自宅で気軽に行えて、歯を徐々に白くできるホームホワイトニング。歯科医院で行うオフィスホワイトニングよりもゆっくり変化が表れると聞くものの、実際に何日くらいで効果を実感できるのか気になる人も多いでしょう。
そこで今回は、ホームホワイトニングの効果は何日で現れるのか解説します。持続期間や、白さを維持するコツも紹介するので、施術を行う前にぜひチェックしてくださいね。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、マイベストでは予約サービス・クリーニング・クリニックなどの無形商材のサービスを担当。以前はローンやクレジットカードなど日常生活に身近なサービスを比較検証してきた。「生活を豊かにするサービスを提供すること」を心がけてコンテンツ制作を行なっている。
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選び方に記載した効果および副作用等のリスクは一般的なものです。ご利用の際は各クリニックのホームページなどをご確認ください。
ホームホワイトニングの効果が出るまでには、一般的に2週間から1か月ほどかかるとされています。ホワイトニングジェルに含まれる過酸化尿素や過酸化水素などの成分が、時間をかけて歯の内側に浸透し、色素を分解する仕組みだからです。
1~2か月程度続けた場合、歯の白さは1~2トーン明るくなるとされています。ホームホワイトニングの1日の装着時間の目安は30分から2時間程度ですが、なかには8時間装着するタイプもあり、製品によって異なるので注意しましょう。
なお、これはあくまで、白くなったと実感できるまでの目安期間です。2週間経ったからといって中断すると、理想の白さに届かないこともあります。歯科医の指導のもと、焦らずじっくり取り組みましょう。
ホームホワイトニングの効果は、一般的に半年から1年ほどと長く持続する点が魅力です。ホワイトニング成分が歯の内側の象牙質にまで浸透し、根本から色素を分解するので、短期間で色戻りする心配は低いといえます。
毎日の歯磨きを丁寧に行い、着色の原因となる飲食物を控えた場合の持続期間は6か月ほど。メンテナンスを取り入れた場合は1年ほどと長持ちするため、歯医者でのクリーニングやセルフケアなどを取り入れて長持ちさせましょう。
ただし、効果の持続期間は生活習慣によって差が生じます。コーヒーや赤ワインなど色が濃いものを頻繁に摂取する人や、喫煙習慣がある場合は色戻りが早まるので注意しましょう。
ホームホワイトニングの効果を得られないとされる被せ物・詰め物・神経を失った歯・テトラサイクリン歯は、なぜ白くならないのか解説します。なお、妊娠中や授乳中・無カタラーゼ症・光線アレルギー・強い嘔吐反射・呼吸器の疾患などを抱えている人は、重篤な副作用が生じる可能性があり施術できません。
セラミックやレジンなどの被せ物・詰め物は、ホームホワイトニングをしても白くなりません。ホワイトニング成分は、天然歯の内部にある色素を分解する仕組みであり、人工的に作られた素材には反応しないという性質によるものであるためです。
被せ物の色はそのままで天然歯だけが明るくなると、色の差が強調されます。ホワイトニングを計画する際は歯科医と相談し、施術後に周囲の色に合わせて、被せ物の交換も検討しましょう。
無髄歯や失活歯などの神経を失った歯は、歯の内部から変色しているため、ホームホワイトニングでは対応しきれません。歯の神経が死んでしまうと、血液中の鉄分が象牙細管に沈着し、深部から色がくすみます。
神経を失った歯を白くするなら、ウォーキングブリーチと呼ばれる歯科処置が必要です。歯の裏側に小さな穴を開けて内部を掃除し、漂白剤を注入して数日~1週間かけて白さを取り戻します。
薄いセラミックの板を貼り付けるラミネートベニアや、クラウンと呼ばれる被せ物で対処するのも手です。どの方法が適しているかは歯の状態によって異なるので、歯科医師に相談して選びましょう。
