質まで作用し、根本から白さを引き出せます。

代表的な方法は、歯科医院で受けられるオフィスホワイトニングです。専用の薬剤を塗って光を当てることで、短時間でトーンアップできます。1回でも変化を実感できる人が多い点が魅力です。

費用は1回あたり20,000〜80,000円程度が目安。効果が高い分、セルフケアに比べて料金は高めです。また施術後に一時的な知覚過敏を感じることもあるため、歯の状態を見ながら医師とよく相談してから始めましょう。虫歯や痛みがある歯には施術できないこともあります。

医療ホワイトニングを取り扱っている歯科医院を知りたい人は、以下のコンテンツを要チェック。東京・大阪・京都など、主要都市で人気の歯科医院を紹介しています。

費用を抑えつつ手軽に白い歯を目指すなら、医師の指導のもと自宅で行うホームホワイトニングがおすすめです。低濃度の漂白剤を使用して時間をかけて白くするため、ナチュラルな仕上がりを目指せます。色戻りもしにくく、長期的に白さをキープしやすい点が特徴です。

一般的には、歯科医院で作製された専用マウスピースにホワイトニングジェルを入れ、1日数時間ほど装着します。2〜4週間ほどで変化が現れるので、欠かさず継続しましょう。

手間はかかりますが、自宅で手軽に取り組めるのが魅力。費用はマウスピースが12,000〜20,000円ほど、ジェルは毎月10,000円ほどです。自己判断で使用すると歯茎が炎症を起こすこともあるため、医師の説明を受けてから使い始めてくださいね。

歯本来の色より白くできませんが、ホームホワイトニングLEDライトを使用するのもよいでしょう。下記コンテンツで紹介しているものは医療ホワイトニングには該当しませんが、ぜひ参考にしてみてください。

歯のクリーニングは着色汚れの除去のほかに、虫歯・歯周病の予防にも効果的です。歯の表面についたステイン・歯垢・歯石などを落として、本来の歯の色を引き出すのに役立ちますよ。

予防目的や審美目的のクリーニングは、PMTCと呼ばれています。専用の器具を使って歯を丁寧に磨きあげ、セルフケアでは落としきれないコーヒーやタバコによる着色の除去が可能です。なお、治療目的のクリーニングは保険適用、PMTCの場合は保険適用外となります。

また、クリーニングは歯の内部に働きかけて白さを変える医療ホワイトニングとは異なる点に注意が必要です。理想の白さを目指すなら、医療ホワイトニングの併用も検討してくださいね。

本来の歯より白くできるわけではないものの、ホワイトニング用歯磨き粉は、歯の表面汚れを落とす点では有効です。多くの製品には研磨剤や清掃助剤が含まれており、ステインなどの着色汚れを物理的に落とせます。

ホワイトニング有効成分は、ポリリン酸ナトリウムやヒドロキシアパタイトなど。ポリリン酸ナトリウムは、歯の表面の汚れを除去する働きがあります。ヒドロキシアパタイトは歯の表面の微細な傷を埋め、なめらかに整える成分です。

強すぎる研磨剤を含む商品はエナメル質を傷つけるリスクもあるため、選ぶ際は成分をよく確認しましょう。日常的に使うアイテムだからこそ、効果と安全性のバランスを意識してくださいね。おすすめの商品を知りたい人は、以下のコンテンツを参考にしましょう。

市販のホワイトニングアイテムは種類が豊富で、日常的なお手入れ用やイベント前の仕あげ用などがあるので、目的に応じて選びましょう。たとえば、歯の消しゴムは物理的に汚れをこすり落とせて、価格は500〜3,000円程度です。使いすぎると歯を傷つける点に注意しましょう。

歯のマニキュアやホワイトニングペンは、歯に専用の白い塗料を塗るタイプで、イベント前のように急いで歯を白く見せたいときに向いています。ただし、乾燥時間が必要で、持続効果が短い点は留意しておきましょう。価格は2,000円前後です。

ホワイトニングシートは上下の歯に貼って15〜30分ほど置き、表面の汚れを吸着します。価格帯は500〜7,000円と幅広く、簡単に取り入れられる点が魅力です。

どのアイテムも、濃度の高いものや使いすぎは、知覚過敏や歯茎への刺激を引き起こすので気をつけましょう。使用前には説明書をよく読み、適切な方法でケアしてくださいね。それぞれの特徴をより詳しく知りたい人や、人気商品をチェックしたい人は、以下のコンテンツもあわせて確認しましょう。

ホワイトニングを目的としない商品で歯を白くしようとすると、歯に悪影響を与える可能性が高いので避けるべきです。とくに強い研磨作用や酸性の成分を含む製品は、歯の表面を傷つけ、エナメル質を溶かしてしまうリスクがあります。

たとえば、重曹やレモン汁を使った歯磨き法が一部で紹介されることも。しかし、重曹は研磨性が高く、レモン汁は強い酸性なので、歯の表面が削られて知覚過敏や虫歯の原因につながります。ネットやSNSの代用情報を鵜呑みにすると、歯を白くするどころかダメージを与えてしまうので注意しましょう。

白い歯を保つには、毎日の生活習慣で黄ばみや着色汚れの予防に努めましょう。 着色汚れにつながる飲食物の摂取を控える、正しい歯のケアを意識するなどで、白さを長く維持できます。とくに、以下のように色の濃い嗜好品を口にしたあとや、タバコを吸ったあとは、水で口をすすぐだけでも汚れの沈着を軽減できます。

＜着色の原因になりやすい飲食物＞

1. コーヒー
2. 紅茶
3. カレー
4. ワイン
5. チョコなど、色の濃い嗜好品

ステイン除去成分が配合された歯磨き粉を使うのも有効な対策です。日々、こまめにブラッシングを心がけることで、歯の白さを維持しやすくなります。強く磨きすぎるとエナメル質を傷つけ黄ばみやすくなるので、軽い力で円を描くように磨きましょう。

ただし、予防策は現状維持が目的です。すでに黄ばみが気になる人は、ホワイトニングの検討が必要なので、予防とあわせて取り入れましょう。

医療ホワイトニングを受ける際は、使用される薬剤が厚生労働省の承認を受けているかどうかを確認しましょう。未承認の薬剤を使った場合、薬機法の適用外となり、万が一副作用が起きても医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。

日本で承認されている薬剤には、過酸化水素や過酸化尿素などが一定濃度以下で使用されているもの。一方で、海外製の未承認薬剤を用いるクリニックもあります。

施術前には、使用される薬剤の名称・成分・承認状況を確認し、不明瞭な点がある場合は、施術を受けない選択をするのも大切です。事前に過去の実績や口コミを調べることも、信頼できるクリニック選びのポイントといえます。