テトラサイクリン系の抗生物質により変色した歯は、ホームホワイトニングだけでは十分な改善が難しいといえます。歯の形成期に象牙質の深部に沈着し、色が内側から定着しているので、色素の分解が思うように進みません。全体的な白味は増しても、茶色や灰色の濃い部分を完全に消すのは難しいとされています。
強い変色が見られる場合は、ラミネートベニアやセラミック治療などの審美治療を検討しましょう。歯の表面に薄い素材を貼り付ける、または上から被せものをする処置ができるので、自然で均一な白さを演出できます。適切な治療方法を見極めるために、歯科医師と相談して判断を仰いでくださいね。
施術前に行うことや、毎日のケアに気を配るだけで、効果の出方や持続期間に大きな違いが出てきますよ。ここでは、効果を実感し、白さをキープするためのポイントを紹介します。
ホームホワイトニングを行う前に、歯石やプラークを取り除いておきましょう。歯の表面に歯垢や歯石が残っていると、ホワイトニング剤がうまく行き渡らず、期待どおりの白さが得られないかもしれません。表面がきれいな状態であるほど、ムラなく浸透しやすくなります。
施術前には、歯科医院で歯石の除去やクリーニングを受けましょう。歯磨きが苦手な人や歯並びが複雑な人は、クリーニングの頻度を月1〜2回、歯石が付きやすい人は2〜3か月に1回、セルフケアが行き届いている人でも3〜6か月に1回の受診をおすすめします。
ホワイトニング後の2〜4時間は、色の濃い飲食物を避けましょう。歯が一時的に色素を吸着しやすい状態になるため、色の濃いものを摂ると、せっかくのホワイトニング効果が薄れてしまうかもしれません。
たとえば、コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー・トマトソース・チョコレート・ケチャップなどは避けましょう。水分補給は、白湯や水など無色で刺激の少ない飲み物にするのが理想です。
また、ホワイトニング直後は、歯の表面が敏感な状態になります。柑橘類・炭酸飲料・酢など、酸性の飲食物はエナメル質を傷めてしまうので控えましょう。
歯列矯正中は、事前に歯科医師に相談しましょう。矯正の段階や種類によっては、ホワイトニングの効果が得られないケースもあるためです。
たとえばワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットが装着されているため、施術が受けられません。マウスピース矯正なら矯正器具を外してからホワイトニングを行えるため、比較的スムーズですが、歯が重なっている部分やアタッチメントの部分は白くならない場合もあります。
矯正中の歯は、力がかかって動いている状態なので、普段よりも敏感な状態です。ホワイトニングの刺激が加わると、痛みが強く出る場合があるため、慎重な判断が求められます。矯正状態や治療の進み具合をふまえて、歯科医師とよく相談してくださいね。
スピーディに本来の歯の色よりも白くしたい人には、歯科医院で行うオフィスホワイトニングが適しています。オフィスホワイトニングは、濃度の高い薬剤と専用の光照射を組み合わせた施術です。1回の施術でも白さを感じやすく、理想のトーンにより早く近づけます。
費用の目安は1回あたり3〜10万円ほどで、白さの持続期間は3〜6か月程度です。イベント前に急いで白くしたいときに適しています。より効果を長持ちさせたいなら、ホームホワイトニングと併用するデュアルホワイトニングも選択肢に入れてくださいね。
オフィスホワイトニングを検討している人は、主要都市のおすすめ歯科クリニックを紹介している以下のコンテンツもあわせて確認しましょう。
ホームホワイトニングの補助的なケアとして、セルフホワイトニングを取り入れるのもおすすめです。ホワイトニング歯磨き粉やジェルなどを日常的に取り入れることで、着色汚れを除去し白さの維持に役立ちます。
以下のコンテンツでは、おすすめのセルフホワイトニンググッズをランキング形式でご紹介。選び方のポイントも解説しているので、市販の商品を購入する前にぜひチェックしてくださいね。
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